JP3049314U - ごみ袋保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ごみ袋はポリバケツなどに入れて保持すると、
バケツ自身が汚れて目立つしかさばり、雨水や結露水が
溜まって腐る等の問題を抱えている。軽くて取り扱い易
く、かさばらず、汚れがめだたず、水が溜まらず、場合
により折り畳んで収納できるような保持具が求められて
いた。 【解決手段】適度な高さの最低３本以上のパイプ支柱
を、その下方部を水平に折り曲げて相互に連結して、円
周上適度な間隔で支柱が並ぶように固定し、上向き開口
状の枠を構成し、各支柱の上端に支柱を内側に撓ませな
がら袋の口を外側に折り返して取り付けることにより、
支柱の撓み力に対する反発力により袋の口をピンと張っ
た状態で口を開けて垂らして保持できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はポリ袋などのごみ収納袋の口を大きく開けた状態で保持する器具に関 する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

ポリ袋は軽くて丈夫、腐らない、安いなどからごみ袋として広く使用されてい る。しかしながら薄くて柔らかく剛さがないので、口を広く開けた状態に保つに は両手で持って広げるか、ポリバケツや空き缶などに入れて口を容器の口に当て て折り返すなどしなければならない。

【０００３】 ポリバケツや空き缶などの補助により口の開口維持はできるが、これら容器を 保持具代わりに使うと容器自身が汚れ易く、漏れたりはみだしたごみがこれら容 器の中に入ったりして容器内部も汚すのみならず、雨水や結露による水が溜まっ たりし易いし、その溜まった水が腐敗して臭気を発散するなど付随して種々の問 題を新たに生む結果となっている。また、これら保持具なしで袋を剥き出しで使 うと、袋の型くずれによる破損が起こったり、風で袋が転がったりして袋の口が 開き、ごみが散らかったりすることもある。 汚れにくく手入れの手間が少なく、水が溜まらず、転がりにくく、持ち運びが容 易で、場合により収納し易くかさ張らない単純な保持具が求められていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような状況下、種々模索した結果完成したものである。すなわち ４本の支柱１，２，３，４を垂直にして円周上に等間隔で並ぶように立て、支柱 の上端部５，６，７，８にゴム製のキャップを差し込み、ポリ袋の口をその外側 に折り返すようにして保持するに際し、支柱を円の内側向きに撓ませながら行い 、支柱の反発力とゴム製のキャップとの摩擦力によりポリ袋の口をピンと張った 状態で保持すれば、支柱の上端、ポリ袋を引っ掛ける箇所にクリップなどの特別 な止め機構を付帯させなくてもポリ袋が滑ったりせず、口を広く開けた状態で保 持できることを見いだし完成した。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下図面と照らしながら支柱４本の例でもって使用方法、その構造をより詳し く説明する。 図１の１，２，３，４は例えば鉄パイプからなる支柱である。その支柱を矢印 の方向、支柱がなす円の中心部に向かうようにそれぞれ撓ませながら袋の口を支 柱の上端部５，６，７，８の外側へ折り返しながら引っ掛けていくと支柱の外側 への反発力により、ポリ袋の口がピンと張って滑ることなく保持することができ る。 袋の底は４本の支柱のなす円周内に落とし込むようにして入れて広げ、袋の口 を適度な間隔でそれぞれの支柱の上端部に止めてあるので袋は広く口を開けてご みを入れ易い状態で保持される。 図２は袋を保持した状態を模型的に示したものである。

【０００６】 ごみが一杯になったら、口部の支柱への折り返し固定を解き、袋の口を閉め、 その閉めた口部を持って引き上げれば容易に滑って支柱から取り外せる。 万一、ごみを詰め込み過ぎて、少々膨張していても、支柱の当たっているとこ ろは膨張が抑えられているし、内側へ撓ませていた支柱が緊張を解かれて、外側 に反発、広がるので容易に引き出せる。それでもなお引き出しにくい時は、ポリ バケツなど容器状のものと違い、支柱もしくは底部のパイプが露出しているので 、これを掴んで押さえる事により袋を引き出し易い。若しくは、口部を閉めた後 であれば、本体毎横に倒し、本体の方を底部側に引くと、袋と本体を容易に離す ことができる。

【０００７】 支柱の材質としては鉄、アルミ、真鍮、プラスチック、竹、木材その他撓みに より適度な反発力を生むものであれば、何でも良い。鉄パイプ、アルミパイプ、 ポリエチ等のプラスチックパイプ、竹、木の棒等が好適であり、特に防錆性処理 を施した鉄パイプ、アルミパイプ、プラスチックパイプが入手し易く適している 。パイプまたは棒の直径としては反発性、強度、重さ、加工性、取り扱い易さ等 から５ｍｍ〜３０ｍｍ程度が好適である。

【０００８】 以上４本支柱を例に説明したが、支柱は３本以上であれば同様に使用でき、本 考案は支柱４本に限定するものではない。 保持具底部の交差点の止め方も、支柱１，３と２，４とを一つのコの字型のパ イプとし、コの字を二つ上開き状にして直角に交差させて中心で固定したものを 例にしたが、支柱１，２，３，４をそれぞれＬ字型とし、底部中心で集めて連結 し、中心から放射状にＬの字が並ぶ構成にして固定しても良い。 また、支柱は伸縮自在として、袋の大きさに合わせて支柱の高さを調節できる ようにするのが好適である。 さらに、支柱と底部をなすパイプとの角度は９０度に限定せず、底部中心が少 々上に上がるような曲がり角度にしても良い。

【０００９】 本考案は、上端部にかぶせたゴム製のキャップにより、特別なクリップ機構を 設けなくとも良いことが一つの特長であり、また、このゴム製キャップにより、 支柱に用いたパイプへの水の侵入を確実に防げる。 また、ゴム製キャップの代わりに、洗濯挟み式、鈎式などのクリップ構造を支 柱上端に取り付けることを排除するものではない。要は支柱の反発により袋に張 りを持たせ、その効果で袋がずり落ちにくいことを生かす所が主眼であり、補助 的な付帯構造はこれを排除するものではない。

【００１０】

【考案の効果】

本保持具は例えば直径１５ｍｍ程度のアルミパイプより構成されるため、軽い 、錆びたり、汚れたりしない、撓み力が適度で女、子供にも容易に扱える、底部 交差部のねじを緩めることにより、簡単に折り畳め、場所を取らずに収納できる 。容器ではないので底に水が溜まる等の問題は一切排除される。 袋の口をはずすと、外側に少し広がるので一杯になった袋は取り出すとき引っ掛 かったりせずスムーズに取り出せる。袋を引き出す時、必要ならば保持具を押さ えることが容易である。汚れが目立たない。

【図面の簡単な説明】

図１は本考案の一例を示す鳥瞰図。図２はごみ袋を本考
案の保持具に取り付けた様子を示すスケッチ図。図３は
図１の保持具の底部のパイプ交差部分の断面拡大図。図
４は交差部を上から見た図である。

【符号の説明】

１，２，３，４は支柱 ５，６，７，８は支柱の上端部 ９は支柱２，４の底部をなす連接部 １０は支柱１，３の底部をなす連接部 １１は９，１０の結合部 １２は９，１０を固定する連結ボルト １３はボルトナット

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【手続補正書】

【提出日】平成９年１２月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ３本以上の支柱を円周上に垂直に立てて
   並べ、その支柱の下部を水平に円の中心に向かうように
   曲げて円の中心で会合させて連結した竜骨状の構造をし
   たごみ袋保持具。
2. 【請求項２】 支え棒の高さと支え棒の間隔を調節する
   ことにより、ごみ袋の大きさに合わせることが出来るよ
   うにした［請求項１］記載の袋保持具。
3. 【請求項３】 保持具を折り畳み又は分解収納できるよ
   うにした［請求項１］記載の袋保持具。