JP3048587U - ポケット付き睡眠用マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 好みの香りのする芳香材を、好みの香りの度
合いになる量に調節してポケット内に入れておくことに
より、好みの香りを嗅ぎながら眠ることができ、なおか
つその香りを好まない身辺の他者に対し、上記香りによ
る迷惑を最少限にして、経済的効果の大なるポケット付
き睡眠用マスクを提供する。 ［構成］ 睡眠用マスクにポケットを設けたことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、睡眠用マスクにポケットを設けた、ポケット付き睡眠用マスクに関 するものである。このポケットの中には、芳香材を入れておくことができる。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来、旅客機内の客席、客般内の客室、患者を収容する病室等、複数の人がい る室内で、眠りたいのになかなか眠れないときは、例えば中山式安眠マスク（発 売元中山式産業株式会社）、その他アイマスク等、任意の睡眠用マスクで目を覆 っていたが、それでも眠れないときは、着衣の襟元などに好みの香りのする香水 を付けたり、または好みの香りのする任意の芳香材等を着衣のポケットの中に入 れ、その着衣に付けた香水、または上記芳香材等から漂ってくる香りを嗅ぎなが ら眠っていた。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ しかし、前者はアルコール溶液等揮発性のものを使用する事が多いため、着衣 から発散する香水の香る効果が大で身辺一帯に香りが漂うし、また後者は揮発性 でないため香る効果が少ない上に、芳香材を入れてある場所と鼻との距離が大で あるため大量の芳香材をポケットの中に入れることにより、その芳香材の香りが 鼻のあたりまで漂ってくるようにしていた。 したがって、着衣のボケットが大きくふくらんで見た目が悪いし、大量の芳香 材に要する費用も大で、きわめて非経済的であった。 また、着衣のポケットから鼻のあたりまで漂ってくる香りは、身辺一帯にも多 分に漂うことになるので、その香りを、身辺の他者も嗅いでいた。 然るに、香水や芳香材の香りは人それぞれ好みも異なるし、香りの種類により 好き嫌いの差も大であった。 このため、もし身辺に漂っている香りが他者の嫌いな香りの場合、傍迷惑と云 うことにもなる等、困ることも多かった。

【０００４】 ［課題を解決するための手段］ 睡眠用マスクにポケットを設けた。 本考案は、以上のような構成よりなるポケット付き睡眠用マスクである。

【０００５】 ［作用］ 睡眠用マスクのポケットの中には、芳香材を入れておくことができる。

【０００６】 ［実施例］ 本考案のいろいろな実施例を、図面を参照しながら詳しく説明する。 （イ）第１実施例 図１は、本考案の第１実施例の要部を示す部分断面斜視図である。 睡眠用マスク（１）の上縁部を一定長さ切り開いて、その切り開いた部分を口 （２）、（２）としている。 口（２）、（２）より下側の内部を、ポケット（３）、（３）としている。 口（２）、（２）からポケット（３）、（３）内に、別に用意した好みの香り のする任意の芳香材（４）、（４）…（４）を入れる。 その睡眠用マスク（１）で目を覆って眠ることになる。 このようにすると、ポケット（３）、（３）内の芳香材（４）、（４）…（４ ）の香りが、口（２）、（２）、その他ポケット（３）、（３）を形成する布壁 部の織目とか、同じく繊維と繊維間のすき間等を通り抜けてポケット（３）、（ ３）の外部に漂い出て、その香りが鼻のあたりに漂うので、その香りを嗅ぎなが ら眠ることができる。 もし、香りの度合いの弱すぎるときは、上記ポケットの中に、任意芳香材を任 意量つぎ足し、逆に香りの度合いが強すぎるときは、上記口から手指を差し込ん で、ポケット内の芳香材を任意量とり出せば、ポケット内の芳香材の量を、好み の香りの度合いになるように自在に調節することができる。 本考案では、睡眠用マスク（１）にポケット（３）、（３）を設けている。 そのポケット（３）、（３）内に、好みの香りのする芳香材（４）、（４）… （４）を任意量入れる。 その睡眠用マスク（１）で目を覆い、鼻のあたりに漂ってくる上記芳香材の香 りを嗅ぎながら眠る。 このようにすると、芳香材（４）、（４）…（４）と鼻との距離は、目と鼻の 間の距離と同等の近さとなる。 これにより、芳香材の量は、その芳香材の香りが鼻にまで達するだけの量で十 分に足りるので、きわめて少量の芳香材でも、従来の場合と同じ効果を得ること ができる。 したがって、上記少量の芳香材に要する費用も、小量の芳香材に応じた少ない 金額でよいため、経済的効果はきわめて大である。 また、ポケット（３）、（３）内から漂い出てくる芳香材の香りの度合いは、 鼻のあたりまで漂ってくれば十分と云う程の度合いであるから、隣席者等、身辺 の他者に対し、芳香材の香りが傍迷惑となるおそれはきわめて少ない。 さらに、睡眠用マスク（１）には、二個のポケット（３）、（３）を設けてあ るので、例えば、一方のポケット内にはジャスミンの香りのする芳香材を入れ、 他方のポケット内にはラベンダーの香りのする芳香材を入れると、上記香りの異 なる両者の芳香材を混合しなくても、ジャスミンの香りとラベンダーの香りは空 気中で融合されるため、上記香りの異なる両者の芳香材を混合した場合と同じ香 りを嗅ぐことができる。 また、ジャスミンの香りとラベンダーの香りの融合した香りが、好みに合わな いときは、一方、または他方のポケット内から、任意の芳香材を取り出せば、そ のポケット内に、例えば、バラの花の香りのする芳香材を入れることができる、 と云ったように、一方、または他方のポケット内の芳香材を、別に用意した芳香 材と取り替えることにより、種種異なった香りを自在に表現することができるの で、実用上の効果のみでなく趣味的興味も湧いてくる。 （ロ）第２実施例 図２は、本考案の第２実施例の要部を示す正面図である。 第１実施例では、ポケット（３）、（３）の口（２）、（２）を、睡眠用マス クの上縁に沿って設けている。 このため、いずれの口（２）、（２）も両手指を使わないと開けにくく、もの の出し入れも楽ではない。 第２実施例では、睡眠用マスク（１）の側面を直線状に適当長さ切り開いて、 その切り開いた部分を、口（２）、（２）としている。 その他の構成は第１実施例のものと同じである。 このようにすると、いずれの口（２）、（２）も、その上部附近を手指で凹ま せる状態になるように睡眠用マスク（１）をつまむと、口（２）、（２）は、い ずれの場合も開いた状態になるので、ものの出し入れも楽である。 （ハ）第３実施例 図３は、本考案の第３実施例の要部を示す正面図である。 第３実施例では、睡眠用マスク（１）の側面を円弧状に切り開いて、円弧状を した口（２）、（２）としている。 その他の構成は第１実施例のものと同じである。 このようにすると、口（２）、（２）の部分に円弧状をしたつまみ部（５）（ ５）が形成される。 つまみ部（５）、（５）を手指でつまべば、いずれの口（２）、（２）も開け 易いし、ものの出し入れも楽である。 （ニ）第４実施例 図４および図５は、本考案第４実施例の要部を示す正面図、図６は同じ第４実 施例の芳香材用袋の一例を示す拡大斜視図 図７は同じ第４実施例のポケットの 中に芳香材用袋を入れた附近の一状態を示す拡大切断面図である。 第１実施例から第３実施例のものは、睡眠用マスク（１）そのものを切り開い て、口（２）、（２）やポケット（３）、（３）をつくったものである。 第４実施例では、任意大きさと形状をした別のシート材（６）、（６）を睡眠 用マスク（１）に縫い付けて、口（２）、（２）やポケット（３）、（３）をつ くっている。 そして、シート材（６）、（６）の上方を波形に形成して、波の盛り上った部 分を、つまみ部（５）、（５）…（５）としている。 このようにすると任意つまみ部をつまむと、いずれの口（２）、（２）も楽に 開けることができるし、いずれの口（２）、（２）も波形であるから、睡眠用マ スク（１）の装飾となる効果がある。 そして、ポケット（３）、（３）の側面任意個所に、任意大きさと形状をした 任意数の孔を開け、その孔を開けた部分を通気孔（７）、（７）…（７）として いる。 その一状態は図４に示している。 このようにすると、ポケット（３）、（３）を形成する布織目や繊維間隙間の 大きさ等より、通気孔（７）、（７）…（７）の大きさの方が大であるから空気 の流通が容易となる。 したがって、ポケット（３）、（３）内に芳香材を入れたとき、その芳香材の 香りが、ポケット（３）、（３）の外部へ出やすくなる効果がある。 また、通気孔（７）、（７）…（７）の配置を花、動物等、任意形状になるよ うにデザインすれば、実用上の効果のみでなく、睡眠用マスクの外観上にも新鮮 さを表現することができる。 また、上記通気孔の内の任意通気孔（７）、（７）…（７）を、ポケット（３ ）、（３）の片方側面から他方側面に貫通した状態につくり、なお且つ、その睡 眠用マスク（１）で目を覆ったとき、その通気孔（７）、（７）…７）の位置を 、目の高さの位置に設けることもできる。その一例は、図５に示している。 このようにすると、そのポケット（３）、（３）の下方内部に芳香材を入れ、 その睡眠用マスク（１）て目を覆うと、目を開けたとき、上記貫通した部分の通 気孔（７）、（７）…（７）を通して、例えば室内の風景等を目視することがで きる。 したがって、この睡眠用マスク（１）を、マスクおもちゃとして応用すること ができる。 もし、貫通した通気孔（７）、（７）…（７）から電灯の直射光等が目に入っ て、まぶしくて眠り難いときは、ポケット付き睡眠用マスクのポケットの中に入 れることができる大きさと形状をした且つ任意の濃さと色をもつ透過性の袋（８ ）を別に用意し、その袋（８）の側面任意個所に複数の孔を開け、その孔を開け た部分を通気孔（９）、（９）…（９）とした芳香材用袋をつくる。 その一例は、図６に示している。 その袋（８）内の下部附近に芳香材（４）、（４）…（４）を入れ、その袋（ ８）を、図７に示すようにポケットの中に入れる。 図示の（１０）は、袋（８）の口である。 このようにすると、袋（８）で通気孔（７）、（７）を塞いだ状態にすること ができるので、その睡眠用マスクで目を覆うと、例えば袋（８）の色が濃いブル ーの場合、上記貫通した状態の通気孔から入ってくる光は、袋（８）を通り抜け るとき、濃いブルーの色により弱くなる。 したがって、濃いブルーのサングラスを使用した場合と同じようにまぶしくな いので、眠り難いと云うようなことはないし、また室内等の風景の色も、袋（８ ）の色と同じ濃いブルーの色に目視することができるので、睡眠用マスクとして の効果のみでなく、マスクおもちゃとしての効果も拡大する。 また、ポケット内から袋（８）をとり出すときは、口（２）から手指をさし込 み袋（８）をつまみ出せば、袋（８）ごと芳香材（４）、（４）…（４）を、ポ ケット内からとり出すことができるし、ポケットの底に芳香材の断片等がゴミと して残るようなこともないので、そのポケット内を掃除しなくてもよい等、何か と便利である。 また、上記袋（８）内に入れる芳香材（４）、（４）…（４）は、任意大きさ と形状に形成した紙片、または布片等に香水を付けて芳香材としたものでもよい ことは云うまでもない。 また、袋（８）は透過性であるから、袋（８）内の芳香材（４）、（４）…（ ４）の量を決めるとき、袋（８）の外部から、袋（８）内の芳香材を透かし見な がら目測し得る利点がある。 なお、上記袋の色は濃いブルーに限らず、例えばピンクであったり、グリーン であったり、その他の色であってもよいことはもちろん、その色の濃さ、薄さ等 に左右されることがないことも、もちろんである。 これにより、本考案第４実施例の睡眠用マスク（１）は、好みの香りのする芳 香材（４）、（４）…（４）を、好みの色をした透過性の袋（８）内に入れ、そ の袋（８）をポケット内に入れることにより、眠るときはもちろん、仮装パーテ ィーをするとき、その他、大人、あるいは子供等が遊ぶとき、と云ったように、 その時その時のムードや状況等に合わせて利用することができるので、きわめて 利用範囲の大なるポケット付き睡眠用マスク、または、ポケット付きマスクおも ちゃとして喜ばれる。 また、任意大きさと形状をした任意数の通気孔（７）、（７）…（７）は、第 ４実施例の睡眠用マスクのポケットに限らず、第１実施例、第２実施例および第 ３実施例の睡眠用マスクのポケット（３）、（３）に設けてもよいことはもちろ ん、それぞれのポケット内に、芳香材用袋を入れて組み合わせてもよいことは云 うまでもない。

【０００７】 ［考案の効果］ 本考案に係るポケット付き睡眠用マスクでは、睡眠用マスク（１）にポケット （３）、（３）を設けている。 ポケット（３）、（３）の中に好みの香りのする芳香材を入れ、その睡眠用マ スク（１）で目を覆い、鼻のあたりに漂ってくる上記芳香材の香りを嗅ぎながら 眠る。 このため、芳香材（４）、（４）…（４）と鼻との距離は、目と鼻の間の近さ と同等の近さであるから、ポケット（３）、（３）の中に小量の芳香材を入れた だけで、その芳香材の香りを十分に嗅ぐことができるし、上記芳香材に要する費 用も、その芳香材の量に応じた少ない金額でこと足りることになるので、経済的 効果はきわめて大である。 また、香りの異なる複の芳香材を、それぞれのポケット（３）、（３）の中に 別別に入れても、上記複数の芳香材の香りは空気中で混ざるため、香りの異なる 複数の芳香材を混合した場合と同じ香りを嗅ぐことができるし、一方、または他 方のポケット内の芳香材を香りの異なる別の芳香材と入れ替えるのみで、さらに 香りの異なる芳香材の香りを種種、自在に融合させて嗅ぐこともできる。 また、ポケット（３）、（３）内の芳香材の香りは、鼻のあたりに漂うだけの 度合いでこと足りるため、その芳香材の香りが身辺一帯に漂うことはきわめて少 ない。 したがって、ポケット（３）、（３）内の芳香材の香りが、身辺の他者に対し て、迷惑になるというようなことはきわめて少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す要部の部分断面斜視
図。

【図２】本考案の第２実施例を示す要部の正面図。

【図３】本考案の第３実施例を示す要部の正面図。

【図４】本考案の第４実施例を示す要部の正面図。

【図５】本考案の第４実施例を示す要部の正面図。

【図６】本考案第４実施例の芳香材用袋の一例を示す拡
大斜視図。

【図７】本考案第４実施例のポケット内に芳香材用袋を
入れた附近の一状態を示す拡大切断面図。

【符号の説明】

１ 睡眠用マスク ２ 口 ３ ポケット ４ 芳香材 ５ つまみ部 ６ シート材 ７ 通気孔 ８ 袋 ９ 通気孔 １０ 口

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 睡眠用マスクにポケットを設けた、ポケ
   ット付き睡眠用マスク。
2. 【請求項２】 睡眠用マスクの上縁部を一定長さ切り開
   いて、その切り開いた部分をポケットの口とした請求項
   １記載のポケット付き睡眠用マスク。
3. 【請求項３】 睡眠用マスクの側面を直線状に切り開い
   て、その切り開いた部分をポケットの口とした請求項１
   記載のポケット付き睡眠用マスク。
4. 【請求項４】 睡眠用マスクの側面を円弧状に切り開い
   て、その切り開いた部分をポケットの口とした請求項１
   記載のポケット付き睡眠用マスク。
5. 【請求項５】 睡眠用マスクに別のシート材をとり付け
   て、口やポケットを設けた請求項１記載のポケット付き
   睡眠用マスク。
6. 【請求項６】 睡眠用マスクのポケットに通気孔を設け
   た請求項５、または請求項１記載のポケット付き睡眠用
   マスク。