JP3048499U - 溝のあるコンセントプレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗闇でも、または盲人でも、建物の壁等に取
りつけられた埋込コンセントにプラグを素早く、簡単に
差し込めるように、コンセントプレートに工夫をする。 【解決手段】 組み合わせて用いると、埋込コンセント
の左右のプラグ受け口と各各１直線となるように、巾が
プラグの刃の厚さよりやや巾広の、２本の直線の溝をコ
ンセントプレートの表面上に設ける。プラグの刃先をプ
レートの表面上に接触させつつ少し左右に移動させる
と、刃先は溝の中にはまり込むから、そのまま圧着させ
つつ溝に従って上下に滑動させれば、溝と同一線上にあ
るコンセントのプラグ受け口に刃先は自然に滑り込む。
かくしてプラグとコンセントの接続は暗闇でも、盲人で
も素早く簡単に行なうことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として建物の壁に取りつけられる埋込コンセントと組み合わせて 用いるコンセントプレートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコンセントプレートは図４に示すように、スイッチボックスへの取付孔 （４）や埋込コンセント用開口の窓孔（３）があるだけで、プレート自体には暗 闇で、あるいは盲人がプラグを差し込む際に助けとなり、有効に働くような形状 上の工夫は行なわれていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

暗闇で、または盲人が建物の壁等に取りつけられた埋込コンセントにプラグを 差し込もうとしても、簡単には差し込み得ない不便がある。記憶によってコンセ ントのある場所、すなわちコンセントプレートをさぐり当てることまでは比較的 容易であっても、そこにあるコンセントのプラグ受け口にプラグの刃を差し込む ことが素早く簡単には出来ないからである。

【０００４】 本考案は暗闇で、または盲人が建物の壁等に取りつけられた埋込コンセントの プラグ受け口にプラグの刃を片手でも素早く簡単に差し込めるよう、コンセント プレートの表面に形状上の工夫を加えて、この様な不便を解消しようとするもの である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は埋込コンセントと組み合わせて用いると、 そのプラグ受け口と１直線となるような、巾がプラグの刃の厚さよりやや巾広の 直線の溝を１本または２本コンセントプレートの表面上に設けて、その溝を案内 溝として差込プラグの刃がコンセントのプラグ受け口へ自然に導かれるようにし たものである。

【０００６】 暗闇で、または盲人が建物の壁等に取りつけられた埋込コンセントにプラグを 差し込もうとする時、プラグの刃先を本考案によるコンセントプレートの表面上 に接触させつつ少し左右に移動させると、刃先は凹みである溝の中にはまり込む から、そのまま溝の中に圧着させつつ溝に従って上下に滑動させれば、溝と同一 線上にあるコンセントのプラグ受け口に刃先は自然に滑り込む。かくしてプラグ とコンセントの接続は素早く簡単に行なうことができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案によるコンセントプレートは主に合成樹脂製で、厚さ２ｍｍ程度の埋込 コンセント用カバーである。組み合わせて用いると、埋込コンセントのプラグ受 け口とプレート表面上の溝が１直線となり、その溝を案内溝としてプラグの刃先 が埋込コンセントのプラグ受け口へ自然に滑り込むようになっている。

【０００８】 プレート表面の溝の数は、左右に２つ並んであるプラグ受け口のそれぞれと各 各１直線となるように造られたもの、すなわち２本の溝が平行してあるもの（図 １）と、片側のプラグ受け口のみと１直線となるように造られたもの、すなわち １本の溝しかないもの（図２）の２種類がある。

【０００９】 溝は、この中にプラグの刃がはまり込んで滑動し易いように、巾がプラグの刃 の厚さよりやや巾広の２ｍｍ程度、深さが１ｍｍ程度で、プレート表面の上端か ら下端まで直線で貫くように造られてもよいし、上端と下端の辺縁部では溝が途 切れているように造られてもよい。後者は、その中を滑動してきたプラグの刃先 がそこで止まり、プレートの外へ逸脱しないようにする為である。

【００１０】 その他、プレートには埋込コンセント用開口である窓孔（３）とスイッチボッ クスへの取付孔（４）がある。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によるコンセントプレートを埋込コンセントのカバーに使用すれば、暗 闇で、あるいは盲人がプラグをコンセントに差し込もうと、プラグの刃先をプレ ートの表面上に接触させつつ少し左右に移動させると、刃先は溝の中にはまり込 むから、そのまま圧着させつつ溝に従って上下に滑動させれば、溝と同一線上に あるコンセントのプラグ受け口に刃先は自然に滑り込む。かくしてプラグとコン セントの接続は暗闇でも、あるいは盲人でも素早く簡単に行なうことができる。

【００１２】 「請求項１」のコンセントプレートはプレート表面上に２本の溝を備えたもの である。従ってプラグの刃先をプレート表面上に接触させて少し左右に移動させ た時に刃先が溝にはまり込む可能性はそれだけ高く、また上下への滑動も左右の ２本の刃先が１本ずつ、同時に別別の溝に挟まれて行なわれるから、一層確実に 行なわれる。すなわち、プラグの刃先をより早く、より確実にコンセントのプラ グ受け口に滑り込ませることができる。

【００１３】 「請求項２」のコンセントプレートはプレート表面上に１本の溝を備えたもの である。埋込コンセントの左右に２つ並んだプラグ受け口の、左側のものと溝が １直線となるようにプレートを取りつけたり、右側の受け口と１直線となるよう に取りつけたりすることができるから、取りつけ場所や利き手の都合のよいよう に選択できるものである。

【００１４】 従来品と同じく、コンセントプレートとして使用できるのみならず、そのまま の形で埋込スイッチ用プレートとしても使用できる。

【００１５】 本考案の為に別材料を使用したり別部品を追加する必要がなく、また複雑な加 工も必要ないから手間や材料が省けて、従来品と同様に安く製造できる。

【図面の簡単な説明】

以下、すべての図においてコンセントが２口の例を示
す。

【図１】「請求項１」の、２本の溝のあるコンセントプ
レートの平面図である。

【図２】「請求項２」の、１本の溝のあるコンセントプ
レートの平面図である。

【図３】「図１」のＡ−Ａ部の断面図である。

【図４】従来のコンセントプレートの平面図である。

【符号の説明】

１ コンセントプレート表面 ２ 溝 ３ 窓孔 ４ 取付孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 組み合わせて用いると、埋込コンセント
   のプラグ受け口と各各１直線となるような、平行する２
   本の溝を表面に有するコンセントプレート。
2. 【請求項２】 組み合わせて用いると、埋込コンセント
   のプラグ受け口のうち片側の受け口と１直線となるよう
   な、１本の溝を表面に有するコンセントプレート。