JP3047345U - 衣類の飾りポケット - Google Patents

衣類の飾りポケット

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JP3047345U
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pocket
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秀樹 寺嶋
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日本ダム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として広幅織物から裁断した織テープを衣
類の部品として用い、デザイン的に変化に富んだ色彩と
模様を付与して装飾効果を高める。 【解決手段】 織機で織成した多色柄の織テープを用
い、長寸である織テープを衣類のポケットの横幅に合わ
せて寸断してから、得た織テープ片を衣類のポケットの
上縁部に沿って縫い付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として広幅織物から裁断した織テープを衣類の部品として用いる ことにより、デザイン的に変化に富んだ色彩と模様を付与して装飾効果を高める 飾りポケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
90年代初めから煽動の兆しがある「グランジ・ルック」の流れは、低迷する 景気と同調するものであり、リサイクルファッション、蚤の市ファッション、エ コファッション、ホームソーイングなどとともに、80年代のブランド信仰と全 く対照的な傾向を示している。消費者の嗜好は、現在も急激に変わりつつあり、 手持ちの衣類を有効に利用するという、着まわし、リサイクルの姿勢が現在の消 費傾向を端的に象徴している。
【0003】 こうした傾向は、具体的には自由で着やすいファッション として現れ、着こなし方もきちんと作法通りにというのではなく、ドレス・ダウ ン(着くずし)がポイントになる。現在のアイテムは、ニューヒッピーといわれ るスリムロングのシルエット、ロングスカート、ロングジレ、サボなどであり、 70年代ファッションの再来でもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
自由な着用に向かう傾向は、衣類自体にも影響を与えており、通常の衣類に設 けられているポケットについても、単に着用者の利便を考慮するだけでなく、フ ァッションの流れに応じて変形が施されるようになっている。すなわち、従来の ポケットは、フラップの有無は別にして、一般に衣類の本体と同じ布地を使用し て目立たなくするのが普通であったが、現在ではポケットにも独自の個性を与え るデザインが有力になりつつある。
【0005】 ポケットの種類は、主としてスラッシュポケットとパッチ ポケットであり、物品を収納するという機能を残すならば、その形状に個性を与 えることには明確な限界が存在する。この点において、ポケットの布地の色に変 化を与えることが、近年におけるデザインの多様化に沿いやすい反面、ポケット 用布地の色や柄の変更だけでは多様化が単調であり、しかも当該衣類の主たる購 買層から遊離した高価格になりやすい。
【0006】 本考案は、ポケットデザインの多様化に関する前記の問題 点を改善するために提案されたものであり、従来にない多色柄が可能であってデ ザイン的に変化に富んだ色彩および模様を有する衣類の飾りポケットを提供する ことを目的としている。本考案の他の目的は、ポケットの種類に限定されること が少なく、しかも安価に製造できて縫製工程も従来のままである衣類の飾りポケ ットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る飾りポケットでは、図1から図2に 例示するように、公知の織機で織成した多色柄の織テープを用いる。この織テー プは長寸であり、衣類のポケットの横幅に合わせて寸断してから、得た織テープ 片1(図3)を衣類のポケットの上縁部に沿って縫い付ける。この織テープを織 成する織機として、図1に例示するような広幅織機3を用い、種々の横幅と長さ のものを多数本同時に織成すると好ましいけれども、公知の細幅織機を用いてテ ープ1本ずつ織成することも可能である。
【0008】 織テープ片1は、衣類を縫製する際に同時に縫い付け、例 えば、縦方向に二つ折りし、ミシンによって衣類のポケットの上縁部に沿って玉 縁縫いで縫い付けると好ましい。織テープ片1を縫着するポケットは、図4と図 6のようなスラッシュポケット5,6でも、または図5のようなパッチポケット 7のいずれでもよく、隠しデザインとしてフラップつまり蓋付きのポケットに縫 着することも可能である。
【0009】 本考案の飾りポケットは、一般的に、カジュアルウェアや スポーツウェアなどの衣類に適用すると好ましい。この衣類としては、ジャケッ ト、ズボン、ゴルフスラックス、トレーニングウェア、トッパーコート、レイン コート、トレンチコート、スモック、スカート、ジョギンブパンツ、スエットパ ンツ、スキージャケット、スキーズボン、アノラック、グランドコート、チョッ キ、ブラウス、スポーツシャツ、ポロシャツ、作業服、パジャマ、バスローブ、 ナイトウェアなどが例示できる。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の織テープは、図2に例示する広幅織物10から製造する。広幅織物1 0の織成には、図1に例示するような広幅織機3を使用し、該織機は例えば高速 運転のレピア織機、グリッパシャットル織機、ウォータジェット織機、エアージ ェット織機などの高速織機であると好ましい。広幅織物10の素材は、ヒートカ ット可能なポリエステル、ナイロン、ビニロン、ポリプロピレンまたはこれらの 混紡などであればよく、所望に応じて綿、アセテート、羊毛なども使用可能であ る。広幅織物10には、織機3上方のジャカード機20によって文字と図形から なる複雑な紋様を織り込むことができる。
【0011】 広幅織物10は幅70〜260cmであり、合成繊維製で あれば、広幅織機3に設置したホットナイフ24により、織成直後に多数本の帯 状にヒートカットして織テープ12を得る。長寸の織テープ12は、さらに1枚 ごとに横方向にヒートカットして織テープ片1(図3)を得る。織テープ片1は 、衣類のポケットの上縁部に沿って縫い付け、例えば、縦方向に二つ折りして衣 類のポケットの上縁部に沿って玉縁縫いで縫い付ける。
【0012】 例えば、図4のブルゾン14には、スラッシュポケット5 ,5を形成し、縫製の際に、ミシンによってポケット5の上縁部に沿って織テー プ片1を玉縁縫いで縫い付ける。図5のパンツ16には、パッチポケット7,7 を左右後方に対称に取り付け、縫製の際にポケット7,7の上縁部に沿って織テ ープ片1を縫い付ける。また、図6のズボン18には、脇部上方の左右にスラッ シュポケット6をそれぞれ形成し、縫製の際にポケット6の上縁部に沿って織テ ープ片1を縫い付ける。
【0013】
【実施例】
次に、本考案を実施例に基づいて説明すると、本考案で用いる織テープ片1は 、図2に示す広幅織物10から製造する。広幅織物10の織成には、図1に例示 するような広幅織機3を使用し、該織機は例えば高速運転のレピア織機であり、 該織機の上方に、広幅織物10を織る際に縦糸の開口運動を行なうジャカード機 20を設置する。ジャカード機20では、紋紙のパターンに応じて広幅織機3が 多色柄で複雑な紋様を織り出し、織テープ部12aを多数本の帯状に並列して所 定の模様に形成する広幅織物10を織成する。
【0014】 得たポリエステル繊維製の広幅織物10は、幅70〜26 0cmであり、広幅織機3のブレストビーム22の前方または後方に設置したホ ットナイフ24により、平行線28(図2)に沿って多数本の帯状にヒートカッ トする。ホットナイフ24は、一定間隔を置いて並列に配置した多数本のナイフ からなり、各ナイフはポリエステル繊維の融点よりも高温の280℃前後に加熱 する。ヒートカットした多数本の織テープ12は、広幅織機3においてそれぞれ ローラ26に巻き取る。
【0015】 織テープ12は、織テープ片1(図3)を得るために、さ らに別個のヒートカット装置(図示しない)でラベル1枚ごとに横方向にヒート カットする。細長い角形の織テープ片1について、図3の一点鎖線で示す縦方向 の二つ折り線30に関して、縫着後に上方部1aは衣類の外側に位置し且つ下方 部1bは衣類内側に位置する。このため、上方部1aと下方部1bとは同一図柄 であっても、両者が異なる図柄であって、上方部1aだけに所望の多色柄を施し てもよい。
【0016】 図4に示すブルゾン14は、主として2枚の前身頃と後身 頃、ヨーク布および長袖部からなり、全体を縫製して前開き部にチャック(図示 しない)を縫着し、裾部を共布で締めたジャンパータイプである。ブルゾン14 には、両前身頃の下方において左右対称のスラッシュポケット5,5をそれぞれ 形成する。ブルゾン14の上方開口部には折り返し衿32を縫着する。また、ブ ルゾン14では、前開き部に取り付けた垂直方向のチャックを覆う前立て布を縫 着してもよい。
【0017】 ポケット5,5には、縫製の際に、織テープ片1を線30 に沿って縦方向に二つ折りし、ミシンによってポケット5の上縁部に沿って玉縁 縫いで縫い付ける。二つ折りの織テープ片1は、ポケット上方のフラップとして 四辺を縫着され、その上方部1aだけが表側に位置することになる。
【0018】 図5のパンツ16は、左右2枚の細長い前側布と後側布か らなり、該側布にはそれぞれ尻ポケットであるパッチポケット7,7を左右後方 に対称に縫製している。パッチポケット7は、例えば約16×19cmのほぼ矩 形平面である。両ポケット7の上縁部はほぼ水平であり、縫製の際に、織テープ 片1を線30に沿って縦方向に二つ折りし、この上縁部に沿ってミシンによって 玉縁縫いで縫い付ける。
【0019】 図6のズボン18は、左右2枚の細長い前側布と後側布か らなり、該ズボン18の脇部上方でベルト布の下方において、その左右にスラッ シュポケット6をそれぞれ形成する。図示しないけれども、ズボン18において 、生地全体を縫製する際に前開き部に前チャックと比翼部を縫着し、さらにズボ ン上縁部にベルト布とベルト通しを取り付け、脚部はほぼストレートで裾はシン グルである。
【0020】 両ポケット6の上縁部はズボン前側から後方に向かって直 線状に下方へ急傾斜し、縫製の際に、織テープ片1を線30に沿って縦方向に二 つ折りし、この上縁部に沿ってミシンによって玉縁縫いで縫い付ける。ズボン1 8が作業用ズボンである場合には、ポケット6,6に上方開口部に全長にわたる 面ファスナ(図示しない)を縫着することにより、該ポケットに塵挨が入り込む ことを防いでもよい。
【0021】
【考案の効果】
本考案に係る飾りポケットは、織テープを使用することにより、従来にない多 色柄が可能であってデザイン的に変化に富んだ色彩および模様で装飾効果が高い 。この飾りポケットは、自由な着用に向かう現代ファッションの傾向とマッチし 、従来のポケットのように単に着用者の利便だけでなく、ファッションの流れに 対応して着る楽しみを与えることができ、着用者の衣類のポケットに独自の個性 を与えるものである。
【0022】 本考案の飾りポケットでは、ブランドロゴや製造者名など を織り込んだ織テープ片を縫い付けると、いっそう自由なデザインと色調変化が 期待でき、ポケット自体が高級ブランドネームとしての存在価値を有する。しか も、本考案では、衣類を縫製する工程において、二つ折りした織テープ片をスラ ッシュポケットやパッチポケットなどの上縁部に沿って玉縁縫いする工程を加え るだけであり、衣類の縫製能率を何ら阻害することがなく、製造コストも殆ど変 わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 織テープを織成する広幅織機を例示する概略
正面図である。
【図2】 並列にヒートカットされて織テープとなる広
幅織物を例示する部分平面図である。
【図3】 本考案で用いる織テープ片を例示する概略平
面図である。
【図4】 飾りポケットを有するブルゾンを示す概略正
面図である。
【図5】 飾りポケットを有する他の衣類を示す概略背
面図である。
【図6】 飾りポケットを有するさらに別の衣類を示す
概略側面図である。
【符号の説明】
1 織テープ片 3 広幅織機 5,6 スラッシュポケット 7 パッチポケット 10 広幅織物 12 織テープ 14 ブルゾン 16 パンツ 18 ズボン 20 ジャカード機

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機で織成した多色柄の織テープを用
    い、長寸である織テープを衣類のポケットの横幅に合わ
    せて寸断してから、得た織テープ片を衣類のポケットの
    上縁部に沿って縫い付ける衣類の飾りポケット。
  2. 【請求項2】 合成繊維製の広幅織物を多数本の帯状に
    ヒートカットして作製した多色柄の織テープを用い、長
    寸である織テープを衣類のポケットの横幅に合わせて1
    枚ずつヒートカットしてから、得た織テープ片を縦方向
    に二つ折りして衣類のポケットの上縁部に沿って玉縁縫
    いによって縫い付ける衣類の飾りポケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020098318A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 志帆 野澤 個人特定ラベルの装着方法及び個人特定ラベル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020098318A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 志帆 野澤 個人特定ラベルの装着方法及び個人特定ラベル
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