JP3046692U - マルチ給湯装置 - Google Patents

マルチ給湯装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない使用量から大使用量までを網羅する給
湯装置を提供する。 【解決手段】 第1のミキシングバルブ1と第2のミキ
シングバルブ3のそれぞれが、供給された温水と給水を
所定の温度制御性機構に基づいて混合し、この第1のミ
キシングバルブ1からの混合水の吐出量が所定値以下の
場合には、第2のミキシングバルブ3からの混合水の吐
出を止めるよう制御が行われる。また、第1のミキシン
グバルブ1からの混合水の吐出量が所定値を越えた場
合、それを補完すべく第2のミキシングバルブ3より混
合水を吐出させるよう制御が行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は給湯装置に関するものであり、特に複数のミキシングバルブを備えた マルチ給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電動弁や電磁弁等を有し電気的な制御を受けて動作するバルブを用 いて、温水と給水の流量を制御することで、これら温水と給水とを混合して、所 定量の混合水を得る給湯装置が知られている。図6は、このような方式をとる従 来の給湯装置の構成を示す図である。
【0003】 同図に示す装置において、115は温水入口、116は給水入口であり、これ らの入口から入った温水と給水が、以下に説明する混合工程を経ることで、混合 水出口117より所定温度の混合水が出力される。なお、図中の温水系のパイプ 、給水系のパイプに沿って付された矢印は、温水、給水の流れる方向を示してい る。
【0004】 まず、温水入口115から入った温水は、Y型ストレーナ107、電動弁(あ るいは電磁弁)を有する開閉バルブ105、そして、逆止弁103を通って、第 1のミキシングバルブ101に達する。他方、給水入口116から供給された水 は、Y型ストレーナ108、電動弁(あるいは電磁弁)を有する開閉バルブ10 6、逆止弁104を通って、上記第1のミキシングバルブ101に達する。
【0005】 さらに、温水入口115からの温水は、逆止弁109を介して第2のミキシン グバルブ102に達し、給水入口116からの水も、逆止弁110を介して第2 のミキシングバルブ102に到達する。なお、Y型ストレーナ107,108は 、本装置に供給される温水や給水に含まれるゴミ等の不純物を阻止するためのフ ィルタであり、逆止弁103,104,109,110は、温水系のパイプ、給 水系のパイプそれぞれにおいて管内圧力差によって、パイプ内に貯まった温水や 給水が逆流しないようにするための弁である。また、ここでは、第1のミキシン グバルブ101の容量が、第2のミキシングバルブ102の容量よりも大きいも のとする。
【0006】 120は制御盤であり、後述する温水と給水の流量制御、混合水の温度管理等 、本装置全体の電気的制御を司る主制御部として機能する。また、112は、本 装置から出力される混合水の流れを検知するフロースイッチであり、その検知結 果は制御盤120へ送られる。上記第1および第2のミキシングバルブ101, 102の出力側には、それぞれ温度計111,119が設けられており、これら で計測された温度も制御盤120へ送られる。
【0007】 以下、図6に示す従来の給湯装置における流量制御等について説明する。本装 置から出力される混合水、すなわち使用水量が、所定量よりも少ないときには、 制御盤120は開閉バルブ105,106に制御信号を送って、それらが閉状態 となるよう制御する。この場合、上記第2のミキシングバルブ102が、上述し た経路を通って供給された温水と給水を混合して、所定量の混合水を出力する。
【0008】 そこで、使用水量が増え、それが所定量以上になった場合、フロースイッチ1 12が、この使用水量の増加を検知して制御盤120へ伝えるので、制御盤12 0は、その使用水量と設定温度に見合った混合水を得るべく、開閉バルブ105 ,106に対して弁を開くよう制御信号を送る。その結果、これらの開閉バルブ 105,106より第1のミキシングバルブ101に温水と給水が供給されるの で、この第1のミキシングバルブ101が混合動作を開始する。そして、所定の 設定温度を有する所定量の温水出力が、吐出パイプ121を介して混合水出口1 17より出力される。
【0009】 また、この状態から使用水量が減少した場合には、制御盤120は、フロース イッチ112からの水量検知信号を受けて、開閉バルブ105,106に制御信 号を送り、それらが、減少した水量に応じた開状態となるよう制御する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の給湯装置では、所定温度、所定量の混合水を得るた め、常にその使用水量と温度を監視し、その結果に応じて、開閉バルブを電気的 に制御する必要がある。また、この開閉バルブの制御や温度管理のための制御が 複雑であり、これらの制御を行うために高価な制御盤を設置しなければならない 、という問題がある。
【0011】 特に、給湯装置という性質上、その設置環境に、電気的な制御を要する機器を 設置することは、防災上からも、また、機器の耐久性という観点からも避けるこ とが望ましいが、従来の給湯装置では、その制御方法および構造上、これを回避 することは困難であるという問題がある。
【0012】 さらに、上記従来の給湯装置は、そこに使われるミキシングバルブの有する温 度変化や圧力変化に対する反応等の特性より、少ない使用量から大使用量までを 網羅することができず、例えば、使用量が極端に変化するような現場では、その 使用に耐えられないという問題がある。
【0013】 本考案は、上記の問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電 気的な制御を一切行わずに所望の温度および流量の温水を得ることができるマル チ給湯装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案は、温水入口より供給された温水と、給水 入口より供給された給水とを混合して、所定温度および所定量の混合水を得るマ ルチ給湯装置において、上記温水と給水を第1の温度制御性機構に基づいて混合 する第1のミキシングバルブと、上記温水と給水を第2の温度制御性機構に基づ いて混合する第2のミキシングバルブと、この第1のミキシングバルブからの混 合水の吐出量が所定値以下の場合、上記第2のミキシングバルブからの混合水の 吐出を止めるよう制御する手段と、上記第1のミキシングバルブからの混合水の 吐出量が所定値を越えた場合、上記第2のミキシングバルブより混合水を吐出さ せるよう制御する手段とを備える。
【0015】 好ましくは、本考案に係るマルチ給湯装置において、上記第2のミキシングバ ルブの吐出容量は、上記第1のミキシングバルブの吐出容量より大きい。
【0016】 また、好ましくは、上記混合水の吐出制御は、差圧調整弁の開閉に基づいて行 われる。
【0017】 さらに好ましくは、上記第1および第2のミキシングバルブは、個別に混合水 の温度および吐出量の設定が可能である。
【0018】 また、好ましくは、上記第1および第2の温度制御性機構は、混合水の温度変 化に反応して上記温水と給水の混合比率を調整する機構である。
【0019】 また、好ましくは、上記混合水の温度が所定値以上になった場合、上記温水と 給水の供給、または温水のみの供給を止めるか、あるいは、当該装置からの混合 水の吐出を止める手段をさらに備える。
【0020】 さらに好ましくは、上記第1および第2のミキシングバルブは、上記温水入口 および給水入口に対して互いに並列に接続されており、該ミキシングバルブの個 々の吐出口が、上記差圧調整弁の二次側で結合される構成をとる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本考案に係るマルチ給湯装置を詳細に説明する。 図1は、本考案の一実施の形態に係るマルチ給湯装置(以下、単に給湯装置とい う)の構成を詳細に示す正面図であり、図2は、その右側面図である。図1,図 2において、21aは温水入口、21bは給水入口であり、これらより供給され た温水、給水は、図中の温水系、給水系のパイプに沿って付された矢印の方向に 流れる。
【0022】 図1,図2に示す給湯装置では、後述する使用状況に応じて、温水、給水が2 系統の経路を介して混合され、吐出される。すなわち、温水入口21aから供給 された温水は、ボールバルブ5a、Y型ストレーナ6a、逆止弁7a、そして、 可閉逆止弁4aを介して、第1のミキシングバルブ1に達する一方、給水入口2 1bからの水は、ボールバルブ5b、Y型ストレーナ6b、逆止弁7b、可閉逆 止弁4bを介して、上記第1のミキシングバルブ1に到達する。この第1のミキ シングバルブ1は、供給された温水と給水を、後述する温度制御性の機構に基づ いて混合するものであり、その混合水は、吐出パイプ23,24、ボールバルブ 13を介して混合水出口30に到達する。これが、第1の系統である。
【0023】 第2の系統は、第2のミキシングバルブ3を介した給湯経路である。具体的に は、温水入口21aからの温水が、ボールバルブ5a、Y型ストレーナ6a、逆 止弁7a、可閉逆止弁2aを通って、第2のミキシングバルブ3に達し、また、 給水入口21bから供給された水は、ボールバルブ5b、Y型ストレーナ6b、 逆止弁7b、可閉逆止弁2bを介して、上記第2のミキシングバルブ3に到達す る。そして、この第2のミキシングバルブ3で混合された混合水は、吐出パイプ 22、差圧調整弁10、吐出パイプ24、ボールバルブ13を通って、混合水出 口30より吐出される。
【0024】 なお、上述のようにY型ストレーナは、本装置に供給される温水や給水に含ま れるゴミ等の不純物を阻止するためのフィルタであり、逆止弁は、温水系、給水 系のパイプにおける管内圧力差によって、パイプ内に貯まった温水や給水が逆流 しないようにするための弁である。
【0025】 また、8a,8b,9,25は水高温度計であり、上述した温水系や給水系の パイプ、あるいは吐出パイプを流れる温水、給水、混合水の温度を表示する計器 である。また、図中、符号「A」が付された位置において、吐出パイプ23が吐 出パイプ24と結合し、パイプ中を流れるそれぞれの系統からの混合水が合流す る構造となっている。そして、以上の構成を有する給湯装置全体が、架台14に 固定されている。
【0026】 ここで、第1および第2のミキシングバルブ1,3の構造および動作について 簡単に説明する。本給湯装置に設けたこれらのミキシングバルブは、バルブの一 次側の給水および温水の圧力に応じて、毎分当たりの吐出流量が決まる構造を有 するものである。これらのミキシングバルブの内、第2のミキシングバルブ3は 、例えば、サーモスタット付きミキシングバルブであり、バルブ本体に内蔵され たバイメタル式のサーモスタットが、一次側の温度や水圧の変動、あるいは、二 次側の圧力変化によって生じる、混合温水の温度変化に鋭敏に反応して、筒状の スリーブ内に設けられたライナ(ピラー)を回転駆動することで、設定温度に基 づいて温水と給水の混合比を調整するミキシングバルブである。なお、このスリ ーブおよびピラーには、複数の孔が設けられており、サーモスタットが、これら の孔相互の位置で決まる貫通空隙の面積を変えるよう動作することによって、上 記の混合比が調整される。
【0027】 第1のミキシングバルブ1は、例えば、サーモスコピックユニットを内蔵する サーモスコピック式ミキシングバルブである。図3は、このサーモスコピックユ ニットの外観斜視図であり、図4は、その横断面図である。本サーモスコピック ユニットは、混合水との接触面積を大きくするためコイル状に加工した複数本の 銅管31に、耐食性の金属でできたベローズ32が結合された構造を有しており 、銅管31には、熱伝導性のよい流体(例えば、ポリユーテクティックコンパウ ンド)が封入されている。そのため、温度変化に対して極めて敏感であり、この 温度変化が即、ベローズ32に伝達される。ベローズ32は、温度変化を受けて 軸方向に機械的な力を発生するので、サーモスコピックユニットに挿入されてい るアクチュエータ33が、図4の矢印方向へ押しやられる。
【0028】 その結果、このアクチュエータ33が、その先に設けられた、バネ機構を有す る不図示のシャトルとスリーブを駆動するため、これらシャトルとスリーブとに よって、温水と給水の正確な混合比率が調整される。このサーモスコピック式ミ キシングバルブは、混合比率が正確であることに加えて、少しの流量でも設定温 度を維持するという優れた特性を有しているため、その出口温度は、常に一定に 保たれる。
【0029】 以下、本考案の実施の形態に係る給湯装置における流量制御について説明する 。本給湯装置で使用する、上記第1および第2のミキシングバルブ1,3は、そ の容量が、第2のミキシングバルブ3の方が、第1のミキシングバルブ1の容量 よりも大きい。すなわち、第2のミキシングバルブ3の最大吐出量(最大流量) が、第1のミキシングバルブ1のそれよりも大きい。例えば、第2のミキシング バルブ3の最大流量は、水圧が1kg/cm2のとき、毎分260リットルであ るのに対して、第1のミキシングバルブ1の最大流量は、これと同じ水圧時にお いて毎分100リットルである。なお、この第1のミキシングバルブ1は、その 設定温度を保持するのに必要な最小流量は、温水と給水の水圧が等しいとして毎 分9リットルであり、吐出量が少なくても確実に設定温度を維持する機能を持っ ている。
【0030】 このように、本給湯装置は、大容量のミキシングバルブと小容量のミキシング バルブを併設したマルチ構成となっていることが特徴であり、これにより、以下 に述べる優れた流量制御を行うことが可能となる。
【0031】 図5は、本給湯装置における流量変化特性(マルチ流量変化)を示す図である 。同図において、横軸は時間であり、縦軸はミキシングバルブからの吐出流量( リットル/分)である。そして、51は、小容量のミキシングバルブである第1 のミキシングバルブ1の吐出特性を示し、52は、大容量のミキシングバルブで ある第2のミキシングバルブ3の吐出特性を示している。
【0032】 今、混合水出口30の使用側において混合水の使用量が全くない状態から、そ の使用量が徐々に増えた場合を考える。このように使用量が少ない場合、図5中 、「a」部で示すように、最初に第1のミキシングバルブ1が混合動作を開始し て、その吐出量を徐々に増加させる。そして、吐出量が所定値を越えると(図中 、点c)、差圧調整弁10が開いて、この第1のミキシングバルブ1のみでは賄 いきれない、増加しつつある混合水の使用量を補うべく、第2のミキシングバル ブ3が混合動作を開始する(点c’)。
【0033】 この第2のミキシングバルブ3も、使用量の増加に従って、c’―d’曲線で 示すように、その吐出量を徐々に増やす。このとき、第2のミキシングバルブ3 からの吐出が開始されたことによるシステムのヘッダ効果が生じて、「b」部で 示すように、第1のミキシングバルブ1の吐出流量が抑えられる。この効果は、 図1,図2の「A」部において、吐出パイプ23と吐出パイプ24とが結合され ているために、第2のミキシングバルブ3に直結した、吐出流量の大きい吐出パ イプ24内の混合水が、吐出流量の小さい第1のミキシングバルブ1の出力側に つながっている吐出パイプ23内の混合水を押しやることに起因するものである 。
【0034】 ここで、混合水の全使用量が減った場合、点d’で差圧調整弁10が閉じ、第 2のミキシングバルブ3による混合動作も止まる。このため、点dにおいて、第 1のミキシングバルブ1のみが動作する状態が起こる。そして、この状態から再 び二次側の使用量が増えた場合には、再度、差圧調整弁10が開いて、点e’よ り第2のミキシングバルブ3が動作を開始し、第1のミキシングバルブ1を補完 する。このときにも、「f」部で示すように、第2のミキシングバルブ3からの 吐出が開始されたことによるシステムのヘッダ効果が生じて、第1のミキシング バルブ1の吐出流量が抑えられる。
【0035】 これ以降、全使用量が増えるにつれ、エゼクタ効果により、第1のミキシング バルブ1および第2のミキシングバルブ3が、その最大能力の吐出流量を出力す るよう動作する。なお、第1のミキシングバルブ1を補うべく、第2のミキシン グバルブ3が動作を開始する時点における、第1のミキシングバルブ1からの吐 出量(点c,eでの吐出量)は、通常、吐出流量の大きい第2のミキシングバル ブ3の最大吐出量の30〜40%に調整する。
【0036】 言うまでもなく、本実施の形態に係る給湯装置より吐出される混合水の全流量 は、図5には示していないが、同図の特性曲線51,52で示される吐出量を総 和した値である。
【0037】 なお、本考案に係る給湯装置で使用するミキシングバルブは、上記第1および 第2のミキシングバルブに限定されるものではなく、上述のミキシングバルブと は異なる最大吐出量を有する2つ以上のミキシングバルブを組み合わせることで 、任意の使用量に見合った吐出能力を有する給湯装置を提供できる。また、これ らのミキシングバルブの動作についても、上述のサーモスタットやサーモスコピ ックユニットは例示であり、混合水の温度変化に鋭敏に反応して、温水と給水の 混合比率を調整する機構を有するミキシングバルブであれば、その動作原理は、 上述の動作機構に限定されるものではない。
【0038】 さらに、本給湯装置に安全対策を施す意味で、混合水出口30近辺の一次側に 温度センサ(不図示)を設け、混合水の温度が所定値以上になった場合に、温水 と給水、あるいは温水のみが供給されないようにしてもよいし、二次側の全吐出 流量を止めるようにしてもよい。
【0039】 以上説明したように、本実施の形態によれば、電気的な制御を一切必要とせず 、純粋に機械的に動作し、吐出量が少なくても確実に設定温度を維持する機能を 有するミキシングバルブをマルチ動作させることで、簡単な構成で、小容量から 大容量までの使用量を網羅可能な給湯装置を提供でき、使用量が極端に変化する ような現場においても、十分な混合温水を供給できる。
【0040】 また、使用するミキシングバルブの機構的な特性により、所定温度、所定量の 混合水を得るための使用水量や温度の監視が不要となるので、従来のように、こ れらの制御を行うために高価な制御盤を設置しなければならない、という問題を 回避でき、さらには、給湯装置そのものを安価にできる、という効果がある。
【0041】 さらに、電気的な制御を要する機器の設置が不要となることから、給湯装置の 耐久性が向上し、また、メンテナンスも容易になる、という効果がある。
【0042】
【考案の効果】
以上説明したように、第1の考案によれば、温水入口より供給された温水と、 給水入口より供給された給水とを混合して、所定温度および所定量の混合水を得 るマルチ給湯装置において、上記温水と給水を第1の温度制御性機構に基づいて 混合する第1のミキシングバルブと、上記温水と給水を第2の温度制御性機構に 基づいて混合する第2のミキシングバルブと、この第1のミキシングバルブから の混合水の吐出量が所定値以下の場合、上記第2のミキシングバルブからの混合 水の吐出を止めるよう制御する手段と、上記第1のミキシングバルブからの混合 水の吐出量が所定値を越えた場合、上記第2のミキシングバルブより混合水を吐 出させるよう制御する手段とを備えることで、電気的な制御を一切必要とせずに 、簡単な構成で小容量から大容量までの使用量を網羅可能な給湯装置を提供でき 、使用量が極端に変化するような現場においても、十分な温水の供給が可能とな る。
【0043】 第2の考案によれば、上記第2のミキシングバルブの吐出容量は、上記第1の ミキシングバルブの吐出容量より大きいので、この第2のミキシングバルブによ る補完作用によって、小容量から大容量までの使用量を網羅できる。
【0044】 また、第3の考案によれば、上記混合水の吐出制御は、差圧調整弁の開閉に基 づいて行われるので、電気的な制御なしで、使用量の変化に対処できる。
【0045】 また、第4の考案によれば、上記第1および第2のミキシングバルブは、個別 に混合水の温度および吐出量の設定が可能であるため、装置全体の構成が簡単に なる。
【0046】 さらに、第5の考案によれば、上記第1および第2の温度制御性機構は、混合 水の温度変化に鋭敏に反応して、上記温水と給水の混合比率を調整する機構であ るため、所定温度、所定量の混合水を得るための使用水量や温度の監視や高価な 制御盤の設置が不要となり、装置構成が簡単になるとともに、給湯装置そのもの を安価にできる。
【0047】 また、第6の考案によれば、混合水の温度が所定値以上になった場合、温水と 給水の供給、または温水のみの供給を止めるか、あるいは、当該装置からの混合 水の吐出を止める手段を備えることで、混合水が異常に高温となった場合等に対 する安全対策を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施の形態に係るマルチ給湯装置
の正面図である。
【図2】 本考案の実施の形態に係る給湯装置の右側面
図である。
【図3】 サーモスコピック式ミキシングバルブのサー
モスコピックユニットの外観斜視図である。
【図4】 サーモスコピックユニットの横断面図であ
る。
【図5】 本考案の実施の形態に係る給湯装置における
流量変化特性を示す図である。
【図6】 従来の給湯装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…第1のミキシングバルブ、2a,2b…可閉逆止
弁、3…第2のミキシングバルブ、5a,5b,13…
ボールバルブ、6a,6b…Y型ストレーナ、7a,7
b…逆止弁、8a,8b,9,25…水高温度計、10
…差圧調整弁、14…架台、21a…温水入口、21b
…給水入口、22,23,24…吐出パイプ、30…混
合水出口、31…銅管、32…ベローズ、33…アクチ
ュエータ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水入口より供給された温水と、給水入
    口より供給された給水とを混合して、所定温度および所
    定量の混合水を得るマルチ給湯装置において、 前記温水と給水を第1の温度制御性機構に基づいて混合
    する第1のミキシングバルブと、 前記温水と給水を第2の温度制御性機構に基づいて混合
    する第2のミキシングバルブと、 前記第1のミキシングバルブからの混合水の吐出量が所
    定値以下の場合、前記第2のミキシングバルブからの混
    合水の吐出を止めるよう制御する手段と、 前記第1のミキシングバルブからの混合水の吐出量が所
    定値を越えた場合、前記第2のミキシングバルブより混
    合水を吐出させるよう制御する手段とを備えることを特
    徴とするマルチ給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のミキシングバルブの吐出容量
    は、前記第1のミキシングバルブの吐出容量より大きい
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチ給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記混合水の吐出制御は、差圧調整弁の
    開閉に基づいて行われることを特徴とする請求項1記載
    のマルチ給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のミキシングバルブ
    は、個別に混合水の温度および吐出量の設定が可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載のマルチ給湯装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の温度制御性機構
    は、混合水の温度変化に反応して前記温水と給水の混合
    比率を調整する機構であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれか1項に記載のマルチ給湯装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記混合水の温度が所定値以上
    になった場合、前記温水と給水の供給、または温水のみ
    の供給を止めるか、あるいは、当該装置からの混合水の
    吐出を止める手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれか1項に記載のマルチ給湯装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のミキシングバルブ
    は、前記温水入口および給水入口に対して互いに並列に
    接続されており、該ミキシングバルブの個々の吐出口
    が、前記差圧調整弁の二次側で結合される構成をとるこ
    とを特徴とする請求項3記載のマルチ給湯装置。
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