JP3046351U - 世界時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球の自転と同速度で回転する時盤と時盤上
の心射図法世界地図の時区線により、一つの文字盤に世
界各国の標準時間が同時に表示できる世界時計を提供す
る。 【解決手段】 機体１０内に目盛盤１１、時盤１２、分
針１３、秒針１４が設置されている。陰影部１５０を有
する蓋部１５がその上部を覆被する。目盛盤１１の内円
は２４目盛区１１１、外円は６０目盛区１１０で機体１
０の底辺に固定されている。時盤１２上に時区線１２０
が設定されている。時盤１２は機芯の時針回転軸１０１
に嵌装され、回転を行う。分針１３、秒針１４も機芯の
分針回転軸１０２及び秒針回転軸１０３に従って回転す
る。時盤１２は地球と同速度の自転を行う。２４目盛区
１１１及び６０目盛区１１０上に世界各国の標準時間を
表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、世界各国の現地時間を同時に表示することができ、地球の自転と同 速度の回転を行う時盤を有し、時盤の心射図法世界地図上に区分された時区線に よって世界各地の現地時間を同時に表示することができる実用的かつ便利な世界 時計に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に使用されている時計は一標準時間帯の時間しか表示することができない 。故に、飛行場、空港、大規模な国際ホテル、国際会議または国際的事業を行う オフィスなどの場には大型の世界地図上の標準時区線で区分された時区の下方に 、各地の標準時間帯に調整された時計がそれぞれ設置されている。世界各地の標 準時間を把握することはビジネス上非常に重要なことであり、また頻繁に世界の 各地を飛び回る者は常に腕時計の時差を調節しなければならない。 上記の理由から従来の時計は次のような欠点が挙げられる。大型の地図の設置 はスペースの無駄になり、仮に２４の時間帯があるとしたら２４個の時計を掛け なければならず大変不経済であると同時に視覚上からいっても非常に不便である 。また、電池が切れて各時間帯の時計の内の一つが遅れてしまったら、正確な時 間が把握できなくなり、ビジネス等の好機を逃してしまう。加えて世界各国を飛 び回る者は常に現地の時間に合わせて腕時計の時差を調節し、各地の時差を熟知 する事はもちろん、その他の地区の時間も把握する必要があり、その度に換算を 行わなくてはならない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の世界時計の主要課題は地球の自転と同速度で回転する時盤と時盤上の 心射図法世界地図の時区線により、一つの時計で世界各国の標準時間が表示でき 、世界地図と数個の時計を設置するスペースの無駄を省き、コストを削減しさら にもし時間に遅れが生じても即それを察知し修正し、各地の時間の正確性を確保 することができる。また世界の何処へ飛ぼうとも当該腕時計は時差を調節する必 要がなく、当地の時区線が指し示すところを見ればすぐに現地時間が分かる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の世界時計は、機芯を有する機体内に目盛盤、時盤、分針、秒針の順で 設置されており、さらに陰影部を有する蓋部がその上部を覆被するというという 構造となっている。目盛盤の内円は２４目盛区、外円は６０目盛区で機体の底面 に固定されている。時盤上には心射図法世界地図が描かれており、標準時間帯に 基づいて区分された時区線が設定されている。時盤は機芯の時針回転軸に嵌装さ れ、これに従い回転を行い、また分針、秒針もそれぞれ機芯の分針回転軸及び秒 針回転軸に従って回転する。さらに時盤は機芯の時針回転軸により地球と同速度 の自転を行い、時区線に合わせて設定された目盛盤の２４目盛区及び分針、秒針 に合わせて設定された６０目盛区上に世界各国の標準時間が表示される。よって 本考案は、一つの文字盤上に世界各国の時間を同時に指し示しすことのできる構 造で、かつ地球の自転と同速度で回転する時盤と時盤の時区線から世界各国の標 準時間が一目で把握でき、非常に実用的で便利かつ経済的な世界時計である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１及び図２に示すように、本考案は機芯を有する機体１０内に目盛盤１１ 、時盤１２、分針１３、秒針１４の順で設置されており、さらに陰影部１５０を 有する蓋部１５がその上部を覆被するというという構造となっている。目盛盤１ １の内円は２４目盛区１１１、外円は６０目盛区１１０で機体１０の底面１００ に固定されている。時盤１２上には心射図法世界地図１２１が描かれており、標 準時間帯に基づいて区分された時区線１２０が設定されている。時盤１２は機芯 の時針回転軸１０１に嵌装され、これに従い回転を行う。また分針１３、秒針１ ４もそれぞれ機芯の分針回転軸１０２及び秒針回転軸１０３に従って回転する。 さらに時盤１２は機芯の時針回転軸１０１により地球と同速度の自転を行い、時 区線１２０に合わせて設定された目盛盤１１の２４目盛区１１１及び分針１３、 秒針１４に合わせて設定された６０目盛区１１０上に世界各国の標準時間が表示 される。本考案の世界時計は一目で世界各地の時間を把握できる優れた性能を持 つ時計である。 当該機体１０内に設置された機芯の作動については次のようである。時針回転 軸１０１は毎時１５度、毎２４時間に時計と逆回りに一回転し、かつこの回転は 地球の自転と同速度であり、分針１３及び秒針１４は時計回りに回転し、秒針１ ４の一回転は６０秒（１分）、分針１３の一回転は６０分（１時間）である。

【０００６】 図３及び図４に示すように、秒針１４が時計回りに一回転した後引き続いて分 針１３が回転を行い、この時目盛盤１１の６０目盛区１１０上を一目盛前進する 。さらに分針１３が６０目盛前進すると、分針１３は一回転を行ったことになり 、時盤１２が時針回転軸の回転を受けて時計の逆回りに回転し、目盛盤１１の２ ４目盛区１１１上を一目盛前進し、同時に一時間経過したことを示す。図３が示 すように、仮に東京地区１６の時間が見たければ、時盤１２の時区線１２０を見 る。東京地区１６は２４目盛区１１１の１８と１９の間に位置し、大きい方の値 を超えることはできないことから、１８時であり、また、分針１３は６０目盛区 １１０上の３１辺りを指し示しているので３１分、秒針１４は６０目盛区１１０ 上の２４を指し示しているので２４秒、よって東京地区１６の現地時間は１８時 ３１分２４秒だということが分かる。 時盤１２、分針１１、秒針１２は上記の作動原理に基づいて回転を続けている ので、一定の時間が経過した後、時盤１２は時計と逆回りの回転を受けて数目盛 り分移動している。再度東京地区１６の現地時間が見たい時は図４に示すように 、この時東京地区１６は２４目盛区１１１上の２１と２２の間に位置し、分針１ ３は６０目盛区１１０上の１辺り、秒針１４は６０目盛区１１０上の１５の位置 を指し示しているので、東京地区１６の現地時間は２１時１分１５秒だというこ とがわかる。このように標準時間帯に基づいて区分された時区線１２０を有する 時盤１２上の世界地図により、容易に世界各地の現地時間が把握できる。 また、蓋部１５上に設置された半面の陰影部１５０及びもう半面の透明部１５ １から、時盤１２の回転時に知りたい地域が現在夜か昼かが瞬時にしてわかる。 本考案は、世界地図と数個の時計を設置する空間とコストを節約し、瞬時に世 界各国の標準時間を把握できる実用性と便宜性に富んだ小型で軽い世界時計であ る。もし時間表示が遅れても、すぐにそれを察知、修正する事ができ、よって各 地時間の正確性が維持できる。腕時計として使用する際は、たとえ世界の何処へ 行こうとも時差を調節する必要なく現地時間を把握できる。

【０００７】 さらに本考案のもう一つの実施例として図５，図６，図７，図８に示すような 構造の世界時計がある。目盛盤１７の外円に６０目盛区１７０を、内円には間設 地１７２及び間設地１７２と等分に引かれた時区線１７１を設置し、時盤１８上 の半面に陰影部１８１、もう半面に透明部１８２、その外円上に２４目盛区１８ ０を設定する。目盛盤１７は機体１０内に固定されており、時盤１８は機芯の時 針回転軸１０１上に設置され、時間の変動により時盤１８の２４目盛区１８０は 時計回りに回転し、その時区線１７１が指し示すところを見れば、すぐに各地の 標準時間を知ることができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、一つの文字盤上に世界各国の時間を同時に指し示しすことのできる 世界時計である。地球の自転と同速度で回転する時盤と時盤の時区線から世界各 国の標準時間が一目で把握でき、非常に実用的で便利かつ経済的な時計である

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の世界時計の立体分解図である。

【図２】同組立縦断面図である。

【図３】同作動態様を説明する説明図である。

【図４】同作動態様を説明する説明図である。

【図５】本考案の別の実施の形態を現す立体分解図であ
る。

【図６】同組立縦断面図である。

【図７】同作動態様を説明する説明図である。

【図８】同作動態様を説明する説明図である。

【符号の説明】

１０ 機体 １０１ 時針回転軸 １０２ 分針回転軸 １０３ 秒針回転軸 １１，１７ 目盛盤 １１０，１７０ ６０目盛区 １１１，１８０ ２４目盛区 １２，１８ 時盤 １２０，１７１ 時区線 １２１ 世界地図 １７２ 間設地 １３ 分針 １４ 秒針 １５，１９ 蓋部 １５０，１８１ 陰影部 １６ 東京地区 １００ 底面 １５１，１８２ 透明区

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】機芯を有する機体内に目盛盤、時盤、分
   針、秒針がこの順で設置されており、さらに陰影部を有
   する蓋部がその上部を覆被する構造となっており、目盛
   盤の内円は２４目盛区、外円は６０目盛区で機体の底辺
   に固定され、心射図法世界地図が描かれた時盤上には、
   標準時間帯に基づき区分された時区線が設定されてお
   り、当該時盤は機芯の時針回転軸に嵌装され、これに従
   い回転を行い、また分針、秒針もそれぞれ機芯の分針回
   転軸及び秒針回転軸に従って回転し、さらに時盤は機芯
   の時針回転軸により地球と同速度の自転を行い、時区線
   に合わせて設定された目盛盤の２４目盛区及び分針、秒
   針に合わせて設定された６０目盛区上に世界各国の標準
   時間を表示する、ことを特徴とする世界時計。
2. 【請求項２】目盛盤の外円には６０目盛区が、内円には
   間設地及び等分に区分された時区線が設置され、時盤上
   の半面に陰影部、もう半面に透明部、その外円上に２４
   目盛区が設定され、目盛盤は機体内に固定されており、
   時盤は機芯の時針回転軸上に設置され、時間の変動によ
   り時盤の２４目盛区は時計回りに回転する、ことを特徴
   とする請求項１に記載の世界時計。
3. 【請求項３】蓋部上に、時盤の回転時に知りたい地域が
   現在夜か昼かが瞬時にしてわかる陰影部ともう半面の透
   明部とを設置した、ことを特徴とする請求項１又は２に
   記載の世界時計。