JP3045069U - 洗髪用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドで横になった姿勢や座った姿勢のまま
でも頭を洗うことができ、塗布したシャンプー液を十分
に洗い流すことができる洗髪用具を提供することであ
る。 【解決手段】 高さ調整可能なスタンド２を着脱自在に
取り付けた洗髪ボウル１と、水または湯をくみ上げるポ
ンプ１６に接続されたシャワーヘッド３とによって洗髪
用具を構成したのである。スタンド２の高さを調整して
洗髪ボウル１の位置を変えることができるので、ベッド
や椅子の高さに合わせて使用することができる。ポンプ
１６でくみ上げた水または湯を、シャワーヘッド３で放
水しながら洗髪作業を行うことができるので、その水
圧、流量ともに十分なものとなり、塗布したシャンプー
液をきれいに洗い流すことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、持ち運び可能な洗髪用具、特に介護を必要とする人の頭を洗うの に適した介護用洗髪用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の洗髪用具として、ビニールなどのシート材から形成され、折り畳める ようにしたものが知られており、使用時には、図４に示すように、チューブ状の 袋体により形成された周壁部２１を空気の充填により膨らませる。

【０００３】 この洗髪用具を介護用品として使用する場合、図５に示すように、洗髪される 人の首を周壁部２１の上縁一端に設けられた首載せ部２２に載せ、洗髪される人 は仰向けのままで頭を洗ってもらう。洗髪に使用した水や湯は、排水ホース２３ を介してタンク２４内に一旦貯水され、洗髪作業が完了したのち、適宜な場所に 捨てられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この洗髪槽は、柔軟な材質で形成されているので、高さを調整 することがむずかしく、ベッドの上で使用したり、車椅子を利用する人が座った 姿勢のままで洗髪してもらったりすることができないという問題があった。

【０００５】 また、水や湯をかける用具がなく、例えばやかんやじょうろを使用した場合、 水圧が低く流量も少ないため、シャンプー液をきれいに洗い流すことがむずかし い。このため、洗髪後の爽快感に欠けるという問題があった。

【０００６】 そこで、この考案の課題は、ベッドで横になった姿勢や座った姿勢のままでも 頭を洗うことができ、しかも、塗布したシャンプー液を十分に洗い流すことがで きる洗髪用具を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案では、高さ調整可能なスタンドを着脱自 在に取り付けた洗髪ボウルと、水または湯をくみ上げるポンプに接続されたシャ ワーヘッドとによって洗髪用具を構成したのである。

【０００８】 このような洗髪用具は、スタンドの高さを調整して、洗髪ボウルの位置を変え ることができるので、ベッドや椅子の高さに合わせて使用することができ、ベッ ドに横になった人や車椅子に座った人でも、その姿勢のままで頭を洗ってもらう ことができる。

【０００９】 また、ポンプでくみ上げた水または湯を、シャワーヘッドで放水しながら洗髪 作業を行うことができるので、その水圧、流量ともに十分なものとなり、塗布し たシャンプー液を十分に洗い流すことができる。

【００１０】 洗髪ボウルからスタンドを取りはずし、洗髪ボウル内にスタンドとシャワーヘ ッドとを収容すると、かさを小さくすることができるので、持ち運びにも適した ものとなる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、洗髪用具は、洗髪ボウル１と、この洗髪ボウル１を支える スタンド２と、シャワーヘッド３とからなる。

【００１２】 洗髪ボウル１は、底板部４の周囲に周壁部５を設けたものであって、周壁部５ の上部一端には、ポリウレタン製の弾性パッドからなる、介護を必要とする人の 首を載せるクッション６が取り付けられている。洗髪ボウル１の下端には、排水 ホース７を接続した排水口８が設けられている。周壁部５の外面一端には、スタ ンド２の上端部が係脱自在に嵌め入れられる嵌め入れ孔９が設けられている。

【００１３】 スタンド２は、支柱１０と、三本の脚部材１１と、これらの脚部材１１の一端 部を回動自在に連結した連結部材１２とからなる。支柱１０の下端部には、各脚 部材１１との連結杆１３が回動自在に取り付けられている。連結部材１２は、支 柱１０に対してスライド自在に嵌め入れられている。

【００１４】 このスタンド２は、連結部材１２を支柱１０に対して上下方向にスライドさせ ると、図２に示すように、各脚部材１１が連結部材１２に対して同時に回動し、 支柱１０に対する傾斜角が変化することにより、各脚部材１１それぞれが開閉し 、全体の高さが変化し、かつ、その位置を保持することができる。

【００１５】 シャワーヘッド３は、前記洗髪ボウル１の周壁部５に設けられたヘッド受け部 １４に係脱可能に取り付けられており、可撓性ホース１５を介してポンプ１６に 接続されている。可撓性ホース１５にはコネクタ１７が設けられており、途中部 分とポンプ１６との接続部分で係脱可能とされている。ポンプ１６は、ＡＣアダ プタ付きのプラグ１８をコンセントに差し込んで給電される。このシャワーヘッ ド３は、ポンプ１６を給水槽に水没させて電源を投入すると、くみ上げられた水 や湯を放水することができる。なお、電源には、電池を用いてもよい。

【００１６】 このような洗髪用具は、スタンド２の高さを調整して、洗髪ボウル１の位置を 変えることができるので、ベッドや椅子の高さに合わせて使用することができ、 洗髪される人は、図３に示すように仰向けであっても、椅子に座ったままであっ ても、その姿勢のままで頭を洗ってもらうことができる。

【００１７】 また、ポンプ１６でくみ上げた水または湯を、シャワーヘッド３で放水しなが ら洗髪作業を行うことができるので、その水圧、流量ともに十分なものとなり、 塗布したシャンプー液をきれいに洗い流すことができる。

【００１８】 洗髪ボウル１からスタンド２を取りはずし、洗髪ボウル１内にスタンド２、シ ャワーヘッド３等を収容すると、かさを小さくすることができるので、持ち運び にも適したものとなる。したがって、介護用品としてだけでなく、アウトドア用 品として屋外で使用することもでき、また、一般の理美容院において、予備用洗 髪台としての仮設的な使用も可能となるので、多岐にわたる様々な用途が実現で きる。

【００１９】

【効果】

以上説明したように、この考案に係る洗髪用具は、洗髪ボウルの位置を調整し て、ベッドや椅子の高さに合わせて使用することができるので、ベッドに横にな った人や車椅子に座った人が、その姿勢のままで頭を洗ってもらうことができ、 洗髪される人に無理な姿勢を強いることがない。

【００２０】 また、ポンプでくみ上げた水または湯を、シャワーヘッドで放水しながら洗髪 作業を行うことができるので、その水圧、流量ともに十分なものとなる。したが って、塗布したシャンプー液をきれいに十分に洗い流すことができ、洗髪しても らった人はさっぱりとした爽快感を得ることができる。

【００２１】 さらに、水や湯を逐一くみ上げる必要がなく、多岐にわたる様々な用途に使用 することができるので、非常に使い勝手がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る洗髪用具を示す斜視図

【図２】同上のスタンドを示す正面図

【図３】同上の一部断面図

【図４】従来の洗髪用具を示す斜視図

【図５】同上の使用説明図

【符号の説明】

１ 洗髪ボウル ２ スタンド ３ シャワーヘッド ４ 底板部 ５ 周壁部 ６ クッション ７ 排水ホース ８ 排水口 ９ 嵌め入れ孔 １０ 支柱 １１ 脚部材 １２ 連結部材 １３ 連結杆 １４ ヘッド受け部 １５ 可撓性ホース １６ ポンプ １７ コネクタ １８ プラグ ２１ 周壁部 ２２ 首載せ部 ２３ 排水ホース ２４ タンク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高さ調整可能なスタンドを着脱自在に取
   り付けた洗髪ボウルと、水または湯をくみ上げるポンプ
   に接続されたシャワーヘッドとからなる洗髪用具。