JP3043369U - ゴルフ用グローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフクラブのスイングの際に手首が返るの
を防止して安定した打球を確保できるようになしたゴル
フ用グローブを提供する。 【構成】 手袋本体１の裾口周縁部に、厚手のクロロプ
レンゴムのような強い伸縮力を発現する合成ゴムベース
を主体とした緊着片２を、手首の周囲全体が覆われるよ
うにして付設する。二段状となした締付バンド７，１０
を、面ファスナー８の係着力を利用して閉じることによ
って手首を固めるようにする。手袋本体１の甲部側表面
に付設した面ファスナー５の内部にポケット部１１を形
成する。当該ポケット部１１内に手首固定板１３を着脱
自在に挿着できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はゴルフクラブのスイングの際に手首が返るのを防止して安定した打球 を確保できるようになしたゴルフ用グローブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフプレーの場合、グリップを確実なものとするため主に左手側にグローブ を嵌めてプレーする。しかしながら、従来のゴルフ用グローブには手首を固定す るための工夫がほとんどなされていなかったため、グローブを嵌めても手首が安 定せず打球が真っ直ぐに飛ばないという問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように従来のゴルフ用グローブには手首を安定することができないと いう不具合が存在した。本考案は、上記した従来のゴルフ用グローブの問題点を 解消することを目的としたもので、手袋本体の裾口周縁部に、強い伸縮力を発現 する合成ゴムベースの表裏両面に、当該合成ゴムベースと同調して伸縮するナイ ロン・ジャージィーのような布地を貼付してなる緊着片を、手首の周囲全体が覆 われるように付設してゴルファーの手首を安定させるようにしたゴルフ用グロー ブを提供することを目的とするものである。

【０００４】 また、本考案の他の目的は、締付バンドを閉じる甲部側の面ファスナーの内部 にポケット部を形成し、当該ポケット部に合成樹脂製等の手首固定板を着脱自在 に挿着するようにして手首を一層堅固に固め手首が返るのを防止することができ るようになしたゴルフ用グローブを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項１に係る考案は 、天然皮革、合成皮革、人工皮革等の比較的薄手の素材にて作成された手袋本体 の裾口周縁部に、前記素材より厚手のクロロプレンゴムのような強い伸縮力を発 現する合成ゴムベースの表裏両面に、当該合成ゴムベースと同調して伸縮するナ イロン・ジャージィーのような布地を貼付してなる緊着片を、手首の周囲全体が 覆われるようにして付設し、且つ二段状となした締付バンドを、面ファスナーの 係着力を利用して閉じることによってゴルファーの手首を固めることができるよ うになしたことを特徴とするゴルフ用グローブである。

【０００６】 また、請求項２に係る考案は、天然皮革、合成皮革、人工皮革等の比較的薄手 の素材にて作成された手袋本体の裾口周縁部に、前記素材より厚手のクロロプレ ンゴムのような強い伸縮力を発現する合成ゴムベースの表裏両面に、当該合成ゴ ムベースと同調して伸縮するナイロン・ジャージィーのような布地を貼付してな る緊着片を、手首の周囲全体が覆われるようにして付設し、且つ二段状となした 締付バンドを、面ファスナーの係着力を利用して閉じることによってゴルファー の手首を固めることができるようになし、さらに前記手袋本体及び緊着片の甲部 側表面に、一体となった雌雄いずれか一方の面ファスナーを付設し、当該面ファ スナーの上部にスリットを形成して面ファスナーの内部にポケット部を形成し、 当該ポケット部に合成樹脂、アルミ又はばね鋼板製等の手首固定板を着脱自在に 挿着するようにしたことを特徴とするゴルフ用グローブである。

【０００７】 本考案の第一の特徴点は、前記したように天然皮革、合成皮革、人工皮革等の 比較的薄手の素材にて作成された手袋本体の裾口周縁部に、強い伸縮力を発現す るクロロプレンゴム等からなる緊着片を、手首の周囲全体が覆われるように付設 して二段状となした締付バンドを閉じることによってゴルファーの手首を固める ことができるようにした点に存する。これによって、ゴルファーの手首の安定性 が増し、打球を真っ直ぐ飛ばすことが可能となる。

【０００８】 また、本考案の第二の特徴点は、手袋本体及び緊着片の甲部側表面に付設した 雌雄いずれか一方の面ファスナーの上部にスリットを形成して当該面ファスナー の内部にポケット部を形成し、当該ポケット部内に合成樹脂製等の手首固定板を 着脱自在に挿着できるようにした点に存し、これによってスイングの際に手首が 返るのを一層有効に防ぐことができるようになる。なお、緊着片の表裏両面には 合成ゴムベースと同調して伸縮する布地を貼付してあるので肌触りがきわめて良 好なものとなる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るゴルフ用グローブの具体的構成を図示の実施例に基づき詳 細に説明する。 図１は二段状となした締付バンドを開くと共に、手首固定板をポケット部から 外した状態の本考案ゴルフ用グローブの一実施例を示す斜視図、図２は図１に示 すゴルフ用グローブを手に嵌めた状態の斜視図である。

【００１０】 図中１は天然皮革、合成皮革、人工皮革等、手に馴染み易い比較的薄手の素材 にて作成された手袋本体である。２は当該手袋本体１の裾口周縁部にほぼ環状を なすようにして縫着した緊着片であり、当該緊着片２は前記手袋本体１を構成す る素材より厚手のクロロプレンゴムのような強い伸縮力を発現する合成ゴム３を ベースとし、その表裏両面に、当該合成ゴムベース３と同調して伸縮するナイロ ン・ジャージィーのような布地４を貼付して構成したものである。 なお、緊着片２はゴルファーの手首周辺全体が覆われる程度の幅方向長さとし てある。

【００１１】 ５は手袋本体１及び緊着片２の甲部側表面に縫着した雌雄いずれか一方の面フ ァスナーであり、当該面ファスナー５は手袋本体１に形成した手の挿入用開口部 ６の側縁に沿うように付設してある。７は手袋本体１の前記挿入用開口部６の上 部側縁に横設した締付バンドであり、当該締付バンド７の表面には前記面ファス ナー５に係着し得る他方の面ファスナー８を形成してある。

【００１２】 ９は前記締付バンド７の先端を挿通させ、面ファスナー５側に折り返させるた めのガイド環であり、当該ガイド環９は締付バンド７の取付位置の反対側の手袋 本体１の適当箇所に付設されている。

【００１３】 １０は前記締付バンド７の下方部に付設したもう一方の締付バンドであり、当 該締付バンド１０は、図１によって明らかなように緊着片２の端部に横設されて おり、その表面には前記手袋本体１及び緊着片２の甲部側表面に縫着した一方の 面ファスナー５に係着し得る他方の面ファスナー８を形成してある。

【００１４】 １１は前記面ファスナー５の内部に形成したポケット部であり、１２は当該ポ ケット部１１と外部とを連絡するスリットである。１３はスリット１２を介して 前記ポケット部１１内に挿着が可能な手首固定板である。

【００１５】 当該手首固定板１３は適当な固さと弾性をもった合成樹脂製のものが好適に用 いられるが、合成樹脂製以外でもアルミ製や、ばね弾性をもったばね鋼板製のも のを用いることもでき、弾性の違うものを複数種類用意しておくとさらに便利で ある。なお、手首固定板１３は当然ながらポケット部１１内に収まり得る大きさ に製せられ、スリット１２を通じてポケット部１１内に出し入れが自在となって いる。

【００１６】 その他、図中の１４は手袋本体１の指片の関節部に付設した縦横いずれの方向 にも伸縮の可能なナイロン・ジャージィーである。

【００１７】 本考案ゴルフ用グローブは以上のような構成からなり、ゴルフクラブのスイン グの際に手首が返るのを有効に防止することができる。 すなわち、従来のゴルフ用手袋には、本考案の如き強い伸縮力をもった緊着片 ２が設けられておらず、締付バンドもダブルで設けられていなかったため、手首 を固定することができなかったが、本考案によれば手首が前記緊着片２を構成す るクロロプレンゴムのような合成ゴムベース３によって適当な圧力で締め付けら れると共に、二段状の締付バンド７，１０によって手首部を抑えることができる ので、スイングの際に手首が返るのを有効に防止することができるのである。

【００１８】 また、手袋本体１及び緊着片２の甲部側表面に縫着した面ファスナー５の内部 に形成したポケット部１１内に手首固定板１３を挿着した場合には一層堅固な状 態で手首の返りを抑えることができ、打球を真っ直ぐ飛ばすことが可能となるも のである。

【００１９】

【考案の効果】

このように、本考案によれば手袋本体の裾口周縁部に、強い伸縮力を発現する 合成ゴムベースを主体とした緊着片を取付けてあるので、二段状の締付バンドの 締付力と相俟って手首の周囲全体に適当な圧力を加わえることができると共に、 耐衝撃性、耐水性、保温性も向上し、これまでのゴルフ用手袋より一層ゴルファ ーの手首を安定させることができるものである。 なお、緊着片の表裏両面には合成ゴムベースと同調して伸縮する布地を貼付し てあるので肌触りがきわめて良好なものとなり、ゴルファーに快適感を与えるこ とができる。 また、手袋本体及び緊着片の甲部側表面に付設した面ファスナーの内部に形成 してあるポケット部内に手首固定板を挿着した場合には、スイングの際に手首が 返るのを一層有効に防ぐことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】締付バンドを開くと共に手首固定板をポケット
部から外した状態の本考案ゴルフ用グローブの一実施例
を示す斜視図である。

【図２】図１に示すゴルフ用グローブを手に嵌めた状態
の斜視図である。

【符号の説明】

１：手袋本体 ２：緊着片 ３：合成ゴムベース ４：布地 ５：面ファスナー ６：挿入用開口部 ７：締付バンド ８：面ファスナー ９：ガイド環 １０：締付バンド １１：ポケット部 １２：スリット １３：手首固定板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天然皮革、合成皮革、人工皮革等の比較
   的薄手の素材にて作成された手袋本体の裾口周縁部に、
   前記素材より厚手のクロロプレンゴムのような強い伸縮
   力を発現する合成ゴムベースの表裏両面に、当該合成ゴ
   ムベースと同調して伸縮するナイロン・ジャージィーの
   ような布地を貼付してなる緊着片を、手首の周囲全体が
   覆われるようにして付設し、且つ二段状となした締付バ
   ンドを、面ファスナーの係着力を利用して閉じることに
   よってゴルファーの手首を固めることができるようにな
   したことを特徴とするゴルフ用グローブ。
2. 【請求項２】 天然皮革、合成皮革、人工皮革等の比較
   的薄手の素材にて作成された手袋本体の裾口周縁部に、
   前記素材より厚手のクロロプレンゴムのような強い伸縮
   力を発現する合成ゴムベースの表裏両面に、当該合成ゴ
   ムベースと同調して伸縮するナイロン・ジャージィーの
   ような布地を貼付してなる緊着片を、手首の周囲全体が
   覆われるようにして付設し、且つ二段状となした締付バ
   ンドを、面ファスナーの係着力を利用して閉じることに
   よってゴルファーの手首を固めることができるようにな
   し、さらに前記手袋本体及び緊着片の甲部側表面に、一
   体となった雌雄いずれか一方の面ファスナーを付設し、
   当該面ファスナーの上部にスリットを形成して面ファス
   ナーの内部にポケット部を形成し、当該ポケット部に合
   成樹脂、アルミ又はばね鋼板製等の手首固定板を着脱自
   在に挿着するようにしたことを特徴とするゴルフ用グロ
   ーブ。