JP3042853U - 空気クッション性を有する靴底装置 - Google Patents
空気クッション性を有する靴底装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重量が軽減されると共に負荷時に圧縮可能で
あり、しかも液体が漏れるというような虞れのない履き
心地の良い靴底装置を提供する。 【解決手段】 周縁部に取り囲むように形成される側壁
11を有する履物の下側の靴底部材1と、靴底部材1の
側壁11の上縁部12に固着され靴底部材1との間でク
ッション空間を形成する内底3と、良好なクッション性
を与えるべく内底3および靴底部材1の間で挟持あるい
は中に収容されてクッション空間内に固設され基シート
21に並設される多数の空気セル22を有するクッショ
ン部材2と、を含む靴底装置である。
あり、しかも液体が漏れるというような虞れのない履き
心地の良い靴底装置を提供する。 【解決手段】 周縁部に取り囲むように形成される側壁
11を有する履物の下側の靴底部材1と、靴底部材1の
側壁11の上縁部12に固着され靴底部材1との間でク
ッション空間を形成する内底3と、良好なクッション性
を与えるべく内底3および靴底部材1の間で挟持あるい
は中に収容されてクッション空間内に固設され基シート
21に並設される多数の空気セル22を有するクッショ
ン部材2と、を含む靴底装置である。
Description
【0001】
本考案は、空気クッション性を有する靴底装置に関する。
【0002】
本出願の考案者と同じ者による発明の名称が“液体クッション装置”である米 国特許5,167,999号では、フレキシブルな基シートの中にカプセルに包 まれたような多数の液体セルを含んだクッション装置が開示されており、各液体 セルはその中に水が満たされており、履物の内底を形成するのに使用される細胞 状のシートを形作っている。
【0003】
しかしながら、上記従来の液体クッション手段は、次のような欠点を有してい る。すなわち、 1.液体セル(2)が外部から尖った物品により偶然に突き刺されたときには 、液体が内底から外に漏れ、汚れを引き起こす。
【0004】 2.液体セルが形成された内底を備えた履物は、重量を増加させ、履物の履き 心地を不快にするであろう。
【0005】 3.液体は圧縮することができないので、中に液体が満たされたセル(2)は 、内部に空気ポケットを含んだ従来の空気クッション装置により奏されるような 良好なクッション性を提供することは難しいであろう。
【0006】 本発明者は上記従来の履物の内底の欠点に鑑み、本発明に係る空気クッション 性を備えた靴底装置を発明するに至ったものである。
【0007】 本発明の目的は、重量が軽減されると共に負荷時に圧縮可能であり、しかも液 体が漏れるというような虞れのない履き心地の良い靴底装置を提供することにあ る。
【0008】
上記目的を達成するための本考案は、周縁部に取り囲むように形成される側壁 を有する履物の下側の靴底部材と、靴底部材の側壁の上縁部に固着され靴底部材 との間でクッション空間を形成する内底と、良好なクッション性を与えるべく内 底および靴底部材の間で挟持あるいは中に収容されてクッション空間内に固設さ れ基シートに並設される多数の空気セルを有するクッション部材と、を含む靴底 装置を提供するものである。
【0009】 これにより、重量が軽減され、負荷時に圧縮可能となり、そして、たとえ空気 セルが破れても液体が漏れるというような問題は起こらない。
【0010】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の構成部材を示す分解斜視図、図2は、本発明の図1に示され る部材を組み立てたときの一部破断斜視図、図3は、図2の3−3方向から見た ときの断面図、図4は、本発明の負荷状態を示す断面図、図5は、本発明の他の 好ましい実施の形態の断面図である。
【0011】 図1〜図4に示すように、本発明の靴底装置の好ましい実施の形態は、履物の 下側に適合する靴底部材1と、靴底部材1に固設されるクッション部材2と、ク ッション部材2を靴底部材1との間で中に収容あるいは挟持するためにクッショ ン部材2および靴底部材1に固設される内底3と、を有している。
【0012】 本発明の靴底部材は、当業者によって、履物やスリッパを製造するのに与えら れる。
【0013】 クッション部材2を製造するための材料は、プラスチックやゴム材料から選択 されるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0014】 本発明の添付図面によれば、クッション部材2は、内底3と靴底部材1との間 で中に収容されている。しかしながら、中間にあるクッション部材2を内底3お よび靴底部材1により包まれた閉内部に完全に収容されるような形態ではなく、 クッション部材2は、内底3と靴底部材1との間で挟持されるように構成するこ ともできる。
【0015】 靴底部材1は、当該靴底部材の周縁部に取り囲むように形成される少なくとも 一つの側壁11を有し、この側壁11はその上部に形成される上縁部12を備え 、側壁11の上縁部12には、内底3が固定、固着、接合、あるいは連結されて 、内底3と靴底部材1との間にクッション空間10を形成している。
【0016】 クッション部材2は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、あるいはこれらに限定 されず他の適当な材料からなるフレキシブルな基シート21と、基シート21に 一体的に並設される多数の空気セル22とを有し、各空気セル22は内部が空気 でふくらまされ、好ましくは1気圧あるいは1kg/cm2 より大きい内圧を有 している。
【0017】 多数の空気セル22は、当該空気セル22間に多数の隙間23を形成し(換言 すれば、各隙間23は2つの隣接するセル22間ごとに規定される。)、図4に 示されるように履く人の足により重力で押圧されるときに、各セルの変形を許容 する。こうして、本発明の靴底装置にて与えられる履物の快適な履き心地のため に衝撃を吸収するクッション装置を提供することができる。
【0018】 本発明の他の好ましい実施の形態は図5に示されており、ここにおいて、空気 セル22と共に一体的に形成される隙間23には、靴底装置が重荷重にさらされ るとき安定性を増すために、発泡部材24が充填されている。
【0019】 しかしながら、この発泡“充填材”24は、本発明に絶対的に必要なものでは ない。さらに空気セル22間の全隙間23内に発泡部材を充填するための発泡プ ロセスを管理することにより、本発明に係るクッション部材2は一層安定性を増 すであろう。
【0020】 クッション部材2を内底3と靴底部材1との間に固定するために、接着剤4が 、クッション部材2の上面と内底3の底部との接触面に適用され、また、靴底部 材1の上面とクッション部材2の底部との接触面に適用される。
【0021】 このように、上記実施の形態によれば、米国特許5,167,999号のもの に対して、次のような優れた効果が得られる。
【0022】 1.空気セル22内の空気が圧縮可能であるので、本発明によりもたらされるク ッション効果は、上記従来技術(米国特許5,167,999号)のそれよりも きわめて良好となる。
【0023】 2.空気セルは従来の液体セルよりも重量が軽く、これにより履物の総重量が低 減され、履く人の快適な履き心地に対し有益である。
【0024】 3.仮に外部の尖った物品により偶然突き刺されて、部分的に空気セルが破れた としても、セルからの空気の漏れは、履物の中を不潔にしたり汚染したりするこ とはない。
【0025】 なお、以上説明した実施の形態は、本考案を限定するために記載されたもので はなく、本考案の技術思想および目的から逸脱することなく、種々変更が可能で ある。
【0026】 例えば、クッション部材2はまた、内底3と一体的に形成することもでき、履 物に使用される“内底”の部分として提供することができる。あるいは、クッシ ョン部材2は、履物の製造中に、靴底部材1と一体的に形成してもよい。あるい は、クッション部材2は、履物の内底として直接構成し提供することも可能であ る。
【0027】
以上述べたように、本考案の靴底装置によれば、空気セル内の空気が圧縮可能 であるので、クッション効果は従来に比べきわめて良好となる。また、空気セル は重量が軽く、これにより履物の総重量が低減され、履く人の快適な履き心地に 対し有益となる。さらに、たとえ外部の尖った物品により偶然突き刺されて、部 分的に空気セルが破れたとしても、履物の中を不潔にしたり汚染したりすること もないという優れた効果を奏することができる。
【図1】 本発明の構成部材を示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の図1に示される部材を組み立てたと
きの一部破断斜視図である。
きの一部破断斜視図である。
【図3】 図2の3−3方向から見たときの断面図であ
る。
る。
【図4】 本発明の負荷状態を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の好ましい実施の形態の断面図で
ある。
ある。
1…靴底部材、 10…クッション空間、 11…側壁、 12…上縁部、 2…クッション部材、 21…基シート、 22…空気セル、 23…隙間、 24…発泡部材、 3…内底、 4…接着剤。
Claims (6)
- 【請求項1】 靴底部材と、 前記靴底部材に固設され、フレキシブルな基シートに一
体的に並設される複数の空気セルを含むクッション部材
と、 前記クッション部材に固設され、前記クッション部材を
前記靴底部材との間で挟む内底とを有し、 前記クッション部材の前記空気セルは、負荷がかかって
押圧されるときに圧縮され、当該負荷により引き起こさ
れる衝撃を吸収すべく変形することを特徴とする履物用
の靴底装置。 - 【請求項2】 前記靴底部材は、当該靴底部材の周縁部
に取り囲むように形成される少なくとも一つの側壁を有
し、当該側壁はその上部に形成される上縁部を備え、前
記側壁の上縁部には前記内底が連結され、この内底と当
該靴底部材との間に前記クッション部材を固設するため
のクッション空間を形成してなる請求項1記載の靴底装
置。 - 【請求項3】 前記各空気セルは内部が空気でふくらま
され、前記複数の空気セルはその中に複数の隙間を有
し、前記負荷にさらされるときに前記各セルの変形を許
容すべく前記隙間は2つの隣接する前記空気セル間ごと
に形成されてなる請求項1記載の靴底装置。 - 【請求項4】 前記空気セルと共に一体的に形成される
前記隙間には、当該装置が前記負荷にさらされるとき安
定性を増すために、発泡部材が充填されてなる請求項3
記載の靴底装置。 - 【請求項5】 前記クッション部材は、前記内底の底部
と前記クッション部材の上面との接触面に適用されると
共に前記靴底部材の上面と前記クッション部材の底部と
の接触面に適用される接着剤により、前記内底と前記靴
底部材との間に固定されてなる請求項1記載の靴底装
置。 - 【請求項6】 履物の靴底部材に固設される少なくとも
一つのクッション部材を有する履物用の靴底装置であっ
て、 前記クッション部材は、前記靴底部材に固設される基シ
ートに一体的に並設される複数の空気セルを備えたこと
を特徴とする履物用の靴底装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003307U JP3042853U (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 空気クッション性を有する靴底装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003307U JP3042853U (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 空気クッション性を有する靴底装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3042853U true JP3042853U (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=43177324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997003307U Expired - Lifetime JP3042853U (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 空気クッション性を有する靴底装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042853U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009540916A (ja) * | 2006-06-20 | 2009-11-26 | ドクター フォー ドクター カンパニー リミテッド | 空気循環式衝撃緩和靴及び靴の中敷 |
JP2011251187A (ja) * | 2005-10-14 | 2011-12-15 | Nike Internatl Ltd | 補強構造と流体で満たされた袋状部材とを有する履物 |
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US11622600B2 (en) | 2019-07-25 | 2023-04-11 | Nike, Inc. | Article of footwear |
US11744321B2 (en) | 2019-07-25 | 2023-09-05 | Nike, Inc. | Cushioning member for article of footwear and method of making |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP1997003307U patent/JP3042853U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (14)
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US11304475B2 (en) | 2015-09-24 | 2022-04-19 | Nike, Inc. | Particulate foam with partial restriction |
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