JP3042385U - 剣玉遊戯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】遊びが単調で飽き易いといった問題を有すると
共に、他ゲームへの応用や関連性がなく遊戯具としての
趣向性に乏しい。 【解決する手段】手掌で握持するための捕球持具１と、
該捕球持具１の先端側に突設された挿入突部２と、該挿
入突部２に着脱自在に嵌合される玉状等の遊離体３とを
備える。遊離体３は、表面に嵌合孔３ａ，３ａ…が形成
されている。この各嵌合孔３ａ，３ａ…は、前記挿入突
部２が着脱自在に嵌合できる大きさに穿孔されているも
のであり、その中の一つに止着手段４が装着されてい
る。また、この遊離体３の表面には、各嵌合孔３ａ，３
ａ…の難易度や得点又はゲームの進度等を決定する数
字、記号等の判定機能５，５…が表示されている。従っ
て、その入った嵌合孔３ａ，３ａ…の位置によって、そ
れぞれ別々のプログラムや進路に従ってゲームなどが進
行し、個々に展開されるといった遊戯性を付加できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、剣玉遊戯具の改良に関し、更に詳しくは、遊離体（玉部）に形成さ れた複数の孔（嵌合孔若しくは嵌合凹部）に先端の挿入突部を挿入して捕球する ことにより、集中力を高め、足腰の柔軟性と強化を遊びの中で身に付けることが できると共に、入れられた孔の位置により得点が異なったり、また、その孔の位 置によって、それぞれ別々のプログラムや進路に従ってゲームが進行し、展開さ れるといったゲーム要素を備えた剣玉遊戯具に存する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、斯かる剣玉遊戯具は、手掌で握持するための捕球持具と、該捕球持具の 先端側に突設された挿入突部と、前記捕球持具に紐等の連結材を介して連結され た玉状の遊離体とを備え、該遊離体の孔になるべく少ない回数で前記捕球持具の 挿入突部を入れたり、握り柄本体に連設された受け部に同遊離体を載せ置くこと を楽しみ遊んでいる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来の剣玉遊戯具にあっては、遊離体の表面に孔部が 一つしか穿孔してないため、遊びが単調で飽き易いといった問題を有すると共に 他ゲームへの応用や関連性がなく遊戯具としての趣向性に乏しいものであった。

【０００４】 本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、頗る簡単な構成で ありながらも飽きることなく、得点を競いながら或いは他のゲームにも応用、展 開できる、遊戯具として趣向性の高い剣玉遊戯具を提供することを目的としたも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、手掌で握持するための捕球持具と、該捕球持具の先端側に突設され た挿入突部と、該挿入突部に着脱自在に嵌合される玉状等の遊離体とを備えてな る剣玉遊戯具において、前記遊離体は、前記挿入突部を許容する少なくとも一以 上の嵌合孔若しくは嵌合凹部を備えてなる剣玉遊戯具に存する。

【０００６】 また、前記遊離体には、各嵌合孔若しくは嵌合凹部の難易度や得点又はゲーム の進度、進路等を決定する数字、図柄、文字若しくは記号等の判定機能を表示す るのが好ましい。

【０００７】 更に、前記遊離体は、押し込み若しくは回動等の止着手段により握り柄本体に 保持されるのが良い。

【０００８】 また、前記捕球持具及び／又は遊離体は、日用品、動物、人形等の形状に模さ れるのが好ましい。

【０００９】 このように構成される本考案の剣玉遊戯具は、前記遊離体が、前記挿入突部を 許容する少なくとも一以上の嵌合孔若しくは嵌合凹部を備えたことによって、い ろんな形や大きさの嵌合孔若しくは嵌合凹部に、また、いろんな角度から入れら れるなどの多彩なバリエーションを付加し得ることとなる。

【００１０】 また、前記遊離体には、各嵌合孔若しくは嵌合凹部の難易度や得点又はゲーム の進度、進路等を決定する数字、図柄、文字若しくは記号等の判定機能が表示さ れていることにより、入れられた孔の位置により得点が異なったり、また、その 孔の位置によって、それぞれ別々のプログラムや進路に従ってゲームが進行し、 展開されるといったゲーム要素と遊戯性が得られることとなる。

【００１１】 更に、前記遊離体が、押し込み若しくは回動等の止着手段により、握り柄本体 に保持されれば、未使用持にあって、遊離体がバラつくことがなく携帯、保管に 便利となる。

【００１２】 また、前記捕球持具及び／又は遊離体を、日用品、動物、人形等の形状に模し ておけば、より遊戯具としての趣向性を高め得ると共に、キャラクター玩具、広 告媒体具としても使用可能となる。

【０００１３】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Ａは、本考案 に係る剣玉遊戯具であり、この剣玉遊戯具Ａは、図１に示すように、手掌で握持 するための捕球持具１と、該捕球持具１の先端側に突設された挿入突部２と、該 挿入突部２に着脱自在に嵌合される玉状等の遊離体３とを備えている。

【００１４】 前記捕球持具１は、木、合成樹脂若しくは金属等の適宜素材からなり、上端面 側に大径部若しくは凹部等からなる捕球部１ａが形成されている。この捕球部１ ａは、後述する遊離体３が載置できる大きさに形成されており、遊離体３のキャ ッチを容易になすものである。

【００１５】 更に、この捕球持具１は、図示はしないが、コップ等の日用品、動物、キャラ クター人形等の象形に模しておくことにより、子供等の気持ちをひくことができ 、より遊戯具としての趣向性を高めることができる。

【００１６】 また、前記挿入突部２は、前記大径部１ａの上から突出すべく捕球持具１の同 心方向に垂設されており、必要に応じ、上下動自在に変位するのが好ましい。

【００１７】 すなわち、この挿入突部２は、通常は前記捕球持具１の上面に固定されている ものであるが、孔入れの難易度を高めるために、操作レバー（図示せず）を介し て、捕球持具１の動作に応じ、その突出長が変位すべく同捕球持具１に出没自在 に組み付けても良い。

【００１８】 更に、前記遊離体３は、前記捕球持具１と同様、木材、合成樹脂若しくは金属 等の適宜素材から中空の球体に成形されており、表面に嵌合孔３ａ，３ａ…が形 成されている。この各嵌合孔３ａ，３ａ…は、前記挿入突部２が着脱自在に嵌合 できる大きさに穿孔されているものであり、その中の一つに止着手段４が装着さ れている。

【００１９】 この止着手段４は、未使用時にあって、捕球持具１と遊離体３とを抜け止めす るものであり、遊離体３を捕球持具１に押圧することにより、前記挿入突部２の 大径部２ａに嵌入できるように凹設されている。

【００２０】 また、この遊離体３の表面には、各嵌合孔３ａ，３ａ…の難易度や得点又はゲ ームの進度、進路等を決定する数字、図柄、文字若しくは記号等からなる判定機 能５，５…が表示されている。

【００２１】 このように構成される本考案の剣玉遊戯具は、前記挿入突部２が上になるよう に手掌で前記捕球持具１を握持し、紐６にて繋ぎ止められた遊離体３を下に垂ら した状態で、上に引き上げるべく同捕球持具１を揺動させることにより、前記挿 入突部２が遊離体３の何れかの嵌合孔３ａ，３ａ…に遊嵌し遊ぶことができる。

【００２２】 また、前記遊離体３には、前記各嵌合孔３ａ，３ａ…の難易度や得点又はゲー ムの進度、進路等を決定する数字、図柄、文字若しくは記号等の判定機能５，５ …が表示されているため、入った嵌合孔３ａ，３ａ…に応じて得点が異なったり 更には、その入った嵌合孔３ａ，３ａ…の位置によって、それぞれ別々のプログ ラムや進路に従ってゲーム（例えば、平面的な双六や人生ゲーム或いは立体的な テレビゲーム）などが進行し、個々に展開されるといった遊戯性が付加できる。

【００２３】 尚、本考案の剣玉遊戯具は、本実施例に限定されることなく、本考案の目的の 範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するも のである。

【００２４】 例えば、前記遊離体３は、球体に限られることなく、正方体、長方体等の如き どんな形状でも良く、また、表面には、必要に応じ、蛍光塗料や蓄光塗料等の如 き発光手段を施して、暗闇の中でも嵌合孔３ａ，３ａ…の位置や判定機能５，５ …等が発光して見えるよにしても良い。

【００２５】 また、止着手段４は、捕球持具１と遊離体３とを着脱自在に保持できるもので あれば、如何なるものでも良く、本実施例の凹溝に限られるものではない。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、前記遊離体が、前記挿入突部を許容する少な くとも一以上の嵌合孔若しくは嵌合凹部を備えたことによって、いろんな形や大 きさの嵌合孔若しくは嵌合凹部に、また、いろんな角度から入れられるなどの多 彩なバリエーションを付加し得るため、頗る簡単な構成でありながらも飽きるこ とのない、遊戯具として趣向性の高い剣玉遊戯具を提供できることとなった。

【００２７】 また、前記遊離体には、各嵌合孔若しくは嵌合凹部の難易度や得点又はゲーム の進度、進路等を決定する数字、図柄、文字若しくは記号等の判定機能が表示さ れていることにより、入った孔に応じて得点が異なったり、更には、その入った 孔の位置によって、それぞれ別々のプログラムや進路に従ってゲーム（例えば、 平面的な双六や人生ゲーム或いは立体的なテレビゲーム）などが進行し、展開さ れていくといったゲーム要素と面白味を付加できなど、ゲームを創作しながら楽 しめると共に、遊びながら覚えるといった幼児等の教材としても使用できる。

【００２８】 更に、前記遊離体が、押し込み若しくは回動等の止着手段により、握り柄本体 に保持されれば、未使用持にあっても、遊離体が勝手にバラつくことがないため 、紐が絡まったり、本体を破損する事がなく、携帯、保管にも便利となるといっ た効果を奏するものである。

【００２９】 また、前記捕球持具及び／又は遊離体を、日用品、動物、人形等の形状に模し ておけば、より遊戯具としての趣向性を高めることができるといった効果を兼備 するものである。

【００３０】 このように本考案の剣玉遊戯具は、従来の剣玉に比して、飽きることがなく、 また、遊離体（玉部）に形成された複数の孔（嵌合孔若しくは嵌合凹部）に先端 の挿入突部を挿入して捕球することにより、集中力を高め、足腰の柔軟性と強化 を遊びの中で身に付けることができると共に、得点を競いながら或いは他のゲー ムにも応用させることができるなど、遊戯具としての趣向性並びに発展性に優れ る他、構成が単純であるため、大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者 に供給できる等、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１（ａ）は本考案に係る剣玉遊戯具を示す正
面図、図１（ｂ）は遊離体を外した状態を示す説明図で
ある。

【図２】同剣玉遊戯具の縦断面図である。

【図３】本実施例で使用する遊離体の正面図である。

【図４】同遊離体の縦断面図である。

【図５】同遊離体と捕球持具との止着状態を示す要部断
面図である。

【図６】本実施例で示す挿入突部の説明図である。

【符号の説明】

１ 捕球持具 １ａ 補給部 ２ 挿入突部 ２ａ 大径部 ２ｂ ネジ部 ３ 遊離体 ３ａ 嵌合孔 ４ 止着手段 ５ 判定機能 ６ 紐

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】手掌で握持する捕球持具と、該捕球持具の
   先端側に突設された挿入突部と、該挿入突部に着脱自在
   に嵌合される玉状等の遊離体とを備えてなる剣玉遊戯具
   において、前記遊離体は、前記挿入突部を許容する少な
   くとも一以上の嵌合孔若しくは嵌合凹部を備えてなるこ
   とを特徴とする剣玉遊戯具。
2. 【請求項２】前記遊離体には、各嵌合孔若しくは嵌合凹
   部の難易度や得点若しくはゲームの進度、進路等を決定
   する数字、図柄、文字若しくは記号等の判定機能が表示
   されていることを特徴とする請求項１に記載の剣玉遊戯
   具。
3. 【請求項３】前記遊離体は、押し込み若しくは回動等の
   止着手段により握り柄本体に保持されることを特徴とす
   る請求項１又は２に記載の剣玉遊具。
4. 【請求項４】前記捕球持具及び／又は遊離体は、日用
   品、動物、人形等の形状に模されていることを特徴とす
   る請求項１に記載に剣玉遊戯具。