JP3042145B2 - ラムジェットエンジン - Google Patents

ラムジェットエンジン

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JP3042145B2
JP3042145B2 JP4052747A JP5274792A JP3042145B2 JP 3042145 B2 JP3042145 B2 JP 3042145B2 JP 4052747 A JP4052747 A JP 4052747A JP 5274792 A JP5274792 A JP 5274792A JP 3042145 B2 JP3042145 B2 JP 3042145B2
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JP
Japan
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ramjet engine
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air intake
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田 博 英 池
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラムジェットエンジン
の改良に関し、とくに、高層大気圏に打ち上げて使用さ
れるラムジェットエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラムジェットエンジンは図3に示すよう
に、外筒101の頭部側の内部に中心体102を収容し
て、外筒101と中心体102との間に、空気取入口1
03およびディフューザ104を形成し、前記中心体1
02の尾部後方に燃焼室105を備えると共に、外筒1
01の尾部にジェットノズル106を備えている。
【0003】このようなラムジェットエンジンは、例え
ば、昭和58年4月に丸善が発行した「航空宇宙工学便
覧・増補版」の第608頁および第609頁に記載され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
高層大気圏に打ち上げられる飛翔体にラムジェットエン
ジンを適用することが考えられている。この場合、ラム
ジェットエンジンは、固体ロケット等のブースタにより
加速され、作動を開始することとなる。
【0005】しかしながら、上述したラムジェットエン
ジンは、外筒101、中心体102、あるいはこれらに
より形成される空気取入口103の各形状や寸法が一定
であって、所定領域の高度および速度で最適な空気取入
効率が得られるように設計してある。
【0006】このため、上記ラムジェットを高層大気圏
に打ち上げることを想定すると、その軌道上では高度が
急激に増大するのに伴って周囲の空気密度が著しく低下
することから、空気取入効率が低下することが予想さ
れ、このような面での改善が必要であった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記したような従来の状況に
鑑みて成されたもので、とくに高層大気圏に打ち上げら
れるラムジェットエンジンを対象とし、常に最適な空気
取入効率を維持することができるラムジェットエンジン
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるラムジェ
ットエンジンは、請求項1において、燃焼室を形成する
外筒の頭部内側に尖頭状の中心体を備えると共に、前記
外筒と中心体との間で空気取入口を形成し、前記中心体
の頭部をアブレーション材で尖頭状に被覆した構成と
し、また、請求項2において、燃焼室を形成する外筒の
頭部内側に尖頭状の中心体を備えると共に、前記外筒と
中心体との間で空気取入口を形成し、前記中心体は、燃
料タンクを収容する本体部と、尖頭状の頭部を形成する
円錐部を備えると共に、本体部と円錐部の間に収納空間
を形成し、収納空間内に、本体部と円錐部を連結し且つ
円錐部を機軸方向に退させる駆動機構を備えた構成と
しており、これらの構成を課題を解決するための手段と
している。
【0009】
【発明の作用】本発明に係わるラムジェットエンジン
は、打ち上げ後の軌道上において、中心体の頭部を被覆
しているアブレーション材が空力加熱で昇華することに
より、外筒と尖頭状の中心体との間で形成する空気取入
口の開口面積が漸次拡大されることとなり、または、駆
動機構で中心体の円錐部を後退させることによって前記
空気取入口の開口面積が漸次拡大されることとなり、高
層大気圏で上昇する間、良好な空気取入効率を維持す
る。
【0010】
【実施例】図1は本発明の請求項1に係わる一実施例を
説明する図である。
【0011】ラムジェットエンジンR1は、燃焼室1を
形成する外筒2の頭部側の内部に尖頭状の中心体3を備
えていると共に、前記外筒2と中心体3との間で空気取
入口4およびディフューザ5を形成した構造になってい
る。また、前記外筒2の尾部には、ジェットノズル6を
備えている。
【0012】前記中心体3は、燃料タンクおよび燃料噴
射装置(図示せず)等を備えているほか、ペイロードの
搭載部7を備えており、その尖頭状の頭部を形成する円
錐部8がアブレーション材9によって尖頭状に被覆され
ている。
【0013】この実施例における中心体3は、円錐部8
やペイロード搭載部7の外壁等が、例えば炭素繊維強化
プラスチックで形成してある。また、前記アブレーショ
ン材9は、エロージョン率の高いものとして、シリカか
ら成る内側層10と、アルミナから成る外側層11で形
成されている。この場合、内側層10の方が外側層11
よりもエロージョン率が高いものとなる。
【0014】上記構成を備えたラムジェットエンジンR
1は、例えば、燃焼室1内に装填される固体推進薬、あ
るいは外筒2の尾部に接続されるロケットモータ等をブ
ースタとして発進・加速し、所定の速度に到達したとこ
ろで作動を開始する。
【0015】すなわち、上記ラムジェットエンジンR1
は、空気取入口4から取入れた空気をディフューザ5で
減速させ且つ圧縮して燃焼室1に導入し、その空気に燃
料を噴射して連続的に燃焼させ、燃焼ガスをジェットノ
ズル6から噴出させることによって飛翔し続ける。
【0016】ここで、上記ラムジェットエンジンR1を
高層大気圏に打ち上げる場合には、高度が急激に増大す
るのに伴って周囲の空気密度が著しく低下することとな
る。
【0017】そこで、上記ラムジェットエンジンR1で
は、軌道上において、中心体3の頭部(円錐部8)を被
覆しているアブレーション材9が空力加熱で徐々に昇華
することにより、外筒2と尖頭状の中心体3との間で形
成される空気取入口4の開口面積が漸次拡大されるよう
になっており、とくにアブレーション材9の内側層10
が外側層11よりもエロージョン率が高いことから、外
側層11が昇華し終えると前記開口面積の拡大する度合
いが一層大きくなり、上昇に伴う空気密度の著しい低下
に対して良好な空気取入率が維持されることとなる。
【0018】また、上記ラムジェットエンジンR1は、
アブレーション材9の昇華に伴って中心体3の頭部の角
度が減少することとなり、増速に対応して、頭部先端か
ら生じる衝撃波の角度を変化させることができる。
【0019】図2は本発明の請求項2に係わる一実施例
を説明する図である。なお、先の実施例と同一の構成部
位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0020】ラムジェットエンジンR2における中心体
23は、燃料タンク等を収容する本体部21と、尖頭状
の頭部を形成し且つ内側にペイロード搭載部27を備え
た円錐部28とに分割してある。
【0021】前記円錐部28は、本体部21の頭部に対
して機軸方向に摺動自在に接続してあると共に、本体部
21との間に収納空間22を形成している。この収納空
間22内には、本体部21と円錐部28を連結する油圧
シリンダ31および油圧駆動源32等が収納してあり、
これらにより、中心体23の頭部(円錐部28)を機軸
方向に進退させる駆動機構29を構成している。
【0022】上記構成を備えたラムジェットエンジンR
2は、先の実施例のものと同様にブースタにより打ち上
げられ、その軌道上において、駆動機構29の油圧シリ
ンダ31を収縮駆動することによって円錐部28を徐々
に後退させ、空気取入口3の開口面積を漸次拡大させて
良好な空気取入効率を維持することとなる。
【0023】なお、前記駆動機構29は、当該ラムジェ
ットエンジンR2に搭載した高度計や速度計のデータ、
および予めプログラムされたデータに基づいて作動し、
前述の開口面積の制御のために円錐部28を前進させる
ことも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のラム
ジェットエンジンによれば、とくに高層大気圏に打ち上
げられる飛翔体に用いた場合、軌道上における周囲の空
気密度の著しい低下に対応して、常に最適な空気取入効
率を維持し、安定した燃焼を持続させることができ、例
えば固定された中心体を用いたラムジェットエンジンと
比較すると、高高度において空気密度が低下しても、空
気取入口の開口面積を漸次拡大して良好な空気取入効率
を維持することができ、安定した飛翔が行われることか
ら、ペイロード荷重の増大を図ることができる。さら
に、請求項1に記載したように、中心体にアブレーショ
ン材を用いた場合には、シリカやアルミナ等のアブレー
ション材を中心体の頭部に被覆するだけなので、装置が
簡素で軽量なものとなり、また、請求項2に記載したよ
うに、中心体が本体部および円錐部を備え、本体部と円
錐部の間の収納空間に駆動機構を収納し、本体部を支持
体として円錐部を後退させる構成とした場合には、装置
がコンパクトで軽量であるとともに空力的に良好な形状
が確保され、且つ高度に応じてより適切な空気取入量の
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係わるラムジェットエンジ
ンの一実施例を説明する頭部拡大図付の断面図である。
【図2】本発明の請求項2に係わるラムジェットエンジ
ンの一実施例を説明する頭部拡大図付の断面図である。
【図3】従来のラムジェットエンジンを説明する断面図
である。
【符号の説明】
R1,R2 ラムジェットエンジン 1 燃焼室 2 外筒 3 23 中心体 4 空気取入 9 アブレーション材21 本体部 22 収納空間 28 円錐部 29 駆動機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室を形成する外筒の頭部内側に尖頭
    状の中心体を備えると共に、前記外筒と中心体との間で
    空気取入口を形成し、前記中心体の頭部をアブレーショ
    ン材で尖頭状に被覆したことを特徴とするラムジェット
    エンジン。
  2. 【請求項2】 燃焼室を形成する外筒の頭部内側に尖頭
    状の中心体を備えると共に、前記外筒と中心体との間で
    空気取入口を形成し、前記中心体は、燃料タンクを収容
    する本体部と、尖頭状の頭部を形成する円錐部を備える
    と共に、本体部と円錐部の間に収納空間を形成し、収納
    空間内に、本体部と円錐部を連結し且つ円錐部を機軸方
    向に退させる駆動機構を備えたことを特徴とするラム
    ジェットエンジン。
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