JP3042033U - 生け花用手提げバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 草木に触れることなく生け花を容易且つ迅速
に出入れ可能な生け花用手提げバッグを提供する。 【解決手段】 底壁と、該底壁から上方へ延びる側壁
と、該側壁に取り付けられた取っ手とを具備する生け花
用手提げバッグにおいて、前記側壁に前記底壁近傍から
上方へ延びるチャックを取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手提げバッグ、特に美的創作物としてアレンジされた生け花や造花の ための手提げバッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

底が浅くて平べったい鉢内に配置された剣山に草花を刺し込んで鑑賞用あるい は装飾用の生け花や造花を作製すること（フラワーアレンジメント）が知られて いる。この生け花等を運搬するためには、生け花等を傾斜させることなく持ち運 べる手提げバッグが用いられるのが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが剣山に差し込まれた草花に手や物が強く接触するとこれら草花が剣山 から抜けたり折れたりし、美的創作物としての価値が低下する恐れがある。した がって、生け花や造花を取り扱うときには草花に手や物ができるだけ触れないよ うにすることが要求される。 特に、生け花等を手提げバッグに入れて運搬する際には、生け花等を手提げバ ッグに入れたり、手提げバッグから出したりするときに草花に人の手やバッグ側 面が触れないよう細心の注意を払う必要がある。このため、手提げバッグに対す る生け花の出入れは困難を伴い、また時間がかかる場合が多い。 本考案の目的は、生け花等を、その草木に触れることなく容易且つ迅速に出入 れできる手提げバッグを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の一番目の考案によれば、底壁と、該底壁 から上方へ延びる側壁と、該側壁に取り付けられた取っ手とを具備する生け花用 手提げバッグにおいて、前記側壁に前記底壁近傍から上方へ延びるチャックを取 り付ける。 上記課題を解決するために、本考案の二番目の考案によれば、一番目の考案に おいて、前記チャックが互いに連結せしめられるチャック片とこれらチャック片 を互いに連結する連結具とを具備し、該連結具を上方へと移動したときに前記チ ャック片が互いに連結され、該連結具が下方へと移動したときに前記チャック片 が解放される。 上記課題を解決するために、本考案の三番目の考案によれば、一番目の考案に おいて、前記底壁がほぼ長方形状であり、前記側壁が底壁の各辺から上方へと延 びており、前記チャックを各側壁の間に配置する。 上記課題を解決するために、本考案の四番目の考案によれば、三番目の考案に おいて、一対のチャックを配置する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案を説明する。本考案の手提げバッグ１０はほぼ長 方形の底壁１２（図２参照）と、底壁１２から上方へ延びる側壁、すなわち底壁 １２の縁部のうち長いほうの縁部の一方の縁部１４から上方へ延びる正面壁１６ と、底壁１２の縁部のうち長いほうの縁部の他方の縁部１８（図２参照）から上 方へ延びる裏面壁２０と、底壁１２の縁部のうち短いほうの縁部２２から上方へ 延びる一対の側壁２４とを具備する。底壁１２、正面壁１６、裏面壁２０および 側壁２４とにより生け花を収容するための収容空間２６が形成される。また、正 面壁１６、裏面壁２０および側壁２４の上縁部により上部開口２８が形成される 。さらに正面壁１６および裏面壁２０にはこれら正面壁１６および裏面壁２０か ら上方へ延びる一対の取っ手３０が取り付けられる。

【０００６】 正面壁１６と各側壁２４とはチャック３２により連結される。チャック３２は 一対のチャック片３４とこれらチャック片３４を互いに連結する連結具３６から なる。これらチャック片３４は底壁１２から正面壁１６の側縁部および側壁２４ の側縁部に沿って取り付けられる。チャック片３４は連結部３６が上方へ移動せ しめられたときに連結され、逆に連結部３６が下方へ移動せしめられたときに解 放される。尚、裏面壁２０と各側壁２４との間にはチャックは取り付けられてお らず、これら壁２０および２４は互いに接合されている。

【０００７】 本考案による手提げバッグの材料としては、収容された生け花に大きなダメー ジが及ばないようにするため、さらに非使用時には各壁部分を自由に折り畳むこ とにより手提げバッグ自体の容積を最小化できるようにするため、柔軟性のある 材料を使用することが好ましい。特に、正面壁１６、裏面壁２０及び側壁２４は 生け花の草木本体と接触するので、軟質塩化ビニルなどの柔軟性プラスチックフ ィルム材料を適用することが好ましい。

【０００８】 また、底壁１２の内側に、該底壁とほぼ同等の形状を有し且つ該底壁の材質よ りも硬質な材質でできた板材（図示なし）を敷設することにより、手提げバッグ の底部形状を安定化させることが好ましい。底部形状を安定化させることにより 、生け花がその運搬中に傾斜するなどして受けるダメージが少なくなる。 このような板材としては、底壁１２よりも硬質であれば特に限定されないが、 適当な可撓性及び寸法安定性を有するプラスチック材料を使用することが好まし い。もちろん、当初より底壁自体をその他の壁よりも硬質な材料で作製しておく ことも考えられる。 尚、手提げバッグを透明の材料で作製すれば運搬中に手提げバッグ内の生け花 が外部から見えるため、生け花の高い宣伝効果を得ることができる。

【０００９】 次に本考案の使用方法を説明する。生け花を本考案の手提げバッグ１０に入れ るときには手提げバッグ１０をその底壁１２を下にして配置し、使用者は正面壁 １６に対面する。次に連結部３６を下方へと移動して正面壁１６を側壁２４から 解放する。これにより正面壁１６はこの正面壁１６と底壁１２との間の連結部位 周りで使用者に対して手前へと枢動可能となる。次に、図２に示したように、正 面壁１６を手前へと枢動させる。これにより正面壁１６が枢動されるまえに正面 壁１６があった場所に正面開口部３８が形成される。その後、運搬すべき生け花 を上記正面開口部３８から手提げバッグ１０内へ入れる。次に正面壁１６を上方 へと枢動し、連結部３６を上昇へ移動させてチャック片３４を互いに連結する。 こうして使用者または手提げバッグ１０の壁面が生け花の草花に触れることなく 生け花を手提げバッグ１０内へ収容することができる。 生け花を手提げバッグ１０から出すときには同様に正面壁１６を枢動させて正 面開口部３８を形成し、この正面開口部３８から生け花を取り出せばよい。

【００１０】 本考案では正面壁と各側壁との間にチャックを配置したが、これは本考案を制 限するものではなく、上部開口以外に開口部が形成されるならば正面壁と一方の 側壁との間のみにチャックを配置したり、正面壁と一方の側壁との間ならびに裏 面と他方の側壁との間にチャックを配置することも可能である。また、正面壁と 一方の側壁との間ならびに正面壁と底壁との間にチャックを配置し、正面壁と他 方の側壁との間の連結部位に沿って正面壁を枢動可能とすることも可能である。 さらに本考案では底壁は長方形状であるが、底壁を円形とし、側壁を底壁の周縁 部から上方へ延びるように形成し、チャックを底壁近傍から上方へ延びるように 取り付けることも可能である。さらに本考案とは逆に、チャックの連結具が上方 へ移動せしめられたときにチャック片が解放され、連結具が下方へ移動せしめら れたときにチャック片が連結されるようにすることも可能である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の一番目から四番目の考案によれば、チャックを解放することにより側 壁に開口部を形成することが可能となるため、草木に触れることなく手提げバッ グに対して生け花を容易且つ迅速に出入れすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の手提げバッグの斜視図である。

【図２】正面壁が枢動された手提げバッグを示す斜視図
である。

【符号の説明】

１０…手提げバッグ １６…正面壁 ２０…裏面壁 ２４…側壁 ３０…取っ手 ３２…チャック ３４…チャック片 ３６…連結具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底壁と、該底壁から上方へ延びる側壁
   と、該側壁に取り付けられた取っ手とを具備する生け花
   用手提げバッグにおいて、前記側壁に前記底壁近傍から
   上方へ延びるチャックを取り付けたことを特徴とする生
   け花用手提げバッグ。
2. 【請求項２】 前記チャックが互いに連結せしめられる
   チャック片とこれらチャック片を互いに連結する連結具
   とを具備し、該連結具を上方へと移動したときに前記チ
   ャック片が互いに連結され、該連結具が下方へと移動し
   たときに前記チャック片が解放されることを特徴とする
   請求項１に記載の生け花用手提げバッグ。
3. 【請求項３】 前記底壁がほぼ長方形状であり、前記側
   壁が底壁の各辺から上方へと延びており、前記チャック
   を各側壁の間に配置したことを特徴とする請求項１に記
   載の生け花用手提げバッグ。
4. 【請求項４】 一対のチャックを配置したことを特徴と
   する請求項３に記載の生け花用手提げバッグ。