JP3041774U

JP3041774U - 家畜用飼料に配合する栄養添加物

Info

Publication number: JP3041774U
Application number: JP1997003400U
Authority: JP
Inventors: 定石古川
Original assignee: 競馬飼糧株式会社
Priority date: 1997-03-25
Filing date: 1997-03-25
Publication date: 1997-10-03
Anticipated expiration: 2003-03-25

Abstract

(57)【要約】【目的】主として、競走馬の主食に配合する栄養添加物
であって、競走馬の体力増強、運動機能向上に役立つこ
とができる。【構成】密封された包装体の中が、甘藷、昆布、大豆、
胡麻等の混合粉末物質および／または、甘藷、昆布、大
豆、胡麻、大蒜等の混合粉末物質で充填されていること
を特徴とする家畜用飼料に配合する栄養添加物。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、家畜用飼料に配合する栄養添加物に関するものである。本考案において、家畜とは、馬、牛その他の家畜類を指す。

【０００２】［従来の技術］家畜用飼料、とりわけ、馬を飼育するための飼料は、青草、乾草、燕麦、ふすま等を主食とする。

【０００３】［考案が解決しょうとする課題］ところで、前記の飼料は、馬が食べ易いように切り刻み加工したり、あるいは、煮沸する等の手段を必要とする場合もあるため、飼料の仕込作業に余分な時間と手間が掛って飼料のコスト高になり、また、年間を通しての材料調達が難しい等、種々の問題点を有していた。

【０００４】また、馬の飼料としての牧草（チモシー）は、馬のし好に合うが、蛋白質やカルシウムが欠乏する。

【０００５】このため、牧草（チモシー）の蛋白質、カルシウム不足を補う解決策として、主食の牧草（チモシー）に対し、製粉工場の副産物である小麦糠、亜麻仁カス等を添加することが試みられているが、馬がよほど空腹でないかぎり、主食の牧草（チモシー）に小麦糠、亜麻仁カスを添加した飼料には、好き嫌いがあることも否めない事実である。

【０００６】また、上記のような飼料は、一般に栄養価が普遍的であり、このため、これらの飼料を、筋肉、骨、内臓などの強化、体力の増強が求められ、呼吸器病、循環器病、運動器病、消化器病などにかかりやすいとされる競走馬の飼料とすることは決して最適なものとはいえず、競走馬の有効飼料とするには、一層、食い付きが良好で栄養価の高いものが要求される。本考案は、上記不都合を解消すべく開発された家畜用飼料に配合する栄養添加物を提供することを目的とする。

【０００７】［課題を解快するための手段］本考案は、家畜用飼料、すなわち、従来の主食である青草、乾草、燕麦、ふすま等に配合する栄養添加物に係り、詳しくは、本考案は、家畜類の主食に不足勝ちとされるカルシウム、ナトリウム、繊維、良質蛋白質（必須アミノ酸）、水溶性ビタミン等の各種栄養素を豊富に含み、また、競走馬などの従来主食に配合して給餌させた場合でも病害作用が全く無く、各種栄養素の消化吸収により競走馬などの外科的疾患および内科疾患の発生予防、健康維持を期待することが出来、さらに、競走馬などの従来主食に配合すれば、馬のし好性（食い付き具合）に良好な結果が得られると共に従来の飼料作りの際の面倒や手間を省くことが出来、しかも、飼料の廉価提供、飼養管理、保管、保存、酸化防止等を簡便にする家畜用飼料に配合する栄養添加物（パワーアップ・ホース＝競馬飼糧株式会社製の家畜用飼料添加物の商品名）に係り、更に、本考案は、密封された包装体の中が、甘藷、昆布、大豆、胡麻等の混合粉末物質および／または、甘藷、昆布、大豆、胡麻、大蒜等の混合粉末物質で充填されていることを特徴とする家畜用飼料に配合する栄養添加物である。

【０００８】［作用］本考案の実施例１では、添加物を構成する甘藷粉末に、ビタミンＣ、ビタミンＥ、食物繊維、ベータカロチン、ポリフェノール類等の成分が含まれているため、特に、競走馬にあっては、競走馬の消化器の働きと消化吸収を高め、便秘症状などを解消させ、内臓疾患の予防、内臓の活性化を斉らす作用がある。

【０００９】本考案の実施例１では、添加物を構成する昆布に、カルシウム、食物繊維、ビタミン、ヨウ素等の成分が含まれているため、特に、競走馬にあっては、競走馬の骨、歯を強化させ、血液を凝固させ、筋肉の収縮や弛緩を有利にし、かつ、運動機能を向上させる作用がある。

【００１０】本考案の実施例１では、添加物を構成する大豆に、蛋白質、カルシウム等の成分が含まれているため、特に、競走馬にあっては、競走馬の筋肉、骨、血管を強化させ、血液の循環を良好にさせ、糖の吸収を押えて肥満を防止させ、腰痛、関節痛等の症状を緩和させる作用がある。

【００１１】本考案の実施例１では、添加物を構成する胡麻に、必須アミノ酸、カルシウムが含有するため、特に、競走馬にあっては、競走馬の肝臓機能を高め、皮膚を奇麗にさせ、胃壁や胃壁の上皮細胞を高めて消化吸収を向上させ、不飽和脂肪酸とビタミンＥとの湊合が血液を清浄にし、生殖細胞を育成させ、骨折事故等の予防を有利にさせる作用がある。

【００１２】本考案の実施例２では、添加物を構成する大蒜に、アリイン、アリシン、ジアリルジサファイド等の成分が含有するため、特に、競走馬にあっては、競走馬の神経を正常に働かせ、精力を増進させ、肝臓のインスリン分泌作用を活発にさせる作用と、血管を拡張して体温を温め、視神経を刺激して視力低下を食い止め回復を促し、陽管を刺激して排便を促進させ、疲労回復を有利にさせる等の諸作用がある。

【００１３】

【実施例】

図１は、本考案の実施例１に係る栄養添加物の構成図であり、密封された包装体１２の中１３が、甘藷１４、昆布１５、大豆１６、胡麻１７からなる混合粉末物質１８で充填されている栄養添加物１９の構成例を説示する。

【００１４】図２は、本考案の実施例２に係る栄養添加物の構成図であり、密封された包装体１２の中１３が、甘藷１４、昆布１５、大豆１６、胡麻１７および大蒜２０からなる混合粉末物質２１で充填されている栄養添加物２２の構成例を説示する。

【００１５】前記包装体１２とは、ポリエチレン製容袋、強靭紙製容袋、布製容袋等の単袋、二重袋及びその他の箱状容器等も含まれる。

【００１６】また、前記包装体１２の開口部は、適宜密封手段により封止され、開封により、栄養添加物１９、２２を取出すようにする。

【００１７】なお、混合粉末物質１８、２１に、酸化防止剤を含有させれば、栄養添加物１９、栄養添加物２２の保存性を高めることが出来る。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案によれば、競走馬の主食となる青草、乾草、燕麦、ふすま等の栄養価が一段と高まり、競走馬に、バランスのとれた栄養素摂取を付与することができ、競走馬の外科的疾患および内科的疾患の発生予防、体力強化、運動機能の向上等に役立つ効果がある。

【００１９】また、実施例１、２による栄養添加物の適量を、主食の燕麦に添加し、競走馬のし好性（食い付き具合）を観察したところ、競走馬８頭中、７頭が残食なく食べるという良好結果を得た。このことから、本考案による栄養添加物を添加した飼料は、競走馬のし好性に適合していることが解る。

【００２０】従って、主食中に対し、本考案の栄養添加物を添加使用すれば、競走馬のし好に対応できる飼料ずくりが可能となり、し好性が向上することにより競走馬の食下量が増加し、成長が良くなる等の効果が得られる。

【００２１】また、本考案の栄養添加物は、密封された包装体に保管されるため、粘着する傾向や酸化する等の変質を抑え保存性が良く、また、密封された包装体で輸送、流通され製品取引の対象となるため、それらの取扱が簡便であり、また、包装体を開封した上で使用に供するため、飼料作りの際の面倒や余分な手間を省くことが出来ると共に飼養効率が向上する等、実用面において種々の効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、実施例１による栄養添加物の構成図で
ある。

【図２】図２は、実施例２による栄養添加物の構成図で
ある。

【符号の説明】１２包装体１３包装体の中１４甘藷１５昆布１６大豆１７胡麻１８混合粉末物質１９栄養添加物２０大蒜２１混合粉末物質２２栄養添加物

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】密封された包装体の中が、甘藷、昆布、大
豆、胡麻等の混合粉末物質および／／または、甘藷、昆
布、大豆、胡麻、大蒜等の混合粉末物質で充填されてい
ることを特徴とする家畜用飼料に配合する栄養添加物。