JP3040087U

JP3040087U - 家具取り付けのすき間塞ぎ部材

Info

Publication number: JP3040087U
Application number: JP1997001442U
Authority: JP
Inventors: 邦久中尾
Original assignee: 株式会社サンク
Priority date: 1997-01-30
Filing date: 1997-01-30
Publication date: 1997-08-05
Anticipated expiration: 2003-01-30

Abstract

(57)【要約】【課題】建物内に家具を取り付け時、家具と側壁のす
き間を簡単に塞ぎ、仕上がり具合が良い外観を得る。【解決手段】凹状の部分にダボ穴（２）を空けた目地
棒（１）と、凹状目地棒（１）に差し込む雄の板（４）
ならび雄の板を外に押し出すダボ（３）から構成する。
取り付ける家具に凹状目地棒（１）を木ネジで固定し、
家具にもダボを通す穴を空けておき、凹状目地棒（１）
に差し込んだ雄の板（４）を、ダボ穴（２）から差し込
んだダボ（３）で外に押し出して家具と壁のすき間を塞
ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、目地棒の凹状の部分に穴を空け、凹状の目地棒に差し込んだ雄の板をダボで外側に押し出す構造の建築部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建築現場では家具と壁のすき間は納まり部材のフィラー、ケーシング額縁、フィラーと目地板の組合せ、目地棒と化粧板の組合せなどを使用しておるが家具と側壁のすき間巾が合わない時はフィラー、ケーシング額縁、目地板、化粧板を切断したり、削ったりしてすき間を塞いでおる。一方、家具業界では、雄ネジを左右に回すことにより、目地板を内外にスライドさせ移動家具と壁のすき間を塞ぐ製品もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。（イ）納まり部材のフィラー、ケーシング額縁、フィラーと目地板の組合せ、目地棒と化粧板の組合せなどでは、各既製品とも板幅が１〜２種類で、木造住宅の狂い、家具の寸法違い、市販取り付け家具と住宅構造上のすき間など塞ぐため新築、増築現場では、フィラー、ケーシング額縁、目地板、化粧板を切断をしたり、削ったりする作業の非効率さや作業機材の持ち込みなど不効率さなどの苦労が多く作業行程で時間を要した。（ロ）改築現場では古い木造住宅の場合、綿密打ち合わせや正確な測量を行っても、木の狂いや捻れで、市販取り付け家具の設置は勿論のこと、注文家具でも納まり部材の切断や削りの作業を強いられ非効率の作業行程が数多くある。（ハ）フィラーに雄ネジ、目地板に雌ネジを設けた部材は作業行程の非効率を改善できるが、構造が複雑のため高価な部材で利用価値が低かった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】目地棒の凹状（１）の部分にダボを通す穴を空け（２）、雄の板（４）を凹状の目地棒に差し込み、ダボ穴（２）からダボ（３）を入れて奥に押し込むことにより雄の板を外側に押し出す構造よりなる建築部材である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

凹状の目地棒（１）を家具に取り付け、雄の板（４）を凹状の目地棒に差し込み、目地棒に空けた２〜３カ所のダボ穴（２）から接着剤を塗ったダボ（３）を入れて奥に押し込んで雄の板を外側に押し出し、家具と側壁のすき間を塞いでしまう役目をする。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。（イ）目地棒の凹状（１）の部分にダボ（３）を通す穴（２）を２〜３ヵ所空ける。（ロ）凹状の目地棒（１）に雄の板（４）を差し込む。（ハ）家具に取り付けた目地棒のダボ穴（２）から接着剤を塗ったダボ（３）を入れて奥に押し込み雄の板（４）を外側に押し出し、家具と側壁のすき間を塞ぐ。本考案は以上のような構造で、これを使用するときは、家具にあらかじめ凹状の目地棒（１）を木ネジで取り付け、ダボ（３）を通す穴を家具にも空けておくと取り付け現場では雄の板（４）を選択して差し込み、ダボ（３）を入れて奥に押し込んで雄の板を外側に押し出す作業のみであるため作業効率が非常に良くなる。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）事前に目地棒を、家具に取り付けておけるため、雄の板を差し込みダボで外側に押し出す作業のみで作業効率が非常に良い。（ロ）すき間の調整は雄の板幅を選択するだけで、切断、削る作業がなくなる。（ハ）本案は構造が単純であるため、工場の量産化が効き安価の製品化は可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の水平断面図である。

【図３】本考案の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１凹状の目地棒２ダボ穴３ダボ４雄の板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】目地棒の凹状（１）の部分にダボを通す
穴を空け（２）、雄の板（４）を凹状の目地棒（１）に
差し込み、ダボ穴（２）からダボ（３）を入れて奥に押
し込むことにより雄の板（４）を外側に押し出し、すき
間塞ぎをする建築部材。