JP3039074U - 液相検知具 - Google Patents

液相検知具

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JP3039074U JP1996013197U JP1319796U JP3039074U JP 3039074 U JP3039074 U JP 3039074U JP 1996013197 U JP1996013197 U JP 1996013197U JP 1319796 U JP1319796 U JP 1319796U JP 3039074 U JP3039074 U JP 3039074U
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義公 石崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液相の各高さを容易に測定することができる液
相検知具を提供する。 【解決手段】液体の界面位置を見るための透明部を有す
る中空の筒体1と、この筒体1の長手方向に沿って設け
られて液体の高さを計測するための目盛り2と、筒体1
の下端部を開閉するバルブ4を有しこのバルブ4を開閉
操作する操作部6を有する開閉手段3とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、主にたとえば沈澱物、水および油に相分離した液体の各部の量を 検知する液相検知具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドラム缶の内容物質が、本来の油のほかに、金属粉、砂および塵埃等のスラッ ジまたは水あるいはスラッジと水の両方が混入しているいわゆる排油は、処理費 用が高く、とくにスラッジが混入している場合には高額であった。 また油自体はまだまだ冷却油等に再生可能であるにもかかわらず処分されてし まい、資源の浪費となっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
排油は比重差により、上から油、水およびスラッジの順序で相分離しているた め、油、水およびスラッジの各液体の高さが検知できれば、油や水等の各液体を より正確に分離抽出し処理することが容易になるので、処理費用を安くでき、ま た油の再生が可能になる。
【0004】 また一般的に、比重の軽い物質、それよりも重い物質、さらに重い沈澱物等に 相分離した各液体の高さの検知などが必要とされることがある。 したがって、この考案の目的は、これらの必要性を満たし、液相の各高さを容 易に測定することができる液相検知具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の液相検知具は、液体の界面位置を見るための透明部を有する中空の 筒体と、この筒体の長手方向に沿って設けられて液体の高さを計測するための目 盛りと、前記筒体の下端部を開閉するバルブを有しこのバルブを開閉操作する操 作部を有する開閉手段とを備えたものである。
【0006】 請求項1の液相検知具によれば、たとえば上から油、水およびスラッジの順位 で比重差により相分離した排油に、バルブを開弁した状態でバルブ側から筒体を 沈み込ませると、液体が順次筒体内に浸入し、液体の相分離状態と同じ相分離状 態が筒体の液体にも形成される。この状態でバルブを閉弁して筒体を液外に取り 出し、筒体内の各界面の高さを目盛りにより計測すると各相の液体の量を測定す ることができる。このため、液相の各高さを容易に測定することができる。
【0007】 請求項2の液相検知具は、請求項1において、前記筒体が透明体により形成さ れた中空円筒としたものである。 請求項2の液相検知具によれば、請求項1の効果のほか、筒体内の液体の界面 の高さがみやすく測定しやすい。 請求項3の液相検知具は、請求項2において、前記開閉手段が、前記操作部が 前記筒体の上端部に位置し、前記筒体の内部を通って前記バルブと前記操作部と を連結するロッドを有し、前記操作部を前記筒体から離れる方向に付勢すること により前記バルブを前記筒体の下端部に閉弁するばねとを有するものである。
【0008】 請求項3の液相検知具によれば、請求項2の効果のほか、筒体の上端部を把持 し、親指で操作部をばねに抗して押してバルブを開弁し、筒体を液体中に挿入し 、親指を操作部から離して閉弁し、筒体を液体の外に取り出すことにより検知で きるので、操作性がよい。 請求項4の液相検知具は、請求項3において、前記筒体の上端部に前記ロッド の上端部をガイドするガイドブッシュを設けているものである。
【0009】 請求項4の液相検知具によれば、請求項3の効果のほか、操作部で操作する際 にロッドが横揺れしないのでバルブの開閉操作が確実にでき操作性がよい。 請求項5の液相検知具は、請求項4において、前記ばねが圧縮コイルばねであ り、前記ロッドが通されて前記ガイドブッシュと前記操作部との間に圧縮介在さ れているものである。
【0010】 請求項5の液相検知具によれば、請求項4の効果のほか、ばねの装着が容易で 納りがよく安定性がある。 請求項6の液相検知具は、請求項5において、前記筒体がその下端部に筒状の バルブシートを嵌着し、前記バルブは下端部が逆円錐形で上端部が頂部が平坦に なった円錐形であり、前記上端部の円錐面に周溝を形成し、この周溝に前記バル ブシートに密接するOリングを装着しているものである。
【0011】 請求項6の液相検知具によれば、請求項5の効果のほか、筒体を開弁して液体 中に挿入する際にバルブの円錐面に沿って液体が筒体内に浸入しやすい。また逆 円錐形により沈澱物等に抵抗なく筒体を挿入できる。 請求項7の液相検知具は、請求項3において、前記ロッドが両端に雄ねじを有 し、前記バルブおよび前記操作部は前記雄ねじに螺着する雌ねじを有するもので ある。
【0012】 請求項7の液相検知具によれば、請求項3の効果のほか、組立分解が容易にな り、バルブの交換も容易になる。 請求項8の液相検知具は、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請 求項7において、前記筒体の下端部に前記ロッドの下端部をガイドする下端部用 のガイドブッシュを設けているものである。
【0013】 請求項8の液相検知具によれば、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6ま たは請求項7の効果のほか、ロッドの下端部の横揺れを防止し、バルブの開閉を 確実にできる。 請求項9の液相検知具は、請求項6において、前記バルブの円錐形の頂部が前 記ロッドの下端部に連続する形状であるものである。
【0014】 請求項9の液相検知具によれば、請求項6の効果のほか、筒体の下端部にガイ ドブッシュを設けなくても、確実にバルブを筒体の中心にガイドできるので、バ ルブの開閉を確実にすることができる。 請求項10の液相検知具は、請求項6において、前記バルブの先端が尖り、後 端がロッドに連続するように尖り、かつ中間部が膨らんだ流線形に形成され、前 記中間部が前記筒体の下端部のバルブシートに当接するものである。
【0015】 請求項10の液相検知具によれば、請求項6の効果のほか、バルブが流線形で あるため液体の筒体内への浸入が、バルブに沿って層流となって入り込むので乱 れが少なく、液体が混合して界面がわかりにくくなることがなく測定がスムース になる。
【0016】
【考案の実施の形態】
この考案の第1の実施の形態を図1ないし図3により説明する。すなわち、こ の液相検知具は、筒体1と、目盛り2と、開閉手段3とを有する。 筒体1は中空であり、内部の液体の気−液および液−液の界面位置を見るため の透明部を有する。実施の形態では、筒体1がたとえば透明アクリルパイプを用 いた透明プラスチック管や、耐熱強化ガラス管を用いた透明体により形成された 中空円筒である。高さは測定対象によるが、排油を入れたドラム缶の場合、ドラ ム缶の上面から筒体1の上端部が突出するようにドラム缶の高さよりも高く設定 している。
【0017】 目盛り2は、筒体1の長手方向に沿って設けられて液体の高さを計測するもの である。実施の形成では、1ミリメートル単位で目盛っているが、その他目盛り 単位で目盛ることも可能である。 開閉手段3は、筒体1の下端部を開閉するバルブ4を有し、このバルブ4を開 閉操作する操作部6を有する。実施の形態の開閉手段3は、操作部6が筒体1の 上端部に位置し、筒体1の内部を通ってバルブ4と操作部6とを連結するロッド 5を有し、操作部6を筒体1から離れる方向に付勢することによりバルブ4を筒 体1の下端部に閉弁するばね7とを有する。また筒体1の上端部にロッド5をガ イドする樹脂、ステンレス、真鍮等により製造されたガイドブッシュ8を設けて いる。このガイドブッシュ8は筒状であり、筒体1内に嵌入する筒部8bと、筒 体1の上端部に係止する外筒部8cと、ロッド5を摺動自在に嵌通する内筒部8 dとを一体に形成し、内筒部8dと筒部8bおよび外筒部8cとの間に通気孔8 aを形成している。操作部6は樹脂またはステンレス製等のプッシュボタンによ り形成している。ばね7はステンレスおよびめっきを施したピアノ線などを用い た圧縮コイルばねにより形成し、樹脂またはステンレス製のロッド5が通されて 筒体1の上端部のガイドブッシュ8の外筒部8cの上端部に形成した凹部8eと 操作部6との間に圧縮介在されている。また筒体1の下端部に樹脂、ステンレス または真鍮製等のバルブシート9を筒体1に嵌着している。このバルブシート9 は筒体1内に嵌着する筒部9aと、筒体1の下端部に係止する外筒部9bとを一 体に形成し、外筒部9bの端部の内角部をバルブ4の弁座9cとなる円錐形のテ ーパに形成している。
【0018】 バルブ4はステンレスや真鍮により形成されるが、Oリングを装着しない場合 はバルブシートと液密に接触するため弾性ゴムたとえばウレタンゴムを使用する 。このバルブ4は下端部を逆円錐形にするとともに上端部を頂部が平坦になった 円錐形に形成し、この円錐面に周溝10を形成し、周溝10にOリング11を嵌 着している。ロッド5は両端に雄ねじ5a,5bを形成し、バルブ4および操作 部6は雄ねじ5a,5bに螺着する雌ねじ4a,6aを形成する。
【0019】 図1において、15は排油の入った不透明な容器たとえばドラム缶であり、金 属粉、砂および塵埃等のスラッジ16、水17、油18の順序で比重により相分 離し、各々の高さを測定するため、この液相検知具が使用される。すなわち、筒 体1の上端部をたとえば右手20で把持して親指で操作部6をばね7に抗して押 してバルブ4を開弁した状態で、バルブ4側から筒体1を液体中に沈み込ませ、 バルブ4の先端をドラム缶15の内底面に当てると、筒体1の下端部が位置する 液体が順次筒体1内に浸入し、同時に筒体1内の空気は通気孔8aから排気され 、液体の相分離状態と同じ相分離状態の液体が筒体1内に入ることとなる。バル ブ4を閉弁して筒体1をドラム缶15の外に取り出し、筒体1内の各界面の高さ を目盛り2により計測すると各相の分離液体であるスラッジ16、水17および 油18の高さh1 〜h3 を容易に測定することができる。測定後は再度操作部6 をばね7に抗して押すと、バルブ4が開弁し液体が自重で落下し、通気孔8aか ら空気が筒体1内に進入する。
【0020】 混合物質からなる多くの物質は自然に分離し、比重差によって下相から上相に それぞれの分離相を形成する。このような物質現象からそれぞれの分離沈澱物相 の相の高さ等の状況を把握し、必要な物質と不必要な物質を選択的に分離抽出す ることが可能となる。しかし、従来の物質の分離槽または分留槽や油槽等の貯槽 は不透明な槽が一般的であり、分離沈澱相の状態を側面から把握することは困難 であった。
【0021】 この実施の形態によれば、上から油、水およびスラッジの順位で比重差により 相分離した排油に、バルブを開弁した状態でバルブ側から筒体1を沈み込ませる と、液体が順次筒体1内に浸入し、液体の相分離状態と同じ相分離状態が筒体の 液体にも形成される。この状態でバルブ4を閉弁して筒体1を液外に取り出し、 筒体1内の各界面の高さを目盛りにより計測すると各相の液体の量を測定するこ とができる。このため、液相の各高さを容易に測定することができる。
【0022】 この結果、たとえばドラム缶内の油、水、スラッジの高さに基づく量が分かり 、油および水ならびにスラッジのそれぞれを順次に取り出して集合すれば処理費 用を低下でき、かつ油の再生が可能となる。 また筒体1を透明体により形成された中空円筒としたため、筒体1内の液体の 界面の高さがみやすく測定しやすい。
【0023】 開閉手段3は、操作部6が筒体1の上端部に位置し、筒体1の内部を通ってバ ルブ4と操作部6とを連結するロッド5を有し、操作部6を筒体1から離れる方 向に付勢することによりバルブ4を筒体1の下端部に閉弁するばね7とを有する ため、筒体1の上端部を把持し、親指で操作部6をばね7に抗して押してバルブ 4を開弁し、筒体1を液体中に挿入し、親指を操作部6から離して閉弁し、筒体 1を液体の外に取り出すことにより検知できるので、操作性がよい。
【0024】 筒体1の上端部にロッド5の上端部をガイドするガイドブッシュ8を設けてい るため、操作部6で操作する際にロッド5が横揺れしないのでバルブ4の開閉操 作が確実にでき操作性がよい。 またばね7が圧縮コイルばねであり、ロッド5に通されてガイドブッシュ8と 操作部6との間に圧縮介在されているため、ばね7の装着が容易で納りがよく安 定性がある。
【0025】 筒体1がその下端部に筒状のバルブシート9を嵌着し、バルブ4は下端部が逆 円錐形で上端部が頂部が平坦になった円錐形であり、上端部の円錐面に周溝10 を形成し、この周溝10にバルブシート9に密接するOリング11を装着してい るため、筒体1を開弁して液体中に挿入する際にバルブ4の円錐面に沿って液体 が筒体1内に浸入しやすい。また逆円錐形により沈澱物等に抵抗なく筒体1を挿 入できる。
【0026】 さらにロッド5が両端に雄ねじ5a,5bを有し、バルブ4および操作部6は 雄ねじ5a,5bに螺着する雌ねじ4a,6aを有するため、組立分解が容易に なり、バルブ4の交換も容易になる。 図4ないし図7はそれぞれ他の実施の形態を示し、図4および図5は筒体1の 下端部にロッド5をガイドするステンレス、真鍮、樹脂製等の下端部用のガイド ブッシュ22を設けている。このガイドブッシュ22はロッド5を摺動自在に支 持するもので、連結板22aを介してバルブシート9に一体に形成している。
【0027】 この実施の形態によれば、ガイドブッシュ22によりロッド5の中心軸の安定 を図ることができ、ロッド5の下端部の横揺れが防止され、またバルブ4の開閉 を確実にすることができる。 図6は、バルブ4の円錐形の頂部をロッド5の下端部に連続する形状にしてい る。また弁座9cとなる円錐形のテーパにより形成したバルブシート9を筒体1 の下端部の内角に直接形成している。筒体1の下端部にガイドブッシュ22を設 けなくても、確実にバルブ4を筒体1の中心にガイドでき開閉を確実にすること ができる。
【0028】 図7は、バルブ4は先端4dが尖り、後端4bがロッド5に連続するように尖 り、かつ中間部4cが膨らんだ流線形に形成され、中間部4cが筒体1の下端部 のバルブシート9に当接するようにしている。流線形であるので液体の筒体1内 への浸入が矢印のように層流となって入り込むので筒体1内に浸入する際に乱れ が少なく液体が混合して界面がわかりにくくなることがなく測定がスムースにな る。
【0029】 なお、この考案において、開閉手段3は、ばね7に限らず、電気的手段たとえ ば電磁駆動手段を用いて電気的にバルブ4を開閉動作してもよい。筒体1は全体 を透明体で形成したが、一部のみ長手方向に透明部を形成したものでもよい。 またこの考案はつぎのような用途にも適用することができる。すなわち、ビル の小規模な暖房用の地下重油貯蔵タンクにおいて、重油中に存在する微小なスケ ール、タール、ピッチ、スラッジ等が時間の経過とともに凝集し、いわゆる澱( おり)となってタンク底に堆積する。この澱の堆積が過大になると管路内に移動 し、目詰まり等の障害を惹起する。したがって、タンク内の清掃が必要となるが 、それを屡々怠るとトラブルを発生させる。これらの場合に、タンク内の清掃は 楽な作業ではないので、この考案の液相検知具を用いて定期的にタンク底の澱の 堆積状態をチエックし、効率的にタンク内の清掃を実施すればトラブルを未然に 防止することができる。
【0030】 またこの考案を用いて、河川、湖沼、海、池、灌漑用水池等のヘドロの状態を 断面して観察測定することが可能であり、ヘドロ層の深さを測定し、そのヘドロ 層を自然に若干固化して取り出し分析または分級することが可能となる。また定 期的な測定から効率よくヘドロ層を除去する浚渫作業を実行することができる。 さらに、槽内に入れられている混合物質が自然分離をしない状態にある場合で も、発酵工業等では槽内の内容物質の分解または発酵の程度を捕捉しなければな らない必要性がある。たとえば、酒類、醤油類および味噌類等の製造において、 それぞれの中間製造物は、麹(こうじ)を用いて澱粉を糖化し蛋白質その他を分 解することによって発酵が進行し、諸味(もろみ)へと移行する。したがって品 質上その製造の過程では中間製造物の状態を一様にするために、攪拌等の操作が 行なわれるのであるが、かなり経験的なものである。すなわち、糖化、分解およ び発酵の進行過程において、発酵槽内の中間製造物は、表面に発泡現象等を発現 し、それらの現象を目視観察して攪拌等の操作が実施されるのである。よって、 この考案の液相検知具を用いれば、発泡部分の深さおよび液体の深さが測定でき るので、発酵槽内の中間物の上層から下層にいたる発酵程度等を経験的方法より も正確に把握することが可能となり、操作をより適切なものとして品質の向上を 図ることができる。
【0031】
【考案の効果】
請求項1の液相検知具によれば、たとえば上から油、水およびスラッジの順位 で比重差により相分離した排油に、バルブを開弁した状態でバルブ側から筒体を 沈み込ませると、液体が順次筒体内に浸入し、液体の相分離状態と同じ相分離状 態が筒体の液体にも形成される。この状態でバルブを閉弁して筒体を液外に取り 出し、筒体内の各界面の高さを目盛りにより計測すると各相の液体の量を測定す ることができる。このため、液相の各高さを容易に測定することができる。
【0032】 請求項2の液相検知具によれば、請求項1の効果のほか、筒体内の液体の界面 の高さがみやすく測定しやすい。 請求項3の液相検知具によれば、請求項2の効果のほか、筒体の上端部を把持 し、親指で操作部をばねに抗して押してバルブを開弁し、筒体を液体中に挿入し 、親指を操作部から離して閉弁し、筒体を液体の外に取り出すことにより検知で きるので、操作性がよい。
【0033】 請求項4の液相検知具によれば、請求項3の効果のほか、操作部で操作する際 にロッドが横揺れしないのでバルブの開閉操作が確実にでき操作性がよい。 請求項5の液相検知具によれば、請求項4の効果のほか、ばねの装着が容易で 納りがよく安定性がある。 請求項6の液相検知具によれば、請求項5の効果のほか、筒体を開弁して液体 中に挿入する際にバルブの円錐面に沿って液体が筒体内に浸入しやすい。また逆 円錐形により沈澱物等に抵抗なく筒体を挿入できる。
【0034】 請求項7の液相検知具によれば、請求項3の効果のほか、組立分解が容易にな り、バルブの交換も容易になる。 請求項8の液相検知具によれば、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6ま たは請求項7の効果のほか、ロッドの下端部の横揺れを防止し、バルブの開閉を 確実にできる。
【0035】 請求項9の液相検知具によれば、請求項6の効果のほか、筒体の下端部にガイ ドブッシュを設けなくても、確実にバルブを筒体の中心にガイドできるので、バ ルブの開閉を確実にすることができる。 請求項10の液相検知具によれば、請求項6の効果のほか、バルブが流線形で あるため液体の筒体内への浸入が、バルブに沿って層流となって入り込むので乱 れが少なく、液体が混合して界面がわかりにくくなることがなく測定がスムース になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施の形態のドラム缶の検知
状態の断面図である。
【図2】この液相検知具の側面図である。
【図3】その一部破断断面図である。
【図4】第2の実施の形態の要部断面図である。
【図5】そのA−A線断面図である。
【図6】第3の実施の形態の要部断面図である。
【図7】第4の実施の形態の要部断面図である。
【符号の説明】
1 筒体 2 目盛り 3 開閉手段 4 バルブ 4a 雌ねじ 5 ロッド 5a,5b 雄ねじ 6 操作部 6a 雌ねじ 7 ばね 8 ガイドブッシュ 9 ガイドブッシュ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の界面位置を見るための透明部を有
    する中空の筒体と、この筒体の長手方向に沿って設けら
    れて液体の高さを計測するための目盛りと、前記筒体の
    下端部を開閉するバルブを有しこのバルブを開閉操作す
    る操作部を有する開閉手段とを備えた液相検知具。
  2. 【請求項2】 前記筒体は透明体により形成された中空
    円筒である請求項1記載の液相検知具。
  3. 【請求項3】 前記開閉手段は、前記操作部が前記筒体
    の上端部に位置し、前記筒体の内部を通って前記バルブ
    と前記操作部とを連結するロッドを有し、前記操作部を
    前記筒体から離れる方向に付勢することにより前記バル
    ブを前記筒体の下端部に閉弁するばねとを有する請求項
    2記載の液相検知具。
  4. 【請求項4】 前記筒体の上端部に前記ロッドの上端部
    をガイドするガイドブッシュを設けている請求項3記載
    の液相検知具。
  5. 【請求項5】 前記ばねは圧縮コイルばねであり、前記
    ロッドが通されて前記ガイドブッシュと前記操作部との
    間に圧縮介在されている請求項4記載の液相検知具。
  6. 【請求項6】 前記筒体はその下端部に筒状のバルブシ
    ートを嵌着し、前記バルブは下端部が逆円錐形で上端部
    が頂部が平坦になった円錐形であり、前記上端部の円錐
    面に周溝を形成し、この周溝に前記バルブシートに密接
    するOリングを装着している請求項5記載の液相検知
    具。
  7. 【請求項7】 前記ロッドは両端に雄ねじを有し、前記
    バルブおよび前記操作部は前記雄ねじに螺着する雌ねじ
    を有する請求項3記載の液相検知具。
  8. 【請求項8】 前記筒体の下端部に前記ロッドの下端部
    をガイドする下端部用のガイドブッシュを設けている請
    求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7
    記載の液相検知具。
  9. 【請求項9】 前記バルブの円錐形の頂部は前記ロッド
    の下端部に連続する形状である請求項6記載の液相検知
    具。
  10. 【請求項10】 前記バルブは先端が尖り、後端がロッ
    ドに連続するように尖り、かつ中間部が膨らんだ流線形
    に形成され、前記中間部が前記筒体の下端部のバルブシ
    ートに当接する請求項6記載の液相検知具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019020201A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 横浜ゴム株式会社 分離層の層厚測定方法および装置

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