JP3038313U - トイレットペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一本の巻軸に巻取って製造される多数個の細
幅のトイレットペーパロールの個々の紙面に異色の異模
様や、同模様、同色の異模様を印刷できるようにする。 【解決手段】 広幅のトイレットペーパＰを巻軸１上に
所定の長さ巻取ってトイレットペーパのログロールＬと
し、このログロールを所定の細幅の多数個のトイレット
ペーパロールＴＰＲに輪切りにするトイレットペーパロ
ール製造用のトイレットペーパ巻取り装置において、巻
軸１に向かって走行する広幅トイレットペーパＰの進路
上に、所定の細幅に輪切りにされるトイレットペーパロ
ールの１つ、又は複数宛に対して異色の異模様や同模
様、同色の異模様を印刷する印刷装置２０を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、異色の同模様、異色の異模様、同色の異模様を有する通常の細幅 トイレットペーパロールを製造するためのトイレットペーパ巻取り装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

細幅トイレットペーパロールは、６個、８個、１２個、１８個などを１単位に して合成樹脂フィルムの袋に入れ、パックして取引するのが一般的である。そし て、近時は、１単位の複数の細幅トイレットペーパロールの１個宛の紙面に異色 の同模様、異色の異模様、同色の異模様を印刷し、消費者の興味を惹くことが行 われている。

【０００３】 広幅のトイレットペーパから細幅（通常は１１４ｍｍ）の多数個のトイレット ペーパロールを製造する方法は大別して２つあり、その１は、特開平６−１５６ ８２１号公報に記載のように、広幅のトイレットペーパを巻軸上に所定の長さ巻 取ってトイレットペーパのログロールとし、このログロールを巻軸から抜いて実 公平７−２３１９７号公報に記載のログ切断装置等で所定の細幅の多数個のトイ レットペーパロールに輪切りにするか、巻軸から抜きながら１個宛、所定の細幅 のトイレットペーパロールに輪切りにする方法、その２は巻取り軸に向かって走 行する広幅トイレットペーパをスリッターによって所定の細幅の多数枚の帯状に スリットしながら、帯状の多数本の細幅のトイレットペーパを巻軸に巻取った後 、巻軸から抜き、細幅の多数個のトイレットペーパロールにする方法である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

トイレットペーパロールの個々の紙面に、例えば異色の異模様が印刷された、 例えば１２個のトイレットペーパロールを１単位としてパックする場合、従来は 、例えば１台のトイレットペーパ巻取り装置によって赤の模様が紙面に印刷され た多数のトイレットペーパロールと、青の別の模様が紙面に印刷された多数のト イレットペーパロールと、同様にして別の色の異なった模様が紙面に印刷された 多数のトイレットペーパロールを１２種類作り、それからその１２種類のトイレ ットペーパロールを１個宛、集めて袋詰めしなければならない。

【０００５】 従って、１２種類のトイレットペーパロールを１種類宛作るため、トイレット ペーパ巻取り装置に設備する印刷用の版胴、インキ容器などの印刷装置の交換に 時間と手数がかゝり生産性が悪いと共に、この１２種類のトイレットペーパロー ルを１種類宛保管しておく煩わしさがあり、その上、１２種類のトイレットペー パロールを１個宛集めて人手で袋詰めする面倒な作業が必要である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述した問題点を解消するために開発されたのであって、請求項１ のトイレットペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置は、広幅のトイ レットペーパを巻軸上に所定の長さ巻取ってトイレットペーパのログロールとし 、このログロールを所定の細幅の多数個のトイレットペーパロールに輪切りにす るトイレットペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置において、巻軸 に向かって走行する広幅トイレットペーパの進路上に、所定の細幅に輪切りにさ れるトイレットペーパロールの１つ、又は複数宛に対して異色の異模様や同模様 、同色の異模様を印刷する印刷装置を配置したことを特徴とする。又、請求項２ のトイレットペーパロール用のトイレットペーパ巻取り製造装置は、巻軸に向か って走行する広幅トイレットペーパをスリッターによって所定の細幅の多数枚の 帯状にスリットし、スリットされた帯状の多数本の細幅のトイレットペーパを巻 軸に巻取った後、巻軸から抜き、細幅の多数個のトイレットペーパロールにする トイレットペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置において、スリッ ターに向かって走行する広幅トイレットペーパの進路上に、スリッターで所定の 細幅にスリットされる帯状トイレットペーパの１つ、又は複数宛に対して異色の 異模様や同模様、同色の異模様を印刷する印刷装置を配置したことを特徴とする 。請求項３のトイレットペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置は、 巻軸に向かって走行する広幅トイレットペーパをスリッターによって所定の細幅 の多数枚の帯状にスリットし、スリットされた帯状の多数本の細幅のトイレット ペーパを巻軸に巻取った後、巻軸から抜き、細幅の多数個のトイレットペーパロ ールにするトイレットペーパロール製造用のトイレットパーパー巻取り装置にお いて、スリッターから巻軸に向かって走行する細幅にスリットされた帯状トイレ ットペーパの進路上に、その帯状トイレットペーパの１つ、又は複数宛に対して 異色の異模様や同模様、同色の異模様を印刷する印刷装置を配置したことを特徴 とする。

【０００７】

【実施例】

図１（Ａ）、図２，３，４，５は前述した特開平６−１５６８２１号公報に記 載されているのと同じトイレットペーパのログロールの製造装置である請求項１ の巻取り装置を示し、１１と１２は巻取位置にある一対の平行な入口側摩擦駆動 ロールと、出口側摩擦駆動ロールであり、巻軸１は上記両摩擦駆動ロールの間に 載り、その両ロール１１，１２との接触摩擦力により両ロールが矢印方向に回転 駆動されると矢印方向に回転し、広幅のトイレットペーパを巻取った原反ロール Ｒから広幅のトイレットペーパＰを引出して外周に巻取る（図１Ａ）。この巻取 り中、巻軸１には上から遊転するライダーロール１３が接触し、巻軸上に巻取ら れる紙の巻回層の巻き太りによって押し上げられる。この実施例では、ライダー ロール１３はピストンシリンダ１４、又はピストンシリンダで上下方向に旋回す る旋回アームなどの昇降部材に取付けられた支持フレーム１５に回転自在に支持 されている。

【０００８】 巻軸１上に広幅のトイレットペーパが所定の長さ巻取られてログロールＬにな ると、図２に示す様に摩擦駆動ロール１１，１２は停止して巻取りが終わり、ラ イダールール１３は上方位置へ退避し、キッカー２が対の摩擦駆動ロール１１， １２の間に載ったログロールＬの両端から突出する巻軸の両端部を押して巻軸ご とログロールを前進位置へ送り出し、対の摩擦駆動ロール１１，１２の間に次の ログロール用の巻軸が供給されて紙の上に乗り、この巻軸と前進位置との間でカ ッター３が後続の紙を切断し、同時に糊液をログロールの紙の後尾に付着し、空 気噴射ノズル４が紙の巻始め部に下から空気を噴射して巻始め部を破線で示す様 に巻軸上に折返し、ライダーロール１３が下降して紙の巻始め部を巻軸上に押え 、摩擦駆動ロール１１，１２は回転を開始して次のログロールの巻取りを再開す る。

【０００９】 尚、ログロールの紙の後尾に対する糊液の付着は、カッター３の両端部にピス トンを下に向けてエアシリンダ６１を取付け、その両ピストンの下端間に糊付け 紐６２を張り、カッターが紙を切断する際に両エアシリンダがピストンを下向き に伸長し、糊付け紐が含む糊液を紙に押付ける周知の糊付け装置６０が行う。糊 液は紙の上を横切る樋状の細長い容器６３に入って居り、この容器はエアシリン ダ６４により進退可能で、常時は糊付け紐６２の真下の図１（Ａ）の位置にある 。糊を付ける際は、エアシリンダ６１がピストンを短く下向きに動かして糊付紐 ６２を容器中の糊液に浸漬し、次いでエアシリンダ６１はピストンを引込めて糊 付紐を容器６３上に出し、その後、エアシリンダ６４が容器６３を糊付け紐の真 下からそれた図２の位置にすると、エアシリンダ６１はピストンを下向きに長く 動かして糊付け紐に付着する糊液を紙に付ける。そして、付け終るとエアシリン ダ６１はピストンを引込めて糊付け紐を引き上げ、エアシリンダ６４は容器６３ を糊付け紐の真下の位置に戻す。

【００１０】 ログロールＬは、前進位置で二本の平行な支持ロール５，５´上に載る。この ログロールＬを巻軸１の先端１ａから軸方向に抜くため、巻軸の他端には鍔６が 設けてあり、前進位置の巻軸の他端と対向する部位には巻軸の他端部が入る股状 のヨーク部材７が固定してある。巻軸が手前の支持ロール５を乗り越えて支持ロ ール５，５´の間に載る際、巻軸の他端部１ｂはヨーク部材７の股部７´に落ち 込む（図３）。これによりログロールＬを巻軸１の先端１ａに向かって押圧する 際、鍔６がヨーク部材に受け止められて巻軸は移動を阻止される。 前記支持ロール５，５´の間には、ログロールＬの他端面を巻軸１の先端１ａ に向かって軸方向に押圧するプッシャ８が無端チェン９に取付けて設けてある。 プッシャ８は、ログロールＬが前進位置に転出する際はヨーク部材に近接して位 置し、前進位置に転出したログロールの他端面と対向するようになっている。

【００１１】 ログロールが前進位置に転出して支持ロール５，５上に載り、巻軸の他端部１ ｂがヨーク部材７の股部に入ると、無端チェン９を駆動し、プッシャ８でログロ ールＬの他端面を巻軸１の先端１ａに向かって押圧し、ログロールを巻軸の先端 から押抜く。このとき、支持ロール５，５´を回転駆動し、ログロールを巻軸ご と一方向に回転させ、カッターが切断した紙の後尾を巻取って接着すると共に、 ログロールの他端のほゞ全面をプッシャ８で押すようにすることが好ましい。 又、巻軸の先端１ａの先方に、プッシャで巻軸から押し抜かれるログロールＬ を上下から挟み、プッシャと協力してログロールを巻軸から引抜く方向に駆動さ れる引抜きコンベア１０，１０を設けておくことが好ましい。 このようにして巻軸から抜けたログロールが得られ、このログロールをその後 、前述のログ切断装置等で所定の細幅の多数個のトイレットペーパロールに輪切 りにする。又、前進位置に残った巻軸は、次のログロールが前進位置に転進する 前にヨーク部材７から外し、巻取り位置に供給するために待機させる。 プッシャも次のログロールが前進位置に転進する前にヨーク部材に近接するよ う戻す。

【００１２】 図１（Ｂ）は巻軸１から抜いたログロールＬであって、破線Ｃはログロールを 細幅の多数個のトイレットペーパロールＴＰＲにするため、ログ切断装置がログ ロールを輪切りにする切断位置を示す。細幅のトイレットペーパロールの１個宛 の幅は、前述したように一定で、例えば１１４ｍｍである。このことは、図１（ Ｃ）に示すように、巻軸１の回転によって原反ロールＲから引出されて巻取られ るために巻軸に向かって走行する広幅のトイレットペーパＰ上にも、ログロール Ｌになって切断されるときの切断位置Ｃ´や、個々のトイレットペーパロールＴ ＰＲになる細幅の帯状の列Ｉ，ＩＩ，ＩＩＩ…ｎ−１，ｎは、破線で示したよう に予め判明していることを意味する。

【００１３】 このため、巻軸１に向かって走行する広幅のトイレットペーパＰの進路上に、 細幅の帯状の列の１つ、又は複数宛に対して異色の異模様や、同模様、同色の異 模様を印刷する印刷装置２０を、列を横切って配置することができる。

【００１４】 印刷装置２０は、図示の実施例では、印刷インキを入れた樋状のインキ容器２ １と、上記インキ容器中のインキに外周の一部を浸漬すると共に、トイレットペ ーパに接触し、付着したインキをトイレットペーパに付けて印刷を行う版胴ロー ラ２２とからなるどぶ漬け型のもので、版胴ローラ２２は広幅のトイレットペー パＰの走行速度と同じ周速で、走行方向と同じ矢印の方向に回転駆動される。

【００１５】 図１（Ｃ）は、巻軸１に巻取られてログロールＬになるため矢印方向に走行す る広幅のトイレットペーパＰの一部を示し、左側の３列Ｉ，ＩＩ，ＩＩＩの下に は、その３列を横切って各列に、例えば赤の異模様を印刷する印刷装置２０を配 置し、列Ｉには赤のＡ模様、列ＩＩには赤のＢ模様、列ＩＩＩには赤のＣ模様を 版胴ローラ２２で印刷する。そして、この赤色と、模様Ａ，Ｂ，Ｃを基準にして 右隣の２列ＩＶ，Ｖの下には、その２列を横切って各列に、例えば異色である青 の異模様を印刷する印刷装置２０を配置し、列ＩＶには青のＤ模様、列Ｖには青 のＥ模様を版胴ローラ２２で印刷し、中間の列は省略して右側の２列ｎ，ｎ−１ の下には、その２列を横切って、例えば、異色である緑の模様を印刷する印刷装 置２０を配置し、列ｎには同じＡ模様、列ｎ−１には同じＢ模様を印刷し、列ｎ −１の左隣の列Ｘの下には、この列を横切って、例えば、異色の黄色の模様を印 刷する印刷装置２０を配置し、黄色の異模様Ｆを版胴ローラ２２で印刷する。

【００１６】 これにより１本のログロールＬをログ切断装置で切断して、例えば１２個の細 幅のトイレットペーパロールが得られるとすると、その１２個のトイレットペー パロールの個々の紙面には異色の異模様や同模様、同色の異模様が印刷されてい るので、その１２個のトイレットペーパロールを１つの袋にパックすればよい。

【００１７】 又、段落００１５で述べたように異色の異模様や、同模様、同色の異模様が紙 面に印刷されたログロールを、前述したように巻軸から抜きながら１個宛、図１ （Ｂ）の破線Ｃで輪切りにして異色の異模様や同模様、同色の異模様が印刷され た１２個のトイレットペーパロールにし、１２個のトイレットペーパロールを１ つの袋にパックしてもよい。

【００１８】 図６は請求項２の実施例、図７は請求項３の実施例で、この両実施例で使用さ れている巻取り装置は、図１（Ａ）に示したものとほゞ同じで、相違点は原反ロ ールＲから引出されて巻軸１に巻取られるために走行する広幅のトイレットペー パＰは巻軸に達する前に、回転する上刃１７と、下刃１８とからなる周知のスリ ッター１６によって所定の細幅（通常は１１４ｍｍ）の多数枚の帯状にスリット され、巻軸はスリットされた細幅の多数枚の帯状トイレットペーパを隣接状に所 定長さ巻取るのである。スリッター１６が広幅のトイレットペーパＰを幅方向に スリットする位置は、スリットした細幅の帯状トイレットペーパが個々に巻軸１ に所定長さ巻取られた後、巻軸から抜くと、個々のトイレットペーパロールＴＰ Ｒになる位置で、その位置が予め判明していること、段落００１２で述べた通り である。

【００１９】 従って、広幅のトイレットペーパの代りに、スリッターでスリットした多数枚 の帯状トイレットペーパを、段落０００７から００１１に記載したように巻軸１ 上に隣接して巻取り、カッター３が切断した紙の後部を巻取って接着し、プッシ ャ８で押して巻軸の一端から紙の巻取り体の全部を押抜くと、紙の巻取り体は個 々の細幅のトイレットペーパロールＴＰＲになる。

【００２０】 請求項２（図６）ではスリッター１６の手前の、スリッターに向かって走行す る広幅のトイレットペーパＰの進路上に、スリッターでスリットされて細幅の多 数枚の帯状トイレットペーパになる列Ｉ，ＩＩ，ＩＩＩ…ｎ−１，ｎの１つ、又 は複数宛に対して異色の異模様や、同模様、同色の異模様を印刷する図１に示し たのと同じ印刷装置２０を、列の下を横切って配置する。

【００２１】 又、請求項３（図７）ではスリッターでスリットされて巻軸に向かって隣接し て走行する細幅の多数枚の帯状トイレットペーパの進路上に、該帯状トイレット ペーパＰＩ，ＰＩＩ，ＰＩＩＩ…Ｐｎ−１，Ｐｎの１つ、又は複数宛に対して異 色の異模様や同模様、同色の異模様を印刷する図１に示したのと同じ印刷装置２ ０を、帯状トイレットペーパの下を横切って配置するのである。

【００２２】 印刷装置２０によって請求項２の帯状トイレットペーパになる列Ｉ，ＩＩ，Ｉ ＩＩ…ｎ−１，ｎに印刷される色や模様（図６Ｂ）、及び請求項３の帯状トイレ ットペーパＰＩ，ＰＩＩ，ＰＩＩＩ…Ｐｎ−１，Ｐｎに印刷される色や模様（図 ７Ｂ）は、便宜上、段落００１５で述べた請求項１の図１（Ｃ）と同じである。

【００２３】 これにより巻軸に所定長さ宛、隣接して巻取ったのち、プッシャ８で押して巻 軸の一端から全体、例えば１２個を押抜いた個々の細幅のトイレットペーパロー ルには異色の異模様や、同模様、同色の異模様が印刷されているので、その１２ 個のトイレットペーパロールを１つの袋にパックすればよい。

【００２４】 上述した請求項１、請求項２、請求項３の実施例では、例えば１２個の全部の トイレットペーパロールに異色の異模様や同模様、同色の異模様を印刷し、１個 として同色の同模様が無いようにしたが、異色の異模様や同模様、同色の異模様 を６種類印刷するようにし、１２個のトイレットペーパロール中、２個宛が同色 の同模様を有するなど、同色の同模様が印刷されたトイレットペーパロールが１ つの袋の中に混在するようにしてもよいし、一部のトイレットペーパロールの紙 面には印刷を行わず、無地、無模様のトイレットペーパロールが１つの袋の中に 混在するようにしてもよい。

【００２５】 又、印刷装置２０は、どぶ漬け型のものを図示したが、これに限定されず、例 えばインキ容器のインキにゴム、又はニカワーのインキ付けローラが外周の一部 を浸漬し、このインキ付けローラとトイレットペーパとに版胴ローラが接触し、 インキ付けローラの表面に着いたインキが版胴ローラを介してトイレットペーパ に印刷を行うものでもよい。

【００２６】 又、図１（Ｃ）、図６（Ｂ）、図７（Ｂ）では広幅のトイレットペーパの幅方 向に隣接する印刷装置２０はトイレットペーパの進行方向に対して前後に位置を ずらせて配置したが、例えば図８に示すように、広幅のトイレットペーパの左側 の３列Ｉ，ＩＩ，ＩＩＩや、スリッターでスリットされた左側の３つの帯状トイ レットペーパＰＩ，ＰＩＩ，ＰＩＩＩの下には赤色のインキを入れたインキ容器 ２１Ｒ、その右隣の２列ＩＶ，Ｖや、右隣の２つの帯状トイレットペーパＰＩＶ ，ＰＶの下には青色のインキを入れたインキ容器２１Ｂ、中間は省略して右側の ２列ｎ，ｎ−１や、右側の２つの帯状トイレットペーパＰｎ，Ｐｎ−１の下には 緑色のインキを入れたインキ容器２１Ｇ、その左隣の列Ｘや、その左隣の帯状ト イレットペーパＰＸの下には黄色のインキを入れたインキ容器２１Ｙをトイレッ トペーパの幅方向に一直線状に配列すると共に、版胴ローラ２２にはインキ容器 ２１Ｒと２１Ｂの隣接部、インキ容器２１Ｙと２１Ｇの隣接部を跨ぐ環状溝２２ ´を設け、１本の版胴ローラの環状溝２２´で区切られた部分の外周の一部をイ ンキ容器２１Ｒ，２１Ｂ…２１Ｙ，２１Ｇ中に浸漬し、１本の版胴ローラによっ て段落００１５で述べたのと同じ様に異色の異模様や同模様、同色の異模様を印 刷してもよい。又、インキ容器に外周の一部を浸漬するのがインキ付けローラの 場合は、インキ付けローラにインキ容器の隣接部を跨ぐ環状溝を設けることによ り、１本の版胴ローラによって異色の異模様や同模様、同色の異模様を印刷する ことができる。

【００２７】 又、上記のように異色のインキを入れた個々のインキ容器をトイレットペーパ の幅方向に一直線状に配列せず、トイレットペーパの幅に対応した細長い１つの インキ容器をトイレットペーパの幅方向に配置し、このインキ容器の内部を複数 の仕切板で仕切って別々の色のインキを入れるようにしてもよい。その場合は、 １本の版胴ローラや、１本のインキ付けローラに各仕切板を跨ぐ環状溝を設け、 仕切板で仕切られた夫々の内部に外周の一部を浸漬して同様に異色の異模様や同 模様、同色の異模様を１本の版胴ローラで印刷することができる。

【００２８】

【考案の効果】

以上で明らかなように、本考案によれば、一本の巻軸に巻取って製造される多 数個の細幅のトイレットペーパロールの個々の紙面に異色の異模様や同模様、同 色の異模様を印刷できるため、そのまま袋詰めすることにより種々な種類の色、 模様を紙面に有するトイレットペーパロールを一つの袋にパックできる。これに より従来のように巻取り装置に設備する印刷装置の交換の手数と時間が省けると 共に、多種類の模様毎にトイレットペーパロールを区別して保管し、袋詰めの際 に保管している多種類のトイレットペーパロールを１個、或いは数個宛集めて袋 に入れる作業が解消する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は請求項１のトイレットペーパ巻取り装
置の一実施例の説明図、（Ｂ）はログロールの斜視図、
（Ｃ）はログロールに巻取る広幅のトイレットペーパに
模様を印刷している状態を示す説明図である。

【図２】巻取ったログロールを巻軸ごと前進位置に移動
させ、次の巻軸を巻取位置に供給した状態の説明図であ
る。

【図３】巻軸の他端部が前進位置にあるヨーク部材の股
部に入る状態を示す説明図である。

【図４】巻取位置で巻取りが再開し、前進位置でログロ
ールの押し抜きが始まった状態の説明図である。

【図５】図４の前進位置を示す側面図である。

【図６】（Ａ）は請求項２のトイレットペーパ巻取り装
置の一実施例の説明図、（Ｂ）は多数個の細幅のトイレ
ットペーパロールに巻取る広幅のトイレットペーパに、
スリッターの手前で模様を印刷している状態を示す平面
図である。

【図７】（Ａ）は請求項３のトイレットペーパ巻取り装
置の一実施例の説明図、（Ｂ）はスリッターが広幅のト
イレットペーパをスリットした多数本の帯状トイレット
ペーパに模様を印刷している状態を示す平面図である。

【図８】１本の版胴ローラで印刷を行う印刷装置の説明
図である。

【符号の説明】

１ 巻軸 １ａ 巻軸の先端 ２ キッカー ３ カッター ４ 空気噴射ノズル ５ 支持ロール ５´ 支持ロール ６ 巻軸の鍔 ７ ヨーク部材 ８ プッシャー ９ 無端チェン １０ 引抜きコンベア １１ 入口側摩擦ロール １２ 出口側摩擦ロール １３ ライダーロール １６ スリッター １７ スリッターの上刃 １８ スリッターの下刃 ２０ 印刷装置 ２１ 印刷装置のインキ容器 ２２ 印刷装置の版胴ローラ ６０ 糊付け装置 Ｐ 広幅トイレットペーパ Ｒ 広幅トイレットペーパの原反ロール Ｌ 広幅トイレットペーパのログロール ＴＰＲ 細幅のトイレットペーパロール

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 広幅のトイレットペーパを巻軸上に所定
   の長さ巻取ってトイレットペーパのログロールとし、こ
   のログロールを所定の細幅の多数個のトイレットペーパ
   ロールに輪切りにするトイレットペーパロール製造用の
   トイレットペーパ巻取り装置において、巻軸に向かって
   走行する広幅トイレットペーパの進路上に、所定の細幅
   に輪切りにされるトイレットペーパロールの１つ、又は
   複数宛に対して異色の異模様や同模様、同色の異模様を
   印刷する印刷装置を配置したことを特徴とするトイレッ
   トペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置。
2. 【請求項２】 巻軸に向かって走行する広幅トイレット
   ペーパをスリッターによって所定の細幅の多数枚の帯状
   にスリットし、スリットされた帯状の多数本の細幅のト
   イレットペーパを巻軸に巻取った後、巻軸から抜き、細
   幅の多数個のトイレットペーパロールにするトイレット
   ペーパロール製造用のトイレットペーパ巻取り装置にお
   いて、スリッターに向かって走行する広幅トイレットペ
   ーパの進路上に、スリッターで所定の細幅にスリットさ
   れる帯状トイレットペーパの１つ、又は複数宛に対して
   異色の異模様や同模様、同色の異模様を印刷する印刷装
   置を配置したことを特徴とするトイレットペーパロール
   製造用のトイレットペーパ巻取り装置。
3. 【請求項３】 巻軸に向かって走行する広幅トイレット
   ペーパをスリッターによって所定の細幅の多数枚の帯状
   にスリットし、スリットされた帯状の多数本の細幅のト
   イレットペーパを巻軸に巻取った後、巻軸から抜き、細
   幅の多数個のトイレットペーパロールにするトイレット
   ペーパロール製造用のトイレットパーパー巻取り装置に
   おいて、スリッターから巻軸に向かって走行する細幅に
   スリットされた帯状トイレットペーパの進路上に、その
   帯状トイレットペーパの１つ、又は複数宛に対して異色
   の異模様や同模様、同色の異模様を印刷する印刷装置を
   配置したことを特徴とするトイレットペーパロール製造
   用のトイレットペーパ巻取り装置。