JP3035640U - 尿測定装置の試料採集容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者が採取した試料を尿測定装置で測定した
後に採集し、さらに蓄尿法で測定を行うことのできる尿
測定装置の試料採集容器を提供する。 【構成】 装置本体内で尿量や尿比重等が測定された試
料を採集する尿測定装置の試料採集容器５であり、装置
本体の下部に収納される試料採集容器本体５が、装置本
体１から排出される試料を受け入れる試料投入口５１
と、試料採集容器本体内の尿を攪拌する試料攪拌手段５
２と、試料採集容器本体５内に採集された尿を取り出す
試料採集口５３と、試料採集容器本体５の底部に設けら
れて内部に採集された尿を排出する試料排出部６０と有
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、尿測定装置で測定さた尿を一時貯留しておく尿測定装置の試料採集 容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

入院患者の尿検査方法の一つに蓄尿法がある。これは患者が排泄する尿を排出 する度に定められた試料採集容器に蓄留しておき、一日に一回定められらた時刻 に量および比重を測定するものである。 また、尿測定装置による尿検査の自動化も図られており、患者が採尿カップに 採取した自分の尿を装置本体内に注ぎ込むだけで尿の重量、比重を自動的に測定 可能とするものである。 従来の尿測定装置では、装置本体内に注入されて一度測定された尿は、装置本 体の排出口から排出されるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の尿測定装置では、測定装置内で試料の測定が終了する毎に採集した尿を 排出口から排出していたので、患者の採取した尿を貯留しておいて、一日に一回 定められた時刻に量及び比重を測定する蓄尿法の検査を行うことが出来ない不便 さがあった。

【０００４】 本考案は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、患者が採取した試料を尿 測定装置で測定した後に採集し、さらに蓄尿法で測定を行うことのできる尿測定 装置の試料採集容器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述した目的を達成するために本考案は、装置本体内で尿量や尿比重等が測定 された試料を採集する尿測定装置の試料採集容器であって、前記装置本体の下部 に収納される試料採集容器本体が、前記装置本体から排出される試料を受け入れ る試料投入口と、前記試料採集容器本体内の尿を攪拌する試料攪拌手段と、前記 試料採集容器本体内に採集された尿を取り出す試料採集口と、前記試料採集容器 本体の底部に設けられて内部に採集された尿を排出する試料排出部とを備えたこ とを特徴としている。

【０００６】 請求項２では、前記試料排出部は、前記試料採集容器本体から排出される尿を 所定の場所まで移送する排水管に接続される接続口と、前記接続口を開閉する開 閉弁と、前記開閉弁を駆動する開閉ポンプと、前記開閉ポンプを作動させ水を供 給するためのホース接続口とを備えたことを特徴としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図示例と共に説明する。 図１は本考案の尿測定装置の試料採集容器の一実施例を示すものであり、符号 １は尿測定装置である。

【０００８】 尿測定装置１には、患者が採尿カップ２に採取した試料（尿）を測定するため の試料測定部３と、中間部に設けられて採尿カップ２の自動洗浄を行う採尿カッ プ自動洗浄庫４と、下部に設けられて試料採集容器５を収納する容器収納部６と から主に構成されている。 試料測定部３には、採尿カップ２内の試料を試料測定部３内に注入するための 採尿カップ載置部３１が形成され、表面には測定に必要な操作や表示を行う操作 パネル３２が設けてある。採尿カップ自動洗浄庫４と容器収納部６との間には各 採尿カップ２を自動洗浄する自動洗浄スイッチ７が設けてある。

【０００９】 尿測定装置１の横には、試料採集容器５内の尿を自動排出及び洗浄するコント ロールボックス８が設けて有る。このコントロールボックス８の上部には洗浄剤 容器９が収納され、かつ下部には図示しない電源が収納されている。

【００１０】 試料採集容器５は、図２に示すように、容器本体が矩形状に形成されて上部に 、尿測定装置本体内で一度測定された後に排出される試料を受け入れる試料投入 口５１と、容器本体内に採集された尿を攪拌する試料攪拌ハンドル５２と、蓄尿 法で測定するために容器本体内に採集された尿を取り出す試料採集口５３と、容 器本体内の尿を排出した後に洗浄剤や水等で内部を洗浄する洗浄用ホース接続口 ５４と、容器本体を持ち運ぶ際のハンドル５５とが設けてある。

【００１１】 試料投入口５１は、尿測定装置１内の排出口（図示せず）に接続される。試料 攪拌ハンドル５２は、容器本体５の上部に回動自在に取付られて、かつ容器本体 内の図示しない攪拌軸を介して攪拌板に接続されており、試料攪拌ハンドル５２ を水平方向に回動させることで容器本体５の内部に採集された尿を攪拌する。

【００１２】 また、試料採集容器５の底部には、サンプリングが終了して容器本体内に残留 する尿を排出する試料排出部６０が設けてある。試料排出部６０は、図３に示す ように、試料採集容器５が尿測定装置１の容器収納部に収納された状態で、尿測 定装置１に付設された排水管１１に接続される排水管接続口６１と、排水管接続 口６１を開閉する排出開閉弁６２と、排出開閉弁６２を弁軸６２ａを介して駆動 させる排出弁開閉ポンプと６３、排出弁開閉ポンプ６３へ水を供給してポンプを 動作させるためのホース接続口６４とから構成されている。

【００１３】 さらに、排水管接続口６１は配水管１１の排水ノズル１１ａに挿入して装着さ れるものであり、排水管接続口６１の上端が排出開閉弁６２の弁座となっている 。排出弁開閉ポンプ６３は、ホース接続口６１から水が注入されるシリンダ室６ ３ａと、シリンダ室６３ａの内壁を摺動可能に設けられた弁板６３ｂと、この弁 板６３ｂを貫通して保持される弁軸６２ａの上端を付勢するバネ６３ｃとから成 っている。弁板６３ｂにはパッキン６３ｄが装着してある。

【００１４】 本実施の形態の尿測定装置の試料採集容器は、上記のように構成されているの で、尿測定装置１で一度測定された尿が、尿採集容器５の尿投入口５１から容器 本体内部に流入して貯留されるので、患者が一日に複数回採尿を行えば、その分 の試料が採集されることとなる。 この採集された試料を、容器本体の試料攪拌ハンドル５２を回動させて良く攪 拌した後、試料採集口５３から所定量の試料をサンプリングして蓄尿法の測定行 う。

【００１５】 測定が終了した後には、排水管接続口６４からシリンダ室６３ａへ水を注入す ると、シリンダ室６３ａ内の弁板６３ｂがバネ６３ｃの付勢力に抗して上方に押 し上げられて排出開閉弁６２が排水管接続口６１から離れて開状態となり、内部 の尿が排水管接続口６１から排出ノズル１１ａを通って排水管１１の内部へ流出 し、例えばトイレ等の所定の場所に排出される。 容器本体内の尿が排出された後には、洗浄用ホース接続口５４から洗浄剤や洗 浄水を注入して容器本体内部を洗浄することで再び試料の採集が可能となる。

【００１６】

【考案の効果】

上述したように本考案は、尿測定装置本体の下部に収納される試料採集容器本 体が、装置本体から排出される試料を受け入れる試料投入口と、試料採集容器本 体内の尿を攪拌する試料攪拌手段と、試料採集容器本体内に採集された尿を取り 出す試料採集口と、試料採集容器本体の底部に設けられて内部に採集された尿を 排出する試料排出部とを備えているので、患者が採取した試料を尿測定装置で自 動測定した後に採集し、さらに蓄尿法で測定を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の尿測定装置の試料採集容器の全体概要
を説明する斜視図である。

【図２】本考案の試料採集容器の側面図である。

【図３】本考案の試料採集容器の試料排出部の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 尿測定装置（装置本体） ５ 試料採集容器（容器本体） ５１ 試料投入口 ５２ 試料攪拌ハンドル（試料攪拌手段） ５３ 試料採集口 ６０ 試料排出部 ６１ 排水管接続口（接続口） ６２ 排出開閉弁（開閉弁） ６３ 排出弁開閉ポンプ（開閉ポンプ） ６４ ホース接続口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体内で尿量や尿比重等が測定され
   た試料を採集する尿測定装置の試料採集容器であって、 前記装置本体の下部に収納される試料採集容器本体が、 前記装置本体から排出される試料を受け入れる試料投入
   口と、 前記試料採集容器本体内の尿を攪拌する試料攪拌手段
   と、 前記試料採集容器本体内に採集された尿を取り出す試料
   採集口と、 前記試料採集容器本体の底部に設けられて内部に採集さ
   れた尿を排出する試料排出部とを備えたことを特徴とす
   る尿測定装置の試料採集容器。
2. 【請求項２】 前記試料排出部は、前記試料採集容器本
   体から排出される尿を所定の場所まで移送する排水管に
   接続される接続口と、 前記接続口を開閉する開閉弁と、 前記開閉弁を駆動する開閉ポンプと、 前記開閉ポンプを作動させる水を供給するためのホース
   接続口とを備えたことを特徴とする請求項１に記載の尿
   測定装置の試料採集容器。