JP3035492U - 足装着用フィン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 足にしっかりとフィットでき、しかもサイズ
数を多く揃える必要がない構成の足装着用フィンの構成
を提供すること。 【構成】 足の横部及び後部のかかとを覆うフットポケ
ット構造又は、足のかかとを巻着するバンド構造による
水泳又はダイビング用の足装着用フィンにおいて、足の
甲をカバーする上部を２分し、両側に複数個の孔を設
け、かつ該孔に、ひもを挿通させることを可能とするこ
とにより、足にしっかりとフィットすることが可能な足
装着用フィン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水泳又はダイビング等に使用する足装着用フィン（ヒレ）に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

足装着用フィンとして従来から採用されている構成は、図１（ａ）に示すよう な足のかかと部及びそのサイドの全てを覆うフットポケット構造（フルフットタ イプ）、図１（ｂ）に示すような足のかかと部が露出し、かかと部を調節自在の バンド２によって巻着するフットポケット構造（調整ストラップタイプ）、図１ （ｃ）に示すような足のかかと部が露出し、該かかと部を調節できない弾性を有 するひも２によって、巻着するフットポケット構造（非調整ストラップタイプ） が採用されている。

【０００３】 フルフットタイプの場合には、フィン１が足にしっかりとフィットするという 長所を有するが、主として素足の状態で装着することを念頭に置いており、足に 靴を履いている場合には、フィットして装着することが不可能であり、また、足 の大きさ型に合わせて個別にフィン１を製造しなければならないという製造上の 短所が存在する。

【０００４】 調整ストラップタイプの場合には、足の縦方向の長さに応じて、調整が可能で あり、靴を履いている場合でも装着することが可能であると共に、足のサイズに 合わせて製造しなければならないというデメリットも存在しないが、いろいろな 足に装着可能であるだけに、足にしっかりとフィットしないという問題点を残し ている。

【０００５】 非調整ストラップタイプの場合には、サイズが合致した場合には、足にしっか りとフィットするが、靴を履いている場合には装着することができず、しかも足 のサイズに合わせてフィン１を製造しなければならないという点において、フル フットタイプと同様の短所を有している。

【０００６】

【考案が解決を必要とする課題】

本考案は、従来技術のこれらの欠点を克服し、何れの長所をも発揮できる足装 着用フィンを提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

以上の如き課題を解決する為、本考案の構成は、足の横部及び後部のかかとを 覆うフットポケット構造又は、足のかかとを巻着するバンド構造による水泳又は ダイビング用の足装着用フィンにおいて、足の甲をカバーする上部を２分し、両 側に複数個の孔を設け、かつ該孔に、ひもを挿通させることを可能とすることに よる足装着用フィンからなる。

【０００８】

【作用】

図２（ａ）、（ｂ）は、本考案の基本構成を示すが、これらからも明らかなよ うに、本考案においては、従来技術のフルフットタイプ又はストラップタイプの 何れかを基本構成とし、足の甲を通常の靴において採用しているように、カバー する上部を２分し、両側に複数個の孔３を設け、かつ該孔にひも２１を挿通させ ることを基本的特徴としている。

【０００９】 このため、ストラップタイプにおいて、たとえ、足よりも、フィン１のサイズ が多少大きいとしても、足の甲の上部カバーを２列の孔３を挿通するひも２１に よって、横方向に足の甲を締め付けることによって、フィン１は足にしっかりと フィットすることになる。

【００１０】 同様に、ストラップ型（調整タイプ及び非調整タイプの何れをも含むが、図２ （ｂ）では、非調整ストラップタイプの場合を示す。）においても、足のサイズ よりもフィン１のサイズの方が多少大きいとしても、足の甲に対する２列の孔３ を挿通するひも２１の締め付けによって、フィン１を足にしっかりとフィットす ることが可能となる。

【００１１】

【実施例】

２列の孔３を挿通するひも２１は、弾性を有する場合とそうでない場合の何れ も使用することができるが、実施例においては、弾性を有するひも２１を選択し 、これを孔３に挿通している。

【００１２】 これによって、足のサイズよりもフィンのサイズの方が多少大きいとしても、 ひも２１を２列の孔３に挿通し、かつ両側を結合することによって、足に完全に フィットさせることが可能である。

【００１３】

【考案の効果】

このように、本考案は、足の甲に対し、ひもを２列の孔に挿通させ、かつ両側 を結合することによって、フィンを足にしっかりと装着し、これによってフィン を利用した場合の推進効率が向上し、しかも足の疲労度は少なくなる。

【００１４】 更には、素足の場合及び靴を履いている場合の何れにおいても、フィンの装着 が可能となると共に、多少のサイズのずれがあったとしても、足へのしっかりし たフィットが可能とするため、多くのサイズのフィンを設ける必要がなく、極め て経済的な使用が可能である。

【００１５】 このように、本考案は、多面的な長所を有しているので、その価値は絶大であ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例による足装着用フィンの構成を示す斜視
図であり、（ａ）は、フルフットタイプの構造を示し、
（ｂ）は、調整ストラップタイプの構造を示し、（ｃ）
は、非調整ストラップタイプの構造を示す。

【図２】（ａ）、（ｂ）は本考案の基本構成を示す斜視
図であって、（ａ）は、フルフットタイプの本考案の構
成を示し、（ｂ）は、ストラップタイプの本考案の構成
を示す。

【符号の説明】

１：フィン ２：バンド ２１：孔を挿通するひも ３：孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 足の横部及び後部のかかとを覆うフット
   ポケット構造又は、足のかかとを巻着するバンド構造に
   よる水泳又はダイビング用の足装着用フィンにおいて、
   足の甲をカバーする上部を２分し、両側に複数個の孔を
   設け、かつ該孔に、ひもを挿通させることを可能とする
   ことによる足装着用フィン。
2. 【請求項２】 孔を挿通するひもが、弾力性を有してい
   ることを特徴とする請求項１記載の足装着用フィン。