JP3035430U - 竹ひご部分をデザインしたクラフトうちわ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洋服にもモダンリビング空間にもよく似合う
現代クラフトうちわを創り出す。 【解決手段】 美しさを充分に引き出したクラフトうちわをめざす。従
来、紙あるいは布の間に梁としてかくれてしまっていた
竹ひご部分をデザインした。更に、外側からもよく見え
る様に工夫した。そして、全体の形をより美しく整え
た。台紙の上で竹ひご部分を強力接着剤を使っていろい
ろの形にデザイン構成した。まず、竹ひごのデザインパ
ターンをつくった。数本のひごを一部、あるいは全部、
接続したり、交差させたりして、いくつかのデザインパ
ターンを創り出した。このパターンのひとつにひご１本
の造形も含む。全部で１３５のパターンになった。次
に、このパターンを台紙の上に繰り返し、あるいは組み
合わせすることで、全体を構成し、竹ひご部分をより美
しい形にデザインした。更にその上に透明フィルム等を
貼ることで、外側からもよく見える形にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 この物品は千葉県指定の伝統的工芸品房州うちわである。 しかしながら、従来の形とは違う新しいクラフトうちわである。

【０００２】 １９Ｃの仏の印象派の画家モネによって描かれた房州うちわは、形・そのまま に現代に引き継がれ江戸情緒の濃い、ゆかたに似合う形であった。

【０００３】 洋服にも、モダンリビングにもよく似合う、現代クラフトうちわをめざした。

【０００４】 従来品は、紙あるいは布の中に竹ひごが、かくれてしまっていたが、この竹ひ ご部分をパターンを組みあわせることで、造形（構成）した。 更に外側からもよく見える様に透けて見える布様のものを貼った。 これらは接着剤の進歩により、実現できた。

【０００５】 竹ひごのデザインパターン １３５

【図３】参照。

【０００６】

【図１，２，４，５，６，７，８】参照。

【０００７】 （１）外国へのお土産品として需要のある「房州うちわ」が、江戸趣味のものば かりではなく、現代生活にも似合う、モダンクラフトうちわとして在ることを紹 介できる。 人気がでれば、外貨獲得効果があるかもしれない。 （２）天然の竹を素材としていることで、地球資源問題の問題提起ができる。 省エネ効果、そして、健康増進効果も、期待できる ・おしゃれなクラフトうちわ振興により、『クーラーのスイッチ止めて、うちわ する』と省エネの風を送ることができる。 ・クーラーを止めることにより、電力需要、ならびに、冷えすぎからくる健康障 害の緩和がはかれる。 （３）ある程度まで仕上げた状態のクラフトうちわを材料提供することにより、 やさしい手づくり工作品（手芸品）としての販路も期待できる。 （４）観光用工房内での制作商品としても有力で、滞在型観光客誘致効果も、期 待できる。 （５）形がシンプルで裏側の紙が無事のスペースとなっている為、書や絵は、も ちろん、押し花等を貼りつけたりして、『色紙』としての利用効果も期待できる 。 （６）高級感のある広告用印刷スペース媒体（台紙の紙にあらかじめ刷っておく ）としての利用効果も期待できる。 （７）小・中学校、あるいは高校の美術科教材としての利用効果も期待できる。 （８）衰退の一途をたどるうちわ業界の活性化がはかれ、後継者問題も解消でき る。 （９）うちわ業界をはじめとして、地方の地場産業の保護・育成で、活性化が、 はかれ、経済効果も、期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案物品の平面図および正面図である

【図２】 同上 この意匠は’９６日本クラフト展において入選した 意匠登録出願中である。

【図３】 竹ひごのデザインパターン（１３５ｐ）

【図４】 意匠登録出願添付図面

【図５】 同上

【図６】 うちわの外側の形

【図７】 同上

【図８】 同上

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】竹ひごでデザインパターンをつくる（１３
   ５パターン） 台紙の上につくったパターンをデザイン構成する。繰り
   返したり、組み合わせたりして構成する。これに透けて
   みえる布様のもの（半透明フィルム等）を貼り、丸みの
   ある形に切りそろえる。以上のごとく構成されたうちわ
   である。 【実施例】（イ）竹ひごのデザインパターン １３５、
   （ 【図３】参照）を使って構成する。 （ロ）透けてみえる布様のものとして、半透明フィル
   ムレーヨンクロス和紙絹・麻などの布洋紙 な
   どがあげられる。（ハ）丸みの紙型として、▲ａ▼図４
   ▲ｂ▼図５▲ｃ▼図６▲ｄ▼図７▲ｅ▼図８ などがあ
   げられる。