JP3035406U - 葬祭用見台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 見台と過去帳を使用時に探し出す手間を減ら
す。 【解決手段】 台座１の上に脚２を立て、脚２の上端
に、過去帳Ｋを載せる天板３を前下がりに傾斜して取り
付けた葬祭用見台において、脚２は、上面を過去帳Ｋの
出し入れ口１６にした筒形状に形成して、出し入れ口１
６から内部に過去帳Ｋを収納する構成にし、天板３の裏
面に、脚２の上端に嵌合する嵌合部２１を形成し、脚２
の上端に天板裏面の嵌合部２１を嵌合して、脚２に天板
３を取外可能に取り付けると共に出し入れ口１６を閉鎖
する構成にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、戒名、俗名や死亡年月日を記載した過去帳を開いて載せる葬祭用見 台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

命日にお経を読む際、見台を仏壇の前側に配置し、その死者の戒名などを記載 した過去帳の頁を開き、その過去帳を見台に載せる。

【０００３】 この種の葬祭用見台は、台座の上に脚を立て、脚の上端に、過去帳を載せる天 板を前下がりに傾斜して取り付け、天板の前下端に、過去帳の下端が当たる滑り 止め片を設けている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、葬祭用見台は、過去帳を収納する構造になっていないので、見台と 過去帳は、使用後に別々に仕舞われる。従って、見台と過去帳は、使用時にそれ らを探し出すのに多くの手間がかかる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、台座の上に脚を立て、脚の上端に、過去帳を載せる天板を前下がり に傾斜して取り付けた見台において、 脚は、上面を過去帳の出し入れ口にした筒形状に形成して、上面の出し入れ口 から内部に過去帳を収納する構成にし、天板の裏面に、脚の上端に嵌合する嵌合 部を形成し、脚の上端に天板裏面の嵌合部を嵌合して、脚に天板を取外可能に取 り付けると共に脚上面の出し入れ口を閉鎖する構成にした。

【０００６】 見台と過去帳を使用後に仕舞うときには、天板を脚から取り外して脚上面の出 し入れ口を開放し、出し入れ口から過去帳を脚の内部に収納する。次に、脚に天 板を取り付けて出し入れ口を閉鎖する。

【０００７】 また、本考案は、上記の見台において、 天板の裏面に引き上げ片の上端を取り付け、脚内に挿入される引き上げ片の下 端に、脚内に挿入された過去帳が載る載架部を設け、天板を脚から取り外して持 ち上げると、脚内に挿入されて引き上げ片の載架部に載った過去帳が引き上げら れて脚上面の出し入れ口から突出する構成にし、脚上面の出し入れ口から突出し た引き上げ片を変形可能にして、天板を脚上面の出し入れ口から突出した過去帳 の手前上方位置から待避可能にした。

【０００８】 過去帳を見台の脚内から取り出すときには、天板を片手で掴んで脚から取り外 して持ち上げる。すると、脚内の引き上げ片の載架部に載った過去帳が引き上げ られて脚上面の出し入れ口から突出する。次に、天板を回動して出し入れ口から 突出した引き上げ片を変形し、天板を出し入れ口から突出した過去帳の手前上方 位置から待避させ、出し入れ口から突出した過去帳を他の片手で脚内から手前上 方に抜き取る。

【０００９】

【考案の効果】

見台は、使用後に、過去帳を収納して過去帳と一緒に仕舞われるので、使用時 に、見台と過去帳を探し出すのに多くの手間がかからない。

【００１０】 また、使用時に、見台の脚内から過去帳を取り出すのに多くの手間がかからな い。

【００１１】

【考案の実施の形態】

見台は、図１に示すように、台座１の上に、過去帳Ｋを収納する脚２を立て、 脚２の上端に、過去帳Ｋを載せる天板３を前下がりに傾斜して取り付け、天板３ の前下端に、過去帳Ｋの下端が当たる滑り止め片４を設けている。

【００１２】 脚２は、図１〜図３に示すように、窓１１を設けた前板１２、左右の側板１３ と後板１４及び底板１５で、上面を前下がりに傾斜して開口した四角筒形状に構 成し、上面開口を出し入れ口１６にし、前板１２の後側に透明ガラス板１７を挿 入して窓１１を閉鎖し、底板１５を台座１の上面に固定している。

【００１３】 過去帳Ｋは、脚の出し入れ口１６から挿入して脚２の内部に収納している。過 去帳Ｋの前面が脚前面の窓１１と透明ガラス板１７を通して見え、過去帳Ｋの存 在が外部から分かる。

【００１４】 天板３は、図１と図２に示すように、裏面のほぼ中央部に嵌合凸部２１を固定 している。天板裏面の嵌合凸部２１は、脚の出し入れ口１６に嵌合して、脚２の 上端に天板３を取外可能に取り付けると共に脚の出し入れ口１６を閉鎖してい る。

【００１５】 天板３の裏面と嵌合凸部２１の後部の間には、図１と図２に示すように、帯状 合成樹脂板の引き上げ片２２の折曲上端を挟んで固定し、天板３の裏面に弾性の ある湾曲可能な引き上げ片２２を下向きに突出し、引き上げ片２２の下端を前側 に直角に折曲して載架部２３に形成している。

【００１６】 天板３下方の載架部２３には、図１〜図３に示すように、過去帳Ｋを載せ、天 板３下方の引き上げ片２２、載架部２３と過去帳Ｋを脚の出し入れ口１６から挿 入して脚２の内部に収納し、引き上げ片２２を脚２内部の背面に重合すると共 に、載架部２３を脚２内部の底面に重合している。

【００１７】 過去帳Ｋと見台を使用する場合、先ず、見台の脚２内の過去帳Ｋを取り出すた め、図４に示すように、天板３を片手で掴んで脚２から取り外して持ち上げる。 すると、脚２内の引き上げ片２２が天板３と一緒に持ち上げられて脚の出し入れ 口１６から突出し、脚２内の載架部２３に載った過去帳Ｋが引き上げられて脚の 出し入れ口１６から突出する。

【００１８】 片手で掴んだ天板３は、持ち上げた後、図５に示すように、後方に回動する。 すると、出し入れ口１６から突出した引き上げ片２２の上部が後方に湾曲し、天 板３が出し入れ口１６から突出した過去帳Ｋの手前上方位置から後側に待避す る。そこで、他の片手で、出し入れ口１６から突出した過去帳Ｋの上端を摘み、 過去帳Ｋを脚２内から手前上方に抜き取る。

【００１９】 過去帳Ｋを取り出した後、天板３は、逆に、前方に回動して下降し、嵌合凸部 ２１を脚の出し入れ口１６に嵌合して、脚２の上端に取り付ける。一方、過去帳 Ｋは、所望の頁を開いて天板３の上に載せる。

【００２０】 過去帳Ｋと見台を使用後に仕舞う場合、過去帳Ｋを見台の脚２内に収納するた め、天板３上の過去帳Ｋは、閉じて片手で持ち、他の片手で、天板３を脚２から 持ち上げて後方に回動し、過去帳Ｋを脚の出し入れ口１６から挿入して脚２内の 載架部２３に載せる。

【００２１】 次に、天板３は、前方に回動して下降し、嵌合凸部２１を脚の出し入れ口１６ に嵌合して、脚２の上端に取り付けると共に脚の出し入れ口１６を閉鎖する。す ると、過去帳Ｋは、図１〜図３に示すように、脚２の内部に収納される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態の見台の縦断側面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】図２のＢ−Ｂ線断面図。

【図４】同見台の天板を脚から取り外して持ち上げた状
態の縦断側面図。

【図５】同見台の天板を持ち上げて過去帳の手前上方位
置から待避させた状態の縦断側面図。

【符号の説明】

１ 台座 ２ 脚 ３ 天板 １１ 窓 １６ 出し入れ口 ２１ 嵌合凸部 ２２ 引き上げ片 ２３ 載架部 Ｋ 過去帳

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台座の上に脚を立て、脚の上端に、過去
   帳を載せる天板を前下がりに傾斜して取り付けた見台に
   おいて、 脚は、上面を過去帳の出し入れ口にした筒形状に形成し
   て、上面の出し入れ口から内部に過去帳を収納する構成
   にし、天板の裏面に、脚の上端に嵌合する嵌合部を形成
   し、 脚の上端に天板裏面の嵌合部を嵌合して、脚に天板を取
   外可能に取り付けると共に脚上面の出し入れ口を閉鎖す
   る構成にしたことを特徴とする葬祭用見台。
2. 【請求項２】 天板の裏面に引き上げ片の上端を取り付
   け、脚内に挿入される引き上げ片の下端に、脚内に挿入
   された過去帳が載る載架部を設け、天板を脚から取り外
   して持ち上げると、脚内に挿入されて引き上げ片の載架
   部に載った過去帳が引き上げられて脚上面の出し入れ口
   から突出する構成にし、 脚上面の出し入れ口から突出した引き上げ片を変形可能
   にして、天板を脚上面の出し入れ口から突出した過去帳
   の手前上方位置から待避可能にしたことを特徴とする請
   求項１に記載の葬祭用見台。
3. 【請求項３】 筒形状の脚の前面に窓を設けて、脚の内
   部に収納した過去帳が脚の窓を通して外部から見える構
   成にしたことを特徴とする請求項１または２に記載の葬
   祭用見台。