JP3035157U - 家庭用上水道水を動力源にした、入浴介護装置。

Info

(57)【要約】【課題】一般家庭で電力工事等の設備を要しないで、
簡単に設置、撤去ができて、操作の楽な入浴介護装置を
得る。【解決手段】一般家庭の上水道の水圧を原動力として
おり、装置本体もＦＲＰ（繊維強化プラスチック）製
で、金属等は含まれていないので軽量化してある。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、家庭用上水道水を動力源にした、入浴介護装置に関するものであり詳しくは入浴介護装置及び注排水器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の入浴介護装置の動力源は手動、電動、油圧、空圧、によるものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち、手動は介護者（特に高齢者）の労力負担がおおきい。

【０００４】電動、油圧、、空圧、等は電源を必要とするために水気分の多い浴室では漏電の危険性がある。

【０００５】電動、油圧、空圧、等は構造上、装置の重量が重くなるために固定設置形が多く、家庭用には問題点が多く不向きである。

【０００６】本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な労力で安全に操作できるとともに、浴槽に設置、撤去が出きる装置を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案における入浴介護装置は上下に平行する二枚の板の間にドーナツ形ゴム類の水筒数個を互いに通路孔にて連結してあり、注排水により上昇、下降を作動をさせるものである。

【０００８】昇降板（２）の作動を安定させるため、装置の両側面に、中央にてピン（１５）で交叉する、同長のリンク（４、５、）のそれぞれの一端を台板（１）及び昇降板（２）の（６、７）にピンにて枢着し他端を長溝（８、９）に滑り移動できるように緩着する。

【０００９】また台板（１）の底部に装置の安定のため座ゴム（１２）を四隅に取り付けてあり、浴槽底部の損傷防止も兼ねている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１、図２、は浴槽断面及び介護装置の側面である、この装置の本体部は水筒部分を除く以外はＦＲＰ（繊維強化プラスチック）製であり、バルブ類はＰＶＣ（ポリ塩化ビニール）製ですべてを軽量化してある。

【００１１】この装置を浴槽に沈めて設置し、レバー（１１）を上昇位置に回すと注水されて昇降板（２）が浴槽の上端まで上昇し、自動停止後、レバー（１１）は停止位置に戻る、入浴者が乗り、レバーを下降位置に回すと入浴者の体重で排水され、下降する。

【００１２】

【考案の効東】

本考案は、上述のとおりに構成されているので、次に記載する効果を奏する

【００１３】軽量な装置であるので、簡単に浴槽に沈め設置することができる、とともに撤去もできる、また固定する必要はない。

【００１４】上水道の蛇口に注排水バルブ（１０）を接続すれば設置は完了する。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽断面図及び、昇降板が上昇した時点の側
面図。

【図２】浴槽断面図及び、昇降板が下降した時点の側
面図。

【図３】浴槽及び、入浴内に設置した入浴装置の平面
図。

【図４】水筒部分及び、注排水器具の平面図。

【図５】水筒部分の満水時点の断面図及び、給排水器
具の図。

【図６】水筒部分の排水時点の断面図及び、給排水器
具の図。

【符号の説明】

Ａ浴槽Ｂ上水道の蛇口Ｃ排水口Ｄビニールホース１台板２昇降板３水筒４、５リンク６、７枢着ピン８、９長溝１０注排水バルブ１１注水、排水、停止切り替えレバー１２座ゴム１３通路孔１４上死点停止バルブ１５リンク交叉点ピン

【実用新案登録請求の範囲】