JP3035110U - ハンガ付き真空圧縮袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンガ付き真空圧縮袋の提供。 【解決手段】 吸い込み管を差し込む吸い込み管スリー
ブを圧縮袋上部のハンガにねじこむ動作により、シール
装置がシール装置中の可動架体を押して下に移動させ
て、可動架体をシール装置より離脱させてシール装置を
開放状態となすことができ、以て圧縮袋の空気吸い出し
可能な状態となし、圧縮袋が真空状態となった後、上記
吸い込み管スリーブを回してハンガより分離させれば、
可動架体がばねの弾性によりもとの位置に回復し、圧縮
袋の自動シールを達成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のハンガ付き真空圧縮袋に関し、特に、衣類や寝具用の真空圧縮 袋にハンガを組み合わせたもので、ハンガ上のシール装置と吸い込み管スリーブ の組合せにより、簡単な操作で、速やかな空気吸い出しと自動シールが行え、確 実に、収容物の防湿、防虫、皺防止と体積の減少が行え、収容スペースの有効利 用を達成し、また反復使用でき環境保護効果も有するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、圧縮袋は、収容物を圧縮して最小体積とできるため、物品収容スペー スの不足という問題を解決するができ、非常に便利ではあるが、水平に収容され るものばかりであり、掛け置きできるものはなかった。また、従来の圧縮袋は水 平に収容される方式とされ、時には収容しやすいよう折り畳まれるが、これは衣 類に皺を形成する場合があり、ゆえに、箪笥に吊り掛けられる圧縮袋があれば、 圧縮袋収容に便利で、最大の使用効果を上げられるであろう。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、防虫、防湿機能を有し、収容スペースをとらず、使用に便利で構造 が簡単であり、速やかな空気吸い出しと自動シールが行え、支承重量が大きく、 垂直に、衣類、寝具を吊り掛けるのに利用でき、反復使用可能で環境保護効果を 有する、一種のハンガ付き真空圧縮袋を提供することを課題とする。

【０００４】 本考案は次に、吸い込み管を差し込む吸い込み管スリーブを圧縮袋上部のハン ガにねじこむ動作により、シール装置がシール装置中の可動架体を押して下に移 動させて、可動架体をシール装置より離脱させてシール装置を開放状態となすこ とができ、以て圧縮袋の空気吸い出し可能な状態となし、圧縮袋が真空状態とな った後、上記吸い込み管スリーブを回してハンガより分離させれば、可動架体が ばねの弾性によりもとの位置に回復し、圧縮袋の自動シールを達成することがで きる、一種のハンガ付き真空圧縮袋を提供することを課題とする。

【０００５】 本考案はさらに、ハンガにおいて、シール装置の設けられた位置の上方に、雌 ねじを設けた軸孔が設けられて、該軸孔に圧縮袋の吊り掛けに利用される一つの フックが結合され得る、一種の、ハンガ付き真空圧縮袋を提供することを課題と している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、各一つの圧縮袋１０、ハンガ装置及び圧条２０を備えたハ ンガ付き真空圧縮袋であり、上記ハンガ装置が、 一つのハンガ６０とされ、圧縮袋１０に連接されて一体とされ、上端に軸孔６ １が設けられ、軸孔６１の下に軸孔６１に連通する収容空間６３が設けられ、軸 孔６１の収容空間６３に近い部分に雌ねじ６２が設けられた、ハンガ６０と、 一つの吸い込み管スリーブ４０とされ、上端に吸い込み管７０を差し込み可能 で、下端に上記ハンガ６０の軸孔６１にねじこみ可能で軸孔６１の深さより長い 吸い込みヘッド４１が延伸され、吸い込みヘッド４１の下端に切溝４３が設けら れた、一つの吸い込み管スリーブ４０と、 一つのシール装置３０とされ、一つのシール装置本体３１を備え、該シール装 置本体３１の内底に中心孔３１１１を穿った底板３１１が設けられ、上記軸孔６ １を常時頂圧するのに用いられる上蓋体３２４を、上記中心孔３１１１にスライ ド自在に設けられて通気溝３２６１を備えた柱体３２６で下蓋体３２１に連接し てなる可動架体３２が、上記シール装置本体３１に組み合わされてなる、シール 装置３０と、 一つの、着脱自在にハンガ６０の軸孔６１に取り付けられるフック５０と、 一つのばね３２３とされ、上記上蓋体３２４と底板３１１間に装着され、常態 下で可動架体３２を上に移動させて収容空間６３を密閉状態となすばね３２３と を備えてなり、 使用時に、吸い込み管スリーブ４０の軸孔６１へのねじこみにより、可動架体 ３２が押されて下に移動し、空気の通路が形成され、圧縮袋１０内の空気の吸い 出しに利用されることを特徴とする、ハンガ付き真空圧縮袋としている。

【０００７】 請求項２の考案は、請求項１に記載のハンガ付き真空圧縮袋で、その中、シー ル装置３０の可動架体３２の上蓋体３２４に複数の上下に貫通する気孔３２４１ が設けられた、ハンガ付き真空圧縮袋としている。

【０００８】 請求項３の考案は、請求項１に記載のハンガ付き真空圧縮袋で、その中、可動 架体３２の下蓋体３２１上面に、シール装置本体３１の底板３１１と密着するパ ッキン３２２が設けられた、ハンガ付き真空圧縮袋としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案のハンガ付き真空圧縮袋は、圧縮袋１０の上方に直接ハンガ６０が取り 付けて一体とされたもので、圧縮袋１０の下方開口は、圧条２０でシール可能で ある。図１の本考案の使用状態表示図に示されるように、本考案は、衣類、寝具 等を収容して垂直に掛け置くのに利用でき、比較的重い被収容物を吊り掛けられ 、収容物の平整性を保持し、また、反復使用でき環境保護効果を有する。

【００１０】 本考案のハンガ付き真空圧縮袋は、圧縮袋１０、圧条２０及びハンガ装置を備 え、該ハンガ装置は、シール装置３０、吸い込み管スリーブ４０、フック５０、 及びハンガ６０を備えてなる。図１から図４に示されるように、シール装置３０ はハンガ６０の下部の収容空間６３に設けられ、収容空間６３が上向きに延伸さ れて雌ねじ６２を有する軸孔６１が形成されている。上記吸い込み管スリーブ４ ０の下端には、該軸孔６１の雌ねじ６２と螺合する雄ねじ４２の設けられた、軸 孔６１の深さよりも長い吸い込みヘッド４１が設けられ、該吸い込み管スリーブ ４０は、シール装置３０を推し開いて空気の流通路を形成するものとされ、また その下端に空気の通路である切溝４３が設けられている。また、フック５０は軸 孔６１に螺合方式で固定可能で、掛け置きに利用されるものであり、当然、該フ ック５０とハンガ６０の固定方式は、推抜、挿しピン、ねじなど多種の方式が可 能であるが、それは本考案の請求範囲に属さないため詳細な説明は省略する。本 考案の特徴は、吸い込み管スリーブ４０とシール装置３０の組合せとその動作に あり、それは、圧縮袋１０からの気体の吸い出しとシール操作を簡単に、速やか に行えるようにする実用的な効果をもたらすものとされる。

【００１１】 図２、３に示されるように、該シール装置３０はシール装置本体３１を備え、 該シール装置本体３１は、その連接部３１２を以て、ハンガ６０の収容空間６３ にねじで止め付けられ、該シール装置本体３１内に、中心孔３１１１を有する底 板３１１が設けられ、またシール装置本体３１内に、空気通路を制御する可動架 体３２が設けられ、該可動架体３２上部に、ばね３２３の作用を受けて常にハン ガ６０の軸孔６１を頂圧している上蓋体３２４が設けられ、上蓋体３２４には気 孔３２４１が設けられ、シール装置本体３１下部には通気溝３２６１を有する柱 体３２６に連接する下蓋体３２１が設けられ、下蓋体３２１の上方にはパッキン ３２２が設けられ、柱体３２６上のばね３２３を受けて、常にシール装置本体３ １の底板３１１下面に突き当たって気密効果を持たせている。

【００１２】 本考案を使用する時は、図４に示されるように、まず、吸い込み管スリーブ４ ０の吸い込みヘッド４１をハンガ６０の軸孔６１内にねじこむことで、上蓋体３ ２４を推し動かし、下蓋体３２１を連動して下に移動させ、下蓋体３２１をシー ル装置本体３１の底板３１１との密接な嵌合状態より離脱させ、袋体内の空気を 、通気溝３２６１より上蓋体３２４の気孔３２４１を経て、吸い込みヘッド４１ の前端の切溝４３より吸い込み管７０を経て吸い出す。圧縮袋１０内の収容物が 確実に真空状態を呈するのを待って、吸い込み管スリーブ４０を回して軸孔６１ より外し、吸い込み管７０を取り外し、さらにフック５０を軸孔６１にねじこめ ば、掛け置いて収容するのに利用できる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のハンガ付き真空圧縮袋は、従来の真空圧縮袋の有する、防虫、防湿効 果を有する以外に、構造が簡単で、操作に便利であり、さらに、圧縮した物品を 垂直に掛け置くことを可能とするもので、完全に衣類を掛け置く時の皺を防止で き、また、収容場所をとらず、再使用できる環境保護効果も有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【図２】本考案のシール装置の分解斜視図である。

【図３】本考案のシール装置とハンガの組合せを示す断
面図である。

【図４】本考案の空気吸い出し状態における断面図であ
る。

【図５】本考案のフックの取り付け状態を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１０・・・圧縮袋 ２０・・・圧条 ３０・・・シール
装置 ３１・・・シール装置本体 ３１１・・・底板
３１１１・・・中心孔 ３１２・・・連接部 ３２・・
・可動架体 ３２１・・・下蓋体 ３２２・・・パッキ
ン ３２３・・・ばね ３２４・・・上蓋体 ３２４１
・・・気孔 ３２５・・・ねじ ３２６・・・柱体 ３
２６１・・・通気溝 ４０・・・吸い込み管スリーブ
４１・・・吸い込みヘッド ４２・・・雄ねじ ４３・
・・切溝 ５０・・・フック ６０・・・ハンガ ６１
・・・軸孔 ６２・・・雌ねじ ６３・・・収容空間
７０・・・吸い込み管

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各一つの圧縮袋１０、ハンガ装置及び圧
   条２０を備えたハンガ付き真空圧縮袋であり、上記ハン
   ガ装置は、 一つのハンガ６０とされ、圧縮袋１０に連接されて一体
   とされ、上端に軸孔６１が設けられ、軸孔６１の下に軸
   孔６１に連通する収容空間６３が設けられ、軸孔６１の
   収容空間６３に近い部分に雌ねじ６２が設けられた、ハ
   ンガ６０と、 一つの吸い込み管スリーブ４０とされ、上端に吸い込み
   管７０を差し込み可能で、下端に上記ハンガ６０の軸孔
   ６１にねじこみ可能で軸孔６１の深さより長い吸い込み
   ヘッド４１が延伸され、吸い込みヘッド４１の下端に切
   溝４３が設けられた、一つの吸い込み管スリーブ４０
   と、 一つのシール装置３０とされ、一つのシール装置本体３
   １を備え、該シール装置本体３１の内底に中心孔３１１
   １を穿った底板３１１が設けられ、上記軸孔６１を常時
   頂圧するのに用いられる上蓋体３２４を、上記中心孔３
   １１１にスライド自在に設けられて通気溝３２６１を備
   えた柱体３２６で下蓋体３２１に連接してなる可動架体
   ３２が、上記シール装置本体３１に組み合わされてな
   る、シール装置３０と、 一つの、着脱自在にハンガ６０の軸孔６１に取り付けら
   れるフック５０と、 一つのばね３２３とされ、上記上蓋体３２４と底板３１
   １間に装着され、常態下で可動架体３２を上に移動させ
   て収容空間６３を密閉状態となすばね３２３とを備えて
   なり、 使用時に、吸い込み管スリーブ４０の軸孔６１へのねじ
   こみにより、可動架体３２が押されて下に移動し、空気
   の通路が形成され、圧縮袋１０内の空気の吸い出しに利
   用されることを特徴とする、ハンガ付き真空圧縮袋。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のハンガ付き真空圧縮袋
   で、その中、シール装置３０の可動架体３２の上蓋体３
   ２４に複数の上下に貫通する気孔３２４１が設けられ
   た、ハンガ付き真空圧縮袋。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のハンガ付き真空圧縮袋
   で、その中、可動架体３２の下蓋体３２１上面に、シー
   ル装置本体３１の底板３１１と密着するパッキン３２２
   が設けられた、ハンガ付き真空圧縮袋。