JP3035077U - 距離測定器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用光学トランシーバの効用を遺憾なく発
揮できるように、精度の高い照準器を付加することによ
って精確な狙いを定め易くした距離測定装置を提供す
る。 【解決手段】 銃身部分２と握り部分３を有して、銃身
部分２の先端から発射されたレーザー光がゴルフコース
のピン２０等に装着した多面反射体２１で反射する光を
受光し、内蔵された電子機器で距離を演算して測定し、
かつ、その数値を表示窓６に表示するようにした携帯用
光学トランシーバ１における前記銃身部分２の上部に、
光学系照準器８を取付けて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は距離測定器、とりわけ、ゴルフコースにおいてゴルファーとピンま での距離を測定するための携帯用光学トランシーバからなるものに、測定を容易 にするための照準器を設けたものである。

【０００２】

【従来の技術】

携帯用光学トランシーバからなる距離測定器は平５−５０８９１７号として特 許出願公表公報にて提供されているが、これは、ゴルファーとゴルフコース上に 配置されたピンとの間の距離を測定するための装置であって、前記ピンに装着さ れた光学性の反射体と、前記ゴルファーによる操作のために適用されるトランシ ーバとを備えている。

【０００３】 すなわち、図６に示すように、携帯用光学トランシーバ１の銃身部分２の前部 にある発光レンズ４から発射されたレーザー光がピン２０の反射体１８で反射す る光を、同じく銃身部分２の前部に併設した受光レンズ５で受け、手で握持する 握り部分３に内蔵された電子機器により距離を演算して測定し、かつ、その数値 を銃身部分３の後部背面に設けた表示窓６に表示するようにしている。

【０００４】 そこで、距離を測定するときは、電子機器を収めた握り部分３を握持し腕を伸 ばして携帯用光学トランシーバ１を目Ｅの高さに上げ、光学系を収めた銃身部分 ２の上面に形成された前後一対の突起部２ａ，２ｂからなる照準と、反射体１８ とを目線Ａに合わせて狙いを定め、そこでトリガー７を引くと距離が測定され、 表示窓６にその数値が表示されるというものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記距離測定器はピストル形状をし、片手で握り部分３を握持 してピン２０の反射体１８に向けて突起部２ａ，２ｂを介して狙いを定めて照準 を合わせ、トリガー７を引く動作をしなければならないために、照準を合わせる 操作がなかなか難しくて一回の操作では測定することができないほか、腕を伸ば してピストルを構える姿勢であるから、手振れが生じることが多いために精確に 的を射ることができないのである。しかも、反射体１８は遠方にあるため小さい から、ますます測定が困難である。

【０００６】 したがって、従来の距離測定器は精確な狙いでなければ一回では測定できなく て何回もやり直ししなければならず、熟練を要して測定には時間がかかると言う 不都合があった。したがって、簡便な距離測定器としての効用を遺憾なく発揮す ることができない憾みがあった。

【０００７】 そこで、この考案は上記携帯用光学トランシーバの効用を遺憾なく発揮できる ように、精度の高い照準器を付加することによって精確な狙いを定め易くした距 離測定装置を提供する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかる距離測定器は、請求項１によれば、銃身部分と握り部分を有 して、銃身部分から発射された光がゴルフコースのピン等に装着した反射体で反 射する光を受光し、内蔵された電子機器で距離を演算して測定し、かつ、その数 値を表示するようにした携帯用光学トランシーバに、光学的照準器を固定してな ることを特徴とする。

【０００９】 そして請求項２によれば、前記光学的照準器は、前記銃身部分の上部に鏡筒を 銃身部分と位置調節可能に固定し、該鏡筒の前部に凹レンズを嵌め込み、該凹レ ンズの凹面にて反射して後部のレンズに入射する光を発光する発光体を内装し、 該発光体の電源を前記握り部分に内蔵する電池から専用スイッチを介して供給す るように構成されていることを特徴とする。

【００１０】 また請求項３によれば、前記光学的照準器は、前記銃身部分の上部に外筒を固 定し、該外筒内に内筒を位置調節可能に挿入し、該内筒は前部に凹レンズを嵌め 込み、該凹レンズの凹面にて反射して後部のレンズに入射する光を発光する発光 体を内装し、該発光体の電源を前記握り部分に内蔵する電池から専用スイッチを 介して供給するように構成されていることを特徴とする。

【００１１】 したがって、光学系照準器の凸レンズの内面に反射される発光を凸レンズの中 心部に位置させてピンの反射体めがけて狙いを定めた後距離測定操作をすれば、 一回の操作で測定をすることができる。

【００１２】

【考案の実施の態様】

以下この考案の実施の形態を図に基づき説明する。図１に示すように、携帯用 光学トランシーバ１は光学系を収めた銃身部分２と電子機器を収めた握り部分３ とからなり、トリガー７を引いて銃身部分２のレンズ４から発射されたレーザー 光が、ゴルフコースに設置したピン等の反射体で反射する光をレンズ５で受光し 、握り部分３に内蔵された電子機器により距離を演算して測定し、かつ、その数 値を銃身部分２の後部に設けた表示窓６に表示するようにしたものである。

【００１３】 銃身部分２の上部には光学系照準器８が搭載されている。この光学系照準器８ は、図１〜３に示すように、銃身部分２の上面に固定される台座９に鏡筒１０が 適宜の支持部材を介して前部が左右方向へ、後部が上下方向へ移動調節可能にね じ１１，１２で固定されている。したがって、銃身部分２に対して鏡筒１０の軸 位置の修正ができる。鏡筒１０は前部に凹レンズ１３を、後部に凸レンズ１４を 嵌め込んであり、後部側の下部にＬＥＤ発光部１５が設けられている。凸レンズ １４は屈折率のない単なる硝子板であってもよい。

【００１４】 ＬＥＤ発光部１５は、図３に示すように、トランシーバ１に内蔵される電池又 は専用電池から配線１８にて供給される電力で赤色に発光するＬＥＤランプ１６ が凹レンズ１３の凹面に反射して凸レンズ１４を透過して外部から視認すること ができる。したがって、照準を合わせる操作は、銃身部分２の側面に設けた専用 スイッチ１７を押して電源を供給すると、ＬＥＤランプ１６が発光するから、そ の赤色光を凸レンズ１４から目Ｅで覗いて凹レンズ１３の中心部に来るように握 り部分３を動かす。

【００１５】 なお、図４は実施の他の形態を示すもので、この例では、光学系照準器８をコ ンパクト化し、銃身部分２の上部にプラスチック等にてデザイン化した銃身部分 ２と略同じ水平長さの９ａに外筒３０を締付け固定し、外筒３０には前記鏡筒１ ０に相当する内筒３１を内外二重に嵌合し、内筒３１は外筒に対して若干のクリ アランスを有する。したがって、内筒３１は外筒３０に対して前後左右に移動調 節することができ、調節して適宜の詰め物を外筒３０と内筒３１間に介在させて 固定する。これにより適正な照準及びその修正ができるようになっている。

【００１６】 また、ゴルフコースのピンに装着する反射体は、例えば図５に示すように、ピ ン２０を貫通する六面筒体等の多面反射体２１をその上下にゴム環２２，２２を 嵌め込んで固定するもので、ゴム環２２はピンを抵抗高く貫通していて位置（高 さ）調節が可能であり、多面反射体２１の各面にはそれぞれ鏡面又は反射面仕上 げの光反射板２３が張設されている。

【００１７】 したがって、図１に示すように、ゴルフコースにおいてホール１９に挿入され て立設するピン２０までの距離を測定するときは、握り部分３を握持して腕を伸 ばし、銃身部分２を目の高さまで上昇させ、凸レンズ１４から凹レンズ１３を透 過してピン２０を目で覗くのであるが、このとき、専用スイッチ１７をＯＮ操作 しておくことによって、赤色に発光するＬＥＤランプ１６が凹レンズ１３の中心 部に位置するように握り部分３を前後左右へ動かせて凹レンズ１３の中心部の赤 色発光とピン２０を合わせることによって照準が精確に定まると言うものである 。そこで、照準が精確に定まると、トリガー７を引いて距離測定を行い、その結 果が表示窓６に表示される。

【００１８】 かくして、距離測定器に照準器を設けたから、一回の操作で迅速に距離測定が できるため、携帯用光学トランシーバの効用を遺憾なく発揮できるというもので ある。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したこの考案によれば、携帯用光学トランシーバに照準器を設けたの で、遠方の被測定対象に狙いを定め易くなるので、１回の操作で精確に距離を測 定することができるようになり、その効用を遺憾なく発揮させることができる。 しかも、照準器はＬＥＤ発光体を前記トランシーバ内に内蔵された電池等の電力 で赤色に発光させるものであるから、認識し易く照準を定め易いから、操作が簡 単容易で扱い易いという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の使用状態を示す斜視図

【図２】この考案の実施の形態を示す斜視図

【図３】図２の要部の縦断側面図

【図４】他の実施の形態を示す正面図（Ａ）、背面図
（Ｂ）及び側面図（Ｃ）

【図５】ゴルフコースのピンに装着する反射体を示す斜
視図

【図６】従来例の斜視図

【符号の説明】

１…携帯用光学トランシーバ ２…銃身部分 ３…握り部分 ６…表示窓 ７…トリガー ８…光学系照準器 １０…鏡筒 １１…ＬＥＤ発光部 １３…凸レンズ １５…ＬＥＤ発光部 １６…ＬＥＤランプ １７…専用スイッチ ２０…ピン ２１…多面反射体 ２２…ゴム環 ２３…光反射板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 銃身部分と握り部分を有して、銃身部分
   から発射された光がゴルフコースのピン等に装着した反
   射体で反射する光を受光し、内蔵された電子機器で距離
   を演算して測定し、かつ、その数値を表示するようにし
   た携帯用光学トランシーバに、光学系照準器を取付けて
   なることを特徴とする距離測定器。
2. 【請求項２】 光学系照準器は、前記銃身部分の上部に
   鏡筒を銃身部分と位置調節可能に固定し、該鏡筒の前部
   に凹レンズを嵌め込み、該凹レンズの凹面にて反射して
   後部のレンズに入射する光を発光する発光体を内装し、
   該発光体の電源を前記握り部分に内蔵する電池又は専用
   電池から専用スイッチを介して供給するように構成され
   ていることを特徴とする請求項１記載の距離測定器。
3. 【請求項３】 光学系照準器は、前記銃身部分の上部に
   外筒を固定し、該外筒内に内筒を位置調節可能に挿入
   し、該内筒は前部に凹レンズを嵌め込み、該凹レンズの
   凹面にて反射して後部のレンズに入射する光を発光する
   発光体を内装し、該発光体の電源を前記握り部分に内蔵
   する電池又は専用電池から専用スイッチを介して供給す
   るように構成されていることを特徴とする請求項１記載
   の距離測定器。