JP3033804U - 多目的収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人気キャラクターの登場する漫画、ビデオ等
の情報媒体とそれらを表した小物等の商品は、それぞれ
独立に販売され使用されていた。しかしながら、それら
を関連づけることができれば、販売者においては販売企
画が多様となり、使用者においてはその趣味性や収集の
楽しみをさらに加味できる。 【解決手段】 所定の定型物の外形に合わせてその内寸
を略一致させて、前記定型物を収納する多目的な収納ケ
ースであって、前記定型物とは異なる形状の物を少なく
とも一つ収納するために前記カセット型収納ケースの内
径と略一致させた内ケースを設けることにより、前記所
定の定型物又は前記異なる形状の物を兼用して収納可能
とする多目的な収納ケース。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、文庫本や筆記用具などを兼用して収納するための多目的収納ケース に関する。

【０００２】

【従来の技術】

漫画やゲームの登場人物に人気がでると、そのキャラクターをあしらったぬい ぐるみや、それを描いた筆記用具や文具等の小物類が市場に出回ることになる。 このような人気キャラクタ・グッズといわれるものは、人の趣味感を喚起させ、 他の商品の差別化を図るなどに用いられている。特に小学生や中高生の間では、 好みの人気キャラクタの一連の商品群を集め、それを満足とし、仲間との交流の 一助とすることが少なくない。また、そのような漫画が人気を博すと、複数の巻 からなる単行本としてまとめられて出版されるようになる。

【０００３】 一方、従来の筆記用具や文房具は、その持ち運びを容易にするために、プラス チックや布製の筆箱や筆入れが使用されてきた。また、その外形は、持ち運びに 不便でなく、筆記具の出し入れが容易であるように考慮が図られており、一般に は細長い定型的な筆箱、筆入れの形態を有している。従って、上記人気キャラク タをあしらった筆記用具や文房具等も、同様に従来用いられている筆箱や筆入れ の中に収納されることとなる。

【０００４】 また、漫画の単行本についても、その製本や取り扱いを容易にするためにその 定型な形を有しているが、一般には裸のまま携帯されることが多いため傷み易い 。

【０００５】 さらには、上記人気キャラクタをあしらった筆記用具、文房具類との外観が異な るため、美的な統一がとれないばかりか、机の上に別々に乱雑に置かれることが 多い。また、そのような単行本を本棚に収納する上でも、立てたまま横に長く並 べるか、あるいは、横にして積んで保管するしかなく、立て積みに収納保管する こともできない。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本願考案は、かかる点に着目し、所定の外形を有し、単行本や筆記用具類を兼 用して収納できる多目的収納ケースを提供することにある。

【０００７】 また、所定のキャラクタ・グッズをあしらった筆記用具と単行本、さらには、 その他のキャラクタ・グッズを統一して整然と本棚に収納することが可能となり 、その取り扱いが容易となるばかりか、人の趣味感をも満足させることができる 多目的収納ケースを提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

従って、本願考案は、所定の定型物を収納するために、該定型物の外形に合 わせてその内寸を略一致させた収納ケースと、前記収納ケース内に装着する内ケ ースとからなり、前記内ケースは、その中に前記定型物とは異なる少なくとも一 つの物を収納可能とすることにより、もって、前記所定の定型物又は前記少なく とも一つの物を兼用して収納するようにした多目的収納ケースを提供する。

【０００９】 また、前記定型物は所定の定型を有した単行本である他、所定の定型を有す るゲーム・カセットであってもよい。

【００１０】 加えて、前記内ケースは、一体成形されたプラスチック成型品であるとともに 、その表面に少なくとも一つの凹部を有し、該凹部内に前記定型物とは異なる他 の物を載置することによって、前記他の物を兼用して収納可能とした多目的収納 ケースを提供する。

【００１１】 更には、前記内ケースは、その表面に複数の凹部を有し、該凹部内に筆記用具 を載置することによって、もって、前記定型物たる単行本又は前記筆記用具を兼 用して収納するようにした多目的収納ケースを提供する。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案による多目的収納ケースの表蓋５が開いた状態を示す斜視図で ある。収納ケース１は、一体のプラスチック成型品である。その厚さは、求める 強度や使用する材質などによっても異なるが、今実施例では、約１ｍｍの厚さを 有している。表蓋５は背３０を支軸として矢印Ａの両方に閉じたり開いたりする ことが可能である。また、表蓋５は、その壁面６の外側にいくつかの係止用突起 ７を有している。収納部３１の壁面４の内側には、表蓋５が閉じた位置の係止用 突起７に相対する位置に係止用凹部８が設けられ、表蓋５がひとたび閉じられた ら、係止用突起７と係止用凹部８が合わさり表蓋５をその閉じた位置に保持する 。

【００１３】 また、収納部３１の壁面４の内側には、突き出た突起３が複数設けられている 。この突起３により作られたケースの内寸は、この例では、単行本の外形とほぼ 同じであり、これによって単行本がケース内に収納される。この単行本３２が収 納ケース１に収納される様子を図２で示している。この、実施例では、定型の単 行本の大きさは、縦がほぼ１７．７ｃｍ、横がほぼ１１．３ｃｍ、そして厚さが ほぼ１．５ｃｍである。なお、この本の厚さは、そのページ数によって増減する 。従って、突起３により作られた収納すべきケースの内寸は、縦、横ともに上記 寸法とほぼ同様であり、その収納部３１の高さは、考え得る文庫本の最大の厚さ を上回る。この内寸は、この実施例では、単行本を例としているが、他のサイズ の定型本や、あるいはテレビ・ゲーム用カセット、コンピュータ・ゲーム用ある いは音楽などのＣＤ−ＲＯＭを収納可能なようにその内寸を定めてもよい。すな わち、本考案では、一つの定型を有する物を収納する限り上記サイズには拘束さ れない。

【００１４】 一方収納ケース１の外寸は、前記突起３により単行本３２が固定されうる限り 、どのような大きさであってもよい。例えば、ビデオテープのケースの外寸と一 致させることにより、そのケースと本考案による収納ケースとを整然と並べられ るようにしてもよい。尚、この例では、横１２．５ｃｍ、縦１８．５ｃｍ、そし て厚さが約３ｃｍとなっている。

【００１５】 図２による実線で示された単行本３２は、矢印に示すように収納ケースの収納 部３１内に波線で示された単行本３２のように収納される。図１及び図２を参照 すると、突起３によって、ケース１の壁面４と収納された単行本３２との間には わずかな隙間、この例では、ほぼ３ｍｍの隙間ができる。従って、表蓋５の壁面 ６の外面が壁面４の内面と接するようにして表蓋５が閉じられても、収納された 本によって表蓋５が邪魔されることはない。

【００１６】 また、表蓋５を閉じた場合でも、その収納ケース１の中に収納されている単行 本３２の内容が見れるよう表蓋５には開口部９が設けられている。

【００１７】 図２は、図１で示したケース１の中に収納される筆記用具セット及びその筆記 用具セットを固定保持するための内ケース１０を示している。内ケース１０の外 形寸法のうち横及び縦の長さは、突起３で囲まれた内寸とほぼ同じであり、内ケ ース１０の高さは、収納部の内部の高さとほぼ同じか、幾分小さく作られている 。これによって内ケース１０は、収納ケース１の収納部３１内に固定して収納さ れる。

【００１８】 内ケース１０は、ここでは、薄いプラスチックの一体成形で出来ており、その 表面には、筆記用具を納めるためのいくつかの凹部を有している。この凹部のそ れぞれの形状は、収納すべき筆記用具の外形に合わせて作られている。具体的に は、凹部１１にはバッチ２１が収納され、凹部１２には鉛筆削り２２が、凹部１ ３には消しゴム２３が、凹部１４には鉛筆ケース２４が、凹部１５には鉛筆２５ が、そして凹部１６には定規２６がその凹部内に載置される。また、その凹部（ １１乃至１６）には筆記用具類を取り出すことを容易にするための半円形の凹部 が連なっている。尚、ここでの内ケースはプラスチックの一体成形された表面に 凹部を複数形成して、複数の筆記用具をその凹部内に収納するように構成されて いるが、内ケースは、一体のスポンジ状の物であって、筆記用具を収納するため の凹部が形成されていてもよい。

【００１９】 上記筆記用具セット（２１乃至２６）を内ケース１０の各凹部に収納し、その 内ケース１０を図１に示すケース１に収納し、その表蓋５を閉じることにより、 上記各筆記用具がケース１に収納される。ここで、表蓋５の裏面と内ケース１０ の間に薄い透明なプラスチック・プレート３３を挟み込むことにより、筆記用具 が開口部９から飛び出さないようにすることができる。

【００２０】 上記では、筆記用具を例としたが、その収納グッズに会わせて内ケースの凹部 の形状を変えれば、どのようなグッズでも収納可能であることを認識すべきであ る。

【００２１】

【考案の効果】

本願考案は、商品企画の中心となるキャラクターの登場する漫画等を収納する 収納ケースにおいて、該ケースと同型の収納ケースに筆記具、アクセサリーその 他の小物を収納するための収納物の外形に合わせた凹部を有する内ケースを設け ることにより、販売者はキャラクターを中心として異なる種類の商品に一連の関 連を持たせた企画を可能とし、使用者にとってはその趣味感を満たすとともに、 収集の楽しみも加味される。また、煩雑になりやすい小物を上記内ケースの所定 の位置に収納することから常に整頓され、紛失等の心配がなく、持ち運びにも便 利である。

【００２２】 また、本願にかかる多目的収納ケースは、収納するキャラクターが登場するビ デオテープやゲームソフトその他の情報媒体に適応可能であるため、多様な販売 企画に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による収納ケースの開いた状態の斜視図
である。

【図２】本考案による収納ケースと収納すべき単行本の
斜視図である。

【図３】本考案による収納ケース及び内ケースにより、
多種類の筆記用具を収納する状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１．．．収納ケース ４０．．．内ケース

【手続補正書】

【提出日】平成８年９月１３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の定型物を収納するために、該定型物
   の外形に合わせてその内寸を略一致させた収納ケース
   と、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、その中に前記定型物とは異なる少なく
   とも一つの物を収納可能とし、 もって、前記所定の定型物又は前記少なくとも一つの物
   を兼用して収納するようにした多目的収納ケース。
2. 【請求項２】所定の定型を有した単行本を収納するため
   に、該単行本の外形に合わせてその内寸を略一致させた
   収納ケースと、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、その中に前記単行本とは異なる少なく
   とも一つの物を収納可能とし、 もって、前記単行本又は前記少なくとも一つの物を兼用
   して収納するようにした多目的収納ケース。
3. 【請求項３】所定の定型を有するゲーム・カセットを収
   納するために、該ゲーム・カセットの外形に合わせてそ
   の内寸を略一致させた収納ケースと、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、その中に前記ゲーム・カセットとは異
   なる少なくとも一つの物を収納可能とし、 もって、前記ゲーム・カセット又は前記少なくとも一つ
   の物を兼用して収納するようにした多目的収納ケース。
4. 【請求項４】所定の定型を有するＣＤ−ＲＯＭを収納す
   るために、該ＣＤ−ＲＯＭの外形に合わせてその内寸を
   略一致させた収納ケースと、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、その中に前記ＣＤ−ＲＯＭとは異なる
   少なくとも一つの物を収納可能とし、 もって、前記ＣＤ−ＲＯＭ又は前記少なくとも一つの物
   を兼用して収納するようにした多目的収納ケース。
5. 【請求項５】所定の定型物を収納するために、該定型物
   の外形に合わせてその内寸を略一致させた収納ケース
   と、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、一体成形されたプラスチック成型品で
   あるとともに、その表面に少なくとも一つの凹部を有
   し、該凹部内に前記定型物とは異なる他の物を載置可能
   とし、 もって、前記所定の定型物又は前記他の物を兼用して収
   納するようにした多目的収納ケース。
6. 【請求項６】前記所定の定型を有した単行本を収納する
   ために、該単行本の外形に合わせてその内寸を略一致さ
   せた収納ケースと、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、一体成形されたプラスチック成型品で
   あるとともに、その表面に少なくとも一つの凹部を有
   し、該凹部内に前記単行本とは異なる他の物を載置可能
   とし、 もって、前記単行本又は前記他の物を兼用して収納する
   ようにした多目的収納ケース。
7. 【請求項７】前記所定の定型を有した単行本を収納する
   ために、該単行本の外形に合わせてその内寸を略一致さ
   せた収納ケースと、 前記収納ケース内に装着する内ケースとからなり、 前記内ケースは、一体成形されたプラスチック成型品で
   あるとともに、その表面に複数の凹部を有し、該凹部内
   に筆記用具を載置可能とし、 もって、前記単行本又は前記筆記用具を兼用して収納す
   るようにした多目的収納ケース。