JP3033027U

JP3033027U - 救難光信号発信装置

Info

Publication number: JP3033027U
Application number: JP1996006974U
Authority: JP
Inventors: 康子山田
Original assignee: 康子山田
Priority date: 1996-06-28
Filing date: 1996-06-28
Publication date: 1997-01-17
Anticipated expiration: 2002-06-28

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の目的は、小型救難光信号発生装置の
提供である。【構成】本考案は、ＳＯＳ信号発生回路と、１個又は
複数個の発光素子と、電池と、スイッチとを一体化し
た、又はこれに時計及び／又はＳＯＳ音信号発生装置と
を組合せた、小型救難光信号発信装置に関する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は小型救難光信号発信装置に関する。

【０００２】近年、スキュ−バダイビング、ウィンドサ−フィン、サ−フィン、登山、ロッククライミング、ハイキング、スキ−、ヨット、ボ−ト、岩場での釣り等、アウトドアでのレジャ−が盛んになり、それに比例して遭難が多くなっているが、広大な自然の中で、自力生還できない生存行方不明者を発見できなかったり発見に時間がかかると、最悪の事態が起きてしまう。

【０００３】

【従来の技術】

遭難者自身から捜索者に対して何等かの信号が送られると、発見はずっと容易になる。例えば、ヨット等では空からの捜索に対し太陽光を反射する板が用いられ、また、雪崩に埋められた人の救助には小型の無線発信・受信機が用いられ、またスキュ−バダイビングに於いては風船が用いられ、その他、発煙筒なども用いられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、太陽光を反射する板や風船は手軽に携帯できる大きさよりも大きく、あまり明るくない所や夜には役に立たない。また、無線の発信は極近距離にしか有効ではなく、遭難者と捜索者が同じ周波数の受信機と発信機とをもたなくてはならない。発煙筒の場合は救難を知らせる期間が極めて短いという欠点がある。

【０００５】

【課題を解決する手段】

本考案者は、最近の発光素子は、小型でも遠方まで光を到達させ得るほど強力で、しかも少ない電力しか消費しないものがあることに着目し、そのような発光素子にＳＯＳ信号を発生させることによって、夜間でも救難信号発生に有効でかつ比較的長時間救難信号を発生出来、手軽に携帯できる光救難信号発生装置が得られることを発見し、本考案を完成させた。

【０００６】本考案は、ＳＯＳ信号発生回路（ＩＣ）と、該回路からの信号に応じて発光する１個又は複数個の発光素子と、乾電池、太陽電池、充電電池、及び太陽電池と充電電池又は乾電池との組合せからなる群から選択される、該回路と該発光素子に電力を供給するための電池と、該電力の供給の接続と切断を切り換えるスイッチとを一体化した、小型救難光信号発信装置；その小型救難光信号発信装置と、電池式時計とを一体化した、腕時計形状の救難光信号発信装置；その小型救難光信号発信装置と、電池式時計と、該回路からの信号に応じて音を発生するＳＯＳ音信号発生装置とを一体化した、腕時計形状の救難光信号発信装置；からなる。以下、図面を参照して本考案を説明する。

【０００７】

【実施例】

図１は、腕時計２を含む腕時計型の本考案の救難光信号発信装置１の透視図である。この例では、圧電スピ−カ−３が救難光信号発信装置１内に内蔵されている。ＳＯＳ光信号は、腕時計２の文字盤と同じ平面上にある発光素子４から、文字盤と同じ平面に垂直な方向に発信される。腕時計２の文字盤と同じ平面上に太陽電池６が設けられている。図２は、ＳＯＳ信号発生回路を示している。ＳＯＳ信号発生回路は、モ−ルス信号の「ＳＯＳ」（「Ｓ」---，「Ｏ」−−−，「Ｓ」---）を連続的に繰り返し発生する。このＳＯＳ信号発生回路は、所定周波数の信号Ｓ１を発生する発信回路１１、この信号Ｓ１をカウントすることによって、複数の出力端子に、カウント出力として信号Ｑ０、Ｑ１、・・Ｑ９を順次に発生するカウンター１２、このカウンター１２の桁上げ用の信号Ｓ２を入力として同期用の信号ｑ１、ｑ２、ｑ３を順次発生するカウンター１４、カウンター１２の出力から「ＳＯＳ」の救難光信号Ｌに対応して「Ｓ」の信号Ｑ２、Ｑ４、Ｑ６、「Ｏ」の信号Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６、Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、「Ｓ」の信号Ｑ４、Ｑ６、Ｑ８のみを出力する複数のダイオードＤからなるマトリックス１３、このマトリックス１３からの信号「Ｓ」の信号Ｑ２、Ｑ４、Ｑ６、「Ｏ」の信号Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６、Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、「Ｓ」の信号Ｑ４、Ｑ６、Ｑ８とカウンター１４からの信号ｑ０、ｑ１、ｑ２との間でアンド条件をとるゲートＡ１、Ａ２、Ａ３、ＮＡＮＤＯ、抵抗器Ｒ、トランジスタＴｒからなる制御回路１５から構成されている。そして、発光素子１４とトランジスタＴｒとは、電源端子１６とアース１７との間に、抵抗器Ｒとともに直列に接続されており接続されている。

【０００８】ＳＯＳ信号発生回路の動作を説明すると、電源スイッチがオンの状態に設定されると、発信回路１１は、コンデンサＣと抵抗器Ｒとの時定数で回路ＩＣにより所定の周波数のもとに図４で示す信号Ｓ１を出力し、カウンター１２に送り込む。カウンター１２は、その信号Ｓ１をカウントすることによって、カウント出力の信号Ｑ０、Ｑ１、・・Ｑ９をその出力端子に出力している。

【０００９】ここで、マトリックス１３中の３グループのダイオードＤは、それぞれ「Ｓ」の信号Ｑ２、Ｑ４、Ｑ６、「Ｏ」の信号Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６、Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、「Ｓ」の信号Ｑ４、Ｑ６、Ｑ８のみを取り出してＮＡＮＤゲートＡ１、Ａ２、Ａ３に送り込んでいる。一方、カウンター１４は、カウンター１２から信号Ｓ２を入力して、３つの出力端子にカウント出力として信号ｑ０、ｑ１、ｑ２を順次出力している。

【００１０】制御回路１５の内部のＮＡＮＤゲートＡ１は、カウンター１４から“Ｈ”レベルの信号ｑ０を入力しているときに、救難光信号Ｌの「Ｓ」に対応する信号Ｑ２、Ｑ４、Ｑ６をＮＡＮＤゲートＯ、抵抗器Ｒを介してトランジスタＴｒのベースに送り込んで、トランジスタＴｒをオンの状態にすることにより、発光素子４を点灯状態とすることにより、「Ｓ」に対応する救難光信号Ｌを発生する。次に、カウンター１４から“Ｈ”レベルの信号ｑ１が出力されると、ＮＡＮＤゲートＡ２は、救難光信号Ｌの「Ｏ」に対応する信号Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６、Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１のみを通過させることにより、トランジスタＴｒをオンの状態として、発光素子４を点灯させることにより、「Ｏ」に対応する救難光信号Ｌを発生する。

【００１１】同様に、次の信号ｑ２の発生時に、ＮＡＮＤゲートＡ３は、信号Ｑ４、Ｑ６、Ｑ８を入力として、トランジスタＴｒをオンの状態とし、発光素子４を点灯させることにより、「Ｓ」に対応する救難光信号Ｌを発生する。このようにして、制御回路１５は、カウンター１４からの３つの信号ｑ０、ｑ１、ｑ２を順次取り込んで、「Ｓ」に対応する信号Ｑ２、Ｑ４、Ｑ６、「Ｏ」に対応する信号Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６、Ｑ９、Ｑ０、Ｑ１、「Ｓ」に対応する信号Ｑ４、Ｑ６、Ｑ８を順次発生し、これでトランジスタＴｒを駆動し、発光素子４を点灯させることにより、「ＳＯＳ」の救難光信号Ｌを発生し、これを１周期として、順次繰り返す。

【００１２】

【本考案の効果】

１．昼間は勿論、夜間でも救難信号発生に有効である。２．比較的長時間救難信号を発生出来る。３．手軽に携帯できる。４．防水型に出来るので、用途が広い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の光救難信号装置の一例の透視図。

【図２】発信器の回路図。

【図３】モールス救難光信号の波形図。

【図４】信号のタイムチャート図。

【図５】本考案の光救難信号装置の音信号パタ−ンを示
すグラフ。

【図６】本考案の光救難信号装置の一例の各素子の接続
を示す略図。

【図７】本考案の時計と一体化した光救難信号装置の一
例の各素子の接続を示す略図。

【図８】本考案の時計及び音信号発生装置とを一体化し
た光救難信号装置の一例の各素子の接続を示す略図。

【符号の説明】

１救難信号発生装置２時計３圧電スピ−カ− ４発光素子５ＳＯＳ信号発生回路６電源７ケ−ス８窓９バンド１０スイッチ１１発信回路１２カウンター１３マトリックス１４カウンター１５制御回路１６電源端子１７アース

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ＳＯＳ信号発生回路（ＩＣ）と、該回路
からの信号に応じて発光する１個又は複数個の発光素子
と、乾電池、太陽電池、充電電池、及び太陽電池と充電
電池又は乾電池との組合せからなる群から選択される、
該回路と該発光素子に電力を供給するための電池と、該
電力の供給の接続と切断を切り換えるスイッチとを一体
化した、小型救難光信号発信装置。
【請求項２】請求項１に記載の救難光信号発信装置
と、電池式時計とを一体化した、腕時計形状の救難光信
号発信装置。
【請求項３】請求項１に記載の救難光信号発信装置
と、電池式時計と、ＳＯＳ信号発生回路からの信号に応
じて音を発生するＳＯＳ音信号発生装置とを一体化し
た、腕時計形状の救難光信号発信装置。