JP3031128U - 太陽電池式充電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の太陽電池式充電器は、二次電池の満充電
により太陽電池パネルへ電流が逆流し、太陽電池パネル
が高温となって危険である。 【解決手段】本考案の太陽電池式充電器１は、太陽電池
パネル５と電池ボックス２１がリード線９によって接続
され、リード線９には逆流防止ダイオード１１が介在し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は太陽電池式充電器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

今日、環境問題、資源の有効利用等の観点から、繰り返し使用できる充電式の 電池が多用されているが、その充電器の一つとして太陽電池を利用した太陽電池 式充電器がある。従来の太陽電池式充電器においては、太陽電池パネルと電池ボ ックスとがリード線により直接接続されているにすぎない。 また、一つの太陽電池式充電器に使用することができる電池の大きさは電池ボ ックスの大きさに対応する１種類に限られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら太陽電池式充電器を使用する場合は、太陽光の当る場所に太陽電 池式充電器を配置しておかなければならず、二次電池の満充電後においても、そ のまま太陽光が当る状態に放置される場合も少なくない。 二次電池の満充電後においては、電池ボックスから太陽電池パネルへ電流が逆 流してしまい、このため太陽電池パネルがきわめて高温になる。従って、うっか り触れたりすると火傷等をして危険である。

【０００４】 また近年においては、家庭用電気製品等において大きさの異なる多種類の電池 が使用されている。例えば、カセットテープレコーダには単三形式の電池が使用 されることが多く、テレビやビデオテーププレーヤのリモコンには単四形式の電 池が使用されることが多い。 従って、各々の種類の電池の大きさに対応する充電器を使用しなければならな いという問題点がある。

【０００５】 本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、電池ボックスから 太陽電池パネルへの電流の逆流を防止でき、しかも１台で多種類の大きさの電池 に対応することができる太陽電池式充電器を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの電気的出力によ り充電される二次電池が収容される電池ボックスと、前記太陽電池パネルと電池 ボックスとの間に介在された逆流防止ダイオードとを備えてなることを特徴とす る太陽電池式充電器である。

【０００７】 請求項２の考案は、前記電池ボックスに収容される二次電池より小型の二次電 池を前記電池ボックスに充電可能な状態に収容できるアダプターを具備すること を特徴とする請求項１記載の太陽電池式充電器である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態にかかる太陽電池式充電器１を図面にしたがって説明する 。 図１において符号３はベース本体を示し、このベース本体３の表面側には矩 形の凹部４が形成されている。凹部４には太陽電池パネル５が収容され固定され ている。

【０００９】 図２に示すようにベース本体３の背面側には電池ボックス２１が設けられてい る。電池ボックス２１には、二次電池としての単三形式の充電式電池（以下「単 三充電式電池」という。）が２個並列に収容できる。

【００１０】 太陽電池パネル５には端子７、８が設けられており、太陽電池ボックス２１に も端子３５、３７が設けられている。太陽電池パネル５の端子７、８と、電池ボ ックス２１の端子３５、３７はそれぞれリード線９によって接続されている。太 陽電池パネル５と電池ボックス２１との間のリード線９には逆流防止ダイオード １１が介在している。

【００１１】 またベース本体３の表面側には蓋体１７が取り付けられている。蓋体１７には 窓１８が設けられ、窓１８から太陽電池パネル５が露出している。 またベース本体３の背面側の下端付近には、挿通穴１５が設けられており、こ の挿通穴１５に支持棒１３が差し込めるようになっている。

【００１２】 次にアダプター２５について説明する。 図３に示すようにアダプター２５は、アダプター本体２９と、アダプター本体 ２９に固定された導電性を有する金属製の圧接端子２７とにより構成されている 。 アダプター本体２９は、上部及び下部に段差部を有する円柱形状をしている 。そしてアダプター本体２９には下面に開口を有する凹部３１が形成されている 。凹部３１は、単四形式の充電式電池（以下「単四充電式電池」という。）の上 端部が差し込める形状になっている。またアダプター本体２９の円柱形状の直径 は単三充電式電池の直径と略同じになっている。

【００１３】 圧接端子２７は板状をしており、弾性を有している。そして圧接端子２７の一 端は凸形状に曲げられ凸部２８がを形成されており、この凸部２８はアダプター 本体２９の上面に位置している。また圧接端子２７の他端３０は折り曲げられ、 凹部３１内に突出している。図３において圧接端子２７の凸部２８の上面から圧 接端子２７の他端３０の下面までの寸法Ｌは、単三充電式電池と単四充電式電池 との長さ寸法の差と略同じかやや長いものとなっている。

【００１４】 以下、本考案の太陽電池式充電器１の使用方法について説明する。 まず電池ボックス２１に単三充電式電池２３を収容する。

【００１５】 次に、支持棒１３を挿通穴１５に差し込み、太陽電池パネル５へ太陽光が当る 場所に太陽電池式充電器１を配置する。支持棒１３により、太陽電池パネル５は 垂直からやや傾いた姿勢に支持される。太陽電池パネル５に太陽光が当ると、リ ード線９、プラス端子３５を介して電流が流れ、電池ボックス２１に収容されて いる単三充電式電池２３に充電される。 単三充電式電池２３の満充電後においても、リード線９に設けられている逆流 防止ダイオード１１によって単三電池２３からの太陽電池パネル５への電流の逆 流が防止される。それによって太陽電池パネル５が高温になることもなく、危険 が防止され太陽電池パネル５の故障も防ぐことができる。

【００１６】 次に図４に示したアダプター２５を使用した単四充電式電池３３の充電方法に ついて説明する。 まずアダプター本体２９の凹部３１に単四充電式電池３３の陽極側の端部を差 し込み、単四充電式電池３３にアダプター２５を装着する。単四充電式電池３３ にアダプター２５を装着すると圧接端子２７の他端３０と単四充電式電池３３の 陽極とが接触する。そして、アダプター２５が装着された単四充電式電池３３を 電池ボックス２１内に収容する。

【００１７】 アダプター本体２９の円柱部の直径は、単三充電式電池２３の直径と略同じで あるので、電池ボックス２１内にアダプター本体２９がぴったりと嵌まり込む。 従って、アダプター２５及び単四充電式電池３３が不用意に電池ボックス２１か ら外れてしまうことがない。 圧接端子２７は弾性力を有しているので、圧接端子２７の他端３０が単四充電 式電池３３の陽極に圧接する。また、圧接端子２７の凸部２８が電池ボックス内 のプラス端子３５に付勢され圧接する。さらに単四充電式電池３３の陰極がマイ ナス端子部３７に圧接させられ、単四充電式電池３３は各端子に確実に接触する ことになる。 そして、アダプター２５が装着された単四充電式電池３３が収容された状態で は、プラス端子３５から接続端子２７を介して電流が流れ単四充電式電池３３に 充電される。

【００１８】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば、前記の実施の形態においては単三形式の電池ボックス２１を使用して いるが、単三形式のものに限定されるものではなく、単一形式、単二形式の電池 ボックスとすることも可能である。 アダプター２５の構成も単二、単三、単四、単五形式の電池に対応する形式と することも可能である。

【００１９】 また、電池ボックス２１の個数についても２個に限定されるものではなく、１ 個、或は３個以上の構成も可能である。 電地ボックス２１に充電完了を表示するセンサーを設けることにより、充電完 了を知ることができる構成とすることもできる。 また、支持棒１３を使用せずにベース本体３の背面側に両面テープ等を使用し 窓や壁に貼付る構成とすることも可能である。この構成では場所を取られること なく充電が可能となる利点がある。

【００２０】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、太陽電池式充電器を使用する場合に、電流の逆 流が防止でき、太陽電池が高温となることを防止することができるようになる。 さらに請求項２のアダプターを使用することにより、小さな種類の電池の充電 が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態にかかる太陽電池式充電器
の分解斜視図である。

【図２】本考案の実施の形態にかかる太陽電池式充電器
に二次電池を収容した場合の背面図である。

【図３】本考案の実施の形態にかかるアダプターの斜視
図である。

【図４】本考案の実施の形態にかかるアダプターを二次
電池に装着して収容した電池ボックスの部分拡大平面図
である。

【符号の説明】

１ 太陽電池式充電器 ３ ベース本体 ４ 凹部 ５ 太陽電池パネル ７ 太陽電池パネル端子 ８ 太陽電池パネル端子 ９ リード線 １１ 逆流防止ダイオード １３ 支持棒 １５ 挿通穴 １７ 蓋体 １８ 窓 １９ 小孔 ２１ 電池ボックス ２３ 単三充電式電池 ２５ アダプター ２７ 圧接端子 ２８ 凸部 ２９ アダプター本体 ３０ 圧接端子の他端 ３１ 凹部 ３３ 単四充電式電池 ３５ プラス端子 ３７ マイナス端子

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの
   電気的出力により充電される二次電池が収容される電池
   ボックスと、前記太陽電池パネルと前記電池ボックスと
   の間に介在された逆流防止ダイオードとを備えてなるこ
   とを特徴とする太陽電池式充電器。
2. 【請求項２】電池ボックスに収容される二次電池より小
   型の二次電池を前記電池ボックスに充電可能な状態に収
   容できるアダプターを具備することを特徴とする請求項
   １記載の太陽電池式充電器。