JP3027337B2 - 変形対象物の非破壊的検査方法およびその装置 - Google Patents
変形対象物の非破壊的検査方法およびその装置Info
- Publication number
- JP3027337B2 JP3027337B2 JP8-214484A JP21448496A JP3027337B2 JP 3027337 B2 JP3027337 B2 JP 3027337B2 JP 21448496 A JP21448496 A JP 21448496A JP 3027337 B2 JP3027337 B2 JP 3027337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- white
- destructive inspection
- deformable
- ver
- inspection method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変形対象物の非破
壊的検査方法およびその装置に係わり、特に、その電子
スペックル−パターン干渉に基づく方法およびその装置
に係わる。
壊的検査方法およびその装置に係わり、特に、その電子
スペックル−パターン干渉に基づく方法およびその装置
に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、この技術において知られている手
法は、変形対象物の機械的ふるまいと変位ベクトル場の
時間的変化を、塑性変形波(Plastic defo
rmation wave)の形状をモニターすること
によって解析するものである。対象物に生じる変位はス
ペックルフォトグラフィーを使って測定され、歪みテン
ソル成分(distortion tensor co
mponents)のような機械的パラメターや変位ベ
クトルの速度が、測定された変位データによって計算さ
れて、最近開発された塑性変形理論の観点から決定され
る。対象物の機械的ふるまいを解析するためのこうした
技術は、PCT/JP93/01424に詳しく記述さ
れている。上記の塑性変形理論については、たとえば、
「塑性変形および破壊の構造レベル,V.E.Pani
n,et,al.,Novosibirsk,Nauk
a,1990」に記述されている。
法は、変形対象物の機械的ふるまいと変位ベクトル場の
時間的変化を、塑性変形波(Plastic defo
rmation wave)の形状をモニターすること
によって解析するものである。対象物に生じる変位はス
ペックルフォトグラフィーを使って測定され、歪みテン
ソル成分(distortion tensor co
mponents)のような機械的パラメターや変位ベ
クトルの速度が、測定された変位データによって計算さ
れて、最近開発された塑性変形理論の観点から決定され
る。対象物の機械的ふるまいを解析するためのこうした
技術は、PCT/JP93/01424に詳しく記述さ
れている。上記の塑性変形理論については、たとえば、
「塑性変形および破壊の構造レベル,V.E.Pani
n,et,al.,Novosibirsk,Nauk
a,1990」に記述されている。
【0003】上記技術の最も重要な強みは、一定の外的
な負荷を加えた条件で材料に生じるであろう破壊の位置
を予測できることにある。しかし、変位データを評価す
るプロセスに含まれるスペックルフォトグラフィックの
手順には大変な時間の消費を伴い、これが欠点となって
いる。この欠点を解決するために、我々は電子スペック
ル−パターン干渉計(ESPI)を用いる新たな方法を
発明した。
な負荷を加えた条件で材料に生じるであろう破壊の位置
を予測できることにある。しかし、変位データを評価す
るプロセスに含まれるスペックルフォトグラフィックの
手順には大変な時間の消費を伴い、これが欠点となって
いる。この欠点を解決するために、我々は電子スペック
ル−パターン干渉計(ESPI)を用いる新たな方法を
発明した。
【0004】この方法では、光学系を再配置しなくて
も、対象物表面の変位データを連続して抽出することが
可能である。この方法の詳細は、「電子スペックル−パ
ターン干渉計の変形解析,吉田他、Optics Le
tter,vol.20,No.7,p.755,Ap
ril 1,1995」に記述されている。この方法
は、新たな理論である前述の塑性変形理論を用いて、破
壊の位置を予測するのに必要な変位データを評価するの
にかかる時間を低減するものである。
も、対象物表面の変位データを連続して抽出することが
可能である。この方法の詳細は、「電子スペックル−パ
ターン干渉計の変形解析,吉田他、Optics Le
tter,vol.20,No.7,p.755,Ap
ril 1,1995」に記述されている。この方法
は、新たな理論である前述の塑性変形理論を用いて、破
壊の位置を予測するのに必要な変位データを評価するの
にかかる時間を低減するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ESP
Iを用いた新たな方法である上記した位相抽出法に基づ
く技術は、材料の解析に必要な歪みテンソル成分や、他
の機械的パラメターの計算を必要とする。コンピュータ
を用いて迅速に計算できるにしても、やはり時間がかか
るとともに、膨大なメモリーが必要となる。ゆえに、リ
アルタイムに対象物の機械的状態をモニターすることは
容易ではない。
Iを用いた新たな方法である上記した位相抽出法に基づ
く技術は、材料の解析に必要な歪みテンソル成分や、他
の機械的パラメターの計算を必要とする。コンピュータ
を用いて迅速に計算できるにしても、やはり時間がかか
るとともに、膨大なメモリーが必要となる。ゆえに、リ
アルタイムに対象物の機械的状態をモニターすることは
容易ではない。
【0006】上記の欠点を考慮に入れて、本発明は、E
SPIを用いて、数値的計算をせずに、微小な亀裂が現
れる前に破壊の位置を予測するための、新規かつ改良さ
れた方法およびその装置を提供することを目的とする。
SPIを用いて、数値的計算をせずに、微小な亀裂が現
れる前に破壊の位置を予測するための、新規かつ改良さ
れた方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による方法および
装置例によると、上記した問題点は平面内において感知
する2次元ダブルビームESPI(in−plane
sensitivetwo dimensional
double beam ESPI)の減算モードによ
って得られる縞パターン上に現れる特定のパターンをモ
ニターすることによって解決できる。
装置例によると、上記した問題点は平面内において感知
する2次元ダブルビームESPI(in−plane
sensitivetwo dimensional
double beam ESPI)の減算モードによ
って得られる縞パターン上に現れる特定のパターンをモ
ニターすることによって解決できる。
【0008】ここで、2次元ESPIとは、水平に感知
する1組の干渉光路と垂直に感知する1組の干渉光路と
を有するダブルビームESPIを意味する。また、ここ
で言う特定のパターンとは、減算による干渉縞パターン
において観察される明るい帯である。この帯は一見、減
算による縞パターンにおける高輝度のピークと同様に見
えるが、近接する縞よりも、より高い輝度と、より明確
な境界と、より広い帯幅を持つというように、明らかな
違いがある。
する1組の干渉光路と垂直に感知する1組の干渉光路と
を有するダブルビームESPIを意味する。また、ここ
で言う特定のパターンとは、減算による干渉縞パターン
において観察される明るい帯である。この帯は一見、減
算による縞パターンにおける高輝度のピークと同様に見
えるが、近接する縞よりも、より高い輝度と、より明確
な境界と、より広い帯幅を持つというように、明らかな
違いがある。
【0009】白黒のテレビモニターのスクリーンで観察
する場合、その高い輝度のために帯は近接する縞と比較
して、より白く見える。そうした理由から、以後この帯
を白帯と呼ぶ。白帯の両端における干渉縞パターンは、
しばしば全く異なることがある。材料がその塑性領域に
入った時、白帯が現れる。言い換えれば、弾性領域では
白帯は現れない。単一の減算縞において、2つ以上の白
帯が現れることもある。時間が経過した時、あるいは変
形が進行した時に、白帯は材料表面に沿ってダイナミッ
クに移動し、しばしば消滅する。
する場合、その高い輝度のために帯は近接する縞と比較
して、より白く見える。そうした理由から、以後この帯
を白帯と呼ぶ。白帯の両端における干渉縞パターンは、
しばしば全く異なることがある。材料がその塑性領域に
入った時、白帯が現れる。言い換えれば、弾性領域では
白帯は現れない。単一の減算縞において、2つ以上の白
帯が現れることもある。時間が経過した時、あるいは変
形が進行した時に、白帯は材料表面に沿ってダイナミッ
クに移動し、しばしば消滅する。
【0010】しかし、同時に取り込まれた1組の垂直縞
パターンと水平縞パターンにおいて、白帯が両方のパタ
ーンに現れる場合、常に同じ位置に現れる(特に変形の
初期段階では、白帯はどちらか一方のパターンにのみ現
れる場合がある)。材料が破壊に近づくと、対象物表面
の白帯のダイナミックな移動領域が小さくなり、最終段
階で材料が破壊寸前になると、白帯は材料が最終的に破
壊する場所に留まる。このように、白帯の動きをモニタ
ーすることにより、破壊の位置とタイミングを予測する
ことが可能である。
パターンと水平縞パターンにおいて、白帯が両方のパタ
ーンに現れる場合、常に同じ位置に現れる(特に変形の
初期段階では、白帯はどちらか一方のパターンにのみ現
れる場合がある)。材料が破壊に近づくと、対象物表面
の白帯のダイナミックな移動領域が小さくなり、最終段
階で材料が破壊寸前になると、白帯は材料が最終的に破
壊する場所に留まる。このように、白帯の動きをモニタ
ーすることにより、破壊の位置とタイミングを予測する
ことが可能である。
【0011】言い換えれば、白帯の形状と位置に着目
し、(i)初期段階で、白帯は引っ張りの負荷方向に対
して45度に近い角度で対象物を横切り、(ii)材料が
その破壊に近づくにつれて、単一の縞パターンに観察さ
れる白帯の数が減って、最終的には1つになり、対象物
上の白帯の時間的変化の振幅が減少し、材料の破壊部位
に集束する。そして、白帯は材料が最終的に破壊する線
に沿って走る。
し、(i)初期段階で、白帯は引っ張りの負荷方向に対
して45度に近い角度で対象物を横切り、(ii)材料が
その破壊に近づくにつれて、単一の縞パターンに観察さ
れる白帯の数が減って、最終的には1つになり、対象物
上の白帯の時間的変化の振幅が減少し、材料の破壊部位
に集束する。そして、白帯は材料が最終的に破壊する線
に沿って走る。
【0012】本発明は、上記目的を達成するために、本
発明の第1の着目点として、変形対象物の非破壊的検査
方法は以下のステップから成る。すなわち、変形対象物
に対して共通の入射角度で入射する1組の垂直な干渉計
を構成するレーザビームによって照射される前記対象物
のスペックル像Ibf,verを、与えられた時間Tに
おいてCCDカメラに取り込む第1のステップと、前記
変形対象物に対して共通の入射角度で入射する1組の水
平な干渉計を構成するレーザビームによって照射される
前記変形変形対象物のスペックル像Ibf,horを、
前記Ibf,verが取り込まれた後、最小時間の遅れ
ΔτでCCDカメラに取り込み、前記時間の遅れΔτを
できるだけ小さくする第2のステップと、前記変形対象
物に対して共通の入射角度で入射する1組の垂直な干渉
計を構成するレーザビームによって照射される前記変形
対象物のスペックル像Iaf,verを、前記Ibf,
verが取り込まれた後、予め設定された時間間隔Δt
の範囲内で前記CCDカメラに取り込む第3のステップ
と、前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射する
1組の水平な干渉計を構成するレーザビームによって照
射される前記変形対象物のスペックル像Iaf,hor
を、前記Iaf,verが取り込まれた後、前記時間の
遅れΔτの範囲内で前記CCDカメラに取り込む第4の
ステップと、前記Ibf,verからIaf,ver
を、あるいは前記Iaf,verからIbf,verを
減算することによって減算縞パターンIsub,ver
を得て、前記Ibf,horからIaf,horを、あ
るいは前記Iaf,horからIbf,horを減算す
ることによって減算縞パターンIsub,horを得る
第5のステップと、前記減算縞パターンIsub,ve
rおよびIsub,horにおいて1つ以上の白帯が存
在するかどうかを判定するために、前記減算縞パターン
Isub,verおよびIsub,horを検査する第
6のステップと、前記減算縞パターンIsub,ver
およびIsub,horにおける前記白帯の位置を探査
し、もし白帯が存在すれば、前記Ibf,verが取り
込まれる前記時間Tと同時に、その探査位置を記憶し、
もし2つ以上の白帯が存在すれば、すべての白帯の位置
を探査し、前記時間Tと同時にすべての白帯の探査位置
と白帯の数を記憶する第7のステップと、白帯の前記位
置の時間的変化を示すグラフを得て、白帯のパラメター
と、前記位置の前記時間的変化の特定の性質の両方ある
いはどちらかに従って、起こりうる破壊位置および破壊
のタイミングを予測することにより、前記変形対象物の
機械的状態を診断する第8のステップと、予め設定され
た時間間隔ΔTで、前記第1のステップから第8のステ
ップまでを反復する第9のステップが与えられる。
発明の第1の着目点として、変形対象物の非破壊的検査
方法は以下のステップから成る。すなわち、変形対象物
に対して共通の入射角度で入射する1組の垂直な干渉計
を構成するレーザビームによって照射される前記対象物
のスペックル像Ibf,verを、与えられた時間Tに
おいてCCDカメラに取り込む第1のステップと、前記
変形対象物に対して共通の入射角度で入射する1組の水
平な干渉計を構成するレーザビームによって照射される
前記変形変形対象物のスペックル像Ibf,horを、
前記Ibf,verが取り込まれた後、最小時間の遅れ
ΔτでCCDカメラに取り込み、前記時間の遅れΔτを
できるだけ小さくする第2のステップと、前記変形対象
物に対して共通の入射角度で入射する1組の垂直な干渉
計を構成するレーザビームによって照射される前記変形
対象物のスペックル像Iaf,verを、前記Ibf,
verが取り込まれた後、予め設定された時間間隔Δt
の範囲内で前記CCDカメラに取り込む第3のステップ
と、前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射する
1組の水平な干渉計を構成するレーザビームによって照
射される前記変形対象物のスペックル像Iaf,hor
を、前記Iaf,verが取り込まれた後、前記時間の
遅れΔτの範囲内で前記CCDカメラに取り込む第4の
ステップと、前記Ibf,verからIaf,ver
を、あるいは前記Iaf,verからIbf,verを
減算することによって減算縞パターンIsub,ver
を得て、前記Ibf,horからIaf,horを、あ
るいは前記Iaf,horからIbf,horを減算す
ることによって減算縞パターンIsub,horを得る
第5のステップと、前記減算縞パターンIsub,ve
rおよびIsub,horにおいて1つ以上の白帯が存
在するかどうかを判定するために、前記減算縞パターン
Isub,verおよびIsub,horを検査する第
6のステップと、前記減算縞パターンIsub,ver
およびIsub,horにおける前記白帯の位置を探査
し、もし白帯が存在すれば、前記Ibf,verが取り
込まれる前記時間Tと同時に、その探査位置を記憶し、
もし2つ以上の白帯が存在すれば、すべての白帯の位置
を探査し、前記時間Tと同時にすべての白帯の探査位置
と白帯の数を記憶する第7のステップと、白帯の前記位
置の時間的変化を示すグラフを得て、白帯のパラメター
と、前記位置の前記時間的変化の特定の性質の両方ある
いはどちらかに従って、起こりうる破壊位置および破壊
のタイミングを予測することにより、前記変形対象物の
機械的状態を診断する第8のステップと、予め設定され
た時間間隔ΔTで、前記第1のステップから第8のステ
ップまでを反復する第9のステップが与えられる。
【0013】上記方法において、前記第2および第4の
ステップで用いた時間の遅れΔτを、前記垂直な干渉計
を前記水平な干渉計に切り換えるのに必要なできるだけ
小さな設定値に設定することによって、検査の正確性を
向上することが可能である。また、前記第3のステップ
で用いた時間間隔Δtを、前記第2および第4のステッ
プで用いた時間の遅れΔτと比較して十分に大きく、そ
れと同時に適切な縞間隔を持つ減算縞パターンを適切に
形成できるように設定することによって、検査の正確性
を向上させることが可能である。
ステップで用いた時間の遅れΔτを、前記垂直な干渉計
を前記水平な干渉計に切り換えるのに必要なできるだけ
小さな設定値に設定することによって、検査の正確性を
向上することが可能である。また、前記第3のステップ
で用いた時間間隔Δtを、前記第2および第4のステッ
プで用いた時間の遅れΔτと比較して十分に大きく、そ
れと同時に適切な縞間隔を持つ減算縞パターンを適切に
形成できるように設定することによって、検査の正確性
を向上させることが可能である。
【0014】また、前記レーザビームの波長および前記
対象物への前記入射角度を、前記縞パターンの質が前記
設定された時間間隔ΔtおよびΔTにおいて適切となる
ように調整することよって、検査の正確性を向上させる
ことが可能である。また、白帯の負荷方向に対する角度
と、単一の縞パターンに見られる白帯の数を、前記第8
のステップで行った診断に用いる白帯のパラメターとし
て用いることが可能である。
対象物への前記入射角度を、前記縞パターンの質が前記
設定された時間間隔ΔtおよびΔTにおいて適切となる
ように調整することよって、検査の正確性を向上させる
ことが可能である。また、白帯の負荷方向に対する角度
と、単一の縞パターンに見られる白帯の数を、前記第8
のステップで行った診断に用いる白帯のパラメターとし
て用いることが可能である。
【0015】また、前記第7のステップで探査した白帯
の前記位置を、前記第1のステップから第4のステップ
で用いた前記CCDカメラのピクセル数により表現され
る白帯の重心によって、あるいは前記変形対象物上の白
帯の前記重心の相対的位置を示し得る他の尺度によって
特徴付けることが可能である。同一の縞パターンで探査
されるすべての白帯の位置をIbf,verが記憶され
る時間Tと同時に記憶することは効率的である。
の前記位置を、前記第1のステップから第4のステップ
で用いた前記CCDカメラのピクセル数により表現され
る白帯の重心によって、あるいは前記変形対象物上の白
帯の前記重心の相対的位置を示し得る他の尺度によって
特徴付けることが可能である。同一の縞パターンで探査
されるすべての白帯の位置をIbf,verが記憶され
る時間Tと同時に記憶することは効率的である。
【0016】また、白帯の前記位置を前記第7のステッ
プで記憶した前記時間Tの関数としてプロットしていく
ことによって、白帯位置の前記時間的変化グラフを作成
することが可能である。また、前記第8のステップで得
た白帯の前記時間的変化グラフを特徴付ける特定の性質
として、グラフの振幅とグラフが集束する縦座標値を用
いることが可能である。
プで記憶した前記時間Tの関数としてプロットしていく
ことによって、白帯位置の前記時間的変化グラフを作成
することが可能である。また、前記第8のステップで得
た白帯の前記時間的変化グラフを特徴付ける特定の性質
として、グラフの振幅とグラフが集束する縦座標値を用
いることが可能である。
【0017】また、前記第8のステップで行った前記診
断の基準として、前記第5のステップで得た前記減算縞
パターンに白帯が存在するか否かということを用いるこ
とが可能である。また、前記第8のステップで行った前
記診断の基準として、白帯の前記角度が負荷方向に対し
て約45度であるか否かということを用いることが可能
である。
断の基準として、前記第5のステップで得た前記減算縞
パターンに白帯が存在するか否かということを用いるこ
とが可能である。また、前記第8のステップで行った前
記診断の基準として、白帯の前記角度が負荷方向に対し
て約45度であるか否かということを用いることが可能
である。
【0018】また、前記第8のステップで行った前記診
断の基準として、単一の減算縞パターンにおいて探査さ
れた白帯の数を用いることが可能である。また、前記第
8のステップで行った前記診断の基準として、前記第8
のステップで得た白帯位置の前記時間的変化を示すグラ
フの振幅が現在大きいか否か、あるいは言い換えれば、
白帯位置の前記時間的変化を示すグラフが集束している
ように見えるか否か、あるいはさらに白帯(複数を含
む)が対象物表面上をダイナミックに移動しているか否
かということを用いることが可能である。
断の基準として、単一の減算縞パターンにおいて探査さ
れた白帯の数を用いることが可能である。また、前記第
8のステップで行った前記診断の基準として、前記第8
のステップで得た白帯位置の前記時間的変化を示すグラ
フの振幅が現在大きいか否か、あるいは言い換えれば、
白帯位置の前記時間的変化を示すグラフが集束している
ように見えるか否か、あるいはさらに白帯(複数を含
む)が対象物表面上をダイナミックに移動しているか否
かということを用いることが可能である。
【0019】また、前記第8のステップで行った前記診
断の基準として、白帯位置の前記グラフが集束しかけて
いる場合、前記グラフが集束する位置を用いることが可
能である。また、前記第9のステップで用いた前記設定
された時間間隔ΔTを、白帯位置の前記グラフが前記第
8のステップで行った前記診断において適切となるよう
に選択することによって、検査の正確性を向上すること
が可能である。
断の基準として、白帯位置の前記グラフが集束しかけて
いる場合、前記グラフが集束する位置を用いることが可
能である。また、前記第9のステップで用いた前記設定
された時間間隔ΔTを、白帯位置の前記グラフが前記第
8のステップで行った前記診断において適切となるよう
に選択することによって、検査の正確性を向上すること
が可能である。
【0020】前記第1のステップから第4のステップで
行った手順に関し、前記水平干渉設定と前記垂直干渉設
定を互いに入れ替えることが可能である。本発明の第2
の着目点として、変形対象物の機械的状態を調べるため
の方法は以下の方法から成る。すなわち、変形対象物の
変形の間に2つの異なる時間TとT+Δtにおいて取り
込まれる2つのスペックル像の加算、または減算によっ
て得られる光干渉縞パターンを検査し、前記変形によっ
て生じ、干渉効果により形成される白帯が前記干渉縞パ
ターン上に1つ以上存在するか否かを判断する第1のス
テップと、前記白帯を特徴付けるパラメターを得る第2
のステップと、前記縞パターンにおいて前記白帯の位置
を探査し、もし白帯が存在すれば、前記変形対象物の前
記スペックル像が前記第1のステップで取り込まれる前
記時間Tと同時に白帯の探査位置を記憶し、もし2つ以
上の白帯が存在すれば、すべての白帯の位置が探査され
て、前記時間Tと同時にすべての白帯の探査位置と白帯
の数を記憶する第3のステップと、白帯の前記位置の時
間的変化を示すグラフを得て、白帯のパラメターと、前
記位置の前記時間的変化の特定の性質の両方あるいはど
ちらかに従って、起こりうる破壊位置および破壊のタイ
ミングを予測することにより、前記変形対象物の機械的
状態を診断する第4のステップと、予め設定された時間
間隔ΔTで、前記第1のステップから第4のステップま
でを反復する第5のステップが与えられる。
行った手順に関し、前記水平干渉設定と前記垂直干渉設
定を互いに入れ替えることが可能である。本発明の第2
の着目点として、変形対象物の機械的状態を調べるため
の方法は以下の方法から成る。すなわち、変形対象物の
変形の間に2つの異なる時間TとT+Δtにおいて取り
込まれる2つのスペックル像の加算、または減算によっ
て得られる光干渉縞パターンを検査し、前記変形によっ
て生じ、干渉効果により形成される白帯が前記干渉縞パ
ターン上に1つ以上存在するか否かを判断する第1のス
テップと、前記白帯を特徴付けるパラメターを得る第2
のステップと、前記縞パターンにおいて前記白帯の位置
を探査し、もし白帯が存在すれば、前記変形対象物の前
記スペックル像が前記第1のステップで取り込まれる前
記時間Tと同時に白帯の探査位置を記憶し、もし2つ以
上の白帯が存在すれば、すべての白帯の位置が探査され
て、前記時間Tと同時にすべての白帯の探査位置と白帯
の数を記憶する第3のステップと、白帯の前記位置の時
間的変化を示すグラフを得て、白帯のパラメターと、前
記位置の前記時間的変化の特定の性質の両方あるいはど
ちらかに従って、起こりうる破壊位置および破壊のタイ
ミングを予測することにより、前記変形対象物の機械的
状態を診断する第4のステップと、予め設定された時間
間隔ΔTで、前記第1のステップから第4のステップま
でを反復する第5のステップが与えられる。
【0021】変形対象物の機械的状態を調べるための上
記方法において、白帯の負荷方向に対する角度と、単一
の縞パターンに見られる白帯の数を、前記白帯を特徴付
けるパラメターとして用いることが可能である。また、
前記第3のステップで探査された白帯の位置を特徴付け
るために、重心を用いることが可能であり、前記重心
は、前記変形対象物表面上におけるその相対的位置を示
しうる尺度によって表現することができる。
記方法において、白帯の負荷方向に対する角度と、単一
の縞パターンに見られる白帯の数を、前記白帯を特徴付
けるパラメターとして用いることが可能である。また、
前記第3のステップで探査された白帯の位置を特徴付け
るために、重心を用いることが可能であり、前記重心
は、前記変形対象物表面上におけるその相対的位置を示
しうる尺度によって表現することができる。
【0022】また、白帯の前記位置を前記第3のステッ
プで記憶した前記時間Tの関数としてプロットしていく
ことによって、白帯位置の前記時間的変化を描くことが
可能である。また、前記第4のステップで得た前記グラ
フを特徴付けるために、前記グラフの振幅と、前記グラ
フが集束する縦座標値を用いることが可能である。ま
た、前記第4のステップで行った前記診断の基準とし
て、前記第1のステップで検査した前記干渉縞パターン
に白帯が存在するか否か、白帯の前記角度が負荷の方向
に対して約45度であるか否か、単一の減算縞パターン
において探査された白帯の数のうちのすべて、あるいは
いずれかを用いることが可能である。
プで記憶した前記時間Tの関数としてプロットしていく
ことによって、白帯位置の前記時間的変化を描くことが
可能である。また、前記第4のステップで得た前記グラ
フを特徴付けるために、前記グラフの振幅と、前記グラ
フが集束する縦座標値を用いることが可能である。ま
た、前記第4のステップで行った前記診断の基準とし
て、前記第1のステップで検査した前記干渉縞パターン
に白帯が存在するか否か、白帯の前記角度が負荷の方向
に対して約45度であるか否か、単一の減算縞パターン
において探査された白帯の数のうちのすべて、あるいは
いずれかを用いることが可能である。
【0023】また、前記第4のステップで行った前記診
断の基準として、前記第4のステップで得た白帯位置の
前記時間的変化を示すグラフの振幅が現在大きいか否
か、あるいは言い換えれば、白帯位置の前記時間的変化
を示すグラフが集束しているように見えるか否か、ある
いはさらに白帯(複数を含む)が変形対象物表面上をダ
イナミックに移動しているか否かということを用いるこ
とが可能である。
断の基準として、前記第4のステップで得た白帯位置の
前記時間的変化を示すグラフの振幅が現在大きいか否
か、あるいは言い換えれば、白帯位置の前記時間的変化
を示すグラフが集束しているように見えるか否か、ある
いはさらに白帯(複数を含む)が変形対象物表面上をダ
イナミックに移動しているか否かということを用いるこ
とが可能である。
【0024】また、前記第4ステップで行った前記診断
の基準として、白帯位置の前記グラフが集束しかけてい
る場合、前記グラフが集束する位置を用いることが可能
である。さらに、本発明の第3の着目点として、変形対
象物の非破壊的検査装置は、以下の手段から成る。すな
わち、前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射す
る1組の垂直な干渉計を構成するレーザビームによって
照射される前記変形対象物のスペックル像Ibf,ve
rを、予め与えられた時間TにおいてCCDカメラに取
り込む手段と、前記変形対象物に対して共通の入射角度
で入射する1組の水平な干渉計を構成するレーザビーム
によって照射される前記変形対象物のスペックル像Ib
f,horを、前記Ibf,verが取り込まれた後、
最小時間の遅れΔτで前記CCDカメラに取り込み、前
記時間の遅れΔτをできるだけ小さくする手段と、前記
変形対象物に対して共通の入射角度で入射する1組の垂
直な干渉計を構成するレーザビームによって照射される
前記変形対象物のスペックル像Iaf,verを、前記
Ibf,verが取り込まれた後、予め設定された時間
間隔Δtの範囲内で前記CCDカメラに取り込む手段
と、前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射する
1組の水平な干渉計を構成するレーザビームによって照
射される前記変形対象物のスペックル像Iaf,hor
を、前記Iaf,verが取り込まれた後、前記時間の
遅れΔτの範囲内で前記CCDカメラに取り込む手段
と、前記Ibf,verからIaf,verを、あるい
は前記Iaf,verからIbf,verを減算するこ
とによって減算縞パターンIsub,verを得て、前
記Ibf,horから前記Iaf,horを、あるいは
Iaf,horからIbf,horを減算することによ
って減算縞パターンIsub,horを得る手段と、前
記減算縞パターンIsub,verおよびIsub,h
orにおいて1つ以上の白帯が存在するかどうかを判定
するために、前記減算縞パターンIsub,verおよ
びIsub,horを検査するための手段と、前記減算
縞パターンIsub,verおよびIsub,horに
おける前記白帯の位置を探査し、もし白帯が存在すれ
ば、前記Ibf,verが取り込まれる前記時間Tと同
時に、その探査位置を記憶し、もし2つ以上の白帯が存
在すれば、すべての白帯の位置を探査し、前記時間Tと
同時にすべての白帯の探査位置と白帯の数を記憶する手
段と、白帯の前記位置の時間的変化を示すグラフを得
て、白帯のパラメターと、前記位置の前記時間的変化の
特定の性質の両方あるいはどちらかに従って、起こりう
る破壊位置および破壊のタイミングを予測することによ
り、前記変形対象物の機械的状態を診断する手段が与え
られる。
の基準として、白帯位置の前記グラフが集束しかけてい
る場合、前記グラフが集束する位置を用いることが可能
である。さらに、本発明の第3の着目点として、変形対
象物の非破壊的検査装置は、以下の手段から成る。すな
わち、前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射す
る1組の垂直な干渉計を構成するレーザビームによって
照射される前記変形対象物のスペックル像Ibf,ve
rを、予め与えられた時間TにおいてCCDカメラに取
り込む手段と、前記変形対象物に対して共通の入射角度
で入射する1組の水平な干渉計を構成するレーザビーム
によって照射される前記変形対象物のスペックル像Ib
f,horを、前記Ibf,verが取り込まれた後、
最小時間の遅れΔτで前記CCDカメラに取り込み、前
記時間の遅れΔτをできるだけ小さくする手段と、前記
変形対象物に対して共通の入射角度で入射する1組の垂
直な干渉計を構成するレーザビームによって照射される
前記変形対象物のスペックル像Iaf,verを、前記
Ibf,verが取り込まれた後、予め設定された時間
間隔Δtの範囲内で前記CCDカメラに取り込む手段
と、前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射する
1組の水平な干渉計を構成するレーザビームによって照
射される前記変形対象物のスペックル像Iaf,hor
を、前記Iaf,verが取り込まれた後、前記時間の
遅れΔτの範囲内で前記CCDカメラに取り込む手段
と、前記Ibf,verからIaf,verを、あるい
は前記Iaf,verからIbf,verを減算するこ
とによって減算縞パターンIsub,verを得て、前
記Ibf,horから前記Iaf,horを、あるいは
Iaf,horからIbf,horを減算することによ
って減算縞パターンIsub,horを得る手段と、前
記減算縞パターンIsub,verおよびIsub,h
orにおいて1つ以上の白帯が存在するかどうかを判定
するために、前記減算縞パターンIsub,verおよ
びIsub,horを検査するための手段と、前記減算
縞パターンIsub,verおよびIsub,horに
おける前記白帯の位置を探査し、もし白帯が存在すれ
ば、前記Ibf,verが取り込まれる前記時間Tと同
時に、その探査位置を記憶し、もし2つ以上の白帯が存
在すれば、すべての白帯の位置を探査し、前記時間Tと
同時にすべての白帯の探査位置と白帯の数を記憶する手
段と、白帯の前記位置の時間的変化を示すグラフを得
て、白帯のパラメターと、前記位置の前記時間的変化の
特定の性質の両方あるいはどちらかに従って、起こりう
る破壊位置および破壊のタイミングを予測することによ
り、前記変形対象物の機械的状態を診断する手段が与え
られる。
【0025】上述した材料の破壊に関する検査基準は、
V.E.Paninによる材料破壊に関する新しい診断
基準と定性的に一致する。この新基準およびその有効性
は、以下の文献に例を挙げて記述されている。S.Yo
shida,T.Hida,V.E.Panin,L.
B.Zuev,Proc.10th Internat
ional Conferenceon the St
rength of Materials,pp.29
5,August 1994,Sendai,Japa
n
V.E.Paninによる材料破壊に関する新しい診断
基準と定性的に一致する。この新基準およびその有効性
は、以下の文献に例を挙げて記述されている。S.Yo
shida,T.Hida,V.E.Panin,L.
B.Zuev,Proc.10th Internat
ional Conferenceon the St
rength of Materials,pp.29
5,August 1994,Sendai,Japa
n
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施例を示す変形対象物の非破壊的検査のための装置の
全体の概略図である。この図において、10は水平に感
知する干渉計を形成するためのHe/Neレーザであ
る。
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施例を示す変形対象物の非破壊的検査のための装置の
全体の概略図である。この図において、10は水平に感
知する干渉計を形成するためのHe/Neレーザであ
る。
【0027】このレーザ10の出力ビームは水平ビーム
スプリッタ11により2つの水平な光ビーム21、22
に分けられる。これらのビーム21,22は反射鏡1
2、13により反射され、対物レンズ14、15により
それぞれ拡大されて、変形対象物60を一様に照射す
る。垂直干渉計も同様に、垂直に感知する干渉計を形成
するためのHe/Neレーザ30、垂直ビームスプリッ
タ31、反射鏡32および33、対物レンズ34および
35で構成される。
スプリッタ11により2つの水平な光ビーム21、22
に分けられる。これらのビーム21,22は反射鏡1
2、13により反射され、対物レンズ14、15により
それぞれ拡大されて、変形対象物60を一様に照射す
る。垂直干渉計も同様に、垂直に感知する干渉計を形成
するためのHe/Neレーザ30、垂直ビームスプリッ
タ31、反射鏡32および33、対物レンズ34および
35で構成される。
【0028】垂直干渉ビーム41、42も同様に変形対
象物60を一様に照射する。水平干渉計、垂直干渉計の
ための2つのHe/Neレーザ出力は、光シャッタ1
6、36によってそれぞれ切り換えられる。変形対象物
60の像はCCDカメラ51によって取り込まれ、マス
ターコンピュータ50にインストールされているフレー
ムメモリー(図示なし)へと伝送される。フレームメモ
リーで、適切なスペックル像に像減算操作を行うことに
よって縞パターンを形成する。
象物60を一様に照射する。水平干渉計、垂直干渉計の
ための2つのHe/Neレーザ出力は、光シャッタ1
6、36によってそれぞれ切り換えられる。変形対象物
60の像はCCDカメラ51によって取り込まれ、マス
ターコンピュータ50にインストールされているフレー
ムメモリー(図示なし)へと伝送される。フレームメモ
リーで、適切なスペックル像に像減算操作を行うことに
よって縞パターンを形成する。
【0029】CCDカメラ51で取り込まれた像の生デ
ータとマスターコンピュータ50のフレームメモリーで
形成された縞パターンは、リアルタイム、またはオフラ
インでTVスクリーン52でモニターすることができ
る。変形対象物60はユニバーサル機械に取り付けら
れ、引っ張り負荷が加えられる。CCDカメラ51、光
シャッタ16および36、TVスクリーン52はマスタ
ーコンピュータ50にて制御が可能である。
ータとマスターコンピュータ50のフレームメモリーで
形成された縞パターンは、リアルタイム、またはオフラ
インでTVスクリーン52でモニターすることができ
る。変形対象物60はユニバーサル機械に取り付けら
れ、引っ張り負荷が加えられる。CCDカメラ51、光
シャッタ16および36、TVスクリーン52はマスタ
ーコンピュータ50にて制御が可能である。
【0030】以下、図1を用いて本発明の変形対象物の
非破壊的検査方法を説明する。変形対象物60に負荷を
印加した後、まず最初に光シャッタ16が閉じ、同時に
もう一方の光シャッタ36が開く。垂直干渉ビーム4
1、42によって形成された変形対象物60のスペック
ル像はCCDカメラ51により取り込まれる。この像を
Ibf,verと呼ぶ。最小時間の遅れΔτで、光シャ
ッタ16が開き、同時に光シャッタ36が閉じて、水平
干渉計により形成される変形対象物60のスペックル
像、Ibf,horが取り込まれる。
非破壊的検査方法を説明する。変形対象物60に負荷を
印加した後、まず最初に光シャッタ16が閉じ、同時に
もう一方の光シャッタ36が開く。垂直干渉ビーム4
1、42によって形成された変形対象物60のスペック
ル像はCCDカメラ51により取り込まれる。この像を
Ibf,verと呼ぶ。最小時間の遅れΔτで、光シャ
ッタ16が開き、同時に光シャッタ36が閉じて、水平
干渉計により形成される変形対象物60のスペックル
像、Ibf,horが取り込まれる。
【0031】予め設定された時間間隔Δtが経過した
後、光シャッタ16が閉じて光シャッタ36が開いて、
垂直スペックル像Iaf,verが取り込まれる。それ
に続いて、同じ時間Δτの遅れで光シャッタ16が開い
て光シャッタ36が閉じ、水平スペックル像Iaf,h
orが取り込まれる。これら4つの像が取り込まれるや
否や、フレームメモリーによって後述する像減算式
(1)(2)が行われ、結果として減算像を得て、4つ
の生データIbf,ver、Iaf,ver、Ibf,
hor、Iaf,horとともにコンピュータメモリー
に記憶される。
後、光シャッタ16が閉じて光シャッタ36が開いて、
垂直スペックル像Iaf,verが取り込まれる。それ
に続いて、同じ時間Δτの遅れで光シャッタ16が開い
て光シャッタ36が閉じ、水平スペックル像Iaf,h
orが取り込まれる。これら4つの像が取り込まれるや
否や、フレームメモリーによって後述する像減算式
(1)(2)が行われ、結果として減算像を得て、4つ
の生データIbf,ver、Iaf,ver、Ibf,
hor、Iaf,horとともにコンピュータメモリー
に記憶される。
【0032】
Ibf,ver−Iaf,ver=Isb,ver …(1)
Ibf,hor−Iaf,hor=Isb,hor …(2)
次いで、マスターコンピュータ50にインストールされ
た像処理ソフトウェアがIsb,verおよびIsb,
horを検査して白帯を探し、もし白帯が発見されれ
ば、像処理ソフトウェアは白帯の位置を探査し、探査位
置と現在時間を合わせてコンピュータメモリーに記憶す
る。2つ以上の白帯が見つかった場合は、ソフトウェア
はすべての白帯に対して同様の手順を行う。
た像処理ソフトウェアがIsb,verおよびIsb,
horを検査して白帯を探し、もし白帯が発見されれ
ば、像処理ソフトウェアは白帯の位置を探査し、探査位
置と現在時間を合わせてコンピュータメモリーに記憶す
る。2つ以上の白帯が見つかった場合は、ソフトウェア
はすべての白帯に対して同様の手順を行う。
【0033】上記記載の一連の手順は、予め設定された
時間間隔ΔTが経過した後反復されて、ΔTは変形を解
析するのに十分小さい時間となるよう決定される。この
点から、ΔTは変形の現段階に応じて調整することがで
きる。この一連の手順の各段階で、コンピュータは白帯
の位置の時間的変化を出力する。さらに、破壊の位置や
タイミングを以下の基準に従って予測する。すなわち、 (i)白帯が1つも発見されなかった場合は、材料は完
全に健全である。
時間間隔ΔTが経過した後反復されて、ΔTは変形を解
析するのに十分小さい時間となるよう決定される。この
点から、ΔTは変形の現段階に応じて調整することがで
きる。この一連の手順の各段階で、コンピュータは白帯
の位置の時間的変化を出力する。さらに、破壊の位置や
タイミングを以下の基準に従って予測する。すなわち、 (i)白帯が1つも発見されなかった場合は、材料は完
全に健全である。
【0034】(ii)2つ以上の白帯が発見されるか、白
帯がダイナミックに変形対象物表面に沿って移動するか
の両方、あるいはどちらかの場合、材料は塑性領域にあ
るが、まだ破壊の段階からは程遠い。 (iii)変形対象物に白帯が1つ発見され、その動きが緩
慢になってきた場合、材料は塑性変形の最終段階に近づ
いている。
帯がダイナミックに変形対象物表面に沿って移動するか
の両方、あるいはどちらかの場合、材料は塑性領域にあ
るが、まだ破壊の段階からは程遠い。 (iii)変形対象物に白帯が1つ発見され、その動きが緩
慢になってきた場合、材料は塑性変形の最終段階に近づ
いている。
【0035】(iv)白帯が変形対象物上で静止した場合
は、材料は破壊寸前であり、白帯が静止している位置で
破壊が生じると判断される。本発明をより理解するため
に、図1で示したハードウェアの配列上で引っ張りテス
トを行い、説明する。まず最初に、ユニバーサル機械に
スイッチが入り、一定のヘッドスピードで引っ張り負荷
が変形対象物60に加えられる。本例では、0.4mm
/分のヘッドスピードを選択する。スペックル像Ib
f,ver、Iaf,ver、Ibf,hor、Ia
f,horは、それぞれΔτ=0.5s、Δt=6s、
ΔT=14sの時間遅れ、および時間間隔で取り込ま
れ、その結果Isb,verおよびIsb,horが得
られる。この手順は、変形対象物が破壊するまで継続さ
れる。
は、材料は破壊寸前であり、白帯が静止している位置で
破壊が生じると判断される。本発明をより理解するため
に、図1で示したハードウェアの配列上で引っ張りテス
トを行い、説明する。まず最初に、ユニバーサル機械に
スイッチが入り、一定のヘッドスピードで引っ張り負荷
が変形対象物60に加えられる。本例では、0.4mm
/分のヘッドスピードを選択する。スペックル像Ib
f,ver、Iaf,ver、Ibf,hor、Ia
f,horは、それぞれΔτ=0.5s、Δt=6s、
ΔT=14sの時間遅れ、および時間間隔で取り込ま
れ、その結果Isb,verおよびIsb,horが得
られる。この手順は、変形対象物が破壊するまで継続さ
れる。
【0036】この実験では、引っ張り負荷が加えられて
852秒経過後、白帯がまず最初にIsb,horに観
察された。その後、引っ張り負荷が加えられてから計測
する現在時間を、変数Tを用いて表す。図2は、時間T
=988秒において取り込まれたIsb,horパター
ンを示す図である。複数の白帯が観察される。図3〜図
5は、Isb,verとIsub,horの、T=17
02秒、T=1716秒、T=1744秒それぞれにお
いて観察された白帯を示す図である。白帯が変形対象物
に沿って、長手方向にダイナミックに移動しているのが
分かる。また、同時間におけるIsb,verとIsu
b,horにおいて観察された白帯が、変形対象物上の
同じ位置に現れているのが分かる。この変形段階では、
単一の縞パターンには一度にただ一つの白帯が観察され
た。
852秒経過後、白帯がまず最初にIsb,horに観
察された。その後、引っ張り負荷が加えられてから計測
する現在時間を、変数Tを用いて表す。図2は、時間T
=988秒において取り込まれたIsb,horパター
ンを示す図である。複数の白帯が観察される。図3〜図
5は、Isb,verとIsub,horの、T=17
02秒、T=1716秒、T=1744秒それぞれにお
いて観察された白帯を示す図である。白帯が変形対象物
に沿って、長手方向にダイナミックに移動しているのが
分かる。また、同時間におけるIsb,verとIsu
b,horにおいて観察された白帯が、変形対象物上の
同じ位置に現れているのが分かる。この変形段階では、
単一の縞パターンには一度にただ一つの白帯が観察され
た。
【0037】図6および図7は、垂直減算スペックル像
Isb,verにおける白帯、水平減算スペックル像I
sb,horにおける白帯それぞれの位置の時間的ふる
まいを示す図である。上記したように、本発明は対象物
に生じる変形の進行過程を、単に上記に定義したような
白帯をモニターするだけで、リアルタイムに観察するこ
とを可能にするものである。材料が塑性変形の初期段階
にある時、白帯は変形対象物表面をダイナミックに移動
するが、変形が進行するにつれてこの動きが減少し、材
料が破壊しそうになると白帯は材料が最終的に破壊する
位置に静止する、という事実に基づいた材料破壊の新基
準を用いたものである。
Isb,verにおける白帯、水平減算スペックル像I
sb,horにおける白帯それぞれの位置の時間的ふる
まいを示す図である。上記したように、本発明は対象物
に生じる変形の進行過程を、単に上記に定義したような
白帯をモニターするだけで、リアルタイムに観察するこ
とを可能にするものである。材料が塑性変形の初期段階
にある時、白帯は変形対象物表面をダイナミックに移動
するが、変形が進行するにつれてこの動きが減少し、材
料が破壊しそうになると白帯は材料が最終的に破壊する
位置に静止する、という事実に基づいた材料破壊の新基
準を用いたものである。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。変形
対象物の検査にあたり、電子スペックル−パターン干渉
計を用いて、数値的計算をすることなく微小な亀裂が現
れる前に破壊の位置を予測することができる。すなわ
ち、変形対象物が破壊に近づくと、変形対象物表面の白
帯のダイナミックな移動領域が小さくなり、最終段階で
材料が破壊寸前になると、白帯は材料が最終的に破壊す
る場所に留まる。このように、白帯の動きをモニターす
ることにより破壊の位置とタイミングを予測することが
できる。
よれば、以下のような効果を奏することができる。変形
対象物の検査にあたり、電子スペックル−パターン干渉
計を用いて、数値的計算をすることなく微小な亀裂が現
れる前に破壊の位置を予測することができる。すなわ
ち、変形対象物が破壊に近づくと、変形対象物表面の白
帯のダイナミックな移動領域が小さくなり、最終段階で
材料が破壊寸前になると、白帯は材料が最終的に破壊す
る場所に留まる。このように、白帯の動きをモニターす
ることにより破壊の位置とタイミングを予測することが
できる。
【図1】本発明の実施例を示す変形対象物の非破壊的検
査のための装置システム全体の概略図である。
査のための装置システム全体の概略図である。
【図2】引っ張りテストによる試料対象物の変形の初期
段階において、図1で示した装置によって観察した白帯
を示す図である。
段階において、図1で示した装置によって観察した白帯
を示す図である。
【図3】図2と同じ引っ張りテストによる試料対象物の
変形の中期段階において、図1で示した装置によって観
察した白帯を示す図である。
変形の中期段階において、図1で示した装置によって観
察した白帯を示す図である。
【図4】図4は、図2と同じ引っ張りテストによる、図
3で示したものと同じ試料対象物のすぐ後のものを図1
で示した装置によって観察した白帯を示す図である。
3で示したものと同じ試料対象物のすぐ後のものを図1
で示した装置によって観察した白帯を示す図である。
【図5】図5は、図2と同じ引っ張りテストによる、図
4で示したものと同じ試料対象物のすぐ後のものを図1
で示した装置によって観察した白帯を示す図である。
4で示したものと同じ試料対象物のすぐ後のものを図1
で示した装置によって観察した白帯を示す図である。
【図6】図6は、図2〜図5と同じ引っ張りテストにお
いて、試料対象物の垂直方向の像Isb,verに観察
される白帯位置の時間的変化を示す図である。
いて、試料対象物の垂直方向の像Isb,verに観察
される白帯位置の時間的変化を示す図である。
【図7】図2〜図5と同じ引っ張りテストにおいて、試
料対象物の水平方向の像Isb,horに観察される白
帯位置の時間的変化を示す図である。
料対象物の水平方向の像Isb,horに観察される白
帯位置の時間的変化を示す図である。
10 水平に感知する干渉計を形成するためのHe/
Neレーザ 11 水平ビームスプリッタ 12,13,32,33 反射鏡 14,15,34,35 対物レンズ 16,36 光シャッタ 21,22 水平な光ビーム 30 垂直に感知する干渉計を形成するためのHe/
Neレーザ 31 垂直ビームスプリッタ 41,42 垂直干渉ビーム 50 マスターコンピュータ 51 CCDカメラ 52 TVスクリーン 60 変形対象物
Neレーザ 11 水平ビームスプリッタ 12,13,32,33 反射鏡 14,15,34,35 対物レンズ 16,36 光シャッタ 21,22 水平な光ビーム 30 垂直に感知する干渉計を形成するためのHe/
Neレーザ 31 垂直ビームスプリッタ 41,42 垂直干渉ビーム 50 マスターコンピュータ 51 CCDカメラ 52 TVスクリーン 60 変形対象物
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アヌング クスノウォ
インドネシア共和国 15310 タンゲラ
ン スルポン コムプレック プスピプ
テック ブロック 4 ナンバー ジェ
ー −3
(56)参考文献 特開 平9−297009(JP,A)
特開 平8−271231(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01B 11/00 - 11/30
Claims (26)
- 【請求項1】 変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、(a)前記変形対象物に対して共通の入射角度で入
射する1組の垂直な干渉計を構成するレーザビームによ
って照射される前記変形対象物のスペックル像Ibf,
verを、予め与えられた時間TにおいてCCDカメラ
に取り込む第1のステップと、(b)前記変形対象物に
対して共通の入射角度で入射する1組の水平な干渉計を
構成するレーザビームによって照射される前記変形対象
物のスペックル像Ibf,horを、前記Ibf,ve
rが取り込まれた後、最小時間の遅れΔτで前記CCD
カメラに取り込み、前記時間の遅れΔτをできるだけ小
さくする第2のステップと、(c)前記変形対象物に対
して共通の入射角度で入射する1組の垂直な干渉計を構
成するレーザビームによって照射される前記変形対象物
のスペックル像Iaf,verを、前記Ibf,ver
が取り込まれた後、予め設定された時間間隔Δtの範囲
内で前記CCDカメラに取り込む第3のステップと、
(d)前記変形対象物に対して共通の入射角度で入射す
る1組の水平な干渉計を構成するレーザビームによって
照射される前記変形対象物のスペックル像Iaf,ho
rを、前記Iaf,verが取り込まれた後、前記時間
の遅れΔτの範囲内で前記CCDカメラに取り込む第4
のステップと、(e)前記Ibf,verからIaf,
verを、あるいは前記Iaf,verから前記Ib
f,verを減算することによって減算縞パターンIs
ub,verを得て、前記Ibf,horから前記Ia
f,horを、あるいは前記Iaf,horから前記I
bf,horを減算することによって減算縞パターンI
sub,horを得る第5のステップと、(f)前記減
算縞パターンIsub,verおよびIsub,hor
において1つ以上の白帯が存在するかどうかを判定する
ために、前記減算縞パターンIsub,verおよびI
sub,horを検査する第6のステップと、(g)前
記減算縞パターンIsub,verおよびIsub,h
orにおける前記白帯の位置を探査し、もし白帯が存在
すれば、前記Ibf,verが取り込まれる前記時間T
と同時に、その探査位置を記憶し、もし2つ以上の白帯
が存在すれば、すべての白帯の位置を探査し、前記時間
Tと同時にすべての白帯の探査位置と白帯の数を記憶す
る第7のステップと、(h)白帯の前記位置の時間的変
化を示すグラフを得て、白帯のパラメターと、前記位置
の前記時間的変化の特定の性質の両方あるいはどちらか
に従って、起こりうる破壊位置および破壊のタイミング
を予測することにより、前記変形対象物の機械的状態を
診断する第8のステップと、(i)予め設定された時間
間隔ΔTで、前記第1のステップから第8のステップま
でを反復する第9のステップから成る変形対象物の非破
壊的検査方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の変形対象物の非破壊的検
査方法において、前記第2および第4のステップで用い
た時間の遅れΔτを、前記垂直な干渉計を前記水平な干
渉計に切り換えるのに必要なできるだけ小さな設定値に
設定する変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の変形対象物
の非破壊的検査方法において、前記第3のステップで用
いた時間間隔Δtを、前記第2および第4のステップで
用いた時間の遅れΔτと比較して十分に大きく、それと
同時に適切な縞間隔を持つ減算縞パターンを適切に形成
できるように設定する変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、前
記レーザビームの波長および前記変形対象物への前記入
射角度を、前記縞パターンの質が前記設定された時間間
隔ΔtおよびΔTにおいて適切となるように調整する変
形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、前
記第8のステップで行った診断に用いる白帯の前記パラ
メターが、白帯の負荷方向に対する角度と、単一の縞パ
ターンに見られる白帯の数である変形対象物の非破壊的
検査方法。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちいずれか1
項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、前
記第7のステップで探査した前記白帯の位置は、前記第
1のステップから第4のステップで用いた前記CCDカ
メラのピクセル数により表現される白帯の重心によっ
て、あるいは前記変形対象物上の白帯の前記重心の相対
的位置を示し得る他の尺度によって特徴付けられ、同一
の縞パターンで探査されるすべての白帯の位置を、前記
Ibf,verが記憶される前記時間Tと同時に記憶す
る変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6のうちいずれか1
項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、白
帯位置の前記時間的変化を示すグラフは、請求項6で特
徴付けられた前記白帯の位置が、前記第7のステップで
記憶した前記時間Tの関数としてプロットされるグラフ
であることを特徴とする変形対象物の非破壊的検査方
法。 - 【請求項8】 請求項1から請求項7のうちいずれか1
項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、前
記第8のステップで得た前記白帯の時間的変化を示すグ
ラフを特徴付ける前記特定の性質は、前記グラフの振幅
と前記グラフが集束する縦座標値である変形対象物の非
破壊的検査方法。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8のうちいずれか1
項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、前
記第8のステップで行った前記診断の基準は、前記第5
のステップで得た前記減算縞パターンに白帯が存在する
か否かである変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9のうちいずれか
1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法において、
前記第8のステップで行った前記診断の基準は、白帯の
前記角度が負荷方向に対して約45度であるか否かであ
る変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項11】 請求項1から請求項10のうちいずれ
か1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第8のステップで行った前記診断の基準は、単
一の減算縞パターンにおいて探査された白帯の数である
変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項12】 請求項1から請求項11のうちいずれ
か1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第8のステップで行った前記診断の基準は、前
記第8のステップで得た、白帯位置の前記時間的変化を
示すグラフの振幅が現在大きいか否か、白帯位置の前記
時間的変化を示すグラフが集束しているように見えるか
否か、あるいは同等に、白帯(複数を含む)が対象物表
面上をダイナミックに移動しているか否かである変形対
象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項13】 請求項1から請求項12のうちいずれ
か1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第8のステップで行った前記診断の基準は、白
帯位置の前記グラフが集束しかけている場合、前記グラ
フが集束すると思われる位置である変形対象物の非破壊
的検査方法。 - 【請求項14】 請求項1から請求項13のうちいずれ
か1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第9のステップで用いた前記設定された時間間
隔ΔTを、白帯位置の前記グラフが前記第8のステップ
で行った前記診断に用いるのに適切となるように選択す
る変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項15】 請求項1から請求項14のうちいずれ
か1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、請求項1の前記第1のステップから第4のステップ
で行った手順に関し、前記垂直干渉設定と前記水平干渉
設定を互いに入れ替えることが可能である変形対象物の
非破壊的検査方法。 - 【請求項16】 変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、(a)前記変形対象物の変形の間に2つの異なる時
間TとT+Δtにおいて取り込まれる2つのスペックル
像の加算、または減算によって得られる光干渉縞パター
ンを検査し、前記変形によって生じ、干渉効果により形
成される白帯が前記干渉縞パターン上に1つ以上存在す
るか否かを判断する第1のステップと、(b)前記白帯
を特徴付けるパラメターを得る第2のステップと、
(c)前記縞パターンにおいて前記白帯の位置を探査
し、もし白帯が存在すれば、前記変形対象物の前記スペ
ックル像が前記第1のステップで取り込まれる前記時間
Tと同時に白帯の探査位置を記憶し、もし2つ以上の白
帯が存在すれば、すべての白帯の位置が探査されて、前
記時間Tと同時にすべての白帯の探査位置と白帯の数を
記憶する第3のステップと、(d)白帯の前記位置の時
間的変化を示すグラフを得て、白帯のパラメターと、前
記位置の前記時間的変化の特定の性質の両方あるいはど
ちらかに従って、起こりうる破壊位置および破壊のタイ
ミングを予測することにより、前記変形対象物の機械的
状態を診断する第4のステップと、(e)予め設定され
た時間間隔ΔTで、前記第1のステップから第4のステ
ップまでを反復する第5のステップから成る変形対象物
の非破壊的検査方法。 - 【請求項17】 請求項16記載の変形対象物の非破壊
的検査方法において、前記第2ステップで得る白帯の前
記パラメターが、前記白帯の負荷方向に対する角度と、
単一の縞パターンに見られる白帯の数である変形対象物
の非破壊的検査方法。 - 【請求項18】 請求項16又は請求項17記載の変形
対象物の非破壊的検査方法において、前記第3のステッ
プで探査された白帯の前記位置は白帯の重心であること
を特徴とし、該重心は前記変形対象物上の白帯の前記重
心の相対的位置を示しうる尺度によって表される。さら
に、同一の縞パターンにおいて探査されるすべての白帯
の位置は、前記スペックル像が前記第1のステップで取
り込まれる時間と同じ時間Tにおいて同時に記憶される
変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項19】 請求項16から請求項18のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、白帯位置の前記時間的変化を示すグラフは、請求項
18において特徴付けられた白帯の前記位置が、前記第
7のステップで記憶された前記時間Tの関数としてプロ
ットされるグラフであることを特徴とする変形対象物の
非破壊的検査方法。 - 【請求項20】 請求項16から請求項19のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第4のステップで得た白帯の前記時間的変化を
示すグラフを特徴付ける前記特定の性質は、前記グラフ
の振幅と、前記グラフが集束する縦座標値である変形対
象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項21】 請求項16から請求項20のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第4のステップで得た前記診断の基準は、前記
第1のステップで検査した前記干渉縞パターンに白帯が
存在するか否かである変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項22】 請求項16から請求項21のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第4のステップで得た前記診断の基準は、白帯
の前記角度が負荷の方向に対して約45度であるか否か
である変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項23】 請求項16から請求項22のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第4のステップで得た前記診断の基準は、単一
の減算縞パターンにおいて探査された白帯の数である変
形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項24】 請求項16から請求項23のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第4のステップで得た前記診断の基準は、前記
第4のステップで行った白帯位置の前記時間的変化を示
すグラフの振幅が現在大きいか否か、白帯位置の前記時
間的変化を示すグラフが集束しているように見えるか否
か、あるいは同等に、白帯(複数を含む)が変形対象物
表面上をダイナミックに移動しているか否かである変形
対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項25】 請求項16から請求項24のうちいず
れか1項に記載の変形対象物の非破壊的検査方法におい
て、前記第4のステップで得た前記診断の基準は、白帯
位置の前記グラフが集束しかけている場合、前記グラフ
が集束する位置である変形対象物の非破壊的検査方法。 - 【請求項26】 変形対象物の非破壊的検査装置におい
て、(a)前記変形対象物に対して共通の入射角度で入
射する1組の垂直な干渉計を構成するレーザビームによ
って照射される前記変形対象物のスペックル像Ibf,
verを、予め与えられた時間TにおいてCCDカメラ
に取り込む手段と、(b)前記変形対象物に対して共通
の入射角度で入射する1組の水平な干渉計を構成するレ
ーザビームによって照射される前記変形対象物のスペッ
クル像Ibf,horを、前記Ibf,verが取り込
まれた後、最小時間の遅れΔτで前記CCDカメラに取
り込み、前記時間の遅れΔτをできるだけ小さくする手
段と、(c)前記変形対象物に対して共通の入射角度で
入射する1組の垂直な干渉計を構成するレーザビームに
よって照射される前記変形対象物のスペックル像Ia
f,verを、前記Ibf,verが取り込まれた後、
予め設定された時間間隔Δtの範囲内で前記CCDカメ
ラに取り込む手段と、(d)前記変形対象物に対して共
通の入射角度で入射する1組の水平な干渉計を構成する
レーザビームによって照射される前記変形対象物のスペ
ックル像Iaf,horを、前記Iaf,verが取り
込まれた後、前記時間の遅れΔτの範囲内で前記CCD
カメラに取り込む手段と、(e)前記Ibf,verか
ら前記Iaf,verを、あるいは前記Iaf,ver
から前記Ibf,verを減算することによって減算縞
パターンIsub,verを得て、Ibf,horから
Iaf,horを、あるいはIaf,horからIb
f,horを減算することによって減算縞パターンIs
ub,horを得る手段と、(f)前記減算縞パターン
Isub,verおよびIsub,horにおいて1つ
以上の白帯が存在するかどうかを判定するために、前記
減算縞パターンIsub,verおよびIsub,ho
rを検査するための手段と、(g)前記減算縞パターン
Isub,verおよびIsub,horにおける前記
白帯の位置を探査し、もし白帯が存在すれば、前記Ib
f,verが取り込まれる前記時間Tと同時にその探査
位置を記憶し、もし2つ以上の白帯が存在すれば、すべ
ての白帯の位置を探査し、前記時間Tと同時にすべての
白帯の探査位置と白帯の数を記憶する手段と、(h)白
帯の前記位置の時間的変化を示すグラフを得て、白帯の
パラメターと、前記位置の前記時間的変化の特定の性質
の両方あるいはどちらかに従って、起こりうる破壊位置
および破壊のタイミングを予測することにより、前記変
形対象物の機械的状態を診断する手段から成る変形対象
物の非破壊的検査装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
ID951808 | 1995-09-11 | ||
ID951808 | 1995-09-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133621A JPH09133621A (ja) | 1997-05-20 |
JP3027337B2 true JP3027337B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1061332B1 (en) | Shearographic imaging machine | |
US10267618B2 (en) | Defect detection method and defect detection apparatus | |
US10317190B2 (en) | Vibration measurement device | |
JP6638810B2 (ja) | 欠陥検査装置及び方法 | |
Chitanont et al. | Spatio-temporal filter bank for visualizing audible sound field by Schlieren method | |
EP0174939B1 (en) | Panel surface flaw inspection | |
CN104482875A (zh) | 单狭缝空间载波剪切散斑干涉测量系统及测量方法 | |
JPH0769153B2 (ja) | 被検体の非破壊的解析方法及び装置 | |
CN105973897B (zh) | Kdp晶体针状损伤点几何尺寸分布的测量方法 | |
US4670646A (en) | Laser wavefront measurement device utilizing crossed Ronchi gratings | |
US20200371018A1 (en) | Photoacoustic excitation sensing enhanced by cross-correlated unfocused speckle images | |
Zappa et al. | Digital image correlation technique in dynamic applications on deformable targets | |
JP7126670B2 (ja) | スペックル画像を用いる欠陥検出方法およびその装置 | |
JP3027337B2 (ja) | 変形対象物の非破壊的検査方法およびその装置 | |
US4620223A (en) | Interferometric deformation analysis system | |
Maas et al. | Two-dimensional deconvolution applied to phase-stepped shearography | |
Zhang et al. | Accurate and fast speckle interferometry in severe illumination conditions | |
Trillo et al. | Pulsed TV holography measurement and digital reconstruction of compression acoustic wave fields: application to nondestructive testing of thick metallic samples | |
JPH09133621A (ja) | 変形対象物の非破壊的検査方法およびその装置 | |
JP3228458B2 (ja) | 光学的3次元計測装置 | |
Tu et al. | Calibration of coherent optical fiber bundle with LCD screen for deformation measurements | |
JP2005024505A (ja) | 偏心測定装置 | |
JP3637165B2 (ja) | 表面測定装置 | |
KR100198527B1 (ko) | 규칙적 미세패턴의 결함 검사장치 | |
JP2847536B2 (ja) | 干渉縞の抽出方法 |