JP3026949U - スラローム用ポール - Google Patents
スラローム用ポールInfo
- Publication number
- JP3026949U JP3026949U JP1996000532U JP53296U JP3026949U JP 3026949 U JP3026949 U JP 3026949U JP 1996000532 U JP1996000532 U JP 1996000532U JP 53296 U JP53296 U JP 53296U JP 3026949 U JP3026949 U JP 3026949U
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- JP
- Japan
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- slalom
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- base portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】たわみ量が少なくポールへの衝突時に選手に与
える衝撃力を大幅に軽減するスラローム用ポールを提供
する。 【0010】 【課題を解決するための手段】埋設部としてのポール下
基部1Aと、地上露出部としてのポール上基部1Bと、
ポール下基部1Aとポール上基部1Bとを弾性的に連結
する弾性連結部2と、ポール上基部1Bに連なるポール
の下方部周囲に形成された弾性材から成るポロテクト部
材4とを備えて構成される。
える衝撃力を大幅に軽減するスラローム用ポールを提供
する。 【0010】 【課題を解決するための手段】埋設部としてのポール下
基部1Aと、地上露出部としてのポール上基部1Bと、
ポール下基部1Aとポール上基部1Bとを弾性的に連結
する弾性連結部2と、ポール上基部1Bに連なるポール
の下方部周囲に形成された弾性材から成るポロテクト部
材4とを備えて構成される。
Description
【0001】
本考案は、スラローム用ポールに関し、特に競技中に競技選手に加わる衝撃を 低減するスラローム用ポールに関する。
【0002】
スキー滑降競技や回転競技では、滑走方向斜面の所定個所にターニングポイン ト用のポール(スラローム用ポール)を多数立設することにより、コースを規定 している。このような競技では、スタート地点からゴール地点に到達するまでの 所要時間で順位が決まるため、選手は最短経路を通過すべく、スラローム用ポー ルの立設直近を滑走するようにあらゆる努力を傾注する。
【0003】 そのため、選手は、スラローム用ポール直近を通過する際、選手自身の肩、膝 、足、更には手に持っているストック等を使ってスラローム用ポールを倒して自 身の通過地点の遮蔽物を排除して滑り降りる。その結果、従来のスラローム用ポ ールは、破損し易く、取り替え処置が必要となり、競技運用面やコスト面の問題 だけでなく、更にまた選手が衝突時に受ける衝撃も大きく、選手の安全面での問 題が大きくなっていた。
【0004】 この問題を回避するため、近年、スラローム用ポールを雪面下に埋設される部 位(ポール下基部)と雪面上の露出部位(ポール上基部)とを、例えば、スプリ ング等の弾性連結部(関節部)で連結させて、滑走中の選手による排除動作に対 応する、いわゆる可倒式ポールが実用化されている。
【0005】 図4には、従来のこの種の可倒式ポール部としてのスラローム用ポールの側面 図が示されている。ポール下基部1Aが雪面下に埋設されており、雪面上に露出 するポール上基部1Bがポール下基部1Aと弾性連結部2を介して連結されてい る。弾性連結部2としては、ポール上基部1Bに横方向の力が加わった場合でも 直ちに復元するような特性を有する部材(例えば、スプリング材)が用いられる 。ポール上基部1Bには軸方向に中空部が設けられており、この中空部にポール 3が挿入固定されている。
【0006】 このような可倒式ポールでは、図5に示すように、ポール部3に横方向の力F が加わると、弾性連結部2があたかも関節部位として働き、ポール3がきわめて 簡単に倒れるため、選手の受ける衝撃は軽減され、また、ポールも破損し難くな る。
【0007】 かかるスラローム用ポールにより競技中の選手が受ける衝撃は軽減されるが、 用具等の改善に伴い、競技スピードがより高速化しているため、選手の安全を考 慮すると一層の衝撃緩和が必要となる。そのため、現在はポール自体の材質、形 状等を配慮し、ポール径を細くしたり、ポリカーボネイト等が用いられている。
【0008】
しかしながら、かかる材質形状等の改良による衝撃緩和は、大きくなく、依然 、選手に与える衝撃の問題は残っている。この問題は、単に選手の滑降中のポー ルへの衝突時の衝撃だけでなく、図6に示すように、急激に倒れ込んだポール3 が弾性連結部2を支点とする、または力Fの印加点を支点とするポール先端部3 1のたわみ、跳ね返りによるポール先端部31の衝突も非常に大きな問題となっ ている。例えば、細く、可撓性のあるポールを使用した場合には、図6に示すよ うに、選手の膝や足等によるポールを倒すための力Fが急激に加わった場合には 、ポール先端部31が内側にたわむ(反り返る)ため、このたわみ部となる先端 部31が選手の上半身、特に顔面を直撃する恐れがあり、きわめて危険な状態と なる。この危険を回避するため、従来は、選手自身が転倒時の頭部保護のための ヘルメット以外に顔面にプロテクタを着用して競技に臨んでいた。しかし、この ような装備は、1/100秒を争う競技選手にとっては煩わしいものである。
【0009】 そこで、本考案の目的は、たわみ量が少なくポールへの衝突時に選手に与える 衝撃力を大幅に軽減するスラローム用ポールを提供することにある。
【0010】
前述の課題を解決するために本考案によるスラローム用ポールは、埋設部とし てのポール下基部と、地上露出部としてのポール上基部と、前記ポール下基部と ポール上基部とを弾性的に連結する弾性連結部と、前記ポール上基部に連なるポ ールの下方部周囲に形成された弾性材から成るプロテクト部材とを備えて構成さ れる。
【0011】 ここで、前記ポールは前記ポール上基部内部に軸方向に形成された凹部に挿入 固定され、また、前記ポールと前記ポール上基部とは一体化され、前記プロテク ト部材は前記ポール外径より大きい内径をもつ中空部を有する中空弾性部材であ り、更には、前記プロテクト部材は、軸方向に分割可能であり、この分割部から 前記ポストを挿入して、周囲を囲んだ後に固定されるように構成することもでき る。
【0012】
次に図面を参照して本考案の実施形態例を説明する。 図1は本考案によるスラローム用ポールの実施形態の一部断面側面図である。
【0013】 本実施形態は、図5に示す従来のスラローム用ポールと同様に、雪面下に埋設 されるポール下基部1Aと雪面上に露出しているポール上基部1Bが弾性連結部 2を介して連結されており、ポール上基部1Bが弾性連結部2を中心にして簡単 に倒れるとともに、直ちに復元して直立状態に至るような可倒式ポール構成とな っている。ポール上基部1Bの軸方向内部には中空部が形成され、この中空部に ポール3が挿入、固定されている。ここで、ポール3は、ポール上基部1Bと一 体化することもできる。ポール3の下方周囲にはラバー等の緩衝材から成るプロ テクト部材4が形成されている。プロテクト部材4が形成されている部位は、選 手が衝突する部位に相当し、衝突時の衝撃力を吸収するだけでなく、ポール3の 先端部のたわみ量も小さくするため、ポールへの衝突時に、ポール3の先端部が たわんで選手顔面に当たる危険性を大幅に低減できる。
【0014】 プロテクト部材4の形成により、加わる力の方向と逆方向へのポール先端のた わみが減少される点について以下図2と図3を参照して説明する。図2と図3は 、本考案の一形態と従来のスラローム用ポールの側面図と、横方向の力Fが加わ ったときの先端部のたわみ量の関係を示す。
【0015】 先ず、図3を参照すると、従来のスラローム用ポールは、(A)に示すように 、ポール上基部1Bに挿入されているポール3の直径はD1(断面係数Z1に対 応)と細く、(B)に示すような横方向の力(競技選手の衝突や腕、肩、膝等に より加わる力)Fが加わったときのポール先端部のたわみは、(B)に示すよう に、たわみの発生初期位置からポール部3の先端長(作用長さ)がL2と長いた め大きなたわみ量S2となる。
【0016】 一方、本考案におけるスラローム用ポールでは、図2(A)に示すように、ポ ール部3の径D1よりも太い径D2(断面係数Z2に対応)となるプロテクト部 材4がポール3の下部のポール上基部1Bの上方に形成されているので、たわみ 量に大きな影響を与える。一般に、ポールのたわみの発生は、太径部では小さく 、細径部では大きい。典型的な表現では、図2(B)に示すように、たわみの発 生初期位置は、ポール3に形成されたプロテクト部材4の上部境界部となり、作 用長さとなるたわみ発生長は、この境界部からポール先端部までの距離L1とな り、図3(B)に示す従来のスラローム用ポールと比較して、L1はL2よりも 大幅に短くなるので、そのたわみ量S1もS2と比較して著しく小さくなる。し たがって、本考案のスラローム用ポールでは、ポールに加わる横方向の力と逆方 向にたわむ量(跳ね返ってくる量)が従来と比較して非常に小さくなるので、競 技選手がポールに衝突する時のポールの急激な跳ね返りが選手の顔面を直撃する 危険性及びその衝撃力が著しく軽減される。
【0017】 プロテクト部材4は、通常のポール3に嵌挿させて形成させたり、ポール3の 所定外囲部に外方から形成することもできる。このとき、プロテクト部材4は、 競技選手の肩、膝、ストック等が直接衝突するため破損し易く、取り替えが容易 である必要がある。そのため、プロテクト部材は、中空円筒形状とし、軸方向に 2分割可能構造とし、ポールを挟み込んだ後、接着材により合体させたり、軸方 向に切れ目を入れておき、この切れ目を開いてポールを挟み込んだ後、接着材に より合体をさせることもできる。また、接着材以外の他の係合、固定手段を用い ることもできる。
【0018】 以上の実施形態例の説明では、雪上のスキー用のスラローム用ポールを例とし て挙げているが、本考案は、雪上だけでなく、他の滑降競技に用いられるスラロ ーム用ポールについても適用できることは明らかである。
【0019】
以上説明したように、本考案のスラローム用ポールによれば、衝突時の衝撃力 が大幅に緩和されるだけでなく、衝突時の衝突力方向とは逆方向のポールのたわ み量が激変するので、競技選手に及ぼす危険性が格段に減少する。
【図1】本考案によるスラローム用ポールの実施形態の
一部断面側面図である。
一部断面側面図である。
【図2】本考案の一実施形態と従来のスラローム用ポー
ルについて横方向の力Fが加わったときの先端部のたわ
み量の関係を示す図である。
ルについて横方向の力Fが加わったときの先端部のたわ
み量の関係を示す図である。
【図3】本考案の一実施形態と従来のスラローム用ポー
ルについて横方向の力Fが加わったときの先端部のたわ
み量の関係を示す図である。
ルについて横方向の力Fが加わったときの先端部のたわ
み量の関係を示す図である。
【図4】従来の可倒式ポール部としてのスラローム用ポ
ールの側面図である。
ールの側面図である。
【図5】図4に示す従来のスラローム用ポールの倒れた
状態の側面図である。
状態の側面図である。
【図6】図4に示す従来のスラローム用ポールのポール
が急激にポール倒れ込んだ状態での跳ね返りによるポー
ル先端部の衝突を示す図である。
が急激にポール倒れ込んだ状態での跳ね返りによるポー
ル先端部の衝突を示す図である。
1A ポール下基部 1B ポール上基部 2 弾性連結部 3 ポール 4 プロテクト部材 31 ポール先端部
Claims (5)
- 【請求項1】埋設部としてのポール下基部と、 地上露出部としてのポール上基部と、 前記ポール下基部とポール上基部とを弾性的に連結する
弾性連結部と、 前記ポール上基部に連なるポールの下方部周囲に形成さ
れた弾性材から成るプロテクト部材と、 を備えて成ることを特徴とするスラローム用ポール。 - 【請求項2】前記ポールは前記ポール上基部内部に軸方
向に形成された凹部に挿入固定されている請求項1に記
載のスラローム用ポール。 - 【請求項3】前記ポールと前記ポール上基部とは一体化
されている請求項1に記載のスラローム用ポール。 - 【請求項4】前記プロテクト部材は前記ポール外径より
大きい内径をもつ中空部を有する中空弾性部材である請
求項1に記載のスラローム用ポール。 - 【請求項5】前記プロテクト部材は、軸方向に分割可能
であり、この分割部から前記ポストを挿入して、周囲を
囲んだ後に固定されている請求項1に記載のスラローム
用ポール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000532U JP3026949U (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | スラローム用ポール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000532U JP3026949U (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | スラローム用ポール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3026949U true JP3026949U (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=43162083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000532U Expired - Lifetime JP3026949U (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | スラローム用ポール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026949U (ja) |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP1996000532U patent/JP3026949U/ja not_active Expired - Lifetime
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