JP3026879U - 小動物用飼育籠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の水切り容器を装着する小動物用飼育籠で
は、構造が複雑となること、及び部品点数が増えるこ
と、又は製品価格が高くなること、等の課題がある。ま
た内外箱を利用する構成のペット用トレイと本考案とは
本質的に相違する。 【解決手段】小動物の排泄物、飼育時に発生するゴミ、
等を確実かつ簡単に収容・排除できること、容器等の清
掃が行えること、飼育環境の向上・病気発生防止を図る
こと、等を目的する金網、パンチングメタル等の透孔部
材でなる網体、及びこの網体を架承する飼育籠本体と、
で構成される小動物用飼育籠であり、当該小動物用飼育
籠の飼育籠本体を外箱と、この外箱に架承される内箱と
で構成し、当該内箱に水切り用透孔及び前記網体をそれ
ぞれ設け、この内箱を持ち上げることにより前記外箱と
前記網体及び当該内箱とが離間できることを特徴とする
小動物用飼育籠である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ハムスター等の小動物用飼育籠に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の如く、飼育が簡単なこと、可愛いこと又は小さいこと、等の見地から愛 玩小動物（以下、小動物とする。）として利用されている。そして、この種の小 動物の中でもハムスター（以下、代表例としてハムスターで説明する。）が現状 では一番普及している。このハムスターは、他の小動物に比し排泄物が多いこと 、及びこの排泄物に特有の悪臭があること、等の面から常時清掃に気を付ける必 要があるとともに、当然清掃回数が増える。このような要望に応えるためには、 排泄物を飼育籠（容器本体又は水切り容器等の箱体）に確実に収容すること、及 びこの収容した排泄物を簡単に排除できること、等が必要となる。

【０００３】 前述のような状況よりして、既に、本願考案者は、以前に改良された小動物用 飼育籠を提案している。即ち、実公昭５９−３９８８９号の小動物用飼育籠であ る。この考案は、金網本体を有する支持台本体に底部開放の水切り容器を着脱自 在に設け、この支持台本体の底部で、かつ当該水切り容器の下方に排泄物収容用 の受皿（引出し）を設ける構成となっている。したがって、ハムスターの排泄物 を水切り容器を経由して受皿で受け止め、この受皿を引き出して収容した排泄物 を排除する構成である。即ち、当該受皿の出し入れで収容又は排除することを特 徴とする。

【０００４】 尚、内外箱を利用する構成のペット用トレイとしては、実開平６−７５１５１ 号、同６−６４４５３号がある。しかしこの考案は、同じ分類であるが物品の違 いと、これに基づく利用の仕方が相違する。また飼育籠の基本的構成である金網 と内箱との関係につき言及する処がなく、本考案とは解決しようとする課題が異 なる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記実公昭５９−３９８８９号の考案は、付属部品として水切り容器を要する ことから、構造が複雑となること、及び部品点数が増えること、並びにこれに基 づいて価格が高くなること、等の課題がある。

【０００６】 そして、前記内外箱を利用する構成のペット用トレイと本考案との相違は前述 の通りであり割愛する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記に鑑み、本考案は、ハムスター等の排泄物、飼育時に発生するゴミ等を確 実かつ簡単に排除でき、かつ前記容器等の清掃が行えること、又は飼育環境の向 上及び病気発生防止すること、等を意図して下記の構成を採用する。

【０００８】 即ち、本考案の金網、パンチングメタル等の透孔部材でなる網体、及びこの網 体を架承する飼育籠本体と、で構成される小動物用飼育籠であって、 当該小動物用飼育籠の飼育籠本体を、外箱及びこの外箱に架承される内箱で構 成し、当該内箱に水切り用透孔及び前記網体をそれぞれ設け、この内箱を持ち上 げることにより前記外箱と前記網体及び当該内箱とが離間できることを特徴とす る小動物用飼育籠である。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案は内箱に設けた係止部には網体が着脱自在に設けられることから、当該 網体が内箱に設けられている場合は、この網体を取外し内箱を開放する。この開 放された内箱に牧草、ワラ、チップ材の床敷物等を布設する。その後、当該内箱 に網体を取付けることにより飼育籠の上半部が形成されるので、当該飼育籠の上 半部を持って空の外箱に挿設係止することにより飼育籠が構成されるので、以後 は従来の飼育籠と同様に使用される。但し、排泄物は外箱に設けた内箱の水切り 用透孔より滴下又は内箱の外面をつたわり落下等してこの外箱に収容され、当該 外箱に排泄物が所定量収容される状況、又は排泄物、ゴミ等より悪臭が発生する 状況、等となった場合は、飼育籠の上半部（内箱及び網体等を云う。）を持ち上 げることにより、当該飼育籠の上半部と外箱とが離間されるとともに、外箱が開 放される。したがって、当該外箱の排泄物の除去及びこの外箱の清掃が行える。 即ち、排泄物の除去及びこの外箱の清掃が簡易かつ速やかに達成される。その後 は、清潔になった外箱上に飼育籠の上半部を架承することにより、清掃が終了し 、飼育籠が形成される。

【００１０】 このようにして形成された飼育籠を用いてハムスターを飼育していき、前述の 如く、外箱に排泄物が所定量収容される状況、又は排泄物、ゴミ等より悪臭が発 生する状況、等となった場合は、前回の作業及び手順が繰り返される。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照にして説明する。

【００１２】 １は金網、パンチングメタル等の透孔部材でなる網体、２は前記網体１が架承 される飼育籠本体を示しており、当該網体１と飼育籠本体２とで飼育籠Ａが構成 される。

【００１３】 先ず、網体１は在来とほぼ同様な構成及び機能を備えており、後述する内箱の 係止部に着脱自在に設けられる。次に飼育籠本体２は方形状（一例である。以下 同じ）の外箱３と、この外箱３に架承されかつ外箱３の内底面３１との間に適宜 のスペース５を形成するように設けられた方形状（一例である。以下同じ）の内 箱４と、で構成されており、この一例では外箱３の段付部３２に内箱４の段付鍔 部４２が係止される。そして、この係止により外箱３に内箱４が架承されるとと もに、前記スペース５が形成される。

【００１４】 尚、内箱４の底板４１には孔４３が設けられており、この孔４３にはほぼ５mm 程度の水切り用透孔６１を有するステンレス製（一例である）の水切り板６が着 脱自在（一例である。）に設けられている。したがって、この水切り用透孔６１ を利用して排尿、その他水分等を外箱３の内底面３１に導く構成である。また前 記水切り用透孔６１は内箱４に直接設けること、又は底板４１のほぼ全体に設け ること、等の各例を採用することもできる。図中４４は内箱４に設けた網体１を 係止する係止部（一例である。）であり、図示の如く数個に設けられる。図中８ は内箱４の底板上面（内底面）に設けられた牧草、ワラ、チップ材等の床敷物で ある。当該床敷物８に脱臭特性又は消臭特性等の効能を付与することも可能であ る。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、前述の構成を採用するので、外箱に収容された排泄物、その他ゴミ 等を確実かつ簡単に排除でき、かつ前記外箱の清掃が行える効果と、飼育環境の 向上及び病気発生防止に役立つ考案である。また前記排除及び清掃の際、ハムス ターは内箱と網体でなる飼育籠の上半部に収容されており逃亡の虞れがないこと 、及び人的被害発生防止に役立つこと、等の効果がある。また本考案は構造簡単 であり、取扱いの容易化、低コスト化、耐久性向上等に役立つ効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体斜視図である。

【図２】外箱と内箱とを分解して示す斜視図である。

【図３】外箱と内箱とを嵌合した状態を示す断面図であ
る。

【図４】内箱の平面図である。

【符号の説明】

１ 網体 ２ 飼育籠本体 ３ 外箱 ３１ 内底面 ３２ 段付部 ４ 内箱 ４１ 底板 ４２ 段付鍔部 ４３ 孔 ４４ 係止部 ５ スペース ６ 水切り板 ６１ 水切り用透孔 ８ 床敷物 Ａ 飼育籠

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金網、パンチングメタル等の透孔部材で
   なる網体、及びこの網体を架承する飼育籠本体と、で構
   成される小動物用飼育籠であって、 当該小動物用飼育籠の飼育籠本体を、外箱及びこの外箱
   に架承される内箱で構成し、当該内箱に水切り用透孔及
   び前記網体をそれぞれ設け、この内箱を持ち上げること
   により前記外箱と前記網体及び当該内箱とが離間できる
   ことを特徴とする小動物用飼育籠。
2. 【請求項２】 上記水切り用透孔はステンレス製板に開
   設される構成であって、その孔径が略５mm程度となって
   いることを特徴とする請求項１に記載の小動物用飼育
   籠。
3. 【請求項３】 上記外箱の上面開口に段付部を形成し、
   この段付部に上記内箱の段付鍔部が係止される構成とな
   っている請求項１に記載の小動物用飼育籠。