JP3024525U - 紫外線強度を波長帯域別に段階表示で表示する表示器 - Google Patents

紫外線強度を波長帯域別に段階表示で表示する表示器

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JP3024525U JP1994016396U JP1639694U JP3024525U JP 3024525 U JP3024525 U JP 3024525U JP 1994016396 U JP1994016396 U JP 1994016396U JP 1639694 U JP1639694 U JP 1639694U JP 3024525 U JP3024525 U JP 3024525U
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信昭 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽光等を採光窓とフィルター等を経由し
て、紫外線に感応して変色する樹脂に照射して、その変
色の度合いを波長帯域別に段階評価で判定して紫外線の
強度のレベルを判定する用具を提供する。 【構成】 薄い中空の箱状に形成されてなる基体(5)
は、前面部に外部光を取り込むための採光窓(1)、
(2)、側面部に収納口(3)を有する。ケース
(E)はその基体(5)の上側面に説明掲示板(4)を
接続して一体化したものである。基体(5)の収納口
(3)から前面照射域限定板(A)、フィルター材層
(B)、感応材層(C)、裏面遮光板(D)を重ね合わ
せて収納し、収納口(3)に蓋(F)をはめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、太陽から地球上に到達する紫外線の強度を段階的評価で表示する表示 器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような誰にでも全く予備知識なしで簡単に使用できる形式の紫外線 強度表示器は皆無である。特に紫外線の量に応じて感応し変色する程度が異なる 感応材複数個を並べて、太陽からの直射光、或いは海、空等の反射光が地上に到 達する光を受け、その感応材複数個が呈する変色の程度を観察することによって 例えば紫外線の強さの段階表示でどの程度有害な紫外線を人が浴びているかを、 色を見て知る為の装置は知られていない。
【0003】 従来の技術として知られている紫外線の強度を観測することに関するものの一 つとしてオゾン観測に用いられるドブソン分光光度計があるが、これは石英プリ ズムを用い太陽を光源とし二枚のスリットを用いて二波長の紫外線強度を同時に 測定しその強度比からオゾン気柱全量を求める方式である。また、同様の目的で 石英プリズムの代わりに回析格子を使用したブリューワー分光光度計があるが、 いずれも、本考案とは原理、構造、用途、使用法等において全く異なるものであ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来、太陽光は植物の光合成を実現させたり、太陽光に含まれる紫外線が人間 の皮膚内で7デヒドロコレステロールをビタミンD3に変換したりすることによ り、太陽光が地球上の自然と人間とに多大な恩恵を与えつづけていると考えられ てきた。しかし、最近の光生物学の進歩によってそれらの恩恵を上回る害毒をも たらすことが知られるようになった。即ち、太陽光線が細胞障害と光毒性反応、 光アレルギー反応そして皮膚癌などの原因になることである。
【0005】 地上に到達する太陽光線は電磁波のうち波長が300ナノメートルより長波長 の光の連続スペクトルからなっており、紫外線もそこに含まれている光線で、波 長が190ナノメートルから280ナノメートルの範囲にある短波長紫外線、波 長が280ナノメートルから320ナノメートルの範囲にある中波長紫外線、波 長が320ナノメートルから400ナノメートルの範囲にある長波長紫外線の三 種に分類され、このうち、日焼けと皮膚癌の発生を促すのは主に波長が320ナ ノメートルより短い、中、短波長の紫外線であるが、短波長紫外線は地上に達す る前に地上15キロメートルから35キロメートルの成層圏のオゾンや分子酸素 の層でブロックされ吸収されるから、地球上には到達しないといわれ、長波長紫 外線は他の波長帯域の紫外線に比べて人間に対する有害性は微小でありむしろ実 際には皮膚の細胞を中波長紫外線の有害作用からまもるメラニン色素の生成を刺 激するなどの有益な働きがあるといわれている。
【0006】 人間の健康に影響する紫外線は主として中波長帯の紫外線であり人間が受ける 影響度は紫外線の照射量と依存関係にあるので、今後太陽から地上に到達する紫 外線量がオゾン層の破壊等で顕著に増加すれば人間の皮膚癌の発生が増加してく ることが知られている。現在誰もが紫外線が皮膚に悪い影響を及ぼすことは知っ ているが、今日に至るまで、具体的に科学的に紫外線の程度を個人レベルで知る 軽便な方法は提供されていない。
【0007】 故に、今後、人間は紫外線の有害性について認識を持ち、ひとりひとりが日常 生活において自分が浴びる紫外線の照射量を科学的に把握して皮膚癌等紫外線に よる疾患にかかる可能性から常時遠のいているべき必要にせまられている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における紫外線強度表示器は、特定の波長 範囲の紫外線の照射量に感応して変色する性質を有する一個又は複数個の感応材 を該性質の強い順に段階的に並列させて形成された感応材層及び光の透過量を調 節する効果を有する複数個のフィルター材を該効果の強い順に並列させて形成さ れたフィルター材層及び該感応材層の表面に外部からの光を照射する際に照射領 域の形を限定する前面照射域限定板及び感応材層の裏面が外部からの光によって 照射されるのを防ぐための裏面遮光板及びこれらを重ね合わせて収納する薄い中 空の箱状に形成されてなる基体と、該基体の前面部に設けた外部の光を取り込む ための採光窓と、該基体の後面部に設けた人が感応材の変色状況を目視するため の目視窓と、該基体の一方の側面部に設けた収納口と、該基体の上側面につなげ て基体前面と同一平面上に設けられた説明掲示板とからなるケース及び該収納口 を塞ぐための蓋とから構成され、ケースの収納口から前面照射域限定板とフィル ター材層と感応材層と裏面遮光板とを重ね合わせて収納して、収納口に蓋をはめ てなるものである。
【0009】 また、構造を簡単にするために、基体の採光窓の形状を前面照射域限定板の照 射領域の形と同形にすることにより、基体と前面照射域限定板とを一体化して形 成してもよい。
【0010】 また、同様の目的で、基体の採光窓内に、又は前面照射域限定板の照射領域内 に、又は上記の基体の採光窓と一体化された前面照射域限定板の照射領域内に、 フィルター材を組込むことにより、前面照射域限定板と基体のいずれか一方又は 両方とフィルター材層とを一体化して形成してもよい。
【0011】
【作用】
表示器の採光窓を紫外線の採光方向に向けて維持して、一定時間後に、日影に おいて、ケースの収納口の蓋を取り外して、裏面遮光板を、表示器の裏面の目視 窓から感応材の裏面が十分見える位置まで引き出し、目視窓から感応材の変色度 合いを見て、紫外線の強度が段階評価のうちどの段階の強度かを判定し、その時 の紫外線の強さが人体の皮膚に対してどの程度の危険度かを知る。
【0012】 このとき、表示器の採光窓から感応材の変色度合いが十分に良く見えるときは 上記の蓋の取り外し及び裏面遮光板の引き出しを行うことなく、採光窓から見え る変色度合いを見て、紫外線の強度が段階評価のうちどの段階の強度かを判定て もよい。
【0013】 上記の紫外線の判定の終了後、表示器を暗いところに暫く保管しておくだけで 中の感応材の色が元の色に復帰するから、その後繰り返して使用できる。
【0014】 このとき、表示器前面に、表示器の使用法の説明として、採光窓から外部の光 を受け始めてから受け終わるまでの採光時間の推奨値を、例えば「採光1分後判 定」及び「採光後5分後判定」等と、指定する印字がある時は、それにしたがっ て、まず採光窓から外部の光を受け始めてから受け終わるまでの採光時間を1分 にして上記の作用記載の作業をおこない、次に同採光時間を5分にして作用記載 の作業をおこない、最後にそれら二つの判定結果を比較して、紫外線強度の測定 結果を総合判定する。
【0015】 但し表示器の使用に慣れてきたら、必ずしも上記の採光時間の推奨値の指示に 厳密に従わなくてもよい。
【0016】 また、該基体の上側面にある説明掲示板に紐通し穴を開けてその穴に紐を通し て結び、ペンダントのように首にかけて使用又は携帯してもよい。
【0017】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 図1〜図8において、基体(5)は、例えば不透明の塩化ビニール樹脂のよう なプラスチックスを用い、押し出し成形加工により、0.5mm〜1.5mm程 度の肉厚を有する内容積寸法縦53mm×横53mm×高さ3〜5mmの箱型に 形成されている。さらに詳しくは、基体(5)の一方の側面に前面照射限定板( A)とフィルター材層と感応材層と裏面遮光板とを密着させて重ね合わせて差し 込むための内寸幅53mm×高さ3〜5mm程度の差し込み収納口を有し、かつ 基体(5)の前面部に50mm×50mm程度の広さの採光窓(1)を有し、か つ基体の裏面部に50mm×50mm程度の広さの目視窓(2)を有している。
【0018】 前面照射限定板(A)とフィルター材層(B)と感応材層(C)と裏面遮光板 (D)はいずれも厚さが0.1mm〜3mmの範囲にあって、縦53mm×横5 3mm程度の薄板状に形成されている。さらに詳しくは、前面照射限定板(A) はテレホンカードと類似の不透明の材質でできた薄板状であり、前面照射限定板 の照射領域は前面照射域限定板の要所を切取ってあけた窓のように形成されてい る。そのレイアウトは、長波長紫外線の強度の5段階評価のための照射領域(7 a,7b,7c,7d,7e)を5個の四角形にして左手に縦に、中波長紫外線 の強度の5段階評価のための照射領域(7f,7g,7h,7i,7j)を5個 の四角形にして中央に縦に、短波長紫外線の強度の5段階評価のための照射領域 (7k,7l,7m,7n,7o)を5個の四角形にして左手に縦に、それぞれ 配置され、且ついずれも各波長帯の紫外線に感応して変色するのに要する時間が より多くかかるもの程上にあるように配置されている。さらに詳しくは、それら 照射領域の近くにそれらの照射領域を説明する文字として、特に感応する波長帯 が長波長、中波長又は短波長であることを示すためのUV−A,UV−B,UV −C等の文字を上段に印字し、且つ5段階評価のレベルを示すための1、2、3 、4、5等の文字を縦に最左端に印字してある。また、表示器の使用法の説明と して、採光窓から外部の光を受け始めてから受け終わるまでの採光時間の推奨値 として1分と5分の文字を印字してある。
【0019】 フィルター材層(B)は厚さが0.1mm〜3mm程度で寸法が縦53mm× 横53mm程度の薄板状に形成されている。さらに詳しくは、フィルター材層は ガラス又はポリエチレン等のプラスチックス等の透明の材質でできた5個のフィ ルター材(b1,b2,b3,b4,b5)の集合体であり、フィルター材の厚 みは0.1mm〜3mm程度であり、大きさは中側の3個(b2,b3,b4) は縦8mm×横53mmの長方形で、両外側の2個(b1,b5)は縦14.5 8mm×横53mmの長方形の薄板状である。
【0020】 フィルター材は、感応材が紫外線に感応して変色するのに要する時間を遅らせ るために採光窓(1)から入ってきた光の透過量を減じる役割をするものであり 、5個のフィルター材はその透過率が少しずつ異なっており、一つのフィルター 材層は光の透過率が少しづつ異なっているフィルター材5個(b1,b2,b3 ,b4,b5)を透過率の大きいものから順に下から上にならべてつないだ形に なっている。
【0021】 一つのフィルター材層上におけるフィルター材のレイアウトは、紫外線強度の 5段階評価のための照射領域の各段階ごとに1個の、長波長、中波長、短波長共 用のフィルター材を割当配置してある。例えば、図2のフィルター材層(B)を 図1の前面照射域限定板(A)と共に表示器の基体(5)内に収納した状態にお いて、前面照射域限定板(A)の限定領域を示す四角形のうちの、長波長紫外線 の第3段階の四角形(7c)と中波長紫外線の第3段階の四角形(7h)と短波 長紫外線の第3段階の四角形(7m)の真下に、透過率が3番目に大きいフィル ター材(b3)が丁度位置するように配置してある。
【0022】 感応材層(C)は0.1mm〜3mm程度の肉厚を有する、寸法が縦53mm ×横53mm程度の薄板状に形成されている。さらに詳しくは、感応材層は光を 受けると変色する性質を持つプラスチックス等の材質でできた、特に長波長紫外 線に顕著に感応して変色する感応材1個(c1)と特に中波長紫外線に顕著に感 応して変色する感応材1個(c2)と特に短波長紫外線に顕著に感応して変色す る感応材1個(c3)とからなる集合体である。
【0023】 一つの感応材層上における感応材のレイアウトは、紫外線の長波長、中波長、 短波長の三種類の波長帯域ごとに1個の、感応材を割当配置してある。 例えば、図1に示す前面照射域限定板(A)及び図2のフィルター材層(B)と 共に図3の感応材層(C)を表示器の基体内に収納した状態において、前面照射 域限定板の限定領域を示す四角形のうちの、長波長紫外線の5個の照射領域(7 a,7b,7c,7d,7e)の四角形の真下に、特に長波長の紫外線に感応し て顕著に変色する感応材(c1)が位置するようにし、且つ中波長紫外線の5個 の照射領域(7f,7g,7h,7i,7j)の四角形の真下に、特に中波長の 紫外線に感応して顕著に変色する感応材(c2)が位置するようにし、且つ短波 長紫外線の5個の照射領域(7k,7l,7m,7n,7o)の四角形の真下に 、特に短波長の紫外線に感応して顕著に変色する感応材(c3)が位置するよう に配置してある。より詳しくは、寸法が下辺22mm×上辺17mm×高さ53 mmの台形である長波長紫外線に顕著に感応して変色する感応材(c1)1個と 下辺9mm×上辺19mm×高さ53mmの台形である中波長紫外線に顕著に感 応して変色する感応材(c2)1個と、下辺22mm×上辺17mm×高さ53 mmの台形である短波長紫外線に顕著に感応して変色する感応材(c3)1個と を接合してなる集合体である。
【0024】 実施例では上記のように、紫外線の三種類の異なる波長帯域に感応する感応材 複数を接合させて一つの感応材層を形成しているが、現実に感応材の中には、一 種類の感応材で長、中、短の波長の紫外線すべてに顕著に感応するものがあるか ら、それを用いて形成される実施例の一つとして、単一の感応材からなる感応材 層と5段階評価のための照射領域の5個の四角形を縦1列のみ並べた前面照射域 限定板とからなる、より簡単な表示器も考えられる。
【0025】 裏面遮光板は、金属またはプラスチック等の不透明の材質を用いて、寸法が53 mm×横53mm程度の薄板状に形成されている。
【0026】 収納口(3)を塞ぐための蓋(F)は、収納口を覆い隠すための縦の3〜6m m×横53〜55mmで厚さ1.5mm程度の平らな板状の蓋部に、縦3〜5m m×横53mm×奥行1〜1.5mm程度の突出部をつけた形状である。
【0027】 なお、上述した実施例においては、蓋を物理的に別個の物体としているが、蓋 (F)を裏面遮光板(D)と一体化してもよい。また、蓋(F)と表示器の基体 (5)との間を、柔軟なプラスチック製シートで繋いだ形状にして、蓋の開閉時 にこのプラスチック製シートが蝶番の働きをするようにしてもよい。
【0028】 説明掲示板(4)は基体(5)の表面とほぼ同一平面上に基体の上側面部につ なげて、基体と同一材質を用いて形成されている。この説明掲示板は外寸がおよ そ縦25mm×横55mm×高さ5mm程度の板状に形成されている。
【0029】 本実施例の説明掲示板(4)では、この表示器の商品名が例えばウルトロメー ター等であるときのその英文字を記載し、さらに地球のオゾン層を守るキャンペ ーン向きに地球、雲、オーロラ、成層圏、スペースシャトル、星、太陽をアレン ジしたイラストを掲載した例を示している。説明掲示板(4)には、この他に製 造会社名、感応材の有効期限、感応材の感度特性、赤道直下用、海浜用、強紫外 線発生施設用など用途の別、5段階評価の見方等の記載や説明文、さらには紫外 線に関するミニ知識、所有者名記入欄などを掲示したりして使用してもよい。ま た説明掲示板のところに時計、タイマー等を組み込んでもよい。
【0030】 説明掲示板は、この紫外線強度表示器の性質を示すための情報を掲示するため のものであるが、副次的用途としてはこの表示器を手にとるときの把手にもなる 。 必要なら 説明掲示板に紐通し穴(6)を開けてその穴に紐を通して結び、ペンダントのよ うに首にかけられるようにしてもよい。
【0031】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0032】 本考案に係る紫外線強度表示器の利用者が行う判定作業は、裏面遮光板を引き 出して目視窓から見える感応材の色を見て、採光した紫外線の強度が段階評価の どのレベルかを判定できるので、極めて容易に、極めて簡単に使用できる。
【0033】 本考案に係る紫外線強度表示器は構造が簡単なので、容易に作成できる。
【0034】 本考案に係る紫外線強度表示器の構造がポケットに入るほどに小型で且つ軽量 なので、気楽に何処へでも携行できる。
【0035】 本考案に係る紫外線強度表示器を利用者がその判定結果を尺度にして有害な紫 外線を早期に感知あるいは察知できるので、紫外線による疾患にかかることから 常に十分余裕を持って回避することができ、より良い健康管理と皮膚のケアがで きる。
【0036】 本考案が提供する紫外線表示器を生徒あるいは学生が教材として使用すれば、 太陽光線や紫外線の波長、オゾンや成層圏、紫外線光量に比例して変色の度合い を増す特異な性質の樹脂等について、理科教室感覚で楽しく学習することができ る。
【0037】 本考案に係る紫外線表示器の説明掲示板に地球環境保全をうたったキャッチフ レーズやキャンペーンのキーワードを印字して、地球環境保全、皮膚癌対策、成 層圏のオゾン層等に関する国際会議、フォーラム、講座の参加者らに、参加者胸 章として配布すれば、参加者らが紫外線表示器本来の実用機能を使用する楽しみ に加えて、共通の使用体験を持ったことで参加者一同がそれらの集会の紫外線に 関わるテーマに対するこころの集中や参加者同志の一体感を高めることに貢献す る。
【0038】 誰もが紫外線が皮膚に悪い影響を及ぼすことは知っているが、具体的に科学的 に紫外線の程度を個人レベルで知る軽便な方法が提供されていないため、化粧品 利用者は、紫外線強度の強弱を段階的にレベルで表示する尺度をもたないできた が、本考案に係る紫外線強度表示器を化粧品利用者が常用すれば、例えば、その 日の太陽から地表に到達する紫外線強度をこの表示器で表示してみてからその日 の条件に叶った化粧品の種類や処方を選ぶというようなことが可能となるし、あ るいは紫外線が強いという判定が出たときは、外出着を長袖のものにして肌の露 出を避ける等のきめ細かい皮膚のケアや健康管理ができる。
【提出日】平成7年2月2日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、太陽から地球上に到達する紫外線の強度を段階的評価で表示する表示 器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような誰にでも全く予備知識なしで簡単に使用できる形式の紫外線 強度を波長帯域別に表示する表示器は皆無である。特に紫外線の量に応じて感応 し変色する感応材、太陽からの直射光、或いは海、空等の反射光が地上に到達 する光をフィルター材を通して受け、その感応材が呈する変色の程度を観察する ことによって例えばどの程度有害な紫外線を人が浴びているかを、短波長、中波 長、長波長の三種類の波長帯域別に表示された、の濃さの段階表示を見て知る 為の装置は知られていない。
【0003】 従来の技術として知られている紫外線の強度を観測することに関するものの一 つとしてオゾン観測に用いられるドブソン分光光度計があるが、これは石英プリ ズムを用い太陽を光源とし二枚のスリットを用いて二波長の紫外線強度を同時に 測定しその強度比からオゾン気柱全量を求める方式である。また、同様の目的で 石英プリズムの代わりに回析格子を使用したブリューワー分光光度計があるが、 いずれも、本考案とは原理、構造、用途、使用法等において全く異なるものであ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来、太陽光は植物の光合成を実現させたり、太陽光に含まれる紫外線が人間 の皮膚内で7デヒドロコレステロールをビタミンD3に変換したりすることによ り、太陽光が地球上の自然と人間とに多大な恩恵を与えつづけていると考えられ てきた。しかし、最近の光生物学の進歩によってそれらの恩恵を上回る害毒をも たらすことが知られるようになった。即ち、太陽光線が細胞障害と光毒性反応、 光アレルギー反応そして皮膚癌などの原因になることである。
【0005】 地上に到達する太陽光線は電磁波のうち波長が300ナノメートルより長波長 の光の連続スペクトルからなっており、紫外線もそこに含まれている光線で、波 長が190ナノメートルから280ナノメートルの範囲にある短波長紫外線、波 長が280ナノメートルから320ナノメートルの範囲にある中波長紫外線、波 長が320ナノメートルから400ナノメートルの範囲にある長波長紫外線の三 種に分類され、このうち、日焼けと皮膚癌の発生を促すのは主に波長が320ナ ノメートルより短い、中、短波長の紫外線であるが、短波長紫外線は地上に達す る前に地上15キロメートルから35キロメートルの成層圏のオゾンや分子酸素 の層でブロックされ吸収されるから、地球上には到達しないといわれ、長波長紫 外線は他の波長帯域の紫外線に比べて人間に対する有害性は微小でありむしろ実 際には皮膚の細胞を中波長紫外線の有害作用からまもるメラニン色素の生成を刺 激するなどの有益な働きがあるといわれている。
【0006】 人間の健康に影響する紫外線は主として中波長帯の紫外線であり人間が受ける 影響度は紫外線の照射量と依存関係にあるので、今後太陽から地上に到達する紫 外線量がオゾン層の破壊等で顕著に増加すれば人間の皮膚癌の発生が増加してく ることが知られている。現在誰もが紫外線が皮膚に悪い影響を及ぼすことは知っ ているが、今日に至るまで、具体的に科学的に紫外線の程度を波長帯域別に個人 レベルで知る軽便な方法は提供されていない。
【0007】 故に、今後、人間は紫外線の有害性について認識を持ち、ひとりひとりが日常 生活において自分が浴びる紫外線の照射量を科学的に把握して皮膚癌等紫外線に よる疾患にかかる可能性から常時遠のいているべき必要にせまられている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における紫外線強度の波長帯域別表示の表 示器は、特定の波長範囲の紫外線の照射量に感応して変色する性質を有する一種 類の感応材層、又は該性質の異なる複数種類の 感応材を該性質の強い順に段階的 に並列させて形成された感応材層及び特定の波長範囲の紫外線の透過量を調節す る効果を有する一種類のフィルター材層、又は該効果の異なる複数種類のフィル ター材(b1、b2、b3)を該効果の強い順に並列させて形成されたフィルタ ー材層及び該感応材層の表面に外部からの光を照射する際に照射領域の形を限定 する前面照射域限定板及び感応材層の裏面が外部からの光によって照射されるの を防ぐための裏面遮光板及びこれらを重ね合わせて収納する薄い中空の箱状に形 成されてなる基体と、該基体の前面部に設けた外部の光を取り込むための採光窓 と、該基体の後面部に設けた裏窓と、該基体の一方の側面部に設けた収納口と、 該基体の上側面につなげて基体前面と同一平面上に設けられた説明掲示板とから なるケース及び該収納口を塞ぐための蓋とから構成され、ケースの収納口から前 面照射域限定板とフィルター材層と感応材層と裏面遮光板とを重ね合わせて収納 して、収納口に蓋をはめてなるものである。
【0009】 この場合、該収納口にはめる蓋は前面照射域限定板とフィルター材層に接着さ れていてもよい。 また、構造を簡単にするために、基体の採光窓の形状を前面照射域限定板の照 射領域の形と同形にすることにより、基体と前面照射域限定板とを一体化して形 成してもよい。
【0010】 また、同様の目的で、基体の採光窓内に、又は前面照射域限定板の照射領域内 に、又は上記の基体の採光窓と一体化された前面照射域限定板の照射領域内に、特定の波長範囲の紫外線の透過量を調節する効果を有する フィルター材を組込む ことにより、前面照射域限定板と基体のいずれか一方又は両方とフィルター材層 とを一体化して形成してもよい。 この場合、フィルター材層は一層とは限らず、例えば、紫外線のうち特に限定 した波長帯域の紫外線のみを透過させる効果を有するフィルター材と、紫外線の透過量を抑制する効果を有するフィルター材とを重ね合わせてもよい。
【0011】
【作用】
表示器の採光窓を紫外線の採光方向に向けて維持して、一定時間後に、日影に おいて、ケースの収納口の蓋を外してフィルター材層及び又は前面照射域限定板 を感応材の表面が十分見える位置まで引き出し、感応材の表面の変色の度合いを 見るか、或いは 裏面遮光板を、表示器の裏面の裏窓から感応材の裏面が十分見え る位置まで引き出し、裏窓から感応材の変色度合いを見て、紫外線の強度がどの 程度かを 判定し、その時の紫外線の強さが人体の皮膚に対してどの程度の危険度 かを知る。
【0012】 このとき、表示器の採光窓から感応材の表面の変色度合いが十分に良く見える ときは上記の蓋の取り外し及び裏面遮光板の引き出しを行うことなく、採光窓か ら見える変色度合いを見て、紫外線の強度が段階評価のうちどの段階の強度かを判定して もよい。
【0013】 上記の紫外線の判定の終了後、表示器を暗いところに暫く保管しておくだけで 中の感応材の色が元の色に復帰するから、その後繰り返して使用できる。 この場合、色が復帰しないタイプの感応材を使用してもよい。その場合は感応 材を新しいもの取替える。
【0014】 このとき、表示器前面に、表示器の使用法の説明として、採光窓から外部の光 を受け始めてから受け終わるまでの採光時間の推奨値を、例えば「採光1分後判 定」及び「採光後5分後判定」等と、指定する印字がある時は、それにしたがっ て、まず採光窓から外部の光を受け始めてから受け終わるまでの採光時間を1分 にして上記の作用記載の作業をおこない、次に同採光時間を5分にして作用記載 の作業をおこない、最後にそれら二つの判定結果を比較して、紫外線強度の測定 結果を総合判定する。
【0015】 但し表示器の使用に慣れてきたら、必ずしも上記の採光時間の推奨値の指示に 厳密に従わなくてもよい。
【0016】 また、該基体の上側面にある説明掲示板に紐通し穴を開けてその穴に紐を通し て結び、ペンダントのように首にかけて使用又は携帯してもよい。
【0017】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 図1〜図7において、基体(5)は、例えば不透明の塩化ビニール樹脂のよう なプラスチックスを用い、押し出し成形加工により、0.5mm〜1.5mm程 度の肉厚を有する内容積寸法縦53mm×横53mm×高さ3〜5mmの箱型に 形成されている。さらに詳しくは、基体(5)の一方の側面に前面照射限定板( A)とフィルター材層と感応材層と裏面遮光板とを密着させて重ね合わせて差し 込むための内寸幅53mm×高さ3〜5mm程度の差し込み収納口を有し、かつ 基体(5)の前面部に50mm×50mm程度の広さの採光窓(1)を有し、か つ基体の裏面部に50mm×50mm程度の広さの裏窓(2)を有している。
【0018】 前面照射限定板(A)とフィルター材層(B)と感応材層(C)と裏面遮光板 (D)はいずれも厚さが0.1mm〜3mmの範囲にあって、縦53mm×横5 3mm程度の薄板状に形成されている。さらに詳しくは、前面照射限定板(A) はテレホンカードと類似の不透明の材質でできた薄板状であり、前面照射限定板 の照射領域は前面照射域限定板の要所を切取ってあけた窓のように形成されてい る。そのレイアウトは、長波長紫外線の強度の5段階評価のための照射領域(7 a,7b,7c,7d,7e)を5個の四角形にして左手に縦に、中波長紫外線 の強度の5段階評価のための照射領域(7f,7g,7h,7i,7j)を5個 の四角形にして中央に縦に、短波長紫外線の強度の5段階評価のための照射領域 (7k,7l,7m,7n,7o)を5個の四角形にして左手に縦に、それぞれ 配置され、且ついずれも各波長帯の紫外線に感応して変色するのに要する時間が より多くかかるもの程上にあるように配置されている。さらに詳しくは、それら 照射領域の近くにそれらの照射領域を説明する文字として、特に感応する波長帯 が長波長、中波長又は短波長であることを示すためのUV−A,UV−B,UV −C等の文字を上段に印字し、且つ5段階評価のレベルを示すための1、2、3 、4、5等の文字を縦に最左端に印字してある。また、表示器の使用法の説明と して、採光窓から外部の光を受け始めてから受け終わるまでの採光時間の推奨値 として1分と5分の文字を印字してある。
【0019】 フィルター材層(B)は厚さが0.1mm〜3mm程度で寸法が縦53mm× 横53mm程度の薄板状に形成されている。さらに詳しくは、フィルター材層は ガラス又はポリエチレン等のプラスチックス等の透明の材質でできた3個のフィ ルター材(b1,b2,b3)の集合体であり、フィルター材の厚みは0.1m m〜3mm程度である。
【0020】 フィルター材は、感応材が紫外線に感応して変色するのに要する時間を遅らせ るために採光窓(1)から入ってきた光の透過量を減じる役割と、該感応材に到 達する紫外線の波長帯域を限定する役割とを有 するものであり、主として敏感に 感応する対象の紫外線の波長帯域が異なる3種のフィルター材は、それぞれ下端 から反対の上端へ行けば行くほど紫外線透過率が低くなるように形成されている
【0021】 一つのフィルター材層上におけるフィルター材のレイアウトは、紫外線の波長 帯域の3 段階区分のための照射領域の各波長区分ごとに1個の、各波長帯域限定 用のフィルター材を割当配置してある。
【0022】 感応材層(C)は0.1mm〜3mm程度の肉厚を有する、寸法が縦53mm ×横53mm程度の薄板状に形成されている。さらに詳しくは、感応材層は光を 受けると変色する性質を持つプラスチックス等の材質でできた、特に紫外線に顕 著に感応して変色する感応材層(C)からなる。この場合、該感応材が呈する色 を波長帯域毎に違う色(c1,c2,c3)にしてもよい。
【0023】 一つのフィルター材層上におけるフィルター材のレイアウトは、紫外線の長波 長、中波長、短波長の波長帯域ごとに1個のフィルター材を割当配置してある 。例えば、図1に示す前面照射域限定板(A)及び図2のフィルター材層(B) と共に図3の感応材層(C)を表示器の基体内に収納した状態において、前面照 射域限定板の限定領域を示す四角形のうちの、長波長紫外線の5個の照射領域( 7a,7b,7c,7d,7e)の四角形の真下に、特に長波長の紫外線を通過 させやすいフィルター材(b1) が位置するようにし、且つ中波長紫外線の5個 の照射領域(7f,7g,7h,7i,7j)の四角形の真下に、特に中波長の 紫外線を通過させやすいフィルター材(b2) が位置するようにし、且つ短波長 紫外線の5個の照射領域(7k,7l,7m,7n,7o)の四角形の真下に、特に長波長の紫外線を通過させやすいフィルター材(b3) が位置するように配 置してある。より詳しくは、寸法が下辺22mm×上辺17mm×高さ53mm の台形である長波長紫外線を顕著に通過させるフィルター材(b1)1個と下辺 9mm×上辺19mm×高さ53mmの台形である中波長紫外線を顕著に通過さ せるフィルター材(b2) 1個と、下辺22mm×上辺17mm×高さ53mm の台形である短波長紫外線を顕著に通過させるフィルター材(b3)1個とを接 合してなる集合体である。
【0024】 一種類の感応材で長、中、短の波長の紫外線すべてに顕著に感応するものがあ るので、単一の感応材層と3つの波長帯域別のフィルター材を組み合わせて、各 波長帯域の紫外線の強度を各波長帯域別に単一段階評価する簡単な表示器も考え られる。
【0025】 裏面遮光板は、金属またはプラスチック等の不透明の材質を用いて、寸法が53 mm×横53mm程度の薄板状に形成されている。
【0026】 収納口(3)を塞ぐための蓋(F)は、収納口を覆い隠すための縦の3〜6m m×横53〜55mmで厚さ1.5mm程度の平らな板状の蓋部に、縦3〜5m m×横53mm×奥行1〜1.5mm程度の突出部をつけた形状である。
【0027】 なお、上述した実施例においては、蓋を物理的に別個の物体としているが、 (F)を前面照射域限定板とフィルター材層の両方又は一方に接着させて一体化 してもよい。 また、単独の蓋(F)と表示器の基体(5)との間を、柔軟なプラ スチック製シートで繋いだ形状にして、蓋の開閉時にこのプラスチック製シート が蝶番の働きをするようにしてもよい。
【0028】 説明掲示板(4)は基体(5)の表面とほぼ同一平面上に基体の上側面部につ なげて、基体と同一材質を用いて形成されている。この説明掲示板は外寸がおよ そ縦25mm×横55mm×高さ5mm程度の板状に形成されている。
【0029】 本実施例の説明掲示板(4)では、この表示器の商品名が例えばウルトロメー ター等であるときのその英文字を記載し、さらに地球のオゾン層を守るキャンベ ーン向きに地球、雲、オーロラ、成層圏、スペースシャトル、星、太陽をアレン ジしたイラストを掲載した例を示している。説明掲示板(4)には、この他に製 造会社名、感応材の有効期限、感応材の感度特性、赤道直下用、海浜用、強紫外 線発生施設用など用途の別、5段階評価の見方等の記載や説明文、さらには紫外 線に関するミニ知識、所有者名記入欄などを掲示したりして使用してもよい。ま た説明掲示板のところに時計、タイマー等を組み込んでもよい。
【0030】 説明掲示板は、この紫外線強度表示器の性質を示すための情報を掲示するため のものであるが、副次的用途としてはこの表示器を手にとるときの把手にもなる 。必要なら 説明掲示板に紐通し穴(6)を開けてその穴に紐を通して結び、ペンダントのよ うに首にかけられるようにしてもよい。
【0031】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0032】 本考案に係る紫外線強度表示器の利用者が行う判定作業は、前面照射域限定板 とフィルター材層 を引き出して感応材の表面の色を見て、採光した紫外線の強度 が波長帯域別に、段階評価のどのレベルかを判定できるので、極めて容易に使用 できる。
【0033】 本考案に係る紫外線強度表示器は構造が簡単なので、容易に作成できる。
【0034】 本考案に係る紫外線強度表示器の構造がポケットに入るほどに小型で且つ軽量 なので、気楽に何処へでも携行できる。
【0035】 本考案に係る紫外線強度表示器を利用者がその判定結果を尺度にして有害な紫 外線を早期に感知あるいは察知できるので、紫外線による疾患にかかることから 常に十分余裕を持って回避することができ、より良い健康管理と皮膚のケアがで きる。
【0036】 本考案が提供する紫外線表示器を生徒あるいは学生が教材として使用すれば、 太陽光線や紫外線の波長、オゾンや成層圏、紫外線光量に比例して変色の度合い を増す特異な性質の樹脂等について、理科教室感覚で楽しく学習するための教材 として使用すること ができる。
【0037】 本考案に係る紫外線表示器の説明掲示板に地球環境保全をうたったキャッチフ レーズやキャンペーンのキーワードを印字して、地球環境保全、皮膚癌対策、成 層圏のオゾン層等に関する国際会議、フォーラム、講座の参加者らに、参加者胸 章として配布すれば、参加者らが紫外線表示器本来の実用機能を使用する楽しみ に加えて、共通の使用体験を持ったことで参加者一同がそれらの集会の紫外線に 関わるテーマに対するこころの集中や参加者同志の一体感を高めることに貢献す る。
【0038】 誰もが紫外線が皮膚に悪い影響を及ぼすことは知っているが、具体的に科学的 に紫外線の程度を個人レベルで知る軽便な方法が提供されていないため、化粧品 利用者は、紫外線強度の強弱を段階的にレベルで表示する尺度をもたないできた が、本考案に係る紫外線強度表示器を化粧品利用者が常用すれば、例えば、その 日の太陽から地表に到達する紫外線強度をこの表示器で表示してみてからその日 の条件に叶った化粧品の種類や処方を選ぶというようなことが可能となるし、あ るいは紫外線が強いという判定が出たときは、外出着を長袖のものにして肌の露 出を避ける等のきめ細かい皮膚のケアや健康管理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示器の前面照射域限定板の前面図である。
【図2】表示器のフィルター材層の前面図である。
【図3】表示器の感応材層の前面図である。
【図4】表示器を主要な部品に分解した分解図である。
【図5】表示器の前面図である。
【図6】表示器を図5に示す断面で面切断したときの断
面図である。
【図7】表示器を裏から見た後面図である。
【符号の説明】
A 前面照射域限定板 B フィルター材層 b1、b2、b3、b4、b5 フィルター材 C 感応材層 c1、c2、c3 感応材 D 裏面遮光板 E ケース F 蓋 1 採光窓 2 目黙窓 3 収納口 4 説明掲示板 5 基体 6 紐通し穴 7a,7b,7c,7d,7e 照射領域 7f,7g,7h,7i,7j 照射領域 7k,7l,7m,7n,7o 照射領域
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月2日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 紫外線強度を波長帯域別に段階表示
で表示する表示器
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】表示器の前面照射域限定板の前面図である。
【図2】表示器のフィルター材層の前面図である。
【図3】表示器の感応材層の前面図である。
【図4】表示器を主要な部品に分解した分解図である。
【図5】表示器の前面図である。
【図6】表示器を図5に示す断面で面切断したときの断
面図である。
【図7】表示器を裏から見た後面図である。
【符号の説明】 A 前面照射域限定板 B フィルター材層 b1、b2、b3 フィルター材 C 感応材層 c1、c2、c3 感応材 D 裏面遮光板 E ケース F 蓋 1 採光窓 2 裏窓 3 収納口 4 説明掲示板 5 基体 6 紐通し穴 7a,7b,7c,7d,7e 照射領域 7f,7g,7h,7i,7j 照射領域 7k,7l,7m,7n,7o 照射領域
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図5】
【図7】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の波長範囲の紫外線の照射量に感応
    して変色する性質を有する一個又は複数個の感応材(c
    1、c2、c3)を該性質の強い順に段階的に並列させ
    て形成された感応材層(C)及び光の透過量を調節する
    効果を有する複数個のフィルター材(b1、b2、b
    3、b4、b5)を該効果の強い順に並列させて形成さ
    れたフィルター材層(B)及び該感応材層の表面に外部
    からの光を照射する際に照射領域(7)の形を限定する
    前面照射域限定板(A)及び感応材層(C)の裏面が外
    部からの光によって照射されるのを防ぐための裏面遮光
    板(D)及びこれらを重ね合わせて収納する薄い中空の
    箱状に形成されてなる基体(5)と、該基体の前面部に
    設けた外部の光を取り込むための採光窓(1)と、該基
    体の後面部に設けた人が感応材層の変色状況を目視する
    ための目視窓(2)と、該基体の一方の側面部に設けた
    収納口(3)と、該基体の上側面につなげて基体(5)
    の前面と同一平面上に設けられた説明掲示板(4)とか
    らなるケース(E)及び該収納口を塞ぐための蓋(F)
    とから構成され、ケース(E)の収納口(3)から前面
    照射域限定板(A)とフィルター材層(B)と感応材層
    (C)と裏面遮光板(D)とを重ね合わせて収納して、
    収納口(3)に蓋(F)をはめてなる紫外線強度を段階
    評価で表示する表示器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基体(5)の採光窓
    (1)の形状を請求項1記載の前面照射域限定板(A)
    の照射領域(7)の形と同形にすることにより、基体
    (5)と前面照射域限定板(A)とを一体化して形成し
    てなる請求項1記載の紫外線強度を段階的評価で表示す
    る表示器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基体(5)の採光窓
    (1)内に、又は請求項1記載の前面照射域限定板
    (A)の照射領域(7)内に、または請求項2記載の基
    体の採光窓(1)と一体化された前面照射域限定板
    (A)の照射領域(7)内に、請求項1記載のフィルタ
    ー材(b1、b2、b3、b4、b5)を組込むことに
    より、前面照射域限定板(A)と基体(5)のいずれか
    一方又は両方とフィルター材層(B)とを一体化して形
    成してなる請求項1又は2記載の紫外線強度を段階的評
    価で表示する表示器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023079992A1 (ja) * 2021-11-05 2023-05-11 富士フイルム株式会社 検査具、検査方法

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