JP3024261U - 水耕栽培装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有面積が小さく、シンプルで安価であ
り、高齢者でも容易に操作ができる、水耕栽培装置の提
供。 【解決手段】 基盤１４上をキャスター１３により回転
するフレーム１１と、フレーム１１にプーリー１０を介
してワイヤー９で吊り下げられ、かつ上下方向に連結さ
れた複数個の栽培床１と、フレーム１１に設けたワイヤ
ー９の巻き取り具１５と、各栽培床１に収納された無土
壌培地３及び栽培液２と、各栽培床１を上下方向に案内
するガイド棒４と、栽培床１どうしを連結する可撓性パ
イプ８と、栽培床１下方であってフレーム１１の下部に
設置した栽培液２のタンク１２と、中間位置に空気噴射
器６とポンプ７を併設し、かつ栽培床１にタンク１２の
培養液２を供給するパイプ５を備えた水耕栽培装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数個の栽培床をワイヤーで上下方向に上げ下げでき、かつ下部の タンクに入れた培養液は、ポンプで吸い上げられパイプにより複数個の栽培床に 注がれ最後にタンクに戻るようにした水耕栽培装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の水耕栽培装置は、短品種大量生産を目的とし、従って農作業は全自動で 行われ、管理技術はコンピュ−タにより管理されている。これらの水耕栽培の事 業は、大企業がその大半を占める。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、農家の最近の傾向は、高齢化、零細化、かつその為に、栽培面積細分 化が進んでいる。このため装置の占有面積が小さいこと、装置がシンプルで安価 であること、装置の操作は高齢者でも容易にできることが必要になっている。 本考案は、このような要請に応えようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案が提供する水耕栽培装置は、基盤１４上をキャスタ−１３により回転 するフレ−ム１１と、フレ−ム１１にプ−リ−１０を介してワイヤ−９で吊り下 げられ、かつ上下方向に連結された複数個の栽培床１と、フレ−ム１１に設けた ワイヤ−９の巻き取り具１５と、各栽培床１に収納された無土壌培地３及び培養 液２と、各栽培床１を上下方向に案内するガイド棒４と、栽培床１どうしを連結 する可撓性のパイプ８と、栽培床１の下方であってフレ−ム１１の下部に設置し た培養液２のタンク１２と、中間位置に空気噴射器６とポンプ７を併設し、かつ 栽培床１にタンク１２の栽培液２を供給するパイプ５を備えたものである。

【０００５】

【作用】 この考案の水耕栽培装置によれば、基盤上でキャリヤ−によりフレ−ムを回す ことにより、太陽光を効果的にとりいれることができる。複数個の栽培床は、巻 き取り具を操作することにより上下方向の任意のところで停止させることができ るので、必要に応じ、播種、定植、収穫などが可能である。各栽培床には、無土 壌培地が収納され、かつ各栽培床どうしが可撓性パイプで連結され、パイプには ポンプと空気噴射器が併設され、下端は培養液のタンクにつながっているので、 培養液に空気を混ぜながら吸い上げ、上部で栽培床に注ぎ植物に栄養素を与える ことができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面を参照しながら説明する。 図において、１４は基盤、１１はフレ−ム、１３はフレ−ム１１の下端部にと りつけられたキャスタ−１３である。１は、上下方向に複数個連結された栽培床 で、フレ−ム１１にプ−リ−１０を介してワイヤ−９で吊り下げられている。１ ５はフレ−ム１１に設けられた巻きとり具、２と３は各栽培床に収納された培養 液と無土壌培地である。栽培床１は、ガイド棒４により案内され上下方向に移動 する。 ８は栽培床１どうしを連結する可撓性のパイプ、１２は栽培床１の下方であっ てフレ−ム１１の下部に設置した培養液２のタンク１２である。５は培養床１に タンク１２の培養液２を供給するパイプで、その中間位置には空気噴射器６とポ ンプ７が併設されている。 上記水耕栽培装置によれば、基盤１４上においてフレ−ム１１を適宜回すこと により、太陽光を所要箇所に所要時間だけ効果的に取り入れることができるので 、植物を効率よく育てることができる。 複数個の栽培床１は、巻き取り具１５を操作することにより上げ下げできるの で、必要に応じ、播種、定植、収穫などが、地上で可能となる。 各栽培床１には、無土壌培地３が収納され、かつ各栽培床１どうしが可撓性パ イプ５で連結され、パイプ５にはポンプ７と空気噴射器６が併設され、パイプ５ の下端は培養液２のタンク１２につながっているので、培養液２を空気を混ぜな がら吸い上げ、上部で栽培床１に注ぎ植物に栄養素を与えることができる。

【０００７】

【考案の効果】

この考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 （１）基盤上のキャスタ−によりフレ−ムを回転することにより、太陽光を植物 にかげひなたなく与えることができるので、植物の育成に寄与する。 （２）複数個の栽培床は、巻き取り具を操作することにより上下方向の任意のと ころに停止させることができるので、必要に応じ、播種、定植、収穫など が可能である。このことにより作業者は脚立等で上下に動く必要がないの で、高齢者でも容易にできる。 （３）多数個の栽培床は、上下方向に上げ下げされる構造になっているので、装 置の占有面積が小さくて済む。 （４）装置はシンプルなので安価である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の水耕栽培装置の正面図

【図２】図１の側面図

【符号の説明】

１ 栽培床 ２ 栽培液 ３ 無土壌培地 ４ ガイド棒 ５ パイプ ６ 空気噴射器 ７ ポンプ ８ 可撓性パイプ ９ ワイヤ− １０ プ−リ− １１ フレ−ム １２ タンク １３ キャスタ− １４ 基盤 １５ 巻き取り具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 9516−2Ｂ Ａ０１Ｇ 31/00 ６０５

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基盤１４上をキャスター１３により回転
   するフレーム１１と、フレーム１１にプーリー１０を介
   してワイヤー９で吊り下げられ、かつ上下方向に連結さ
   れた複数個の栽培床１と、フレーム１１に設けたワイヤ
   ー９の巻き取り具１５と、各栽培床１に収納された無土
   壌培地３及び培養液２と、各栽培床１を上下方向に案内
   するガイド棒４と、栽培床どうしを連結する可撓性パイ
   プ８と、栽培床１の下方であってフレ−ム１１の下部に
   設置した培養液２のタンク１２と、中間位置に空気噴射
   器６とポンプ７を併設し、かつ栽培床１にタンク１２の
   培養液２を栽培床に供給するパイプ５とを備えた水耕栽
   培装置。