JP3021592U - コンテナ運搬車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテナ載置面積を自在に拡大できるコンテ
ナ運搬車を提供する。 【解決手段】 コンテナを載置するアルミニウム合金製
の方形枠１の左右の縦桟１'の基部側に夫々Ｖ状脚２を
垂設し、この左右のＶ状脚２の後部脚２'を方形枠１の
左右の縦桟１'の基部付近に付設し、該後脚部２'を上方
に延設して途中を後方水平方向に折曲して左右のハンド
ル３を形成し、方形枠１の中央の前部下方にタイヤ一輪
車４を付設したコンテナ運搬車であって、前記方形枠１
の左右の縦桟１'の前部外側に中空矩形状の軸受筒５を
付設し、この左右の軸受筒５にコンテナを載置する補助
縦桟６を前後方向にスライド移動可能に設け、該左右の
補助縦桟６の前縁にコンテナ止体７を立設し、前記左右
の軸受筒５に補助縦杆６のスライド移動を固定する止着
機構８を設けたコンテナ運搬車。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は収穫した農作物を詰入したコンテナや色々な品物を詰入したケース体 などを運搬するときに使用する手押し式のコンテナ運搬車に係るものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

庭作業や農作業や建設工事などで使用されている手押し式運搬車はごつくて重 いので使いづらかった。

【０００３】 本考案はコンテナやケース体を載置する方形枠などを軽量で強靭なアルミニウ ム合金材を使用してコンパクトに構成し、且つこの方形枠にスライド自在にスラ イド移動して固定できる補助縦桟とサイドフェンス体を付設してケース体を載置 する載置面積を拡大することが可能な軽量で使い易いコンテナ運搬車を提供する ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００５】 コンテナを載置するアルミニウム合金製の方形枠１の左右の縦桟１'の基部側 に夫々Ｖ状脚２を垂設し、この左右のＶ状脚２の後部脚２'を方形枠１の左右の 縦桟１'の基部付近に付設し、該後脚部２'を上方に延設して途中を後方水平方向 に折曲して左右のハンドル３を形成し、方形枠１の中央の前部下方にタイヤ一輪 車４を付設したコンテナ運搬車であって、前記方形枠１の左右の縦桟１'の前部 外側に中空矩形状の軸受筒５を付設し、この左右の軸受筒５にコンテナを載置す る補助縦桟６を前後方向にスライド移動可能に設け、該左右の補助縦桟６の前縁 にコンテナ止体７を立設し、前記左右の軸受筒５に補助縦杆６のスライド移動を 固定する止着機構８を設けたことを特徴とするコンテナ運搬車に係るものである 。

【０００６】 また、方形枠１の下面の前部寄りと後部寄りに夫々スライド管９を横設し、こ の前後のスライド管９の左右開口部９'にスライド杆10をスライド自在に嵌挿し 、この前後のスライド杆10の先端部にサイドフェンス体11を立設し、前後のスラ イド管９にスライド杆10のスライド移動を固定する固定機構12を設けたことを特 徴とする請求項１記載のコンテナ運搬車に係るものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

最良と考える本考案の実施の形態を、図面に基づいてその作用効果を示して説 明する。

【０００８】 方形枠１の左右の縦桟１'の前部外側に付設した軸受筒５より補助縦桟６を前 方にスライド移動して引き出し、その位置で止着機構８により補助縦桟６を軸受 筒５に止着し、左右のサイドフェンス体11を左右に引動してスライド杆10をスラ イド管９よりスライド移動してその位置で固定機構12によりスライド杆10をスラ イド管９に固定すると、コンテナを載置する方形枠１の載置面積が補助縦桟６と 左右のサイドフェンス体11の移動により拡大するので、この拡大した方形枠１上 にコンテナを載置し、補助縦桟６に立設したコンテナ止体７と左右のサイドフェ ンス体11で方形枠１上のコンテナが前方に移動するのと左右に移動するのを係止 し、ハンドル３を握持して運搬車を手押し走行する。

【０００９】

【実施例】

添付図面は本考案に好適な実施の一例を図示するもので、コンテナを載置する アルミニウム合金製の方形枠１の左右の縦桟１'の基部側に夫々Ｖ状脚２を垂設 し、この左右のＶ状脚２の後部脚２'を方形枠１の左右の縦桟１'の基部付近に付 設し、該後脚部２'を上方に延設して途中を後方水平方向に折曲して左右のハン ドル３を形成し、方形枠１の中央の前部下方にタイヤ一輪車４を付設したコンテ ナ運搬車であって、前記方形枠１の左右の縦桟１'の前部外側に中空矩形状の軸 受筒５を付設し、この左右の軸受筒５にコンテナを載置する補助縦桟６を前後方 向にスライド移動可能に設け、該左右の補助縦桟６の前縁にコンテナ止体７を立 設し、前記左右の軸受筒５に補助縦杆６のスライド移動を固定する止着機構８を 設ける。

【００１０】 また、方形枠１の下面の前部寄りと後部寄りに夫々スライド管９を横設し、こ の前後のスライド管９の左右開口部９'にスライド杆10をスライド自在に嵌挿し 、この前後のスライド杆10の先端部にサイドフェンス体11を立設し、前後のスラ イド管９にスライド杆10のスライド移動を固定する固定機構12を設ける。

【００１１】 図示した実施例では前記方形枠１の夫々の部材や補助縦桟６や軸受筒５の断面 形状を中空矩形形状のアルミニウム合金引き抜き長尺材で製作し、且つこの長尺 材の表面に突条を長さ方向に並設した形状で形成する。

【００１２】 この長尺材を適宜切断して方形形状の方形枠１や補助縦桟６などを形成するの で、単なる中空短形状の型鋼ではなく表面の長さ方向に設けた突条が一種のリム の作用を呈し、曲げに対する強さが増大するので、それだけ軽量で強靭な方形枠 １となるのみならず、方形枠１に外観上の見栄えの良さを付加する。この長尺材 を適宜切断して所望の大きさの方形枠１を形成できるのでそれだけ大量生産向け となり材料費，加工費が安くなり販売し易い商品となる。

【００１３】 また、方形枠１の左右基部側に垂設したＶ状脚２の断面形状を前記と同様外周 表面に突条を長さ方向に並設したアルミニウム合金製の引抜き中空管で形成した ので、前記と同様外観の見栄えの良い軽量，強靭で大量生産向きのＶ状脚３とな り、且つ、このＶ状脚３が方形枠１と組み合わせて三角トラスを構成するので非 常に丈夫なＶ状脚３となる。

【００１４】 また、この左右のＶ状脚２の後脚部２'を方形枠１の左右の基部付近に付設し 、後脚部２'を上方に延設して途中を後方水平方向に折曲して左右のハンドル３ を形成したので、Ｖ状脚２は後脚部２'と前脚部２"とにより方形枠１にトラス形 状で確固に固定される。

【００１５】 また、方形枠１の前後方向に受桟14を並設し、この受桟14の中央の前部下方に Ｕ状のタイヤ一輪車４を取り付ける支持管体15を対向状態に垂設し、且つこの支 持管体15を前記Ｖ状脚２と同形の突条を並設したアルミニウム合金引抜き中空管 で形成したので、外観の見栄えの良い軽量で強靭で大量生産向きの支持管体15と なり、この左右の支持管体15にタイヤを被嵌した一輪車４を付設する。

【００１６】 尚、図中符号17は握り、18は滑り止めである。

【００１７】 また、方形枠１の左右後部にＶ状脚２を垂設し、左右のＶ状脚２の後脚部２' を方形枠１の左右の縦桟１'の基部付近に付設し、該後脚部２'を上方に延設して 途中を後方水平方向に折曲して左右のハンドル３を形成したので、Ｖ状脚２が方 形枠１と結合して三角形状のトラスを構成するため非常に丈夫となり、また左右 のＶ状脚２とタイヤ一輪車４の接地部とにより運搬車が三点接地方式で地上に設 置できるのでコンテナの積み卸しの際安定であり、また左右のハンドル３を握持 して運搬車を手押し走行するとき、ハンドル３が後方に水平状態に突設されてい るため握り易く、作業者の体の重心とハンドル３を握持している握持部とが同一 垂線上で一致するため力が入り易く、作業者は腰を据えてハンドル３の握持が可 能となるとともに、作業者の足元が方形枠等に邪魔されることなく、足元を確認 しながら手押し走行できるので、安全で運搬し易いコンテナ運搬機となる。

【００１８】 また、前記方形枠１の左右の縦桟１'の前部外側に中空矩形状の軸受筒５を溶 接にて止着し、この左右の軸受筒５にコンテナを載置する補助縦桟６を前記と同 様中空矩形形状のアルミニウム合金引抜き長尺材を適宜切断して構成し、この補 助縦桟６を前後方向スライド移動可能に設ける。

【００１９】 該左右の補助縦桟６の前縁に逆Ｕ状の棒杆で形成したコンテナ止体７を立設し てその基部を補助縦桟６に溶接にて止着し、前記左右の軸受筒５の中央下面にナ ット形状のボスを溶接し、このボスに止着機構８として掴み部がダイヤル形状の 係止ボルトを螺着し、補助縦桟６のスライド移動を固定する。

【００２０】 尚、符号16は補助縦桟６の切断断面を閉塞し、コンテナ運搬車の衝突を和らげ るブアッファである。

【００２１】 方形枠１の下面の前部寄りと後部寄りに夫々中空管状のスライド管９を溶接に て横設し、この前後のスライド管９の左右開口部９'に夫々スライド杆10をスラ イド自在に嵌挿し、この前後左右のスライド杆10の先端部に縦短杆を溶接にて立 設し、この前後の縦短杆を横長杆にて連設したサイドフェンス体10を設け、前後 のスライド管９の左右端部寄り下面にナット形状のボスを溶接し、このボスにス ライド杆10のスライド移動を固定する固定機構12として掴み部がダイヤル形状の 係止ボルトを螺着し、サイドフェンス体11のスライド移動を固定する。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので、方形枠の左右の縦桟の前部外側に付設し た軸受筒より補助縦桟を前方にスライド移動して引き出し、その位置で止着機構 により補助縦桟を軸受筒に止着し、左右のサイドフェンス体を左右に引動してス ライド杆をスライド管よりスライド移動してその位置で固定機構により固定する ことにより、コンテナへの大きさに合わせてコンテナを方形枠に載置してコンテ ナを支承し、且つ補助縦桟に立設したコンテナ止体と左右のサイドフェンス体と で方形枠上のコンテナの側部を押圧状態で押圧してコンテナの荷動きを係止でき るので、運搬車のコンテナの載置面積がそれだけ増大し、且つコンテナの荷崩れ のない軽量で実用的で便利なコンテナ運搬車となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の平面図である。

【図３】本実施例の側面図である。

【符号の説明】

１ 方形枠 １' 縦桟 ２ Ｖ状脚 ２' 後脚部 ２" 前脚部 ３ ハンドル ４ タイヤ一輪車 ５ 軸受筒 ６ 補助縦桟 ７ コンテナ止体 ８ 止着機構 ９ スライド管 ９' 開口部 10 スライド杆 11 サイドフェンス体 12 固定機構

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンテナを載置するアルミニウム合金製
   の方形枠の左右の縦桟の基部側に夫々Ｖ状脚を垂設し、
   この左右のＶ状脚の後部脚を方形枠の左右の縦桟の基部
   付近に付設し、該後脚部を上方に延設して途中を後方水
   平方向に折曲して左右のハンドルを形成し、方形枠の中
   央の前部下方にタイヤ一輪車を付設したコンテナ運搬車
   であって、前記方形枠の左右の縦桟の前部外側に中空矩
   形状の軸受筒を付設し、この左右の軸受筒にコンテナを
   載置する補助縦桟を前後方向にスライド移動可能に設
   け、該左右の補助縦桟の前縁にコンテナ止体を立設し、
   前記左右の軸受筒に補助縦杆のスライド移動を固定する
   止着機構を設けたことを特徴とするコンテナ運搬車。
2. 【請求項２】 方形枠の下面の前部寄りと後部寄りに夫
   々スライド管を横設し、この前後のスライド管の左右開
   口部にスライド杆をスライド自在に嵌挿し、この前後の
   スライド杆の先端部にサイドフェンス体を立設し、前後
   のスライド管にスライド杆のスライド移動を固定する固
   定機構を設けたことを特徴とする請求項１記載のコンテ
   ナ運搬車。