JP3021564U

JP3021564U - 学習用具

Info

Publication number: JP3021564U
Application number: JP1995009315U
Authority: JP
Inventors: 義彦山西
Original assignee: 義彦山西
Priority date: 1995-08-10
Filing date: 1995-08-10
Publication date: 1996-02-27
Anticipated expiration: 2001-08-10

Abstract

(57)【要約】【課題】文章の文字を見やすく読みやすくし目にかか
る負担を軽減して目を疲れにくくし、見るだけでなく聞
くことによる学習ができ、複数の内容の学習を並行して
進めることができて、誰にでも簡単に操作ができる。【解決手段】大きな文字２で文章が書かれている板状
のシート１と、前面が透明板４でできており、側面には
シート４を挿入するスリット５が設けられ、前面上部に
はシート４を照らす位置に蛍光灯７が設けられた箱３と
から構成され、箱13の内部にはテープレコーダ６が載置
されており、支持台10が回転自在に箱３の底に取り付け
られ、箱３を支持している。このため、蛍光灯７がシー
ト１を明るく照らし、シート１には大きな文字２が書か
れているので読みやすい。また、箱１を水平面内で回転
させることができるので、複数の内容の勉強を並行して
行うことができ、学習効果を向上させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は学習用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

学習や勉強の効果を上げるには、ガムシャラに勉強に取り組んで多大な時間を浪費してしまうよりもむしろ、勉強のための環境を良く整備したほうが学習効果は高いので、まず、勉強を始める前に環境作りをする必要がある。従来は、各個人が自分に合ったやりかたで学習効果を高めるための環境作りをしていた。したがって、本考案の学習用具のようなものはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

目が悪い人や老眼の人にとっては小さい文字で書いてある書物は読みにくく、読んでいると目が疲れてしまうし、暗い場所で本を読むのは目が疲れるばかりでなく、目をさらに悪化させてしてしまう可能性もある。また、たんに書物を大量に読むだけではなかなか覚えることができないし、学習効果も思うようには上がらない。さらに、同じような内容のものばかり勉強していると、飽きてしまって逆に学習効果を低下させてしまうことになりかねない。さらに、自分にとっては都合がよい環境であり操作も簡単であっても、他人には操作が複雑で使いにくいことといったことがよくある。

【０００４】本考案はかかる事情に鑑み、文章の文字を見やすく読みやすくし目にかかる負担を軽減して目を疲れにくくし、見るだけでなく聞きながら学習を進めることができ、複数の内容の学習を並行して進めることができて、誰にでも簡単に操作ができる学習効果の高い学習用具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の学習用具は、大きな文字で文章が書かれている板状のシートと、前面が透明板でできており、側面には前記シートを挿入するスリットが設けられ、前面上部には該シートを照らす位置に蛍光灯が設けられた箱とからなることを特徴とする。請求項２の学習用具は、前記箱にテープレコーダが載置されていることを特徴とする。請求項３の学習用具は、前記箱が、支持台上で回転自在に支持されていることを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。図１は本考案に係わる一実施形態の学習用具の概略斜視図である。同図に示すように、本実施形態の学習用具は、大きな文字２で文章が書かれたシート１が箱３の内部に入れられている。そして、箱３は、前面にガラスやプラスチックなどの材質でできた透明板４を備えているので、前記シート１に書かれた文章の大きな文字２を透明板４を通して読ませることができる。前記箱３の側面にはスリット５が設けられているので、前記シート１を差し替えるときには、このスリット５を通じて簡単に箱３への出し入れを行うことができる。また、長い文章の場合には文章を区切って、その区切った内容を複数枚のシート１に連続して書いておき、これらの複数枚のシート１を順序よく重ねた状態でこのスリット５から箱３の内部に挿入しておけば、最上部のシート１から１枚づつ抜き取っていけばよいので、かなり長い文章であってもよい。前記箱３の前面上部であってシート１を照らすように前記透明板４の上辺に沿って、蛍光灯７が取り付けられている。上記の構成により、蛍光灯７がシート１を明るく照らし、このシート１に書かれている文章の文字は大きいので、目が悪い人や老眼の人にとっては見やすく読みやすいので、目の疲れを軽減させることができ、長時間学習させることができる。なお、前記箱３は木製でもよいし段ボール製であってもよい。

【０００７】前記箱３の内部または前面にはテープレコーダ６が設置されており、学習したい内容を予めテープに録音しておき、学習時にはこのテープレコーダ６を用いてそのテープを再生すればよい。例えば、般若心経の暗記などには、シート１に般若心経を漢字で書いておき、テープレコーダ６に般若心経を読んだ声を録音しておけば、この般若心経の読みに合わせて唱えることができ、このため、自分の耳で自分の発声した声を聞くことができるのでかなり効果的である。また別の例を挙げると、英語の勉強などには、シート１に英語の文章とその発音記号を書いておき、テープレコーダ６に、英語の発音を録音しておけば目で見るだけではなく耳で聞くことができるので、単に見るだけの勉強よりも学習効果が向上する。さらに、幼稚園などで絵で見る学習としてシート１を次々とめくって教師の愛情のこもった声で語って紙芝居を行えば、幼児の情操教育となる。なお、教師の愛情のこもった声をテープレコーダ６に録音させておけば、その教師が研修会などで不在であっても、すぐさまその内容を再生させることができる。さらに、幼少からの英語教育は効果が高いので、絵で見る英語教育として活用することもできる。

【０００８】学校と自宅の両方に本実施形態の学習用具を設置しておくことによって、以下に示すような効果が期待できる。例えば、学校で使用した前記シートを自宅に持ち帰れば、予習・復習を慣行することができ、また、持ち帰ってきた多数のシートをファイリングしておけば、自宅でどの程度の量の勉強をこなしたのかを知ることができるので、この統計を基にして、将来の勉強の計画を組むことができる。また、別の例では、家族の足跡や家訓などのメッセージを何代も後の子孫に伝えたいときには、そのメッセージを前記シート１に記入しておけばよいし、修正したいときにはすぐにシート１の内容を書き直すことができる。また、日記のように自分の感じたことをシート１に記入しておいて、このシート１を貯えておけば、小学校・中学校・高校・大学・社会へと成人するまでの節目節目で、自己を見つめ直すためにも用いることができ、成人するまでの期間だけではなく、成人してから死ぬまでの期間においても人生の節々でこのシート１によって反省することができ、これからの進むべき人生の方向を修正させることができる。なお、テープレコーダに自分の肉声を録音しておけば、初心の頃を思い出させることができ、新鮮な気分にさせてくれる。英語の翻訳、俳句、小説、絵画、書道などの熟練するには時間を要する分野では、過去の実力と現在の実力を目で見て比較することができるので、その向上の程度や、向上のために何を行ってきたのかを把握し、適確に評価させることができるので、学習への原動力としての励みとなってその学習を継続させる原因にもなる。なお、途中で挫折してしまった目標であっても、そのプロセスを検討させることによって、再び立ち上がって真剣に取組み始めさせることができる。毎日少しずつでも学習すれば効果は高く、就寝前に趣味用として用いればリラックスした状態で就寝することができる。

【０００９】図２は本考案に係わる他の実施形態の学習用具の概略斜視図である。同図に示すように、この実施形態の学習用具は、前記実施形態と異なり、箱13の前面だけでなく背面にもガラスやプラスチックなどの材質でできた透明板14を備えており、箱13の側面にはこの透明板14の横端にスリット15が設けられている。このため、前記シート１の差し替えを行うときには、このスリット15を通じて簡単に箱13 への出し入れを行うことができる。さらに、この箱13は支持台10の上で回転自在に支持されている。この構成によって、箱13を水平面内に回転させることができるので、この箱13を半回転させると箱13の背面が手前に向かせて、背面のシート１に書かれている文章を読ませることができる。例えば、箱13の前面内部に英語の文章が書かれたシート１を入れ、箱13の背面内部にこの英語の文章の日本語訳が書かれたシート１を入れておき、箱13を半回転づつ回転させれば、英語の文章を日本語に翻訳する和訳の学習、および、日本語の文章を英語の文章に翻訳する英訳の学習を並行して行うことができる。

【００１０】また、勉強中には息抜きの時間が必要であるが、このようなときにも本実施形態の学習用具は役に立つ。例えば、箱13の前面内部に英語などの勉強用の文章が書かれたシート１を入れておき、箱13の背面内部に将棋や囲碁などの趣味用の文章が書かれたシート１を入れ、テープレコーダ６にお気に入りの楽しい音楽などを録音しておけば、勉強に疲れてきたときなどには、息抜きとして、趣味用のシート１を読みながら、楽しい音楽をテープレコーダ６から流すことによって、リラックスできる。このようにして、リフレッシュした爽快な気分で再び勉強に取り組むことができるので、リラックスのための時間は無駄にならず、結局、学習の効果が向上する。上記以外の部分については前記実施形態と実質同一であるので、同一部品に同一符号を付して、説明を省略する。

【００１１】上記のごとく、本実施形態の学習用具は操作が非常に簡単なので、誰にでも簡単に学習効果の高い学習環境を構築することができ、また、目が疲れないばかりでなく、耳で聞くことができ、複数の内容について並行に勉強を進めることができるので学習効果は非常に向上する。

【００１２】

【考案の効果】

請求項１の学習用具によれば、箱に入れられたシートを蛍光灯で照らしており、このシートの文章が大きな文字で書かれているので、目が悪い人や老眼の人にも見やすく読みやすいので目を疲れさせない。請求項２の学習用具によれば、シートの文字を読みながらテープレコーダから発せられる音声を聞くことができ、また、その音声に合わせて学習者が自ら発声することができ、シートに書かれている文章の視覚的刺激およびテープレコーダから発声される聴覚的刺激に加えて、自分で発声しその声を聞くことができるので能動的に学習が行えるようになって、これらの相乗効果によって、学習効果を向上させることができる。請求項３の学習用具によれば、支持台の上で箱を水平面内で回転させることによって、箱の向きを変えることができるので、１つの勉強ばかりでなく複数の勉強を並行に行うことができ、また、勉強の息抜きとして使用する場合には、趣味用のシートを手前に向かせて、この趣味シートをときどき読ませるようにすればリフレッシュした気分にさせ、飽きさせることなく学習を続行させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の学習用具の一実施形態に係わる概略斜
視図である。

【図２】本考案の学習用具の他の実施形態に係わる概略
斜視図である。

【符号の説明】

１シート２大きな文字３箱４透明板５スリット６テープレコーダ７蛍光灯１０支持台１３箱１４透明板１５スリット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】大きな文字で文章が書かれている板状のシ
ートと、前面が透明板でできており、側面には前記シートを挿入
するスリットが設けられ、前面上部には該シートを照ら
す位置に蛍光灯が設けられた箱とからなることを特徴と
する学習用具。
【請求項２】前記箱にテープレコーダが載置されている
ことを特徴とする請求項１記載の学習用具。
【請求項３】前記箱が、支持台上で回転自在に支持され
ていることを特徴とする請求項１または２記載の学習用
具。