JP3020922U - 造花等の組立式クラフト紙器ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易組み立てのクラフト紙器ケース。 【解決手段】４辺が等しい菱形状のクラフト紙もしくは
表面に合成樹脂フィルムを溶着した型紙の下部頂辺を切
除し、型紙内に上部三角部を残して押筋を等間隔に刻設
し、両側の一方に差止片、他方に差込溝を切欠いて両側
より弯曲して一方の差込片を他方の差込溝に係着して円
錐状の筒状紙器を組立固定した造花等の紙器ケース。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は半硬質強質のクラフト紙を素材として成形した型紙を円錐筒状に組立 て室内、自動車にセットする造花、その他のアクセサリー、装飾小物等を挿着す る筒状の簡易な組立式の紙器ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来フラワー挿し器体としては陶器、軽金属材による簡易な取付器体が加工販 売されているが、手軽さや加工コスト面で問題があり、加工成形コスト面で型紙 形式の紙器ケースで成形コストが低く円錐筒状のもので容易に組立ができ強質で 耐用性、外見、体裁上も整った紙器ケースはまだ提案されていない。

【０００３】

【本考案の解決すべき課題】

紙器の型紙を素材として円錐筒状に組立構成する場合は型紙を筒体に折曲弯曲 した際容易に円筒形に形成されること。第２に型紙に折筋を介して円錐筒形とす る場合ゴツゴツした角形筒体とならない仕上がりのよい加工手段が必要であるこ と。第３に型紙による筒状紙器の組立ては誰でもできる省力手段であること。第 ４にユーザーに低コストで供給できる強質かつ実用性のあることを課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する手段としては、クラフト紙もしくはクラフト紙に合成樹 脂フィルムシートを溶着して一体とした半硬質の四角形型紙であり、この型紙を 菱形状に設定し下部の角部を段部を設けて切除した底部を設け、上部を三角状に 突出させ、底部に続く一側辺に差込突片を設け、他側辺の型紙中央部寄りに差込 割溝を設けると共に、型紙の上部を残して中央部分を押筋で巾広に設定し、その 両側に中央部分の押筋より短寸で巾狭の浅い放射状押筋を底部方向に刻設し、型 紙の前記差込割溝を設けた側辺を内側に弯曲し、他方の側辺をその外周に沿って 重合弯曲し、前記差込突片を前記差込割溝に差込係止して型紙を円錐筒状の紙器 ケースとし、紙器口部を傾斜状に形成し、かつ背部に両面接着テープもしくは止 着孔を設けてなる造花等の組立式クラフト紙器ケースとすることを要旨とするも のである。

【０００５】

【作用】

クラフト紙又はフィルム樹脂シートと接合したクラフト紙は弾性強質の素材で あり円錐の筒形に弯曲するが、型紙は菱形に設定し上部を残して中央部分を巾広 、その内側に巾狭の浅い放射状押筋を底部方向に刻設してあるので、その押筋部 分を介して整合された円形の弯曲作用があり押筋の刻設されてない上部型紙もこ れに追従して弯曲する。従って押筋は一定巾で中央部分の両側より弯曲して整合 した円錐形が筒状に形成される。又円錐筒体は上部が三角状に形成され、押筋は 下部に刻設してあるので表面上部に露出せず外観、体裁もよい。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例について図示説明する。図１は本考案紙器ケースの型紙裏 面ｂの展開図である。型紙１は包装に適している強質のクラフト紙もしくはクラ フト紙表面に合成樹脂フィルムシートを溶着して一体とした半硬質で折じわの生 じない強質の板紙を材質とし、縦横略同寸の菱形状として、その一角部を切截し ケース底部２を設け一側に段部３を切欠いて折曲げ易くする。上部４は組立てた 際図３のように上方に突出するようにする。底部２に接続する型紙の両辺５、６ は一側辺６に差込突片７を設け、他の一側辺５の型紙中央寄りに差込割溝８を設 ける。９は型紙内に上部を残して底部２方向に放射状に設けた浅い押筋である。 １１は中央部に設けた押筋１０で仕切った巾広部である。背面に両面接着テープ １２を貼着し、壁、柱、机側面等に貼着又は画鋲で止着する。巾広部には止着孔 を設けてもよい。押筋９、１０は浅く設け型紙１の裏面ｂに突条となるよう設け る。又は表面ａに突条を形成してもよい。１２は両面接着テープで、押筋１０、 １０間の巾広部１１に貼着し巾広部を平面状に保持するように壁、柱面又は机側 板等に止着する。両面接着テープに代えて画鋲で止着もしくは取付孔に穿設して ピンで止着してもよい。図３、図４は型紙１を押筋９、１０より折曲弯曲して組 立てた紙器ケース１で、底部２に接続する側辺５を型紙の内側方向に折曲弯曲さ せ、他方の側辺６をその外側に沿って重合弯曲し差込割溝８に側辺６の差込突片 ７を差し込み係着すれば、図３、図４の円錐筒体の紙器ケース１′が簡単に組立 てられる。この場合紙器ケースの上面口部１３は傾斜状に形成される。又押筋１ ０、１０間は平面状となって筒体ケースの背面に取付けられ壁等に接着もしくは 止着固定する。なお型紙表面には各種のデザイン、模様、彩色、もしくは図形キ ャラクター等をあらわし紙器ケースとして組立て構成してもよい。

【０００７】

【効果】

本考案は上述の構成に係る紙器ケースであり型紙に設けた押筋を介して円錐筒 体に組立て造花やファンシー小物等を挿着したドライ容器体として構成したので 、かつ低コストで成形し、又一般ユーザーが手軽に組立てることのできる室内具 、車内具として利用できるもので、その利用性は大きい。構成上も上部に押筋を 表出しないように設けて組立弯曲した円錐形としたので半硬質の形崩れしない器 体として紙器口部も傾斜状に形成され造花等が挿着し易く耐用性、外観性にすぐ れ実用性の高い製品として提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の基礎となる型紙の全体展開図である。

【図２】図１のＡーＡ線断面図である。

【図３】図１の型紙を組立てた紙器の正面図である。

【図４】図３の背面図である。

【図５】側面図である。

【符号の説明】

１ 型紙 １′ 紙器ケース ２ 底部 ３ 段部 ４ 上部 ５ 型紙側辺 ６ 型紙側辺 ７ 差込突片 ８ 差込割溝 ９ 押筋 １０ 押筋 １１ 巾広部 １２ 両面接着テープ １３ 器体ケース口部 ａ 型紙表面 ｂ 型紙裏面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クラフト紙もしくはクラフト紙の表面に
   合成樹脂フィルムシートを溶着して一体とした半硬質の
   四角形型紙を菱形状に設定し下部角部を段部を設けて切
   除した底部を設け、上部を三角状に突出させ、底部に続
   く一側辺に差込突片を設け、他側辺の型紙中央部寄りに
   差込割溝を設けると共に、型紙の上部を残して中央部分
   を押筋で巾広に設定し、その両側に中央部分の押筋より
   短寸で巾狭の浅い放射状押筋を底部方向に一定間隔に刻
   設し、型紙の差込割溝を設けた側辺を内側に弯曲し、他
   方の側辺をその外側に沿って重合弯曲させ外側側辺の差
   込突片を前記内側側辺の差込割溝に差込係止して型紙を
   円錐筒状の紙器ケースとし、紙器口部を傾斜状に形成し
   押筋で巾広に設定した背部となる中央部分に両面接着テ
   ープもしくは止着孔を設けてなることを特徴とする造花
   等の組立式クラフト紙器ケース。