JP3018363U - 不活性ガスと霧状の水による消火設備 - Google Patents

不活性ガスと霧状の水による消火設備

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JP3018363U
JP3018363U JP1995006265U JP626595U JP3018363U JP 3018363 U JP3018363 U JP 3018363U JP 1995006265 U JP1995006265 U JP 1995006265U JP 626595 U JP626595 U JP 626595U JP 3018363 U JP3018363 U JP 3018363U
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equipment
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extinguishing
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JP1995006265U
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Inventor
貞雄 津田
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貞雄 津田
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 この考案は、機械式立体駐車タワー、地下
駐車場、変電室のように密閉された区画のハロゲン化物
消火設備・二酸化炭素消火設備・粉末消火設備・ 泡消
火設備・スプリンクラー消火設備に代わる消火設備。 【構 成】 従来のハロゲン化物消火設備・二酸化炭素
消火設備の制御盤、起動装置・消火ガス配管などの消火
設備に消火水槽11と消火水管13・水管開放弁10を
付加し、消火水管13を通って流れた消火用水12を消
火ガス管9を通って流れてきた不活性ガス8のガス圧に
より極細かい霧状の消火用水と不活性ガスを放出する水
噴霧ヘッドを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の利用分野】
この考案は、地下駐車場・機械式立体タワー駐車場・コンピューター室・ 変電室など、密閉された区画に設置されているハロゲン化物消火設備・二酸 化炭素消火設備・粉末消火設備・泡消火設備に代わる消火設備に関するもの である。
【0002】
【従来の消火設備の問題点】
【0002−1】
【ハロゲン化物消火設備の欠点】
従来のハロゲン化物消火設備は1991年のモントリオール議定書によ り、ハロンガスは世界的に1992年使用制限、1995年製造中止が決 定され、もし、火災消火や設備の誤作動・イタズラ・法定点検の際の点検 ミスなどでガスを放出してしまった場合、ハロンガスの入手困難な状況で あり、万一放出してしまった場合、二酸化炭素消火設備に変更するなどの 措置が必要で、その費用も多額を要する。 また、同議定書により2001年にはフロン系ガスの全面廃棄が決定さ れており、まだハロンガスの代替ガスの開発も確立されていない。
【0002−2】
【二酸化炭素消火設備の欠点】
二酸化炭素消火設備は、火災や誤放出の場合にその設備の消火区画内に 人が残っていると、窒息死の危険が非常に高く、1993年には郵政省ビ ルで誤放出により死亡事故も発生するなど死亡事例が多くあり、法定点検 に際しても、また、日常の管理上も危険性が伴う消火設備である。
【0002−3】
【粉末消火設備の欠点】
粉末消火設備に関しては、消火のため、または誤作動で放出すると多量 に粉末を放出するため、ボヤで済んだ場合でも後始末の掃除が大変な上、 倉庫などでは商品が売り物にならなくなる例もある。 また、粉末消火設備の場合、コンピューター室・変電室火災では、コン ピューター内部や配電盤の細部に消火薬剤が廻らず、有効に消火できない 欠点がある。
【0002−4】
【泡消火設備の欠点】
泡消火設備では、粉末消火設備同様に多量の泡を放出するため、粘性が あり、後始末の掃除が粉末消火設備以上に大変な上、蛋白泡は匂いがひど く、化学泡は粘性が強いため倉庫の商品を駄目にしてしまう例が多くある 。 また、コンピューター室、変電室では、コンピューター内部・変電設備 ・配電盤内部に多量の水が入り漏電の危険があり、現在はこれらの施設に はハロゲン化物消火設備・二酸化炭素消火設備が設置されている。
【0002−5】
【スプリンクラー消火設備の欠点】
スプリンクラー消火設備では、多量に水を放出するために、火災による 損害よりも水濡れによる水損が多く、引火性液体を取り扱う所や駐車場で は、床下に油分離ピットや排水溝を設けるなど消防法上制限がある。 コンピューター室や変電室では消防法上スプリンクラー消火設備は設置 することができない。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
本案は、上記各消火設備の諸欠点を解決し、安全で、有効な消火設備を安 価で設置できる設備を開発しようとするものである。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】
第1図は、本案の消火設備を設置した地下駐車場のシステム図である。 第2図は、本案の水噴霧ヘッドの構造断面図である。 上記の諸欠点を解決するために、図2の消火ガス管9の先端を0.2MMく らいにしたガス放出口17と消火水管13の先端を0.5MMぐらいにした 水放出口18を組み合わせ水噴霧ヘッド14を構成する。 本考案を、第1図により説明すると、感知器2によって駐車場1の火災を 感知すると、制御盤3の回路が自動または手動で起動用電磁弁4を作動させ 、起動用ガスのガス圧により消火ガス放出弁6を開放する。消火ガス放出弁 6が開放すると高圧で詰められた消火ガスボンベ7内の不活性ガス8が消火 ガス管9内に流れ、不活性ガス8の圧力で水管開放弁10を作動させて消火 水槽11の消火用水12を消火水管13に流れる構造にする。 こうすると消火用水12が消火水管13から水噴霧ヘッド14で不活性ガ ス8と一緒に極細かい霧状の水となって噴霧され、駐車場の火災を消火する 。 噴霧された消火用水は排水ピット15に溜まり、排水ポンプ16で駐車場 外に排除できるように排水ピット15と排水ポンプ16を設置すれば水没な どの損害が防げる構造である。
【0005】
【本考案の作用】
物が燃えて火災になるには、可撚物・一定濃度以上の酸素・引火点以上の 熱が不可欠であり、これらのどれ一つを取り除いても物は燃え続けることが できない。 本案は、この燃焼原理を利用して、窒素などの不活性ガスによる窒息消火 効果と霧状の水による冷却消火効果の複合消火効果によるものである。
【0006】
【本考案の効果】
(1) 上記作用の複合消火効果により、迅速に消火できる。 (2) 本案作用の複合消火効果により、不活性ガスの放出量は少なくて 済み、二酸化炭素消火設備のように窒息死の危険が少ない。 (3) また、霧状の水を噴霧するため、気化熱効果により、スプリンク ラー消火設備のように多量の消火用水を必要せず、水損の可能性が 少ない。 (4) 霧状の水と不活性ガスによる消火のため、粉末や泡のように商品 を汚す可能性も少なく、また、後始末も簡単である。 (5) 極細かい霧状の消火用水のため、防火区画の細部にまで消火効果 がある。 (6) 霧状の消火用水がコンピューターなどにかかっても、機器を壊す 心配が少ない。 (7) 変電設備・配電設備に霧状の消火用水がかかっても、漏電の可能 性が少ない。 (8) 現在のハロゲン化物消火設備・二酸化炭素消火設備の制御盤・起 動用装置・配管などをそのまま転用でき、消火用水槽と水道配管の 設置と放出ヘッドを水噴霧ヘッドに交換するだけであるので、工事 費が安価である。 (9) 不活性ガス量及び消火用水量が少なくて済み、消火用水を水道水 で使用すれば、一般家庭用消火器具としても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の地下駐車場での設置例システム図
【図2】本案の水噴霧ヘッド14の構造断面図
【符号の説明】
1は駐車場 2は感知器 3は制御盤 4は起動用電磁弁 5は起動用ガス 6はガス放出弁 7は消火ガスボンベ 8は不活性ガス 9は消火ガス管 10は水管開放弁 11は消火水槽 12は消火用水 13は消火水管 14は水噴霧ヘッド 15は排水ピット 16は排水ポンプ 17は消火ガス放出口 18は消火水放出口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスと霧状の水を噴霧する装置を
    有し、霧状の水の噴霧による冷却消火効果と不活性ガス
    による窒息消火効果の機能を有した消火設備。
JP1995006265U 1995-05-19 1995-05-19 不活性ガスと霧状の水による消火設備 Expired - Lifetime JP3018363U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7341363B1 (ja) 2023-01-23 2023-09-08 千住スプリンクラー株式会社 消火システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7341363B1 (ja) 2023-01-23 2023-09-08 千住スプリンクラー株式会社 消火システム
JP2024104128A (ja) * 2023-01-23 2024-08-02 千住スプリンクラー株式会社 消火システム

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