JP3015911U - 名刺整理回転棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の名刺を検索分類容易に収納する。 【構成】 回転可能な上下数段の棚を設け、棚上に名刺
を整列配置可能とする上部開放の名刺保持部材を設け、
インデックス可能な仕切りを設けたことを特徴とする名
刺整理回転棚。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、名刺整理のための回転棚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、今日の社会では、自己の地位、所在を明示し、挨拶に代わるものとし て名刺が用いられている。そのため、人と面会、面談する度に、名刺を受け取る こととなり、多数の名刺がたまり、その整理に苦慮しているのが現状である。 そして、それらの多数の名刺のなかから、ある特定の人物の名刺を取り出すの は至難の業である。 従来このような名刺の整理方法として、図４に示すようにブック形式で名刺１ 枚１枚を平面的に差し込んで収納する名刺整理フアイルなどがあった。 このような名刺整理フアイルでは、インデックスを付けて整理しようとして、 仮に１０枚ごとにインデックスを１つ付けるとすると、たとえば『か』の欄に挿 入する名刺が１０枚を越えた場合、順次インデックスをずらし、以降の名刺すべ てを入れ換える作業が必要となり、これが非常に大変であった。また、収納枚数 も多くなかった。 それに、このような名刺整理フアイルでは複雑な分類には、向いていなかった 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、差し込み式のフアイルでは、上記問題の他、差し込み、差し替えに時 間を要する上、フアイルが破れたり、フアイルが上下逆になったりした場合に、 名刺が容易に抜けてしまうこともあり問題であった。 本考案は、このような従来の差し込み式の名刺整理フアイルの問題点に鑑みて 考案されたものであって、名刺の挿入、検索、取り出しが容易な据え置きタイプ の名刺整理回転棚を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案の名刺整理回転棚は、回転可能な上下 数段の棚を設け、棚上に名刺を整列配置可能とする上部開放の名刺保持部材を設 け、インデックス可能な仕切りを設けたことを要旨とする。

【０００５】 ここで、名刺保持部材は、図３に示すように棚５に外周壁１２と内周壁１３を 設け、横向き名刺の下方両サイドから挟む形で名刺を放射状に保持しても良いし 、あるいは、図１、図２の１０に示すように名刺をスライド溝内に保持できるよ うにしても良い。その他、名刺が検索可能なように保持できる部材であれば、箱 のような仕切りであっても、その他どのような形状のものでも良い。そして仕切 り部分に箱ごと名刺を入れこんだり、取り出し可能としても良い。 また名刺の収納向きは縦、横、平面、いずれも問わない。

【０００６】 インデックス可能な仕切りとは、図３の１４に示すような、棚中央より放射状 で、外側に行くほど厚みを増した形状でも良いし、箱のような仕切りの上部にイ ンデックスを設けても良い。その他どのような形状でも良い。 名刺整理回転棚は外側全体にケースを設けても良いし、上下のみに設けても、 あるいは全くオープンとして、囲いを設けなくても良い。 さらに外側全体にケースを設けた場合は、左右円周に沿ってスライド開閉自在 の扉を設けると、埃が入らず、使用勝手も良い。

【０００７】

【作用】

本考案の名刺整理回転棚は回転可能な上下数段の棚を設けたため、名刺を収納 した場合、棚毎の分類収納が可能で、しかも同一棚内での検索であれば、棚を回 転させることが可能なため、検索がし易い。 また本考案の名刺整理回転棚であれば、名刺を横向きに放射状に整列配置可能 であり、昨今の横向き名刺が多い状況下で便利である。 また名刺を横向き放射状に収納した場合は、中央より放射状で、外側に行くほ ど厚みを増した円周方向にスライドするインデックス可能な仕切りを設けると、 目的とする名刺を探す場合、この仕切りを適当にスライドさせることにより、適 当に名刺間の隙間を広げることができ、探しやすく、手も名刺間に挿入し易い。 またそのインデックスは、検索に便利なように、分類分けに利用できる。 また名刺を箱単位に収納し、棚上の仕切り部に箱ごとはめ込み可能とした場合 は、箱単位に名刺を一時取り出したりする事も可能となり便利である。

【０００８】

【実施例】

本考案の名刺整理回転棚を図１〜図３にもとずいて説明する。 図１は本考案の一実施例を示す名刺整理回転棚の全体概略斜視図である。 図２は本考案の一実施例の要部拡大図である。 図３は本考案の他の実施例の要部拡大図である。 図４は従来の名刺ファイルの使用状態を示す図である。 １は本考案の名刺整理回転棚、２は天板、３は側面ケース、４は底部、５は回 転棚、６は柱部、７は名刺、９はスライド扉、１０はガイド、１１は仕切りであ る。１２は外周壁、１３は内周壁、１４は仕切りである。

【０００９】 実施例１ 本実施例では、図１に示す様に柱部６に３段の回転棚５を水平に設け、上部に 天板２、下部に底部４を配し、その間を連結する側面ケース３を設け、該側面ケ ース３の一部を開放とし、透明なスライド扉９を設けている。 そして、１１のようなインデックス可能な仕切りを設けている。 図２は本実施例の要部拡大図であり、回転棚５上を移動可能に、名刺を横方向 にスライドさせて挿入保持できるガイド１０を放射状に設けている。 そして、このガイド１０は柱部６にのみ固定されており、仕切り１１により、 左右に若干移動可能となり、名刺の検索取り出しが容易となる。

【００１０】 実施例２ 本実施例は、図３に示すように、回転棚５の外周及び内周に、高さ５mm〜１０ mmの外周壁１２、内周壁１３を設けている。 このような構造とすると、図３に示すように、名刺７が回転棚の両外周に設け られた外周壁１２及び内周壁１３により、両側から支持され、横向きに立てた状 態で保持することができる。そして、中央より放射状で、外側に行くほど厚みを 増した円周方向にスライドするインデックス可能な仕切り１４を設けると、目的 とする名刺を探す場合、この仕切りを適当にスライドさせることにより、適当に 名刺間の隙間を広げることができ、探しやすく、手も名刺間に挿入し易い。また 本実施例では名刺１つ１つに対応させるガイドを設ける必要がないので、実施例 １に比べて多くの名刺が収納でき、また名刺の両側からの支持であるので、簡単 に回転棚５上を移動させることができる。 従って、検索し易い。

【００１１】 実施例３ 本実施例は、図示していないが回転棚５上に適当な区画、たとえば実施例２と 同様な外周壁１２及び内周壁１３を設け、さらに内周と外周を数本の仕切りによ り結ぶことによりできる区画を設け、その中に収まるような取り出し可能な箱体 を設けるものである。 このような構造とすると、名刺７は箱体に収納することにより、しっかりと崩 れることなく収納できる上、箱体単位に分類収納でき、しかもまとまって別の場 所に一時名刺を移動させることが可能となる。 特に回転棚の下段では、収納された名刺が検索しにくい場合が考えられ、一旦 手元に取り出して箱体単位で検索することが可能となる。 また箱体の調整で、縦書き名刺の収納も可能となる。

【００１２】 このような実施例１〜実施例３の名刺整理回転棚を使用すれば、名刺が効率良 く収納分類され、しかも卓上に置いても美しく多数の名刺を整理収納できる。 さらに、ケース付きにすれば埃をかぶることなく、多数の名刺を整理収納でき る。検索、取り出しが容易で、仕分けし易く、使い勝手が良い。

【００１３】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案の名刺整理回転棚によれば、横書き縦書きを問わ ず多数の名刺が美しく収納整理可能となる。 また回転棚と箱体を組み合わせれば、さらに使い勝手の良い一部移動可能な名 刺整理が可能となる。さらに名刺整理回転棚をケース付きにすれば埃をかぶるこ となく、見た目にも美しく、卓上型使用も可能となる。 また放射状の厚みを増した仕切りとインデックスを兼ねることにより、名刺が 検索し易く、取り出し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す名刺整理回転棚の全
体概略斜視図である。

【図２】 本考案の一実施例の要部拡大図である。

【図３】 本考案の他の実施例の要部拡大図である。

【図４】 従来の名刺ファイルの使用状態を示す図であ
る。

【符号の説明】 １ 名刺整理回転棚 ２ 天板 ３ 側面ケース ４ 底部 ５ 回転棚 ６ 柱部 ７ 名刺 ９ スライド扉 １０ ガイド １１ 仕切り １２ 外周壁 １３ 内周壁 １４ 仕切り

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転可能な上下数段の棚を設け、棚上に
   名刺を整列配置可能とする上部開放の名刺保持部材を設
   け、インデックス可能な仕切りを設けたことを特徴とす
   る名刺整理回転棚