JP3015459B2

JP3015459B2 - テレビジョン信号変換方法

Info

Publication number: JP3015459B2
Application number: JP2324168A
Authority: JP
Inventors: 哲朗鮫島
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1990-11-26
Filing date: 1990-11-26
Publication date: 2000-03-06
Anticipated expiration: 2015-03-06
Also published as: JPH04192777A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、テレビジョン信号をアスペクト比の異なる
第２のテレビジョン信号に変換するテレビジョン信号変
換方法に関する。特に、アスペクト比16:9のMUSE信号を
アスペクト比4:3のNTSC信号に変換するMUSE/NTSCコンバ
ータに於けるテレビジョン変換方法に関する。

（ロ）従来の技術衛星放送に於いて次世代の高品位テレビジョンである
ハイビジョンが放送されている。このハイビジョンの信
号は、MUSE方式と呼ばれる帯域圧縮技術により、帯域圧
縮される。そして、この帯域圧縮された信号（MUSE信
号）が放送されている。このハイビジョンのアスペクト
比は、16:9である。

このMUSE信号を通常のNTSC用のテレビジョン受像機で
見ために第６図の如きMUSE/NTSCコンバータ（100）が販
売されている（例えば三菱電機製UC−5000）。このMUSE
/NTSCコンバータ（100）は、MUSE信号をNTSC信号に変換
する。尚、このMUSE/NTSCコンバータの動作について
は、例えば、電子技術出版株式会社発行の雑誌「テレビ
技術1989年10月号」の31P〜45Pに説明されている。

ところで、ハイビジョンのアスペクト比は第７図
（ａ）に示す如く、16:9である。そして、NTSCテレビジ
ョンのアスペクト比は4:3である。このため、現ハイビ
ジョンの画像をNTSCのテレビジョンに映出する場合は、
第７図（ｂ）の如くハイビジョンの画面の側部の画面を
切り捨てるモードと、第７図（ｃ）の如く、上下にブラ
ンキング領域（ｂ）（ｂ）（可視ブランキング領域）を
設けるモード（ワイドモード）がある。

この後者のワイドモードに於いて、第７図（ｃ）のブ
ランキング領域（ｂ）は、使用者の操作により希望の色
に着色できる。

（ハ）発明が解決しようとする課題このブランキング領域（ｂ）とこのブランキング領域
に隣接した画面との間に、大きな輝度レベル差がある
と、テレビジョン受像機の陰極線管に於いて、偏向系の
曲がりやドーミングが発生することがある。

（ニ）課題を解決するための手段本発明では、画像上辺又は下辺の輝度レベルを検知
し、その輝度レベルによって、ブランキング領域の輝度
レベルを調節する。

（ホ）作用ハイビジョン放送の画像（特に明るい画像）におい
て、ブランキング領域と隣接する画像において、偏向系
の曲がりやドーミングを防ぐことができる。

（ヘ）実施例第１図第２図を参照しつつ、本発明の１実施例を説明
する。

第１図はMUSE/NTSCコンバータの概略図である。

第２図はNTSCのテレビジョン画面（a_N）にワイドモー
ドのハイビジョン画面（a_H）を映出した図であり、
（ｂ）（ｂ）はブランキング領域である。（ｃ）は輝度
レベルを検出するための画面部分である。

第１図に於いて、（10）はMUSE信号入力端子、（12）
はローパスフィルタ、（14）はクランプ回路、（16）は
A/D変換器である。（18）はMUSE/NTSCコンバータ用LSI
である。このLSI（18）はMUSE信号をNTSC信号に変換し
て出力する。（18_V）はMUSE信号の垂直クランプパルス
出力端子、（18_H）はMUSE信号の水平クランプパルス出
力端子である。（18_B）はブランキング領域の着色端子
である。

（20）はディジタルのNTSC信号をアナログに変換する
D/A変換器である。（22）はローパスフィルタである、
（24）はNTSC信号出力端子である。

（26）はシフトレジスタよりなる遅延回路、（28）は
シフトレジスタよりなる遅延回路である。（30）はアン
ド回路である。この回路（26）はMUSE信号の画面上部の
ラインの位置を示すパルスを作成し、回路（28）はMUSE
信号の輝度信号部分の位置を示す信号を作成する。アン
ド回路（30）は画面上部の位置を示すパルスを作成す
る。この位置は変換後のNTSC画面に於いては、第２図
（ｃ）の部分に対応する。

（32）は高輝度検出回路である。（34）はラッチ回路
である。

（36）は着色信号発生回路であり、本実施例ではブラ
ンキング領域を着色することにより、このブランキング
領域の輝度レベルを変換している。

上記動作を説明する。

入力端子（10）より入力されたMUSE信号は、ローパス
フィルタ（12）及びクランプ回路（14）を介してA/D変
換器（16）に入力されてディジタル信号に変換される。
このディジタル化された信号はLSI（18）に入力されて
ワイドモードのNTSC規格のディジタル信号に変換され
る。この時、アスペクト比の差により、画面の上下に第
２図の如きブランキング領域（ｂ）（ｂ）が付加され
る。このNTSCのディジタル出力はD/A変換器（20）でア
ナログ信号に変換され、ローパスフィルタ（22）を介し
て、テレビジョン受像機に出力される。

ところで、クランプ回路（14）へ出力される垂直・水
平用のクランプパルスは、遅延回路（28）（26）とアン
ド回路（30）により、第２図（ｃ）の位置を示すパルス
となる。

又、高輝度検出回路（32）は、A/D変換器（16）の８
ビット（00H〜FFH）の信号のうち、240/255以上の高輝
度を検出して出力する。従って、ラッチ回路（34）で
は、画面の上部（ｃ）が高輝度である時に信号を出力す
る。

着色信号発生回路（36）はこの出力信号によりブラン
キング領域（ｂ）の輝度レベルが上昇するように色を替
える。これにより、第２図の画面上部（ｃ）とブランキ
ング領域（ｂ）との輝度レベル差が少なくなる。

尚、上記実施例では、画面上部のブランキング領域
（ｂ）に隣接する部分（ｃ）の輝度レベルを検出した
が、これは画面下部について行なっても良い。

又、ブランキング領域（ｂ）の色を替えて輝度レベル
を可変させたが、これは無理に色を付けなくても良い。
例えば、灰色として、そのレベルを可変するようにして
も良い。又、同色で輝度レベルを可変するようにしても
良い。

第３図に本発明の第２実施例を示す。この例は、高輝
度検出を入力MUSE信号でなく出力NTSC信号で行う例であ
る。（20_Y）は輝度信号用D/A変換器、（20_C）は色信号
用D/A変換器、（38）はマトリックス回路である。尚、
ラッチ用のパルスは、LSI（18）で作成したNTSC用の垂
直・水平同期信号により作成しても良い。

第４図に本発明の第３実施例を示す。この例は高輝度
検出回路（32）のスレッシュホールド値（第１実施例の
240/255）を可変するスレッシュホールド値生成回路（4
0）を備えている。

第５図に本発明の第４実施例を示す。この例は、輝度
レベルを検出するサンプリング点を複数ケ所にしたもの
であり、（42a）…（42n）は夫々シフトレジスタよりな
る遅延回路である。（34a）（34_(n-1)）は、ラッチ回路
である。（44）は加算平均回路である。

（ト）発明の効果本発明に依れば、ブランキング領域（ｂ）と画面映像
部分（a_H）との間に大きな輝度レベル差が発生せず、画
像が乱れることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す図である。第２図は
その動作を説明するための図である。第３図は本発明の第２実施例を示す図である。第４図は本発明の第３実施例を示す図である。第５図は本発明の第４実施例を示す図である。第６図及び第７図は従来例を説明するための図である。（ｂ）……ブランキング領域。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】入力された第１の方式の第１テレビジョン
信号をアスペクト比の異なる第２の方式の第２テレビジ
ョン信号に変換する場合に、前記アスペクト比の差によ
りブランキング領域（ｂ）を生成するテレビジョン信号
変換方法に於いて、前記ブランキングの領域に隣接する全画像に対する画像
の一部の領域（ｃ）の輝度レベルを検知し、該輝度レベ
ルが上昇した時に前記ブランキング領域の輝度を上昇さ
せるよう制御するテレビジョン信号の変換方法。