JP3014295B2 - Cnk1遺伝子 - Google Patents

Cnk1遺伝子

Info

Publication number
JP3014295B2
JP3014295B2 JP7138152A JP13815295A JP3014295B2 JP 3014295 B2 JP3014295 B2 JP 3014295B2 JP 7138152 A JP7138152 A JP 7138152A JP 13815295 A JP13815295 A JP 13815295A JP 3014295 B2 JP3014295 B2 JP 3014295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gene
cnk1
cdna
sequence
seq
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7138152A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08322571A (ja
Inventor
正之 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP7138152A priority Critical patent/JP3014295B2/ja
Publication of JPH08322571A publication Critical patent/JPH08322571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3014295B2 publication Critical patent/JP3014295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞周期を調節する遺
伝子であるCNK1遺伝子及び該遺伝子を組み込んだ組
換え体プラスミドに関する。
【0002】
【従来の技術】DNA複製及び細胞分裂は、真核生物及
び原核生物の両者にとって普遍的な現象である。真核生
物の個々の細胞は、有糸分裂をする際に第一間期(G
1)、DNA合成期(S)、第二間期(G2)、分裂期
(M)と呼ばれる4段階の質的に異なった状態を暫時経
過しながら増殖する。すなわち、細胞は、G1−S−G
2−M−G1の状態を正確に繰り返すことにより自己複
製を行っている。この繰り返しを細胞周期という。ま
た、細胞周期に関与する遺伝子群を総称して細胞周期遺
伝子というが、これらの遺伝子は、互いに入れ替えるこ
とができるほど多細胞生物から単細胞生物まで種を越え
て高度に保存されていることが多い。
【0003】細胞周期については、酵母であるサッカロ
ミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae (S.ce
rv.)) 及びシゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccha
romyces pombe (Sch.pombe))に関する研究(Murray,J.
and Hunt,T.(1993) Oxford University Press, UK )、
さらに、哺乳動物を含む高等真核生物における研究が行
われている(Sherr,C.J.(1994) Cell,79,551-555)。
【0004】細胞周期の進行は、主にG1期及びG2期
で制御されている。G1期制御の主な役割は、様々な外
界からのシグナル(例えば、栄養状態、ホルモン、増殖
・分化因子等)に応答して、増殖若しくは静止又は異な
る性質を持った細胞への分化を決定することである。一
方、G2期制御の主な役割は、DNA複製の完了や、D
NAに損傷がある場合にはその修復の完了を確認して、
細胞分裂の開始時期を決定することである。
【0005】細胞周期の進行の原動力として知られてい
る物質としては、タンパク質キナーゼであるS.cerev.Cd
c28 又はSch.pombe cdc2及びこれらと同系統のCdkが知
られている(岡山博人(1994)生化学,66,126-136)。H
artwellらのグループによる酵母S.cerv.の遺伝学的研究
により、G1において、CDC28遺伝子、CDC4遺伝
子、そしてCDC7遺伝子の各々の産物がこの順で機能
することを示した(Hartwell,L.H.(1976) J.Mol.Biol.,
104,807-817)。そして、分子クローニングにより、C
DC7遺伝子産物は、構造的に2個の長いキナーゼ挿入
物の存在を特徴とする58kDのタンパク質キナーゼであ
ることが明らかとなった。かかるキナーゼ活性は、有糸
分裂の細胞周期においてG1/S移行に機能し、DNA
複製の開始に必要である。しかし、この分子は極めて稀
にしか発現していないためあまり研究が進められておら
ず、細胞周期の研究でよく引き合いに出されるタンパク
質キナーゼCdc28/Cdc2の影にかくれた存在となってい
る。哺乳類でもCdc28/Cdc2の遺伝子ホモログの産物の含
有量が比較的高いため、これらの解析は進んでいるが、
はたして哺乳動物においても、CDC7遺伝子産物と相
同な機能および構造を有する分子が存在するか否かにつ
いては、未だ明らかではない。
【0006】この背景には、哺乳類において、DNA複
製開始がいかにして起こるかという事象そのものがほと
んど解明されていないことが挙げられる。従って、哺乳
類でのCDC7類似分子の機能解析は、DNA複製開始
の解明に大いに有益であると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、哺乳動物由
来で細胞周期を調節するCDC7と相同な遺伝子、すな
わち、プロテインキナーゼの酵素活性をもたらすポリペ
プチドをコードする遺伝子を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に基づいて鋭意研究を行った結果、ラット由来繊維芽細
胞株NRKのcDNAライブラリーをスクリーニングす
ることにより、一般に稀にしか発現していない本プロテ
インキナーゼをコードする遺伝子を単離することに成功
し、本発明を完成するに至った。これまで哺乳類におけ
る本酵素があまり検討されてこなかったのは、その含有
量が極めて低いため、その同定が困難であったからであ
ると考えられる。
【0009】本発明は、配列番号1で表されるアミノ酸
配列を実質的に含み、プロテインキナーゼの酵素活性を
もたらすポリペプチドをコードするCNK1遺伝子であ
る。さらに、本発明は、前記CNK1遺伝子を組み込ん
だ組換え体プラスミドである。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0010】本発明において、CNK1遺伝子とは、配
列番号1で表されるアミノ酸配列を実質的に含み、プロ
テインキナーゼの酵素活性をもたらすポリペプチドをコ
ードする遺伝子をいう。CNK1遺伝子は、例えばラッ
ト由来繊維芽細胞株NRKから単離することができ、N
RK細胞のcDNAライブラリーをポリメラーゼ・チェ
イン・リアクション(PCR)及びコロニーハイブリダ
イゼションによりスクリーニングすることによって得る
ことができる。
【0011】ここで、「アミノ酸配列を実質的に含
み、」とあるのは、このペプチドが所期プロテインキナ
ーゼの酵素活性をもたらす限り、配列番号1のアミノ酸
配列におけるいくつかのアミノ酸について欠失、置換、
付加等があってもよいことを示すものである。従って、
例えば、この酵素の第1番目のアミノ酸(メチオニン)
が欠失しているものの他、縮重コドンにおいてのみ異な
る同一のポリペプチドをコードする縮重異性体をも包含
するものである。
【0012】但し、本発明の遺伝子は、プロテインキナ
ーゼの酵素活性をもたらす限り、遺伝子の由来は特に限
定されず、ヒト、ウシ、ラット、マウス等由来のもので
あってもよい。なお、他種の哺乳類(例えばヒト、ウ
シ、マウス等)でも、これと相同な遺伝子の存在がゲノ
ムサザンブロット法により確認されており、このこと
は、本発明の遺伝子が、これらの哺乳類においても保存
されていることを意味するものである。 (1)cDNAライブラリー 本発明に用いられるcDNAライブラリーは、各種細胞
又は組織から調製されるポリ(A)+ RNAを用いて公知
の方法によりcDNAを調製し、これを適当なベクタ
ー、例えばプラスミドベクターやファージベクター等に
組み込んで組換え体を得、該組換え体を宿主細胞に形質
転換することにより作製することができる。
【0013】ポリ(A)+ RNAは、NRK細胞株から調
製することができる。NRK細胞株は、ATCCから入手可
能である(NRK-49F; ATCC CRL-1570) 。これを通常の細
胞培養手法、例えば、5%FCS(ウシ胎児血清)を含
む培地DMEM中で、35℃、5%CO2 の条件下で継代す
る。次に対数増殖期の細胞を集め、全RNAを単離す
る。ポリ(A)+ RNAの単離は各種公知の方法(例え
ば、Chomczynski & Sacchi(1987) Anal.Biochem.,162,1
56-159) により行うことができ、市販のキットを用いる
ことも可能である。
【0014】cDNAライブラリーは、上記単離された
ポリ(A)+ RNAをもとに合成したcDNAを、微生物
由来のレプリコンをもつ適当なベクターにつないだ後、
宿主細胞に形質転換することにより作製することができ
る。ライブラリー作製用ベクターとしては、プラスミド
ベクター、ファージベクター等が挙げられるが、本発明
では、例えばプラスミドベクターであるpcD2ベクタ
ー等を用いることができる。また、宿主としては、種々
の大腸菌が挙げられ、例えばDH5株やXL1 Blue株等を
用いることができる。
【0015】上記cDNA断片をプラスミドベクターに
組み込むには、公知技術を用いることができ、例えば、
Okayama らの方法((1987),Methods Enzymol.,154,3-2
8) などにより、pcD2ベクターを用いてcDNAラ
イブラリーを作製する。cDNAライブラリーの作製
は、上記のほか、市販のキットを用いることも可能であ
る。
【0016】なお、後述するノーザンブロット解析結果
から、ラット精巣由来のポリ(A)+RNAもCNK1遺伝
子のcDNAライブラリー作製のための適した材料とな
りうる。 (2)PCR及びコロニーハイブリダイゼーションによ
るスクリーニング 本発明のCNK1遺伝子cDNA断片は、当初ラットM
EK1/2 cDNAを得る目的でラットNRK細胞由
来cDNAライブラリーをPCRでスクリーニングして
いた際に、意外にも見出すことができたものである。
【0017】本発明において、作成したcDNAライブ
ラリーから目的とするcDNAをスクリーニングするに
は、アミノ酸配列から予想される合成縮重プローブを32
P等で標識した後にスクリーニングする方法の他、縮重
プライマーを用いてPCRを行い、得られるDNA断片
をプローブとしてスクリーニング方法により行うことが
できる。後者の場合、タンパク質キナーゼでよく保存さ
れているアミノ酸配列:メチオニン−ヒスチジン−アル
ギニン−アスパラギン酸−バリン−リジン−プロリン
(センス)と、アスパラギン酸−フェニルアラニン−グ
リシン−バリン−セリン−グリシン−グルタミン(アン
チセンス)とに対応した20マーのプライマーを、それぞ
れ500ngと上記cDNA100ng を用い、50μlスケールで
PCRを行って該当するcDNA断片を増幅する。増幅
したcDNA断片をプラスミド、例えばpGEM3Zf(+)(Pro
mega) に組み込み、配列決定キットで塩基配列を決定す
る。得られたCNK1cDNA断片の内部塩基配列をも
とにオリゴヌクレオチドを合成し、これらをプローブと
して上記NRKcDNAライブラリーをコロニーハイブ
リダイゼーションによりスクリーニングする。この結
果、所期のcDNA(長い)を含むクローンを入手する
ことができる(Sambrook et al.(1989)MolecularClonin
g, Cold Spring Harbor Lab.Press,NY,USA )。
【0018】このようにしてクローニングされたcDN
Aの塩基配列は、放射標識や蛍光標識を行い、ジデオキ
シ法、マキサム−ギルバート法等により塩基配列を決定
することができる。使用するcDNAライブラリーはp
cD2というプラスミドベクターで構築してあるので、
コロニーハイブリダイゼーションにプローブとして使用
した2つのオリゴヌクレオチドを、今度は塩基配列決定
のためのプライマーとして用いる。そして、Hattori &
Sakaki((1986) Annl.Biochem.,152,232-238)の方法でプ
ラスミドDNAを処理し、配列決定キット(USB Biochem
icals)で塩基配列を決定する。得られる塩基配列から更
にオリゴヌクレオチドを合成し、上記の方法を繰り返す
ことにより最終的に全塩基配列を決定することができ
る。この他に、得られるcDNA断片を、より使いやす
いM13系、pUC系、pBluescript 系などのベクターD
NAに組み込んで、ユニバーサルプライマー、リバース
プライマーなどを用いて塩基配列を決定することもでき
る。
【0019】なお、ここで示す塩基配列が公知となった
時点からは、CNK1タンパク質をコードする塩基配列
のみを入手するのであれば、該当する開始コドンと停止
コドンとをそれぞれ含む5'-及び3'-プライマーを用い
てPCRにて増幅して容易に単離することができる。 (3)CNK1遺伝子のS.cerv. CDC7遺伝子に対す
る相同性の同定 本発明のCNK1遺伝子については、S.cerv. CDC7遺伝
子と構造比較を行うことにより、相同性を同定すること
ができる。相同性については、FASTA プログラムを用い
たスイスプロットデータベースの検索により行うことが
できる。 (5)CNK1遺伝子の発現の確認 NRK細胞由来の全RNA20μg及びポリ(A)+ RNA2
μgのノーザンブロット法による解析結果では、全RN
Aでは全くバンドが検出されない場合が多く、また、2
μgポリ(A)+ RNAで低レベルのバンド(3.5kb)しか検
出されず、種々の臓器での発現レベルをみても全般に低
い場合が多い。従って、CNK1遺伝子の発現は極めて
低いことが予想される。
【0020】本発明においてCNK1遺伝子の発現を確
認するには、従来からのノーザンブロット法(主として
ホルムアルデヒド/ホルムアミド法又はグリオキサール
/DMSO法の2つの手法がある)の他、RT−PCR
法、RNaseマッピング法等により行い得るが、感度
が良好である限り、いずれかの方法により行い得る。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されな
い。 〔実施例1〕CNK1遺伝子のクローニング (1) cDNAライブラリーの調製 ラットNRK−49F細胞株(ATCC CRL-1570)をDMEM
−5%FCS,35℃,5%CO2 の条件下で継代培養す
る。対数増殖期の細胞から公知の方法(例えばChomczyn
ski & Sacchi(1987) Anal.Biochem.,162,156-159) で全
RNAを単離し、更にオリゴ(dT)セルロース(Collabora
tive Research Co.)を用いてmRNAを精製する。
【0022】このポリ(A)+ RNAのうち5μgを用いて
Okayama らの方法に従ってcDNAを合成した(Chayama
et al.(1987),Methods Enzymol.154,3-28) 。得られた
ベクター/cDNAをDH5株へトランスフォームし、
5×106個のクローンからなるcDNAライブラリーを
作製した(Otsu et al.(1993) FEBS Lett.,320,246-25
0) 。 (2) PCR及びコロニーハイブリダイゼーションによる
スクリーニング ラットNRK細胞cDNAライブラリーをPCR産物配
列からのオリゴヌクレオチドを用いてスクリーニングし
た。手法は、以下の通りである。
【0023】PCRにより上記NRKcDNAをスクリ
ーニングするにあたり、オリゴ1(配列番号2)及びオ
リゴ2(配列番号3)を縮重プライマーとして用いた。
94℃で1分、55℃で1分及び72℃で2分を1サイクルと
してこれを40サイクルのPCRを行った(Vent DNA pol
ymerase(New England Biolabs)を使用) 。得られた約85
bpのバンドを同条件で再度PCRで増幅し、最終的に、
ベクターpGEM3Zf(+)(Promega Co)へ組み込んだ。インサ
ートの塩基配列の決定から、当初の目的であったMEK
1/2とともに他のいくつかのタンパク質キナーゼに由
来するcDNA断片が得られていることがわかった。そ
のうちの一つがCNK1のcDNAであった(図1)。
このCNK1由来cDNA断片の塩基配列から、二つの
オリゴヌクレオチドを合成した。すなわち、センスオリ
ゴ(配列番号4)及びアンチセンスオリゴ(配列番号
5)である。これらを5’末端ラベリングキット(Prom
egaCo.)及び[γ-32P]ATP(Amersham) でラベルして
プローブとして用い、上記NRKcDNAライブラリー
をコロニーハイブリダイゼーションによりスクリーニン
グした。
【0024】その結果、百万コロニーから5つの陽性ク
ローン(クローン3,6,9,12および15)を最終的に
単離した。 (3) スクリーニングされた遺伝子の塩基配列の決定 上記(2)で単離したクローンを基に、塩基配列の決定を
行った。すなわち、単離した5つのcDNAプラスミド
のクローンのDNAから、公知の方法(Hattori& Sakaki
(1986) Annl.Biochem.,152,232-238)でテンプレートを
調製し、配列決定キット(USB Biochemicals) を用いて
これらの塩基配列を決定した。使用したプライマーは、
はじめにライブラリースクリーニングに用いた2つのオ
リゴヌクレオチドである。その後は、得られた塩基配列
をもとに順次オリゴヌクレオチドをABI(アプライド
バイオシステムス)社のDNA合成機(#394 )を用い
て合成し、それらをプライマーとして用いた。コーディ
ング配列については特にセンスおよびアンチセンスの鎖
を少なくとも2回読み、塩基配列を確認した。
【0025】結果を配列番号1に示す。また、かかる配
列から推定されるアミノ酸配列も同時に記載した。ここ
で、上記5つのクローンのいずれも完全長のcDNAを
含んでいなかったので、このうちの2つのクローン(ク
ローン3及び12)をもとに完全長cDNAを再構成し
た。配列番号1の配列中、塩基配列番号687 の位置のA
paIサイトと1847の位置のBglIIサイトを用いて両クロ
ーンを消化し、この結果生ずるクローン3で欠失したイ
ンサート部ApaI−BglIIへクローン12由来のApaI−
BglII断片を挿入した。これにより、クローン12で欠失
していた5’側部(配列番号1の塩基配列(G)nから塩基
配列番号27の位置までのcDNA部分を補った。最終的
に、本発明の遺伝子は、プラスミドベクターpCD2に
組み込まれた組換え体として得られた。
【0026】なお、再構成したcDNAによりコードさ
れるタンパク質が本来のNRK1タンパク質と合致して
いることは、この再構成cDNAをレチキュロサイトラ
イゼートで発現した分子の大きさが、NRK細胞より調
製したライゼートを用いてこの分子に特異的抗体により
免疫沈降して得られた分子とほぼ同じ大きさの68kDaを
示したことより支持された。
【0027】配列番号1に示す通り、配列番号1のcD
NA配列は全体で約2.8 kbであり、75bpの5’非翻訳領
域、約1.7kbのコーディング領域及び約1kbの3’非翻
訳領域、それに続くポリ(A) 鎖により構成されていた。
推定アミノ酸配列は565 個のアミノ酸残基を有してお
り、算定分子量は62.3kDであった。N末端の51アミノ酸
残基に続くキナーゼ配列は、2つの長い挿入(KI−1
及びKI−2)によって分断されており、結果として3
つの分割キナーゼ配列となった(KS−1,KS−2及
びKS−3;図1参照)。KS−1,KS−2及びKS
−3は、それぞれ配列番号1記載のアミノ酸配列番号の
52〜201番目、359〜434 番目、527〜563番目に相当し、
キナーゼサブドメインのI〜VII 、VIII〜X、及びXIで
あった。
【0028】なお、本発明の遺伝子を保有するプラスミ
ドpCD2により形質転換された大腸菌株XL1-Blueは
「pcD2-CNK1 」と称し、工業技術院生命工学工業技術研
究所に、FERM P- 14969 として寄託されている。 (4) CNK1遺伝子産物のS.cerv. CDC7遺伝子産物に対
する相同性の同定 データベース検索により、CNK1遺伝子産物とS.cer
v. の遺伝子であるCDC7のタンパク質との相同性の比較
を行った。
【0029】その結果、KS−1及びKS−2における
アミノ酸配列の相同性は、それぞれ43%、53%であり、
高い相同性を示した(図2参照)。 (5) CNK1遺伝子の発現の確認 NRK4遺伝子の発現を確認するため、NRK4細胞の
RNAブロット解析を行った。すなわち、対数増殖期に
あるNRK細胞から精製した全RNA及びポリ(A)+
NAを、グリオキサール/DMSO法によるアガロース
ゲル電気泳動にかけて大きさごとに分け、ハイボンドN
フィルター(Amersham) へ常法に従って移しとる。一
方、CNK1のKS−1由来のcDNA断片を、キット
(Amersham製Multiprime DNA labelling system)を用い
て[α-32P]dCTP(Amersham) でラベルし、プローブを作
製する。ハイブリダイゼーションとフィルターの洗浄は
公知の方法により行った(Otsu et al.(1993)FEBS Lett.
320,246-250)。この後、フィルターをX線フィルム(Ko
dak XAR)に露光した。
【0030】その結果、図3に示すとおり、全RNA量
が20μgの場合はバンドを観察することができなかった
が、2μgのポリ(A)+ RNAを用いて〜3.5 kbのバン
ド(図の「←」部)を検出することができた。また、数
種類のラット組織におけるRNAの発現を、KS−1プ
ローブを用いて解析した。その結果、図4に示す通り、
精巣が他の組織よりも高いレベルの発現を示した。脳、
脾臓、肺、骨格筋、腎臓及び心臓についてもまた、発現
を示した。これに対し、肝臓では、明らかなバンドは観
察されなかった。 (6) CNK1遺伝子の他の哺乳類での保存性 CNK1遺伝子が他の哺乳類でも存在していることを確
認するため、ヒト、ウシ、マウスおよびラットの4種類
のゲノムDNAを用いてサザンブロット解析を行った。
これらゲノムDNAを制限酵素EcoRIで消化後、常法
に従ってアガロースゲル電気泳動およびニトロセルロー
スフィルター(BA85,Schleicher & Schull)へのトラン
スファーを行った。プローブにはKS−1由来、KI−
1由来及びKI−2/KS−3由来の3種類のcDNA
断片(それぞれprobe A 、probeB 、probe C とした)
を用いた。これらプローブの32P-ラベル、ハイブリダイ
ゼーション、洗浄などは公知の方法(Otsu et al.(1993)
FEBS Lett.320,246-250)に従った。なお、洗浄は0.5×
SSC、0.1 %SDSを含む溶液中で50℃で洗浄した条
件("Low")、および0.1×SSC、0.1 %SDSを含む
溶液中で65℃で洗浄した条件("High")で行った。
【0031】結果を図5に示す。図5のように3つのプ
ローブのいずれを用いても、ラット以外のヒト、ウシお
よびマウスにCNK1遺伝子と相同な遺伝子が保存され
ていることを示した。すなわち、Low 条件で洗浄した場
合にヒト、ウシ、ラット、マウスのいずれにおいてもバ
ンドは現れたのに対し、High条件で洗浄するとラット以
外ではバンドを検出しにくくなることから、ラット以外
の種(ヒト、ウシ、マウス)においてもCNK1遺伝子
と相同な遺伝子が保存されていることを意味する。
【0032】
【発明の効果】本発明により、プロテインキナーゼを実
質的にコードする遺伝子および該遺伝子を保有するプラ
スミドが提供される。
【0033】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2800 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源: 生物名:ラット 株名:NRK-49F 細胞株 配列:
【0034】配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATGCAYMGNG AYGTNAARCC 20
【0035】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: TGNCCNGANA CNCCRAARTC 20
【0036】配列番号:4 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AGTAACTTTT TATACAATAG ACGC 24
【0037】配列番号:5 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GTCCACCAAG GCATACTTT TTCAG 24
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遺伝子のcDNAの構造を示す図であ
る。
【図2】CNK1とCDC7およびCDC28との間の相
同性の比較を示す図である。
【図3】ラットNRK細胞でのノーザンブロット解析に
よるCNK1発現の検討結果を示す図である(電気泳動
の写真)。
【図4】ラット各組織におけるCNK1mRNAの発現
を、ノーザンブロット法による解析した結果を示す図で
ある(電気泳動の写真)。
【図5】ヒト、ウシ、ラット、マウスの4哺乳類でのC
NK1遺伝子の保存性をゲノムサザンブロット法により
解析した結果を示す図である(電気泳動の写真)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/12 GenBank/EMBL/DDBJ/G eneSeq SwissProt/PIR/GeneS eq CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1で表されるアミノ酸配列
    ードするCNK1遺伝子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のCNK1遺伝子を組み込
    んだ組換え体プラスミド。
JP7138152A 1995-06-05 1995-06-05 Cnk1遺伝子 Expired - Fee Related JP3014295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7138152A JP3014295B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 Cnk1遺伝子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7138152A JP3014295B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 Cnk1遺伝子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08322571A JPH08322571A (ja) 1996-12-10
JP3014295B2 true JP3014295B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=15215239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7138152A Expired - Fee Related JP3014295B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 Cnk1遺伝子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3014295B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08322571A (ja) 1996-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cullmann et al. Characterization of the five replication factor C genes of Saccharomyces cerevisiae
Hirt et al. Complementation of a yeast cell cycle mutant by an alfalfa cDNA encoding a protein kinase homologous to p34cdc2.
Clark et al. Selective amplification of additional members of the ADP-ribosylation factor (ARF) family: cloning of additional human and Drosophila ARF-like genes.
US5783664A (en) Cytokine suppressive anit-inflammatory drug binding proteins
Woriax et al. Cloning, sequence analysis and expression of mammalian mitochondrial protein synthesis elongation factor Tu
Heiland et al. Multiple hexose transporters of Schizosaccharomyces pombe
Mazzocco et al. The identification of a novel human homologue of the SH3 binding glutamic acid-rich (SH3BGR) gene establishes a new family of highly conserved small proteins related to Thioredoxin Superfamily
Eliasson et al. Molecular and expression analysis of a LIM protein gene family from flowering plants
JPH1094392A (ja) ワタ遺伝子
Kuchař et al. Interactions of putative telomere-binding proteins in Arabidopsis thaliana: identification of functional TRF2 homolog in plants
Yanai et al. ayk1, a novel mammalian gene related to Drosophila aurora centrosome separation kinase, is specifically expressed during meiosis
KR100270348B1 (ko) 전사인자 에이피알에프
Janzen et al. ARPP-16 mRNA is up-regulated in the longissimus muscle of pigs possessing an elevated growth rate
US20020035078A1 (en) Enzyme having S-adenosyl-L-homocysteine hydrolase (AHCY) type activity
JP3014295B2 (ja) Cnk1遺伝子
WANG et al. Molecular cloning and cell-cycle-dependent expression of a novel NIMA (never-in-mitosis in Aspergillus nidulans)-related protein kinase (TpNrk) in Tetrahymena cells
Yatzkan et al. ppt-1, a Neurospora crassa PPT/PP5 subfamily serine/threonine protein phosphatase
Dai et al. Characterization of a novel gene encoding zinc finger domains identified from expressed sequence tags (ESTs) of a human heart cDNA database
Pagé et al. Identification of ASK10 as a multicopy activator of Skn7p‐dependent transcription of a HIS3 reporter gene
WO1998045431A1 (fr) Gene associe a la metastase cancereuse
Nakagawa et al. The fission yeast RPA51 is a functional homolog of the budding yeast A49 subunit of RNA polymerase I and required for maximizing transcription of ribosomal DNA
Hahn et al. Structural analysis of phylogenetically conserved J domain protein gene
US5843646A (en) DNA molecules encoding murine son of sevenless (mSOS) gene and mSOS polypeptides
Bauer et al. CADp44: a novel regulatory subunit of the 26S proteasome and the mammalian homolog of yeast Sug2p
WO1996017933A2 (en) Dna encoding a cell growth inhibiting factor and its product

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees