JP3013653U - 宝石箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イアリングを見やすく且つ整理した状態で収
納するようにした宝石箱を提供する。 【構成】 水平方向に回動して開閉する支持枠を備え、
該支持枠には複数の短冊状の支持板を水平方向に固定
し、各支持板には複数の係止スリットを上縁より下方向
に切り欠き形成したことを特徴とする宝石箱、又は上下
方向に回動して開閉する支持枠を備え、該支持枠には複
数の短冊状の支持板を水平方向に固定し、各支持板には
複数の係止スリットを一縁より他縁方向に切り欠き形成
し、各係止スリットは支持枠を上方に回動させたときに
各支持板の上縁側に位置するようにしたことを特徴とす
る宝石箱。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はイアリング等の宝石類を収納する宝石箱に関するものである。本明細 書における「イアリング」には下記のものが含まれる。 （１）例えば図６、図７に示すように、装飾部１と該装飾部１を保持する細径部 ３（３ａ、３ｂ）とを備え、予め耳たぶに形成された小孔に該細径部３（３ａ、 ３ｂ）を挿通支持させるようにした耳飾り（本明細書においてはこれを「ピアス 式イアリング」という。） （２）例えば図８に示すように、装飾部１を保持する保持体５に小ねじ７を進退 自在に螺着し、該小ねじ７に対向する耳たぶ当接部９を備えさせ、小ねじ７と耳 たぶ当接部９との間に耳たぶを挟み付けるようにした耳飾り（本明細書において はこれを「ねじ式イアリング」という。） （３）例えば図９に示すように、装飾部１を保持する保持体１１にばね１３を有 するクリップ部１５を枢着し、該クリップ部１５に対向する耳たぶ当接部１７を 備えさせ、クリップ部１５と耳たぶ当接部１７との間に耳たぶを挟み付けるよう にした耳飾り（本明細書においてはこれを「クリップ式イアリング」という。）

【０００２】

【従来の技術】

宝石箱としては、箱状、引出し状等の収納部を備え、該収納部にイアリングを 入れるようにしたものが従来より一般に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記従来の宝石箱はイアリングを単に収納部に入れるようにしたに 過ぎないものであるため、収納部には種々のイアリングが無秩序に混在すること になる結果、使用時に所望のイアリングを発見し難いという問題がある。また、 イアリングを収納部に入れる際ないし収納部から取り出す際等にイアリングが相 互に衝突して損傷するという問題も生じている。 本考案はこのような問題を解決しようとしてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、水平方向に回動して開閉する支持枠を 備え、該支持枠には複数の短冊状の支持板を水平方向に固定し、各支持板には複 数の係止スリットを上縁より下方向に切り欠き形成したことを特徴とする宝石箱 （請求項１）を提供するものである。

【０００５】 また、本考案は、上下方向に回動して開閉する支持枠を備え、該支持枠には複 数の短冊状の支持板を水平方向に固定し、各支持板には複数の係止スリットを一 縁より他縁方向に切り欠き形成し、各係止スリットは支持枠を上方に回動させた ときに各支持板の上縁側に位置するようにしたことを特徴とする宝石箱（請求項 ２）を提供するものである。

【０００６】

【作用】

［請求項１の宝石箱］ 請求項１の宝石箱においては、イアリングは支持枠に固定された複数の短冊状 の支持板に支持させる。即ち、例えばピアス式イアリングの場合には、細径部（ 図の符号３ａ、図７の符号３ｂ参照）を支持板の上縁より下方向に切り欠き形成 された係止スリットに係止させることによりピアス式イアリングを支持板に支持 させる。ねじ式イアリングの場合には、保持体（図８の符号５参照）を係止スリ ットに挿入し得るときには図８に示すように該保持体を係止スリットに係止させ ることによりねじ式イアリングを支持板に支持させるが、保持体を係止スリット に挿入することができないときには小ねじ（図８の符号７参照）を前進させて該 小ねじと耳たぶ当接部（図８の符号９参照）との間に支持板を挟み付けることに よりねじ式イアリングを支持板における任意の位置に支持させる。また、クリッ プ式イアリングの場合には、クリップ部（図９の符号１５参照）とこれに対向す る耳たぶ当接部（図９の符号１７参照）との間に支持板を挟み付けることにより クリップ式イアリングを支持板における任意の位置に支持させる。いずれの場合 にも、使用者はその所望するところに従って、イアリングを例えば種類別、材料 別、用途別、サイズ別等に分類し、区分し、整理した状態で支持板に取り付ける ことができる。また、各イアリングは上述の如く支持板に取り付けられるため、 各イアリングが相互に接触することはなく、更に支持枠の全支持板に取り付けら れたすべてのイアリングを目視することが可能である。

【０００７】 ［請求項２の宝石箱］ 請求項２の宝石箱は、支持枠が水平方向ではなく上下方向に回動して開閉する 点を除き、請求項１の宝石箱と実質的に同じであり、請求項１の宝石箱における 上記作用と実質的に同様の作用を有する。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 まず、図１、図２に示す宝石箱について説明する。符号２１に示すものは宝石 箱の本体である。本体２１は略中央部の仕切板２３により右側収納室２５と左側 収納室２７とに区画する。仕切板２３には水平方向に回動して開閉する右側収納 室２５用の支持枠２９をヒンジ３１、３１を介して取り付ける。支持枠２９には 複数の短冊状の支持板３３、３３・・・を水平方向に固定する。各支持板３３は 透明であることが望ましい。各支持板３３には複数の係止スリット３５、３５・ ・・を上縁より下方向に切り欠き形成する。右側収納室２５における上部にはネ ックレス、ペンダント等を吊り下げるための吊下手段３７を配設する。符号３９ に示すものは支持枠２９の外方に配設された右側収納室２５の扉である。右側収 納室２５の扉３９はそのほぼ前面に透明板４１を嵌着している。符号４３は右側 収納室２５の扉３９のヒンジ、符号４４は扉３９の取っ手である。である。一方 、左側収納室２７内には複数の収納棚４５、４５・・・を引出し自在に配設する 。符号４７に示すものは左側収納室２７の扉である。左側収納室２７の扉４７も そのほぼ前面に透明板４９を嵌着している。符号５１は左側収納室２７の扉４７ のヒンジ、符号５２は扉４７の取っ手である。

【０００９】 次に、図３に示す宝石箱について説明する。 符号６１に示すものは宝石箱の本体である。本体６１は略中央部の仕切板６３ により右側収納室６５と左側収納室６７とに区画する。右側収納室６５には上下 方向に回動して開閉する支持枠６９をヒンジ（図示せず。）を介して取り付ける 。該支持枠６９には複数の短冊状の支持板７３、７３・・・を水平方向に固定す る。各支持板７３は透明であることが望ましい。各支持板７３には複数の係止ス リット７５、７５・・・を一縁より他縁方向に切り欠き形成するが、各係止スリ ット７５は支持枠６９を図３に示すように上方に回動させたときに各支持板７３ の上縁側に位置するようになす。符号７７は支持枠６９のストッパー、符号７９ は支持枠６９の取っ手である。また、本体６１には蓋８１をヒンジ８３、８３を 介して開閉自在に取り付ける。蓋８１は一例としてそのほぼ前面に透明板８５を 嵌着している。

【００１０】

【考案の効果】

［請求項１の宝石箱］ 請求項１の宝石箱においては、前述の如く、ピアス式イアリング、ねじ式イア リング及びクリップ式イアリングのいずれの場合にも、該イアリングを支持枠に 固定された複数の短冊状の支持板に極めて容易に取り付けることができる。いず れの場合にも、使用者はその所望するところに従って、イアリングを例えば種類 別、材料別、用途別、サイズ別等に分類し、区分し、整理した状態で支持板に取 り付けることができる。その上、支持枠の全支持板に取り付けられたすべてのイ アリングを目視することができるため、使用者は所望のイアリングを容易且つ迅 速に取り出すことが可能である。更に、各イアリングは上述の如く支持板に取り 付けられるため、各イアリングが相互に衝突することがない。従って、イアリン グの損傷が防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による宝石箱の一例を示す斜視図であ
る。

【図２】同上宝石箱の正面図である。

【図３】本考案による宝石箱の別の一例を示す斜視図で
ある。

【図４】支持板を示す斜視図である。

【図５】支持板と支持枠とを示す平面図である。

【図６】ピアス式イアリングを支持板に取り付けた状態
を示す断面図である。

【図７】別のピアス式イアリングを支持板に取り付けた
状態を示す断面図である。

【図８】ねじ式イアリングを支持板に取り付けた状態を
示す断面図である。

【図９】クリップ式イアリングを支持板に取り付けた状
態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 装飾部 ３ 細径部 ３ａ 細径部 ３ｂ 細径部 ５ 保持体 ７ 小ねじ ９ 耳たぶ当接部 １１ 保持体 １３ ばね １５ クリップ部 １７ 耳たぶ当接部 ２１ 本体 ２３ 仕切板 ２５ 右側収納室 ２７ 左側収納室 ２９ 支持枠 ３１ ヒンジ ３３ 支持板 ３５ 係止スリット ３７ 吊下手段 ３９ 扉 ４１ 透明板 ４３ ヒンジ ４４ 取っ手 ４５ 収納棚 ４７ 扉 ４９ 透明板 ５１ ヒンジ ５２ 取っ手 ６１ 本体 ６３ 仕切板 ６５ 右側収納室 ６７ 左側収納室 ６９ 支持枠 ７３ 支持板 ７５ 係止スリット ７７ ストッパー ７９ 取っ手 ８１ 蓋 ８３ ヒンジ ８５ 透明板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水平方向に回動して開閉する支持枠を備
   え、該支持枠には複数の短冊状の支持板を水平方向に固
   定し、各支持板には複数の係止スリットを上縁より下方
   向に切り欠き形成したことを特徴とする宝石箱。
2. 【請求項２】 上下方向に回動して開閉する支持枠を備
   え、該支持枠には複数の短冊状の支持板を水平方向に固
   定し、各支持板には複数の係止スリットを一縁より他縁
   方向に切り欠き形成し、各係止スリットは支持枠を上方
   に回動させたときに各支持板の上縁側に位置するように
   したことを特徴とする宝石箱。