JP3013508U - コップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、簡易な手段により、コップ内への虫
の侵入を防止したコップを提供することを目的としてい
る。 【構成】コップ１は、紙製のコップ本体２の内面にアル
ミ泊の反射材３を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は、コップに係り、特に、簡易な手段により、コップ内への虫の侵入を 防止したコップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、使い捨てコップとして、紙製又は樹脂性のコップがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このコップ内にビール、ウーロン茶等を入れて、屋外等で使用する場合、時 として、コップ内に蛾等の虫が入り込み、不快感を催すと共にビール、ウーロン 茶等の内容物と一緒にコップをも廃棄する場合があり、非常に不経済であるとい う問題点があった。

【０００４】 本考案は、コップ本体の内面にアルミ泊の反射材を設けることにより、上記問 題点を効果的に解消することをその課題としている。

【０００５】 また、本考案は、反射部材の裏面がコップ本体の開口部に臨むようにすること により、上記問題点を効果的に解消することをその課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のコップは、紙製のコップ本体の内面にア ルミ泊の反射材を設け、該反射材の反射面を前記コップ本体内に臨ませたもので ある。

【０００７】 また、本考案のコップは、樹脂性のコップ本体の内面にアルミ泊の反射材を設 け、該反射材の反射面を前記コップ本体内に臨ませたものである。

【０００８】 また、本考案のコップは、紙製又は樹脂性のコップ本体の内面全体に亙ってア ルミ泊の反射材を設けたものである。

【０００９】 また、本考案のコップは、紙製又は樹脂性のコップ本体と、反射部材と、この 反射部材の裏面が前記コップ本体の開口部に臨むように前記反射部材を支持する と共に折曲自在に構成した支持部材を前記コップ本体に取り付けたものである。

【００１０】

【作用】

上記のように構成されたコップによれば、アルミ泊の反射材によりコップ内へ の虫の侵入を防ぐことができる。

【００１１】 また、反射部材の裏面がコップ本体の開口部に臨むように設けることにより、 コップ内への虫の侵入を防ぐことができる。

【００１２】

【実施例】

本考案の一実施例のコップを図面を参照して説明する。

【００１３】 図１乃至図８において、１は、紙製のコップで コップ本体２の内面には、ア ルミ泊の反射材３が設けられ、該反射材３の反射面はコップ本体２内に臨んでい る。

【００１４】 反射材３は、例えば、図１乃至図５に示すように、底部側反射材31と、内壁側 反射材32とから構成されている。この反射材２は、例えば、アルミ泊（アルミ泊 は、例えば、紙の表面にアルミ泊を貼ったもの、又は、蒸着したもので、更に、 具体的には、東京製紙株式会社製 商品名 メタルエースシルバー、或は、王子 油化株式会社製 商品名 ユポ ＷＭＦシルバー）である。

【００１５】 反射材２が虫の侵入に対して効果的である理由については、説明できないが、 本考案者の実験結果によれば、その効果は大なるものがあった（表１及び表２参 照）。

【００１６】 表１は、コップ内にウーロン茶を入れて、屋外に約６時間程度放置してコップ 内への蛾等の虫の侵入を観察した結果を示したものである。

【００１７】

【表１】

【００１８】 なお、表１においては、「０」「１」「７」「９」の数字は、コップ内へ侵入 した蛾等の虫の数であり、また、「底部のみ」とは、図６に示すように、コップ 本体２の内面の底部全体にアルミ泊の底部側反射材31（俗に「シルバー」と称す るもの）のみを組み込んで設けたもの、または、アルミ泊の反射材そのものでな いもの（例えば、アルミ泊に赤系の印刷を施したもの、俗に「ゴールド」と称す るもの）のみを設けたものであり、また、「口縁」とは、コップ本体２の口縁か ら下方に幅30mmのアルミ泊の反射材32' （図７参照）そのもの（俗に「シルバー 」と称するもの）、または、アルミ泊の反射材そのものでないもの（例えば、ア ルミ泊に赤系の印刷を施したもの、俗に「ゴールド」と称するもの）を設けたも のであり、表１中「底部と口縁」とは、図７に示すアルミ泊の底部側反射材31と 、アルミ泊の内壁側反射材32’をコップ本体２内に組み込んで設けたものである 。

【００１９】 また、「内面全体」とは、コップの内面の底部及び側壁全体にわたって、底部 側反射材31と、内壁側反射材32とをアルミ泊の反射材そのもの（俗に「シルバー 」と称するもの）（図１乃至図５参照）、または、アルミ泊の反射材そのもので ないもの（例えば、アルミ泊に赤系の印刷を施したもの、俗に「ゴールド」と称 するもの）としたものである。

【００２０】 表１より、紙製カップ１の内面に反射材を設けても、アルミ泊の反射材３は効 果があるが、アルミ泊の反射材でないものは効果がないばかりか、逆に、市販の 紙製コップよりも悪い結果となった。また、紙製のコップ本体２の内面全体にア ルミ泊の反射材を設けなくても、内面（例えば、底部のみ、底部と口縁）であれ ば、効果があった。

【００２１】 表２は、前述と同様、コップ内にウーロン茶を入れて、屋外に約６時間程度放 置してコップ内への蛾等の虫の侵入を観察した結果を示したものである。

【００２２】

【表２】

【００２３】 なお、表２においては、「０」「３」「５」「７」の数字は、コップ内へ侵入 した蛾等の虫の数であり、また、「底部のみ」とは、図６に示すように、コップ 本体２の内面の底部全体にアルミ泊の底部側反射材31（俗に「シルバー」と称す るもの）のみを組み込んで設けたものであり、また、「口縁」とは、コップ本体 ２の口縁から下方に幅30mmのアルミ泊の反射材32' （図７参照）そのもの（俗に 「シルバー」と称するもの）を設けたものであり、表２中「底部と口縁」とは、 図７に示すアルミ泊の底部側反射材31と、アルミ泊の内壁側反射材32’をコップ 本体２内に組み込んで設けたものである。

【００２４】 また、「内面全体」とは、コップ本体２の内面の底部及び側壁全体にわたって 、底部側反射材31と、内壁側反射材32とをアルミ泊の反射材そのもの（俗に「シ ルバー」と称するもの）を設けたものであり（図１乃至図５参照）、「外面全体 」とは、コップ本体２の外面の底部及び側壁全体にわたって、コップ本体２の外 面の底部全体にアルミ泊の反射材そのもの（俗に「シルバー」と称するもの）を 設けたものであり、「全体」とは、コップ本体２の内面及び外面の底部及び側壁 全体にわたって、コップの外面の底部全体にアルミ泊の反射材そのもの（俗に「 シルバー」と称するもの）を設けたものである。

【００２５】 表２より、コップの材質が樹脂性であっても紙製であってもほとんど差がなく 、従って、紙製のコップ本体２と同様に、樹脂性のコップにおいても、樹脂性の コップ本体２の内面全体にアルミ泊の反射材を設けなくても、内面（例えば、底 部のみ、底部と口縁）であれば、効果があった。

【００２６】 また、表２中「外面全体」にアルミ泊の反射材を設けた場合、樹脂性のコップ にあっては「３」、紙製のコップにあっては「５」であり、「底部のみ」「底部 と口縁」「内面全体」にアルミ泊の反射材を設けた場合、いずれも０であり、コ ップの内面にアルミ泊の反射材を設ける意義が明瞭となっている。

【００２７】 また、表２中「付属品をつける」とは、図８に示すように、反射部材３の裏面 がコップ本体２の開口部21に臨むように反射部材３を支持すると共に折曲自在に 構成した支持部材（例えば、厚紙）４をコップ本体２に例えば、接着剤、粘着剤 、ホッチキス等により取り付けた場合のことであり、反射部材３の反射面は外方 に面している。

【００２８】 なお、付属品をつけた場合、原因は不明であるが、反射部材３はアルミ泊の反 射材そのもの（俗に「シルバー」と称するもの）、または、アルミ泊の反射材そ のものでないもの（例えば、アルミ泊に赤系の印刷を施したもの、俗に「ゴール ド」と称するもの）でも、同様な結果が得られた。

【００２９】

【考案の効果】

本考案のコップは、紙製のコップ本体の内面にアルミ泊の反射材を設け、該反 射材の反射面を前記コップ本体内に臨ませたものであるから、アルミ泊の反射材 によりコップ内への虫の侵入を防ぐことができる。

【００３０】 また、本考案のコップは、樹脂性のコップ本体の内面にアルミ泊の反射材を設 け、該反射材の反射面を前記コップ本体内に臨ませたものであるから、アルミ泊 の反射材によりコップ内への虫の侵入を防ぐことができる。

【００３１】 また、本考案のコップは、紙製又は樹脂性のコップ本体の内面全体に亙ってア ルミ泊の反射材を設けたものであるから、アルミ泊の反射材によりコップ内への 虫の侵入を防ぐことができる。

【００３２】 また、本考案のコップは、紙製又は樹脂性のコップ本体と、反射部材と、この 反射部材の裏面が前記コップ本体の開口部に臨むように前記反射部材を支持する と共に折曲自在に構成した支持部材を前記コップ本体に取り付けたものであるか ら、コップの内面に反射部材を設けることなく、コップ内への虫の侵入を防ぐこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一実施例のコップを分解して
概略的に示す斜視図である。

【図２】図２は、図１のコップを組み込んだ状態を概略
的に示す説明図である。

【図３】図３は、図２のＡ−Ａ線による概略的断面図で
ある。

【図４】図４は、図１の内壁側反射材を展開して示す図
である。

【図５】図５は、図１の底部側反射材を展開して示す図
である。

【図６】図６は、図１のコップと異なる他の実施例のコ
ップを分解して概略的に示す斜視図である。

【図７】図７は、図１のコップと異なる他の実施例のコ
ップを分解して概略的に示す斜視図である。

【図８】図８は、図１のコップと異なる他の実施例のコ
ップを分解して概略的に示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ・・・コップ ２ ・・・コップ本体 ３ ・・・アルミ泊の反射材（反射材）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙製のコップ本体の内面にアルミ泊の反射
   材を設け、該反射材の反射面を前記コップ本体内に臨ま
   せたことを特徴とするコップ。
2. 【請求項２】樹脂性のコップ本体の内面にアルミ泊の反
   射材を設け、該反射材の反射面を前記コップ本体内に臨
   ませたことを特徴とするコップ。
3. 【請求項３】コップ本体の内面全体に亙ってアルミ泊の
   反射材を設けたことを特徴とする請求項１又は請求項２
   記載のコップ。
4. 【請求項４】紙製又は樹脂性のコップ本体と、反射部材
   と、この反射部材の裏面が前記コップ本体の開口部に臨
   むように前記反射部材を支持すると共に折曲自在に構成
   した支持部材を前記コップ本体に取り付けたことを特徴
   とするコップ。