JP3012734U - ライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身 - Google Patents

ライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身

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JP3012734U
JP3012734U JP1994016800U JP1680094U JP3012734U JP 3012734 U JP3012734 U JP 3012734U JP 1994016800 U JP1994016800 U JP 1994016800U JP 1680094 U JP1680094 U JP 1680094U JP 3012734 U JP3012734 U JP 3012734U
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智康 加々美
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智康 加々美
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安全性および命中精度を大幅に向上させ、更に
加工時のコスト削減に有効なライフル銃または散弾銃の
銃身の提供。 【構成】薬室から銃口に向かって、スムースボア部と、
ライフリングテーパボア部と、ライフリングボア部の3
種のボア部をこの順番に連設して一の銃身を構成した。 【効果】発射時の衝撃振動が小さく銃身の破損の原因と
なることもない上に、弾丸の中心線と銃腔の中心線とを
一致させられるので、弾丸の命中精度の非常に高いライ
フル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身を提供するこ
とができるとともに、エロージョンが極めて発生し難い
構造としたので、耐久性をも飛躍的に向上させ、高い命
中精度を従来になく長期にわたって維持することが可能
である。また、銃腔の全長に比して実際のライフリング
部全長が短いので、ブローチ加工に要する時間及びコス
トの低減が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ライフル銃(銃口に腔旋―ライフリング―を有する猟銃で、腔旋 を有する部分が銃腔の長さの1/2を越えるもの…銃砲刀剣等取締法)やライフ リング付き散弾銃の銃身に関し、安全性および命中精度を大幅に向上させ、更に 加工時のコスト削減に有効なライフル銃または散弾銃の銃身に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来のライフル銃は図6のような構造を有している。すなわち、銃身11の銃 腔部分12の全域にわたってライフリング13が施されたライフリング部14を 備えているものである。図において15は照準、16は照星である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
今日では素材の硬度、形状、バランス等によって多くの種類の実砲の弾丸があ る。ところが、従来のライフル銃においては、ライフリングの切り始め(以下、 ライフリング端部という。)の形状が図8のC’のようにほぼ直角形状を呈して いる。弾丸7は発射されると同時にこのライフリング端部に食い込み、その後ラ イフリングの溝に沿って回転を与えられながら銃腔内を進行していく。
【0004】 ところが、前述のように弾丸7はその種類によって硬度が異なるものであるか ら、ライフリング端部への食い付き方が当然異なる。にもかかわらず、従来のラ イフリング端部の形状によっては、発射された弾丸7が猛烈な速度でライフリン グ端部に激突するために強大な衝撃波が発生して銃身の破損を引き起こす危険が あったり、銃全体にバイブレーションが発生し、命中精度を低下させる原因とな っていた。
【0005】 弾丸の中には釣鐘状を呈するものがあり(フォースタータイプ)、この場合に は、図8に示すように火薬の爆発による弾丸内部の膨張により、弾丸7が直径方 向に押し広げられ、更には銃身2の内径をも押し広げることとなり、銃身の耐久 性に大きな影響を及ぼしていた。これには銃身を太くするなどの対応策も考えら れるが、重量増となって取り扱いにくくなるなど、欠点を伴うこととなっていた 。
【0006】 また、ライフリング端部への弾丸7の衝突は摩耗腐食(エロージョン)を発生 させ、銃身の耐久性に悪影響を及ぼしていた。このエロージョンは発射弾数に応 じて進行するものである。そこで、出願人は先にこのライフリングの端部を銃口 側に向かって径が縮まるようテーパ加工することにより、エロージョンを防止す ることを提案した(実願平6−2210号)。
【0007】 更には全て同一条件で回転を与えられることとなるために図9に示すように弾 丸7の中心線18が銃腔の中心線17と一致しない状態で銃腔内を進行すること となるなど、命中精度が悪くなる原因となっていた。これは、図10に示すよう に、丸棒21にダイス22でネジ23を切る場合に置き換えて考えることができ る。丸棒21に対し常にダイス22を直角に当てるための何等のガイドもない状 態では、ダイス22がぐらついて、(ロ)に示すように結果的に丸棒21の中心 線に対しネジ23が傾いてしまう。これが銃においては、図9(イ)のように弾 丸7の中心線18が振動しながら進行する場合や、(ロ)のように一定方向を向 いた状態で進行する状態等が考えられる。
【0008】 しかしながら、これまでに発射された弾丸の姿勢変化を規制し、常に銃腔の中 心線に対し弾丸の中心線が一致するようにして、あらゆる種類の弾丸の使用に際 しても均一な命中精度を得るようにするための具体的な手段はこれまで何等提案 されなかった。
【0009】 また、ライフル銃及びライフリング付き散弾銃は一般に銃腔全域にわたってラ イフリングが施されているので、その加工に通常用いられるブローチ加工に相当 な時間とコストが必要とされていた。
【0010】 この考案は、従来例の上記欠点を解消しようとするものであり、安全性および 命中精度を大幅に向上させ、更に加工時のコスト削減に有効なライフル銃または 散弾銃の銃身を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの考案のライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身は、薬室か ら銃口に向かって、スムースボア部と、ライフリングテーパボア部と、ライフリ ングボア部の3種のボア部をこの順番に連設して一の銃身を構成したことを特徴 とするものである。
【0012】 またこの考案は、ライフリングテーパボア部の全長が銃口直径の2.5倍以上 であること、及びライフリングボア部の全長がライフリングテーパボア部の全長 と同じかまたはそれ以上であることをも特徴とするものである。
【0013】
【作用】
この考案のライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身は以上のように構成 したので、発射された弾丸は従来のライフル銃のようにライフリング端部に激突 するすることなく、ライフリングテーパ部によりライフリングにセンタリングさ れながらかつ馴染みながら食い込んでいくので、発射時の衝撃振動が小さく銃身 の破損の原因となることもない上に、弾丸の中心線と銃腔の中心線とを一致させ られるので弾丸の命中精度の非常に高いライフル銃及びライフリング付き散弾銃 の銃身を提供することができる。
【0014】 また、エロージョンが極めて発生し難い構造としたので、耐久性をも飛躍的に 向上させ、高い命中精度を従来になく長期にわたって維持することが可能である 。
【0015】 更には、銃腔の全長に比して実際のライフリング部全長が短いので、ブローチ 加工に要する時間及びコストの低減が可能である。
【0016】
【実施例】
以下この考案のライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身の一実施例を、 図面に基づいて説明する。
【0017】 図1はライフル銃の銃身本体1の縦断面図である。図2はライフリングの形成 状態をわかりやすくするために銃身の右半分を平面に展開した図である。
【0018】 銃身2は、薬室Aから銃口に向かってスムースボア部B、ライフリングテーパ ボア部C及びライフリングボア部Dが、この順序で連設されて全体として一の銃 身を構成している。
【0019】 スムースボア部Bの直径は銃口直径(ライフリング谷径)d1と同一であり、 この部分にライフリングはなく平筒形状をなしている。
【0020】 スムースボア部Bに繋がるライフリングテーパ部Cは、ライフリングの導入部 分である。ライフリングはこの部分から所望角度をもって徐々にライフリング高 さhに達する様に形成されている。図2(ロ)に示す様に従来のライフリングは 銃釦の端から端まで設けられていたのに対し、(イ)に示す本願の例では、その 全長も著しく短くなっている。すなわち、スムースボア部Bからライフリング山 部内径d2への径変化は概念的には図4に示すようになる。なお、ライフリング の高さh=(d1−d2)/2は0.1〜0.2mmが好適である。また、ライフ リングテーパ部の長さは銃腔直径d1の2.5倍以上とした方が(C≧2.5d1 )、また、ライフリング部Dの長さは、ライフリングテーパ部Cの長さに比べ同 等以上であることが望ましい。
【0021】 このように3種類のボア部形状を設けたことにより、先ず薬室Aから発射され た弾丸7はスムースボア部Bではライフリング5がなく内面が円滑であるので、 直進しながら直径方向の振動が抑えられ、ついでライフリングテーパ部Cで更に それが強められセンタリング効果により振動が収束し、銃腔の中心線17と弾丸 7の中心線18とが一致するようになる(図5)。この部分でライフリングが徐 々に高くなるので、弾丸7は従来のように衝撃的にライフリング部4に食い込む のではなく、馴染みながらライフリングに食い込まれていくので、衝撃が著しく 小さくなり銃身2の膨張等も極めて少なく銃身2の破損を防ぐことができる。ま た、フォースタータイプの弾丸の場合は、このライフリングテーパ部Cで発射前 の弾丸形状に無理なく復帰させられる。そして、十分にセンタリングされた弾丸 7はライフリングボア部Dに入ってもその姿勢が乱れることなく回転を与えられ て進むので、命中精度は飛躍的に向上する。
【0022】 なお、スムースボア部B、ライフリングテーパボア部C、ライフリングボア部 Dそれぞれの長さの比率は、銃の用途等に応じて適宜変更すれば良い。
【0023】
【考案の効果】
この考案のライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身は以上のように構成 したので、発射された弾丸は従来のライフル銃のようにライフリング端部に激突 するすることなく、ライフリングテーパ部によりライフリングにセンタリングさ れながらかつ馴染みながら食い込んでいくので、発射時の衝撃振動が小さく銃身 の破損の原因となることもない上に、弾丸の中心線と銃腔の中心線とを一致させ られるので弾丸の命中精度の非常に高いライフル銃及びライフリング付き散弾銃 の銃身を提供することができる。
【0024】 また、エロージョンが極めて発生し難い構造としたので、耐久性をも飛躍的に 向上させ、高い命中精度を従来になく長期にわたって維持することが可能となっ た。
【0025】 更には、銃腔の全長に比べて実際のライフリング部全長が短いので、ブローチ 加工に要する時間及びコストの低減が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案のライフル銃及びライフリング付き
散弾銃の銃身の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】 ライフリングの形成状態を示す概念図であ
り、中心線に対し右半分を平面に展開させた斜視図であ
る。(イ)は本願考案の実施例を、(ロ)は従来例を示
す。
【図3】 ライフリングの山及び谷の直径を示す概念図
である。
【図4】 ライフリングテーパ部と銃腔直径との関係を
示す慨念図である。
【図5】 この考案のライフル銃及びライフリング付き
散弾銃の銃身における弾丸の銃腔内の進行状態を示す概
念図である。
【図6】 従来のライフル銃及びライフリング付き散弾
銃の銃身を示す要部断面図である。
【図7】 従来例におけるライフリング端部の状態を示
す概念図である。
【図8】 従来例における釣鐘上弾丸の銃腔内の進行状
態を示す概念図である。
【図9】 従来例における弾丸の銃腔内の進行状態を示
す概念図である。(イ)は弾丸の中心線が振動しながら
進行する様子を示す。(ロ)は弾丸の中心線が一定方向
を向いたまま進行する様子を示す。
【図10】従来例における問題点を説明するための概念
図である。(イ)は丸棒にダイスを使用してネジを切る
様子を示す。(ロ)は丸棒の中心線に対しダイスが曲が
ってしまった場合の様子を示す。
【符号の説明】
1,10 銃身本体 2,11 銃身 3,12 銃腔 4,14 ライフル部 5,13 ライフリング(谷) 6 実砲 7 弾丸 15 照準 16 照星 17 銃身中心線 18 弾丸中心線 21 丸棒 22 ダイス 23 ネジ A 薬室 B スムースボア部 C ライフリングテーパボア部 D ライフリングボア部 d1 ライフリング谷径 d2 ライフリング山径 h ライフリング高さ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬室から銃口に向かって、スムースボア
    部と、ライフリングテーパボア部と、ライフリングボア
    部の3種のボア部をこの順番に連設して一の銃身を構成
    したことを特徴とするライフル銃及び散弾銃の銃身。
  2. 【請求項2】 ライフリングテーパボア部の全長が銃口
    直径の2.5倍以上であることを特徴とする請求項1に
    記載のライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身。
  3. 【請求項3】 ライフリングボア部の全長がライフリン
    グテーパボア部の全長と同じかまたはそれ以上であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライフ
    ル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身。
JP1994016800U 1994-12-20 1994-12-20 ライフル銃及びライフリング付き散弾銃の銃身 Expired - Lifetime JP3012734U (ja)

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