JP3011664U - 手挽き鋸体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両手で鋸挽きできる手挽き鋸体を提供する。 【構成】 鋸刃板１の基端部をグリップハンドル２に固
定した手挽き鋸体であって、鋸刃板１の先端部にグリッ
プハンドル２を握る手と反対の手で握持する握持部３を
鋸刃板１に対してスライド着脱自在に固定するよう設け
た手挽き鋸体。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は手挽き鋸体に係るものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

鋸刃板の基端部をグリップハンドルに固定した片挽きの手挽き鋸体が多用され ているが、本考案は鋸挽く際両手が使える手挽き鋸体を提供するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００４】 鋸刃板１の基端部をグリップハンドル２に固定した手挽き鋸体であって、鋸刃 板１の先端部にグリップハンドル２を握る手と反対の手で握持する握持部３を鋸 刃板１に対してスライド着脱自在に固定するよう設けたことを特徴とする手挽き 鋸体に係るものである。

【０００５】

【作用】

本刃板１の先端部の所望の位置に握持部３を固定し、一方の手でグリップハン ドル２を握り、反対の手で握持部３を握り両手の力で材料を鋸挽く。

【０００６】

【実施例】

添付図面は本考案に好適な実施の一例の鋸刃板１の基端部をグリップハンドル ２に固定した手挽き鋸体を図示している。

【０００７】 図示した手挽き鋸体は塩ビ管や軽量気泡コンクリートなどを切削する粗目刃と 金属類などを切削する細目刃とを上下に設けた鋸刃板１の基端部寄りに係止孔を 設け、鋸刃板１の基端にこの係止孔を中心とした歯車形状の係止歯５を刻設し、 グリップハンドル２の先端部に角孔を設け、この角孔を中心として前記鋸刃板１ の係止歯５に係合する係合歯６をグリップハンドル２の中央部に設けた場合を図 示している。実施例を上記のように設けたので、グリップハンドル２に対する鋸 刃板１の取り付け角度を係止歯５と係合歯６との組み合わせにより所望の角度に 選択した後、グリップハンドル２の角孔部に係合する角状部を有し先端部が鋸刃 板１の係止孔に係合するビス７を夫々の孔に差通してナット体８で締付けグリッ プハンドル２に鋸刃板１を固定する。

【０００８】 鋸刃板１の先端部にグリップハンドル２を握る手と反対の手で握持する握持部 ３を鋸刃板１に対してスライド着脱自在に固定するよう設ける。

【０００９】 図示した実施例では、鋸刃板１に前後自在にスライドする薄短形状のスリット を有するスライド体９を差通し、このスライド体９の薄短形状のスリット部の上 部内面に鋸刃板１の上面の刃部にスライド当接する押圧板10を設け、押圧板10の 上方のスライド体９にポケット部14を設け、このポケット部14にナット体11を側 方より嵌入してナット体11がスライド体９内に上下移動するのを規制し、このナ ット体11にスライド体９の上面より下方に雄螺子部12’を突設した握り体12をワ ッシャ13，13を介して螺合して握持部３を構成する。

【００１０】 実施例を上記のように構成したので、スライド体９を鋸刃板１の所望の位置に スライドした後、握り体２を回して螺子部12’をナット体11に締め付けると、螺 子部12’の先端が押圧板10を介して鋸刃板１をスライド体のスリット部の下面に 挾着状態に押し付け握持部３が鋸刃板１に固定するので、一方の手でグリップハ ンドル２を握り、反対の手で握持部３の握り体12を握り、両方の手の力で協同し て材料を押し挽きしたり引き挽きしたりすることが可能となる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので鋸刃板を両方の手で鋸挽くことができるの で、従来の片手挽きの場合に比較し鋸挽く力が倍になり速く材料を鋸挽くことが でき、長時間の作業にも疲れない実用的で作業能率の上がる秀れた手挽き鋸体と なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の使用状態を示す平面図であ
る。

【図２】上記の要部の一部を切欠ける要部の正面図であ
る。

【図３】上記の一部を切欠ける側面図である。

【符号の説明】

１ 鋸刃板 ２ グリップハンドル ３ 握持部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鋸刃板の基端部をグリップハンドルに固
   定した手挽き鋸体であって、鋸刃板の先端部にグリップ
   ハンドルを握る手と反対の手で握持する握持部を鋸刃板
   に対してスライド着脱自在に固定するよう設けたことを
   特徴とする手挽き鋸体。