JP3009955U - 耐摩耗性・防滑性を有するトップリフト - Google Patents
耐摩耗性・防滑性を有するトップリフトInfo
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- JP3009955U JP3009955U JP1994009121U JP912194U JP3009955U JP 3009955 U JP3009955 U JP 3009955U JP 1994009121 U JP1994009121 U JP 1994009121U JP 912194 U JP912194 U JP 912194U JP 3009955 U JP3009955 U JP 3009955U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性と防滑性を具備する婦人ヒール底用
のトップリフトを得る。 【構成】 JIS−A硬度が60〜100で、ウイリア
ム摩耗量が100cc/HP・hr以下のゴム組成物
と、覆輪部を有する金属製リベットとを、加硫成型で一
体化し、十分な耐摩耗性と防滑性を有する婦人ヒール底
用のトップリフトを得る。
のトップリフトを得る。 【構成】 JIS−A硬度が60〜100で、ウイリア
ム摩耗量が100cc/HP・hr以下のゴム組成物
と、覆輪部を有する金属製リベットとを、加硫成型で一
体化し、十分な耐摩耗性と防滑性を有する婦人ヒール底
用のトップリフトを得る。
Description
【0001】
本考案は、耐摩耗性と防滑性を具備した婦人ヒール底用のトップリフトに関す る。
【0002】
従来、婦人用ハイヒール靴等の踵底接地面に装着されるトップリフトの材料と しては、堅い樹脂系のABS樹脂やウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂が広く使用さ れ、いずれも、リベット部を介して踵底接地面に装着されるようになっている。
【0003】 しかし、ハイヒール靴の場合、その踵底接地面積が小さく(小さいものでは約 1cm2)、歩行時にその小さな踵底接地面に全体重がかかるために、トップリ フトの材料に耐摩耗性に優れた樹脂を使用していても、すぐに摩耗してしまい、 2ヶ月以上履くと、トップリフトだけを交換、補修することが必要であった。
【0004】 また、荷重(体重)の大きさと踵底接地面積の大きさとのアンバランスにより 、およびトップリフトの材料が滑り易い堅い樹脂系のために、水に濡れた路面、 鉄製の陸橋、あるいはよく磨かれた石畳面などを歩行したり、また通常の路面で あっても走ったりした場合に滑り易く、またそのことがトップリフトの不均一な 摩耗を引き起こすという難点があった。
【0005】
この考案は、上記の従来の摩耗性が悪く滑り易いトップリフトに替えて、十分 な耐摩耗性と防滑性を有するトップリフトを提供することにある。
【0006】
本考案者は、上記の課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、特開平5−30635 1の耐摩耗性ゴム組成物に着目し、そのゴム組成物として、JIS−A硬度が6 0〜100で、ウィリアム摩耗量が100cc/HP・hr以下の加硫物性を持 つゴム組成物と、覆輪部を有する金属製リベットとを、加硫成型で一体化するこ とにより、耐摩耗性と防滑性に優れたトップリフトが提供できることを見いだし た。
【0007】 すなわち、本考案は、特開平5−306351の耐摩耗性ゴム組成物として、 JIS−A硬度が60〜100、好ましくは80〜95で、ウィリアム摩耗量が 100cc/HP・hr以下、好ましくは50cc/HP・hr以下の加硫物性 を有するゴムと、1本以上の覆輪部を有する金属製リベット、好ましくはアルミ ニウム製リベットとを、加硫成型で一体化してトップリフトとするものである。
【0008】 覆輪部を有するアルミニウム製リベットとしては、通常使用されているアルミ ニウム製リベットを使用することもできるが、リベット部の長さが12〜15m m、直径が4〜6mm、覆輪部の直径8〜10mm、厚さ1mmの形状を有する アルミニウム製リベットが最も好ましい。
【0009】 アルミニウム製リベットと加硫ゴム部との一体化の形状としては、アルミニウ ム製リベットの覆輪部が加硫ゴム部の内部に2mm程度埋没していると、ゴムと アルミニウム製リベットが動かずに固定化でき、ハイヒール靴底面への装着時抜 けにくく、好ましい。さらに好ましくは、覆輪部に穴溝を設けることで、そこに ゴムが入り、さらに固定化できる。最も好ましくは、アルミニウム製リベットに 予め金属用接着剤を塗布しておき、加硫の際にゴムと加硫接着することにより、 より強固に固定化できる。 以下、本考案につき、実施例および比較例を用いながら、より詳しく説明する 。
【0010】
表1に、ゴム配合組成物の一例として、特開平5−306351の範囲にある 配合処方を示す。
【表1】 ───────────────────────────────── ブタジエンゴム 65 (重量部) ハイスチレンゴム 35 含水ケイ酸系充填材 45 γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン 1.5 ビス3トリエトキシシリルプロピルテトラスルファイド 2 硫黄 1.6 亜鉛華 5 ステアリン酸 2 促進剤 NOB 1 促進剤 D 0.2 ──────────────────────────────────
【0011】 表1に示すゴム組成物と、図1に示すアルミニウム製リベットとを用いて、ま ずアルミニウム製リベットを金型にセットし、その後にラバーインジェクション 機でゴム組成物を射出し、180℃、2分間で加硫して、図2に示す断面形状の ゴム製トップリフトを得た。得られたゴム製トップリフトを婦人用ハイヒール靴 底部に装着して、2ヶ月間の試験履きを行った。
【0012】
トップリフトの材料として一般的に使用されている耐摩耗性の良好なウレタン 樹脂と、図1に示すアルミニウム製リベットとを用いて、実施例に同じ形状のも のを射出成型し、樹脂製トップリフトを得た。得られた樹脂製トップリフトを、 実施例と同様に、婦人ハイヒール靴底部に装着して、2ヶ月間の試験履きを行っ た。
【0013】 表2に、実施例、および比較例における加硫ゴム、及び樹脂の物性試験結果を 示す。
【表2】 試験の条件は、以下に示すとおりである。
【0014】 (1)ウィリアム摩耗試験 JIS−K6264に従い、温度25℃でなじみ運転の後、6分間本試験を行 った。
【0015】 (2)摩擦係数試験 島津製作所製平面摩擦抵抗試験機を用い、面積10 の試料に1kgの荷重を かけ、ステンレス平面を滑り面として、そのステンレス平面を各々ドライ、ウェ ット状態にして滑らせて、その抵抗値を測定し、荷重で割り、摩擦係数を算出し た。
【0016】 表3に、実施例、および比較例における2ヶ月間の試験履きの結果を示す。
【表3】
【0017】
表2、表3に示すように、実施例は、物性試験においても、2ヶ月間の試験履 きの結果においても、耐摩耗性に優れ、かつ滑りにくいものであったが、比較例 は、2ヶ月間の試験履きの結果において、摩耗がひどく、すでに使用に耐えない ものとなっている。 実施例で示したゴム製トップリフトが、耐摩耗性および防滑性に優れたもので あることは、明らかである。
【図1】は、アルミニウム製リベットの形状の一例であ
る。
る。
【図2】は、トップリフトの断面形状の一例である。
1 ゴム加硫物 2 アルミニウム製リベット 21 覆輪部 22 リベット部 23 穴溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森 長三 兵庫県神戸市西区伊川谷町潤和字京田951 −3 ニューサミ有限会社内 (72)考案者 岩上 江笠 大阪市福島区福島7丁目6−7 春野産業 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 JIS−A硬度が60〜100で、ウィ
リアム摩耗量が100cc/HP・hr以下のゴム組成
物と、覆輪部を有する金属製リベットとが、加硫成型で
一体化された婦人ヒール底用のトップリフト
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009121U JP3009955U (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 耐摩耗性・防滑性を有するトップリフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009121U JP3009955U (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 耐摩耗性・防滑性を有するトップリフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3009955U true JP3009955U (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=43145731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009121U Expired - Lifetime JP3009955U (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 耐摩耗性・防滑性を有するトップリフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009955U (ja) |
-
1994
- 1994-07-27 JP JP1994009121U patent/JP3009955U/ja not_active Expired - Lifetime
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