JP3008273U - 弁 - Google Patents

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JP3008273U
JP3008273U JP1994011624U JP1162494U JP3008273U JP 3008273 U JP3008273 U JP 3008273U JP 1994011624 U JP1994011624 U JP 1994011624U JP 1162494 U JP1162494 U JP 1162494U JP 3008273 U JP3008273 U JP 3008273U
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valve
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JP1994011624U
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Inventor
賢一 飯尾
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賢一 飯尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート面に異物が付着していても傷付かず、
シート部材の固定構造が簡単で、小型化する。 【構成】 弁箱1内にV形に対向した弁座2を有し、弁
座に接離して開閉する弁体7を備えた弁において、弁体
には、嵌合空部9を弁体の厚さ方向に貫通させて形成
し、両端面にシート面を、弁座の傾斜角度に応じて傾斜
した状態形成し、ポリエーテル・エーテルケトン(PE
EK)によって一体成形した楔形のシート部材10を嵌
合空部内に嵌装し、弁体の一端の孔から固定ねじ15を
シール部材の取付孔内に挿通して固定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、石油化学プラント等で使用される各種の弁、特に弁箱内で弁座と協 同して流体の流れを開閉する弁体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弁本来の目的は、弁体により弁を閉にしたとき、1次側圧力(高圧側)に対し て常に2次側圧力(低圧側)を漏れ零の状態にすることである。一般に市販され ている石油化学プラント等で使用する弁は弁対及び弁箱のシートの材料は金属で あり、シートの表面が正常であれば弁を閉にしたとき、2次側圧力を漏れ零の状 態にすることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、使用時間が経過し、プラント操業中に何回となく弁の開閉を繰り返す ことにより弁体や弁箱のシートの表面に流体中に混入する小さな金属片等の異物 が付着し、付着状態で弁を閉にすると、異物の噛み込みによってシートの表面に はむしれ現象が生じて傷が付き、2次側圧力に漏れが生じるようになる。このよ うになったら弁を分解し、弁体及び弁箱の傷付いたシートの表面に摺合わせ粉を 付け、傷がなくなるまで時間をかけて摺り降ろし、シートの表面同士が完全に密 着するようにヤスリ等で修正したり、共摺り等をして摺り合わせ、2次側圧力が 漏れ零の状態になるように修復するのであって、この弁整備には非常に時間がか かり、且つ高度の技能を必要とする。 このため、弁体の、弁箱の弁座を接する面にテフロン樹脂のシートを取り付け たものも開発されている。この弁は、2次側圧力に漏れが生じるようになったら 分解し、テフロン樹脂シートを新しいものと付け換えることで漏れ零の状態にす ることができる。しかし、テフロン樹脂の耐熱性、耐摩耗性は比較的弱く、最高 使用温度は200°C程度であるが、実際には安全を見込んで常温から100° C程度までの流体にしか使用できず、且つシートの表面も変形し易いという欠点 がある。 また、弁体にテフロン樹脂製シートを着脱可能に取り付ける構成を採用すると 、テフロン樹脂シートの弁体に対する固定構造が複雑になり、また、固定構造の ためのスペースも必要である。このため、比較的小型の弁では、シートを着脱可 能に固定するためのスペースが不足し、組立作業も煩雑になってしまう。 そこで、本考案は、上記した問題点を解決して、特に小型化に適する弁を提供 しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記に鑑み開発したものであり、弁箱内の弁座に接離し、弁箱内で 流体の流れを開閉する弁体を備えた弁において、 上記弁体には、閉状態で弁座に対向する位置に嵌合空部を形成し、弁座と接離 するシート面を有し、ポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)によって一体 成形したシート部材を上記嵌合空部内に嵌装し、シート部材に開設した取付孔内 に挿通したボルトによりPEEK製シート部材を弁体に固定したものである。
【0005】
【作用】
弁を閉にし、PEEKシート製シート部材が弁箱の弁座と密着したとき、シー トの表面に異物が付着していて、それを噛み込んでも、PEEK製シート部材は シート内に異物を包み込み、傷付くことがない。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。 図1はスルース弁(仕切弁)の断面図であり、弁箱1はV形に対向した弁座2 を有し、弁箱1への流体の入口3と、出口4は弁箱1の両端部のどちらでもよい 。そして、ハンドル5を回すことにより雌ねじと雄ねじの係合で上下動する弁棒 6の下端には、上記弁座2に対応した楔形の弁体7が固定してある。
【0007】 この弁体7は、図2に示すように、上下高さが53mm、幅が40mm、厚みが1 7mmで全体形状が略縦長な厚板状体であり、上部には弁棒6の下端が係合する逆 T字状の溝8を形成し、該溝8の下方であって閉状態に変換したときに弁座2に 対向する位置に内径30mmの円形嵌合空部9を厚さ方向に貫通させて形成し、該 嵌合空部9内に円形楔形のシート部材10を嵌装してある。
【0008】 シート部材10は、ポリエーテル・エーテルケトン(PEEK)によって略円 柱状体に一体成形した部材であり、弁座2の傾斜角度に応じてV字状に傾斜した 左右両端面の外周縁には弁座2と接離する環状シート面11を、該環状シート面 11に囲まれた端面に窪部12をそれぞれ形成し、厚さが最も厚い上端と最も薄 い下端との間の中心には取付孔13を開設してある。なお、このシート部材10 の両端面間の厚さは、弁体7の厚さよりも僅かに大きく設定する。図面の実施例 では、外径30mm(+0,−0.02mm)、上端の厚さを22.05mm(±0. 02mm)、下端の厚さを19.05mm(±0.02mm)に、両端面の傾斜角度を 5.7°(即ち1/10テーパ)に、窪部12を直径12mm、深さ2mmに、取付 孔13の内径を7mmにそれぞれ設定してある。
【0009】 このシート部材10を弁体7に取り付けるには、嵌合空部9内にシート部材1 0を嵌装し、弁体7の下端に開設した孔14から装入した固定ねじ15を取付孔 13内に挿通し、固定ねじ15の先端を嵌合空部9の内周面に形成した雌ねじ孔 14′内に螺合して締め付けると、シート部材10の傾斜した両端面を弁体7の 両側の面から僅かに突出させた状態で固定することができる。なお、図3に示す ように、固定ねじ15は、シート部材10を固定した状態で端部が弁体7の下端 面とほぼ一致する長さに設定することが望ましい。そして、固定ねじ15の端面 と弁体7のねじ孔14の開口縁との間にポンチで打って凹部16を数カ所形成す ることにより回り止めを施すことが望ましい。
【0010】 この様な弁体7を備えたスルース弁において、ハンドル5を操作して弁体7を 最下降すると、シート部材10のシート面11が弁箱1の弁座2と密着して閉と なり、流体の流れを遮断する。
【0011】 弁を閉にし、PEEKシート製シート部材10が弁箱1の弁座2と密着したと き、シート10の表面に異物が付着していて、それを噛み込んでも、PEEK製 シート部材10はシート面11内に異物を包み込み、傷付くことがない。
【0012】 更に、PEEK製シート部材10は、耐熱性、耐摩耗性、耐クリープ性、耐放 射線に優れており、使用温度は−40〜300°C、適用流体は水(海水、雑用 水、純粋…圧力60kg/cm2 )、蒸気(圧力20kg/cm2 )、各種ガスや薬液( 圧力はいずれも60kg/cm2 )である。
【0013】 そして、上記スルース弁の場合、弁体7は楔形であるため2次側圧力が漏れ零 になるまでPEEK製シート部材10を変形させて締め込むことができ、弁の気 密性が高い。更に、弁体7の嵌合空部9にPEEK製シート部材10を嵌め込ん で固定してあるため、どちらか一方のシート面11の表面が不良になっても他方 のシート面11によって2次側圧力を漏れ零の状態にすることができると共に、 弁箱1の金属製シートも傷つき難く、弁の信頼性が向上する。また、整備は、弁 を分解、掃除し、PEEK製シート部材10を新しいものと付け換えて組み立て るだけであり、しかもシート部材10は1本の固定ねじ15を緩めるだけで交換 できるため、整備時間は短く、高度な整備技術を要しない。
【0014】 以上、本考案のスルース弁について説明したが、周知のスイング逆止弁や、安 全弁やグローブ弁の弁体7にはスルース弁と同様にしてPEEK製シート部材1 0を1本の固定ねじ15で固定し、ポンチで回り止めして固定する。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、シート面に異物が付着していても変形し て包み込むことにより傷付かず、しかも、耐熱性、耐摩耗性、耐クリープ性、耐 放射線性に優れ、−40〜300°Cで60kg/cm2 の液体や気体、20kg/cm 2 の蒸気に適用可能な弁を得ることができる。 また、シート部材をPEEKで一体成形し、このシート部材を弁体に開設した 嵌合空部内に嵌装して1本の固定ねじで固定するだけなので、シート部材の固定 構造が極めて簡単であり、この固定構造の占有スペースは僅かである。したがっ て、弁の小型化も容易である。また、シート部材を交換する場合にも、1本の固 定ねじを緩めるだけで交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるスルース弁の断面図で
ある。
【図2】弁体の正面図である。
【図3】弁体の底面図である。
【図4】弁体の断面図である。
【符号の説明】
1 弁箱 2 弁座 7 弁体 9 嵌合空部 10 シート部材 11 シート部材のシート面 13 取付孔 14 弁体のねじ孔 15 固定ねじ 16 ポンチで打った凹部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱内の弁座に接離し、弁箱内で流体の
    流れを開閉する弁体を備えた弁において、 上記弁体には、閉状態で弁座に対向する位置に嵌合空部
    を形成し、弁座と接離するシート面を有し、ポリエーテ
    ル・エーテルケトン(PEEK)によって一体成形した
    シート部材を上記嵌合空部内に嵌装し、シート部材に開
    設した取付孔内に挿通したボルトによりPEEK製シー
    ト部材を弁体に固定したことを特徴とする弁。
  2. 【請求項2】 弁箱内にV形に対向した弁座を有し、こ
    の弁箱の弁座に接離し、弁箱内で流体の流れを開閉する
    弁体を備えた弁において、 弁体には、閉状態で弁座に対向する位置に嵌合空部を弁
    体の厚さ方向に貫通させて形成し、 両端面に、弁座と接離するシート面を、弁座の傾斜角度
    に応じて傾斜した状態形成し、ポリエーテル・エーテル
    ケトン(PEEK)によって一体成形した楔形のシート
    部材を上記嵌合空部内に嵌装し、 弁体の一端に開設した孔から装入した固定ねじをシール
    部材の取付孔内に挿通し、固定ねじの先端を嵌合空部の
    内周面に形成した雌ねじ孔内に螺合して締め付けて、シ
    ート部材の傾斜した両端面を弁体の両側の面から突出さ
    せた状態で固定したことを特徴とする弁。
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