JP3007710U - 高輝度反射体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 踊り場及び／またはマンホ―ル蓋を有孔板体
で構成し、該有孔板体を利用して踊り場及び／またはマ
ンホ―ル蓋に簡単で且つ確実に設置し得るところの製造
が容易であると共に頑丈な高輝度反射体を提供する。 【構成】 マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構
成した踊り場及び／またはマンホ―ル蓋に配置する高輝
度反射体１であって、裏面に多数の凹凸４が形成された
天板２と複数の脚３がポリカ―ボネ―ト，アクリル樹
脂，その他透明性の高分子材料で一体成形され、前記各
脚の中間部に係止用の窓５が設けられ、該窓に前記有孔
板体の孔７に弾着される止め部材１０から突出される突
片１１が挿入される高輝度反射体。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構成した踊り場及び／ または有孔板体で構成したマンホ―ル蓋に配置される高輝度反射体に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来，図６に示すように地面２１から大径の縦孔２２を穿設し、該縦孔２２の 周面にコンクリ―トを打設してマンホ―ル躯体２３を形成し、該マンホ―ル躯体 ２３の最下端部２４に配置される下水管，通信線等２５を点検・修理・管清掃等 を行うために、小径の入口マンホ―ル２６から作業者が出入するようになされて いる。そして、前記マンホ―ル躯体２３は縦長の孔で構成されているため、その 周壁に多数段の足掛具２７を配設し、該マンホ―ル躯体２３の途中には複数個の 踊り場２８が設置され、それぞれの踊り場２８には作業者が出入できるマンホ― ル２９が形成され、該マンホ―ル２９は通常マンホ―ル蓋３０によって閉塞され ている。

【０００３】 そして、前記点検・修理・管清掃等を行うために作業者は入口マンホ―ル２６か ら足掛具２７を利用してマンホ―ル躯体２３内に入り、該躯体２３内でも足掛具 ２７を利用して先ず最初の踊り場２８に到達し、次いで該踊り場２８に設置され た前記マンホ―ル蓋３０を開けて次の踊り場２８まで足掛具２７を利用して降り 、これを繰り返してマンホ―ル躯体２３の最下端部２４に到達して前記点検・修 理・管清掃等を行うようにしている。そして、図５に示すように、前記踊り場２ ８及びマンホ―ル蓋３０として合成樹脂製の多孔板体を使用して換気性をよくし たものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、図５に示すような、踊り場２８及び／またはマンホ―ル蓋３０を多 孔板体で構成して換気性をよくした場合でも、該マンホ―ル躯体２３内は透光性 が充分でないため、踊り場２８内が暗く、かつマンホ―ル２９あるいはマンホ― ル蓋３０の位置の確認が難しいことから、踊り場２８内での作業者の移動及びマ ンホ―ル２９への出入に支障を来し、前記点検・修理・管清掃等の作業が困難で あった。

【０００５】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、踊り場及び／またはマンホ―ル蓋を有孔板体で構 成し、該有孔板体を利用して踊り場及び／またはマンホ―ル蓋に簡単で且つ確実 に設置し得るところの製造が容易であると共に頑丈な高輝度反射体を提供しよう とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案における高輝度反射体は、マンホ―ル躯 体内に配置される有孔板体で構成した踊り場に配置する高輝度反射体であって、 裏面に多数の凹凸を形成した天板と複数の脚をポリカ―ボネ―ト，アクリル樹脂 ，その他透明性の高分子材料で一体成形し、前記各脚の中間部に係止用の窓を設 け、該窓に前記有孔板体の孔に弾着される止め部材から突出する突片を挿入させ たことを特徴とするものである。

【０００７】 また、マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構成したマンホ―ル蓋に配置 する高輝度反射体であって、裏面に多数の凹凸を形成した天板と複数の脚をポリ カ―ボネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材料で一体成形し、前記各 脚の中間部に係止用の窓を設け、該窓に前記有孔板体の孔に弾着される止め部材 から突出する突片を挿入させたことを特徴とするものである。

【０００８】 そしてまた、前記止め部材が平板と複数の脚とを備え、該平板に前記反射体の 脚をそれぞれ貫通させる孔を形成すると共に止め部材の複数の脚にそれぞれ突片 を形成したことを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】

マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構成した踊り場及び／またはマンホ ―ル蓋に配置する高輝度反射体であって、裏面に多数の凹凸を形成した天板と複 数の脚をポリカ―ボネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材料で一体成 形したため、該高輝度反射体の製造が容易であると共に頑丈であり、前記踊り場 及び／またはマンホ―ル蓋を構成する孔を利用して、該孔内に弾着される止め部 材から突出する突片を前記反射体の脚に形成した係止窓に挿入して反射体を孔に 係止するので、踊り場及び／またはマンホ―ル蓋を据え付けるために輸送中或は 据え付け終了後の使用中も反射体が孔から抜け出すようなことがなく確実に保持 される。そして、ポリカ―ボネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材料 からなる天板の裏面には多数の凹凸が形成されているので、該高輝度反射体はマ ンホ―ル躯体内で光を乱反射することから、マンホ―ル躯体内が明るく、また踊 り場及び／またはマンホ―ル蓋の輪郭等も容易に確認できる。

【００１０】 また、有孔板体の孔に弾着される止め部材の平板に、前記反射体の脚をそれぞ れ貫通させる孔を形成すると共に、止め部材の複数の脚にそれぞれ係止用突片を 設けると、反射体の取付けが極めて容易であると共に、踊り場及び／またはマン ホ―ル蓋を輸送中或は使用中でも反射体が孔から抜け出すことがない。

【００１１】

【実施例】

図面を参照してこの考案の実施例について説明をする。 図１ないし図４において、２は高輝度反射体１を構成する天板であり、複数の 脚３，３…と共に一体成形されている。この高輝度反射体１はポリカ―ボネ―ト ，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材料からなり、前記天板２の裏面には、 前記一体成形時に多数の凹凸４が形成され、該凹凸４によって反射部を構成して いる。また、前記脚３にはその中間部にそれぞれ係止用の窓５が形成されている 。

【００１２】 また、６は有孔板体の孔７に弾着される止め部材であり、該止め部材６の平板 ８には前記反射体１の各脚３，３…がそれぞれ貫通される孔９，９…が穿設され ていると共に各脚１０，１０…にはそれぞれ内方に向けて突出する突片１１，１ １…が形成されている。そして、該止め部材６は脚１０，１０…を有孔板体の孔 ７に圧接させることにより弾着されるものである。

【００１３】 そして、この高輝度反射体１は、マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構 成した踊り場及び／または有孔板体で構成したマンホ―ル蓋の所望の孔７上に載 置され、その脚３，３…が該孔７内に位置される。この状態で、止め部材６の脚 １０，１０…を上方にして該止め部材６を孔７の下部から挿入すると、前記脚３ ，３…の先端部は止め部材６の平板８に形成された孔９，９…を貫通し、止め部 材６の脚１０，１０…に形成された突片１１，１１…が前記脚３，３…に形成さ れた係止用の窓５内に入り、該止め部材６と反射体１が係合されると共に止め部 材６の脚１０，１０…は有孔板体の孔７に弾着される。これにより、反射体１は 前記踊り場及び／またはマンホ―ル蓋の所望の孔７に確実に保持配置される。

【００１４】 なお、前記孔７の中間部に、平板８を上方にして予め止め部材６の脚１０，１ ０…を弾着しておき、前記反射体１の脚３を孔７内に挿入して、脚３を止め部材 ６の平板８に形成した孔９を貫通させ、該脚３に形成した前記窓５に止め部材６ の前記突片１１を挿入係止させることによって、反射体１を前記踊り場及び／ま たはマンホ―ル蓋の所望の孔７に保持させてもよい。

【００１５】 このように、マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構成した踊り場および ／または有孔板体で構成したマンホ―ル蓋に配置する高輝度反射体１であって、 裏面に多数の凹凸４を形成した天板２と複数の脚３，３をポリカ―ボネ―ト，ア クリル樹脂，その他透明性の高分子材料で一体成形したため、該高輝度反射体１ の製造が容易であると共に頑丈であり、前記踊り場及び／またはマンホ―ル蓋を 構成する孔７を利用して、該孔７内に止め部材６を利用して脚３，３を挿着する ことにより高輝度反射体１は前記踊り場及び／またはマンホ―ル蓋の有孔板体の 所望の位置に簡単で確実に配置保持される。そして、ポリカ―ボネ―ト，アクリ ル樹脂，その他透明性の高分子材料からなる天板２の裏面には多数の凹凸４が形 成されているので、該高輝度反射体１はマンホ―ル躯体内で光を乱反射すること から、マンホ―ル躯体内が明るく、また踊り場の輪郭等も容易に確認できて踊り 場での作業者の移動も容易となる。

【００１６】

【考案の効果】

この考案によると、請求項１においては、マンホ―ル躯体内に配置される有孔 板体で構成した踊り場に配置する高輝度反射体であって、裏面に多数の凹凸を形 成した天板と複数の脚をポリカ―ボネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分 子材料で一体成形したため、該高輝度反射体の製造が容易であると共に頑丈であ り、前記踊り場を構成する孔に止め部材を利用して、該孔内に脚を挿着すること により高輝度反射体は前記踊り場の有孔板体の所望の位置に簡単確実に配置され 得て、該高輝度反射体を踊り場に適用することにより、明るく領域が明確な踊り 場とすることができ、該踊り場での作業者の移動も容易とするような高輝度反射 体である。

【００１７】 請求項２においては、マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体で構成したマン ホ―ル蓋に配置する高輝度反射体であって、裏面に多数の凹凸を形成した天板と 複数の脚をポリカ―ボネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材料で一体 成形したため、該高輝度反射体の製造が容易であると共に頑丈であり、前記マン ホ―ル蓋を構成する孔に止め部材を利用して、該孔内に脚を挿着することにより 高輝度反射体は前記マンホ―ル蓋の有孔板体の所望の位置に簡単確実に配置され 得て、該高輝度反射体をマンホ―ル蓋に適用することにより、明るく輪郭が明確 なマンホ―ル蓋とすることができ、該マンホ―ル蓋への作業者の出入も容易とす るような高輝度反射体である。

【００１８】 請求項３においては、有孔板体の孔に弾着される止め部材の平板に、前記反射 体の脚をそれぞれ貫通させる孔を形成すると共に、止め部材の複数の脚にそれぞ れ係止用突片を設けると、反射体の取付けが極めて容易であると共に、踊り場及 び／またはマンホ―ル蓋を輸送中或は使用中でも反射体が孔から抜け出すことが ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１はこの考案に係る高輝度反射体を有孔板体
に取付た一実施例の平面図である。

【図２】図２は図１のＡ―Ａ断面図である。

【図３】図３はこの考案に係る止め部材の一実施例の平
面図である。

【図４】図４は図３のＢ―Ｂ断面図である。

【図５】図５は従来例のマンホ―ル躯体内の踊り場及び
マンホ―ルの平面図である。

【図６】図６は従来例のマンホ―ル躯体の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 高輝度反射体 ２ 反射体の天板 ３ 反射体の脚 ４ 凹凸 ５ 窓 ６ 止め部材 ７ 有孔板体の孔 ８ 止め部材の平板 ９ 孔 １０ 有孔板体の脚 １１ 突片

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体
   で構成した踊り場に配置する高輝度反射体であって、裏
   面に多数の凹凸を形成した天板と複数の脚をポリカ―ボ
   ネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材料で一
   体成形し、前記各脚の中間部に係止用の窓を設け、該窓
   に前記有孔板体の孔に弾着される止め部材から突出する
   突片を挿入させたことを特徴とする高輝度反射体。
2. 【請求項２】 マンホ―ル躯体内に配置される有孔板体
   で構成したマンホ―ル蓋に配置する高輝度反射体であっ
   て、裏面に多数の凹凸を形成した天板と複数の脚をポリ
   カ―ボネ―ト，アクリル樹脂，その他透明性の高分子材
   料で一体成形し、前記各脚の中間部に係止用の窓を設
   け、該窓に前記有孔板体の孔に弾着される止め部材から
   突出する突片を挿入させたことを特徴とする高輝度反射
   体。
3. 【請求項３】 前記止め部材が平板と複数の脚とを備
   え、該平板に前記反射体の脚をそれぞれ貫通させる孔を
   形成すると共に複数の脚にそれぞれ前記突片を形成した
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の高輝度反射
   体。