JP3006346B2 - 位置決め装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法 - Google Patents

位置決め装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法

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JP3006346B2 JP5107473A JP10747393A JP3006346B2 JP 3006346 B2 JP3006346 B2 JP 3006346B2 JP 5107473 A JP5107473 A JP 5107473A JP 10747393 A JP10747393 A JP 10747393A JP 3006346 B2 JP3006346 B2 JP 3006346B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子製造用の位置
決め装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法に関
し、特にウエハとレチクルとの位置合わせを行った後に
レチクル面上のパターンをウエハ面上に投影光学系を介
して又は直接密着して転写する際に、該ウエハを載置す
るXYステージを2次元平面内において所定の位置に移
動させる為のものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレチクル上に描かれたパターン
をウエハ上に投影するステッパ等の投影露光装置では、
レチクルとウエハとの位置合わせを行う機能が備えられ
ており、それにより位置合わせを行った後に露光を行っ
ている。
【0003】そしてこのような位置合わせは一般的に
は、投影すべきパターンが描かれたレチクル等の原板と
ウエハ等の被露光体とのズレ量を計測し、その結果に基
づいて被露光体を載置したXYステージをレーザ干渉計
による測長制御により移動したり、又は原板と被露光体
とを移動したりすることにより行われている。
【0004】そしてXYステージの位置決めにはX,Y
軸に関して、それぞれレーザ光を利用して測長を行うレ
ーザ干渉計により位置決めを行っている。
【0005】レーザ干渉計は光の波長を基準として測定
している為に空気中では空気の屈折率の変化によって測
長誤差が生じ、測長が不安定になったりする。
【0006】そこで従来は次のような方法により測定誤
差を補正している。
【0007】(1−1)スーパーインバやゼロジュール
等から成る固定長をレーザ干渉計によりディファレンシ
ャル計測し、レーザ干渉計の出力変化分を空気の屈折率
の変化と見なしてステージの位置検出用のレーザ干渉計
の値を補正している。この固定長は多くの場合、ステー
ジの位置検出用のレーザ干渉計の光路の近くや、ステー
ジ上に搭載されている。
【0008】(1−2)空気の屈折率は、温度・気圧・
湿度等によって変化する。中でも温度と気圧に対しては
敏感で、これらの変化によりレーザ干渉計は測長誤差を
生じる。そこで従来は温度と気圧を装置上の所定の代表
点でモニタしてレーザ干渉計の測長誤差を補正してい
る。
【0009】この他半導体集積回路の製造におけるリソ
グラフィー工程において、ステップ・アンド・リピート
方式の縮小投影型露光装置、所謂ステッパーは中心的役
割を担うようになっている。このステッパーにおけるマ
スク或はレチクル(以下、レチクルと呼ぶ)に形成され
た回路パターンの投影像と感光基盤(以下、ウエハと呼
ぶ)上にすでに形成されている回路パターン(以下、チ
ップと呼ぶ)との位置合わせを行う装置、即ちアライメ
ント系として投影レンズとレチクルを介してレチクルの
マークとウエハのマークとを検出して位置合わせを行う
オン・アクシス方式と、レチクルのマークは検出せずに
専らウエハのマークのみを検出するオフ・アクシス方式
との2種類に大別される。
【0010】この2方式のアライメント系のうち、オフ
・アクシス方式のアライメント系を備えたステッパーで
は、アライメント系のマーク検出基準位置、即ちアライ
メント位置とレチクルの回路パターンの投影像の投影位
置、即ち露光位置とが異なる。
【0011】そこでレチクルの回路パターンの投影像と
ウエハ上のチップとを正確に重ね合わせる(重ね合わせ
精度)為には、アライメント位置と投影位置の相対的位
置関係(以下、ベースライン)を安定化しなければなら
ない。
【0012】ベースラインの安定化の手段として従来は
温調制御を厳しく行ったり、投影光学系が搭載されるレ
ンズ定盤を低熱膨張材として該定盤にアライメント系を
固定する等の手段をとっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ干渉計を
用いて測長する方法のうち前述の(1−1)の方法では
次のような問題点があった。
【0014】(2−1)補正分解能を上げる為には、固
定長を非常に長くしなければならない。しかしながらス
テージ上に長い固定長を設けることは製造上、コスト
上、非常に困難である。
【0015】(2−2)又長い固定長が熱的変形や外力
による変形を伴わないようにすることも技術的に非常に
困難である。
【0016】(2−3)更に空気の屈折率の変化は固定
長の空間しか測定できない為、レーザ干渉計の補正誤差
は比較的大きくなる。又前述の(1−2)の方法では次
のような問題点があった。
【0017】(2−4)光路中の1つの代表点だけのモ
ニタであるが為にレーザ干渉計の光路全域の温度・気圧
変化を補正することはできず、補正誤差が比較的大き
い。
【0018】(2−5)又前記モニタは比較的ゆっくり
とした温度・気圧変化をモニタして補正している。
【0019】しかしながら半導体素子製造用の投影露光
装置では、周囲の温度は例えば約1分周期で変動する場
合もあるし、気圧も1分間で0.5mbar程度変化する場
合もある。従って、このような場合は良好なる補正が難
しい。
【0020】本発明の第1の目的は半導体素子製造用の
投影露光装置等においてウエハを載置するXYステージ
からレーザ干渉計に至る光路中の温度分布が一定でなく
ても、又周囲の気圧が種々と変化しても、これらの環境
変化に悪影響を受けずにXYステージの移動制御、即ち
位置決めを高精度に行うことのできる位置決め装置及び
それを用いた半導体素子の製造方法の提供にある。
【0021】又従来の投影露光装置で、ベースラインの
安定化を図る為に行って来た方法では、温度制御がすで
に限界であることや、アライメント系の内部がベースラ
インに対して不安定であること、そしてウエハを載置
し、結像面内で2次元的に移動させるステージが搭載さ
れるレンズ定盤を加工が困難な低熱膨張材で構成して
も、ステージやアライメント系から発する微少な熱によ
り各定盤が変形してくるという問題点があった。
【0022】本発明の第2の目的は、レチクルとウエハ
とを位置合わせする際の基準マークの位置情報の環境変
化による検出誤差を少なくし、レチクルとウエハとを高
精度に位置合わせをし、レチクル面上のパターンをウエ
ハ面上に高い解像力で投影することができる投影露光装
置及びそれを用いた半導体素子の製造方法の提供にあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】
(3−1)本発明の位置決め装置は、位置合わせすべき
物体を載置し、XY平面内で移動するXYステージの一
部にミラーを設け、該ミラーにレーザ干渉計からのレー
ザ光を入射させ、該ミラーを介したレーザ光を利用して
該XYステージの位置決めを制御手段で制御する際、該
レーザ干渉計から該ミラーに至る光路中に該光路中の各
領域での温度を測定する為の複数の温度測定手段を設け
ると共に、該XYステージが収納されているチェンバ内
の気圧を測定する為の気圧測定手段を設け、該温度測定
手段と気圧測定手段で得られる測定値を参照して該制御
手段により該XYステージの位置決めを制御しているこ
とを特徴としている。
【0024】(3−2)本発明の半導体素子の製造方法
としては、レチクルとウエハとの相対的な位置検出を行
った後に、レチクル面上のパターンをウエハ面に転写
し、該ウエハを現像処理工程を介して半導体素子を製造
する際、該ウエハを載置し、XY平面内で移動するXY
ステージの一部に設けたミラーから該XYステージの移
動情報を測定する為のレーザ干渉計までに至る光路中に
該光路中の各領域での温度を測定する為に設けた複数の
温度測定手段と該XYステージが収納されているチェン
バ内の気圧を測定する為に設けた気圧測定手段で得られ
る測定値を参照して制御手段により該XYステージの位
置決めを制御していることを特徴としている。
【0025】(3−3)本発明の投影露光装置として
は、第1物体面上のパターンを投影レンズにより第2物
体面上に投影する投影露光装置において、該第2物体面
上に設けたアライメントマークの位置情報をパターン検
出手段で検出し、検出した該アライメントマークの位置
情報と該パターン検出手段に設けた基準マークの位置情
報とを利用して、該第1物体と第2物体との相対的な位
置情報を検出する際、該基準マークの支持部材と該投影
レンズの鏡筒とを共に低熱膨張材から成る材料で構成
し、双方を機械的に連結したことを特徴としている。
【0026】(3−4)本発明の半導体素子の製造方法
としては、ウエハ面上に設けたアライメントマークの位
置情報をパターン検出手段で検出し、検出した該アライ
メントマークの位置情報と該パターン検出手段に設けた
基準マークの位置情報とを利用して、レクチルとウエハ
との相対的な位置情報を検出した後に該レチクル面上の
パターンを投影レンズにより該ウエハ面上に投影露光
し、該ウエハを現像処理工程を介して半導体素子を製造
する際、該基準マークの支持部材と該投影レンズの鏡筒
とを共に低熱膨張材から成る材料で構成し、双方を機械
的に連結したことを特徴としている。
【0027】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図、図2
は図1のYZ断面図である。
【0028】本実施例は半導体素子製造用のXYステー
ジに本発明を適用した場合を示している。
【0029】図中、1はレチクル(不図示)と位置合わ
せすべき物体としてのウエハである。2はウエハチャッ
クでありウエハ1を保持している。3はXステージであ
り、ウエハチャック2を保持し、DCサーボモータ4に
よってX方向に駆動されている。5はYステージであ
り、Xステージ3を載置してDCサーボモータ6によっ
てY方向に駆動されている。Xステージ3とYステージ
5はXYステージの一要素を構成している。
【0030】7はステージ基盤である。8はレーザ干渉
計であり、Xステージ3上に固定されたミラー9を測長
ターゲットとして、Xステージ3のX方向の位置、即ち
Xステージ3の移動状態を検出している。10はレーザ
干渉計8の想定した光軸である。
【0031】111 ,112 ,‥‥11n は、各々温度
測定手段であり、光軸10の近傍であって、ミラー9か
らレーザ干渉計8に至る光路中の複数の領域での温度
(温度分布)を測定することができるように配置してい
る。
【0032】本実施例ではY軸方向もX軸方向と同様に
構成されている。
【0033】即ちレーザ干渉計12はXステージ3上に
固定されたミラー13を測長ターゲットとしてYステー
ジ5のY方向の位置を検出している。
【0034】温度測定手段151 ,152 ,‥‥15n
は光軸14の近傍であって、ミラー13からレーザ干渉
計12に至る光路中の複数の領域での温度(温度分布)
を測定している。16は気圧測定手段であり、前述した
各要素を収納するチェンバ(不図示)内の気圧を測定し
ている。
【0035】17は制御手段であり、温度測定手段11
と気圧測定手段16、そしてレーザ干渉計8からの信号
を用いてDCサーボモータ4によりXステージ3の移動
量を制御している。
【0036】18は制御手段であり、温度測定手段15
と気圧測定手段16、そしてレーザ干渉計12からの信
号を用いてDCサーボモータ6によりYステージ5の移
動量を制御している。
【0037】本実施例では温度測定手段11,15によ
りX方向とY方向の光路中の空気の温度分布を測定でき
るように光路近傍に複数点配置されているが、温度測定
手段の個数は温度分布の大小又は必要測長精度の大小に
よっていくつあっても良い。又、X方向の温度分布とY
方向の温度分布が同様であれば、どちらか一方の温度分
布を代表して用いても良い。
【0038】気圧の分布は一般に非常に小さい為にステ
ージ空間又はその近傍において、一点だけ測定している
が、より高精度化していくには、気圧計も温度計と同様
に光路近傍に複数配置して複数点測定しても良い。
【0039】本実施例では測定された各温度及び気圧、
そしてレーザ干渉計8,12の出力を用いて制御手段1
7,18で後述する補正演算方法によってX,Yステー
ジ3,5の移動に関する補正量を求め、DCサーボモー
タ4,6を駆動してウエハ1を正しい位置に位置決めし
ている。
【0040】
【外1】 Yステージ5が、ΔYだけ動いた時のレーザ干渉計12
からの出力をAとすると、
【0041】
【数1】 ここで温度T≒106 ・C、気圧P≒2.5×106 mm
Hgという定数である。(2)式より
【0042】
【数2】 となる。
【0043】YステージをΔY動かす場合はレーザ干渉
計12からの出力が(6)式から求まるAとなるように
Yステージを制御している。以上のことはX方向につい
ても同様である。
【0044】本実施例では以上のようにウエハ1を載置
したXステージ3とYステージ5を駆動制御して位置決
めしている。
【0045】そしてレチクル(不図示)とウエハ1との
相対的位置合わせを行った後に、レチクル面上の電子回
路パターンをレジストが塗布されているウエハ面上に投
影露光又は密着露光している。
【0046】次いでウエハ面上のレジストを公知の現像
処理工程を介して、これにより半導体素子を製造してい
る。
【0047】尚本実施例において光路中の空気の屈折率
Nはその時の空気の状態(気圧・温度・湿度等)から理
論式によって求めても良いし、又既知の固定長を計測し
て屈折率Nを求めても良い。
【0048】光路上の気圧分布を考慮する場合は、やは
り多項式で近似して温度と同様に計算しても良い。この
ような補正を行うことで光路中の空気温度の変化及び気
圧変化によるレーザ干渉計の測長誤差又は測長不安定性
を最小に抑えている。
【0049】又以上の補正をリアルタイム又はステージ
のステップ毎に行っても良い。これによれば測長精度又
は測長安定性を更に向上させることができる。
【0050】本実施例では以上の構成により半導体素子
製造用の露光装置においてアライメント精度や焼き付け
精度の更なる高精度化を図っている。
【0051】図3は本発明の実施例2の要部断面図であ
る。
【0052】本実施例では先の実施例1に比べて温度変
化を多項式で近似したり、積分計算を行う計算式を簡略
化したことが異なっており、その他の構成は同じであ
る。
【0053】図3において図2で示した要素と同一要素
には同符番を付している。
【0054】本実施例では光路上の空間に略等間隔の分
割領域を想定し、該領域の略センターに温度測定手段を
配置している。
【0055】
【数3】 このように簡略化される。これによって計算量を大幅に
減少し、補正計算における時間を短縮している。
【0056】式(8),(9),(11),(12)の
補正式のうち、どの式を用いるかは必要測長精度との兼
ね合いによって決定している。
【0057】図4は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。
【0058】同図においてレチクル101上の回路パタ
ーンを投影レンズ102を介して照明系(不図示)によ
りウエハ103上に投影露光する。ウエハ103はチャ
ック104に吸着固定され、ステージ105上に載置さ
れている。ステージ105はXY方向に駆動可能でY方
向のレーザ干渉計106とX方向のレーザ干渉計(不図
示)及びそれらの計測ターゲットとなるY方向のミラー
107とX方向のミラー(不図示)により位置決めして
いる。
【0059】前記ミラー107はステージ105上に固
定されている。投影レンズ102は鏡筒定盤108に固
定されている。回路パターンと共にウエハ103上に転
写されたアライメントマークAMの位置ズレ量をアライ
メント系109によって検出している。
【0060】各要素110〜114によりウエハ103
上のアライメントマークAMと基準マーク115を同時
にCCD116で検出している。
【0061】アライメントマークAMと基準マーク11
5は光学的に等倍であり、光学系114で拡大されてC
CD114面上に結像している。CCD116は基準マ
ーク115とアライメントマークAMとの差分を検出
し、位置ズレ量を求めている。
【0062】尚本実施例において基準マーク115はア
ライメントマークAMを検出する同一の光学的な経路に
ある必要はなく、例えば光学的経路を切り換えることで
CCD116が基準マーク115を検出できれば良い。
その時はある一定時間や一定ウエハ枚数ごとに基準マー
ク115の位置をCCD116で検出し、その位置をC
CD116上の基準とすれば良い。
【0063】基準マーク115は低熱膨張材から成る支
持部材117によって支持され、更に同じく低熱膨張材
から成る連結部材118によって直接的に、他の部材に
触れることなく、独立して投影レンズ102の鏡筒定盤
108に連結されている。
【0064】これにより投影レンズ102と基準マーク
115の相対的位置関係は安定に保たれる。
【0065】本実施例において低熱膨張材としては、例
えばインバー、スーパーインバー、ゼロジュール等が適
用可能である。
【0066】低熱膨張材というと、中には0.2〜0.
4×10-6程度の部材もある。この時は支持部材117
や連結部材118を温調するのが良い。
【0067】温調方法としては部材を外部から温調して
も良いし、内部に冷媒を流して温調すれば部材温度は特
に安定するので好ましい。
【0068】基準マーク115はXY方向の位置を保証
する為にXY平面に略平行に配置している。基準マーク
115以外は直接にレンズ鏡筒102aに固定される必
要もなく、本実施例では筐体119に固定されスペーサ
120を介して鏡筒定盤108に取付けている。
【0069】本実施例において連結部材118の剛性が
十分でない場合でステージ105のXY方向の移動によ
り連結部材118が振動的になる時は鏡筒定盤108等
を基準にして連結部材118を粘性ダンパ等で連結すれ
ば振動は抑制される。
【0070】粘性ダンパとしては部材118に固定され
たシリンダ内にシリコンオイル等を注入し、その中へ鏡
筒定盤108に固定されたピストンを入れるという構造
のもので良い。
【0071】本実施例において基準マーク115を用い
ずにCCD116自体を基準とする時にはCCD116
を低熱膨張材から成る部材で投影レンズ102と連結す
れば良い。
【0072】又本実施例において基準マーク115の光
学的位置を更にウエハ側に設定することも可能である。
【0073】例えば光学系110の光軸上に設定すれば
ベースラインの不安定性は略零となるので好ましい。
【0074】以上のように本実施例では投影露光系とア
ライメント系との各定盤を独立した低熱膨張材から成る
部材で連結することによりベースラインを安定化してい
る。
【0075】更にアライメント系の中でもウエハ上のパ
ターンの位置ズレの基準となるもの、例えばアライメン
ト系の内部に基準パターン(基準マーク)を持ち、該基
準パターンとウエハ上のパターンの比較によってウエハ
上のパターンの位置ズレ量を検出する場合には、前記基
準パターンがベースラインの基準となっている。
【0076】又パターン検出をするCCD等が位置基準
となってウエハ上のパターンの位置ズレ量を検出する場
合には前記CCD等がベースラインの基準となる。
【0077】本実施例では基準パターンやCCDだけを
低熱膨張材から成る部材で支持し、各定盤等の変形の影
響を受けないように、それらとは独立して直接的に投影
露光系、例えば投影レンズ鏡筒等と連結させることによ
りベースラインの安定化を図っている。
【0078】これは定盤等の変形の影響を受けないだけ
でなく、例えアライメント系の光学系が変化しても基準
パターンの位置又はCCD等の位置の少なくともどちら
か一方が不変位置であり、ベースラインが変化したこと
を検出でき、これによりその変化分を補正している。
【0079】投影露光系が搭載される定盤が低熱膨張材
であるならば、基準パターン又はCCD等を直接的に前
記定盤に低熱膨張材から成る部材を介して固定すれば、
少なくとも前述の光学的変化の影響は除去できるので好
ましい。
【0080】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0081】図5は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の製造のフ
ローを示す。
【0082】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0083】一方ステップ3(ウエハ製造)ではシリコ
ン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウ
エハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスク
とウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ上に
実際の回路を形成する。
【0084】次のステップ5(組み立て)は後工程と呼
ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半
導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイ
シング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ
封入)等の工程を含む。
【0085】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが
完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0086】図6は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。
【0087】ステップ16(露光)では上記説明した露
光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露
光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現
像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジ
スト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト
剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを
取り除く。
【0088】これらのステップを繰り返し行うことによ
ってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0089】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造するこ
とができる。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を構
成することにより、 (4−1)半導体素子製造用の投影露光装置等において
ウエハを載置するXYステージからレーザ干渉計に至る
光路中の温度分布が一定でなくても、又周囲の気圧が種
々と変化しても、これらの環境変化に悪影響を受けずに
XYステージの移動制御、即ち位置決めを高精度に行う
ことのできる位置決め装置及びそれを用いた半導体素子
の製造方法を達成することができる。
【0091】(4−2)レチクルとウエハとを位置合わ
せする際の基準マークの位置情報の環境変化による検出
誤差を少なくし、レチクルとウエハとを高精度に位置合
わせをし、レチクル面上のパターンをウエハ面上に高い
解像力で投影することができる投影露光装置及びそれを
用いた半導体素子の製造方法を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 図1のYZ断面図
【図3】 本発明の実施例2のYZ断面図
【図4】 本発明の実施例3の要部概略図
【図5】 本発明の半導体デバイスの製造方法のフロ
ーチャート
【図6】 本発明の半導体デバイスの製造方法のフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 ウエハ 2 ウエハチャック 3 Xステージ 4 DCサーボモータ 5 Yステージ 6 DCサーボモータ 7 ステージ基盤 8,12 レーザ干渉計 9,13 ミラー 10,14 光軸 11,15 温度測定手段 16 気圧測定手段 17,18 制御手段 101 レチクル 102 投影レンズ 103 ウエハ 104 ウエハチャック 105 ステージ 106 レーザ干渉計 108 鏡筒定盤 109 アライメント系 115 基準マーク 116 CCD 117 支持部材 118 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−6850(JP,A) 特開 平4−20803(JP,A) 特開 平3−255902(JP,A) 特開 平2−199814(JP,A) 特開 昭63−200090(JP,A) 特開 平5−256611(JP,A) 特開 平5−283313(JP,A) 特開 平3−21009(JP,A) 特開 昭64−53102(JP,A) 特開 昭59−208833(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置合わせすべき物体を載置し、XY平
    面内で移動するXYステージの一部にミラーを設け、該
    ミラーにレーザ干渉計からのレーザ光を入射させ、該ミ
    ラーを介したレーザ光を利用して該XYステージの位置
    決めを制御手段で制御する際、該レーザ干渉計から該ミ
    ラーに至る光路中に該光路中の各領域での温度を測定す
    る為の複数の温度測定手段を設けると共に、該XYステ
    ージが収納されているチェンバ内の気圧を測定する為の
    気圧測定手段を設け、該温度測定手段と気圧測定手段で
    得られる測定値を参照して該制御手段により該XYステ
    ージの位置決めを制御していることを特徴とする位置決
    め装置。
  2. 【請求項2】 レチクルとウエハとの相対的な位置検出
    を行った後に、レチクル面上のパターンをウエハ面に転
    写し、該ウエハを現像処理工程を介して半導体素子を製
    造する際、該ウエハを載置し、XY平面内で移動するX
    Yステージの一部に設けたミラーから該XYステージの
    移動情報を測定する為のレーザ干渉計までに至る光路中
    に該光路中の各領域での温度を測定する為に設けた複数
    の温度測定手段と該XYステージが収納されているチェ
    ンバ内の気圧を測定する為に設けた気圧測定手段で得ら
    れる測定値を参照して制御手段により該XYステージの
    位置決めを制御していることを特徴とする半導体素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 第1物体面上のパターンを投影レンズに
    より第2物体面上に投影する投影露光装置において、該
    第2物体面上に設けたアライメントマークの位置情報を
    パターン検出手段で検出し、検出した該アライメントマ
    ークの位置情報と該パターン検出手段に設けた基準マー
    クの位置情報とを利用して、該第1物体と第2物体との
    相対的な位置情報を検出する際、該基準マークの支持部
    材と該投影レンズの鏡筒とを共に低熱膨張材から成る材
    料で構成し、双方を機械的に連結したことを特徴とする
    投影露光装置。
  4. 【請求項4】 ウエハ面上に設けたアライメントマーク
    の位置情報をパターン検出手段で検出し、検出した該ア
    ライメントマークの位置情報と該パターン検出手段に設
    けた基準マークの位置情報とを利用して、レクチルとウ
    エハとの相対的な位置情報を検出した後に該レチクル面
    上のパターンを投影レンズにより該ウエハ面上に投影露
    光し、該ウエハを現像処理工程を介して半導体素子を製
    造する際、該基準マークの支持部材と該投影レンズの鏡
    筒とを共に低熱膨張材から成る材料で構成し、双方を機
    械的に連結したことを特徴とする半導体素子の製造方
    法。
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