JP3005113U

JP3005113U - 信号伝送装置

Info

Publication number: JP3005113U
Application number: JP1994006725U
Authority: JP
Inventors: 光治三宅
Original assignee: インターセンサー株式会社
Priority date: 1994-06-10
Filing date: 1994-06-10
Publication date: 1994-12-13
Anticipated expiration: 2000-06-10

Abstract

(57)【要約】【目的】芯線数の少ないケーブルによって多数系統の
パルス列信号を伝送することができる信号伝送装置を提
供する。【構成】重み付けされた多ビットのディジタル信号を
ＤＡ変換するＤＡ変換器２０３と、このＤＡ変換器でＤ
Ａ変換したアナログ信号を伝送させるアナログ信号伝送
路２０５と、このアナログ信号伝送路を通じて伝送した
アナログ信号をＡＤ変換するＡＤ変換器２０４とによっ
て信号伝送装置を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は例えばパーソナル・コンピュータの出力を屋外等に設置した表示器に伝送する場合等に利用することができる信号伝送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば発光ダイオードのようなドット状の表示素子をマトリックス状に配列し、文字、記号、模様等を表示する表示器が広く実用されている。この表示器に表示信号を送り込む装置として表示内容の変更が簡単に行なえること等の理由から一般にパーソナル・コンピュータが用いられている。

【０００３】パーソナル・コンピュータのモニタ用の信号は赤、緑、青の３色のディジタル色信号と垂直同期信号及び水平同期信号の５系統のディジタル信号（パルス列信号）を伝送する必要がある。従って５芯のシールドケーブルを用いて５系統のパルス列信号を伝送している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ケーブルの価格は芯線数が多い程高価になる。従って５芯のシールドケーブルは比較的高価なケーブルに属すこと及びこれに加えて表示器までの距離が長い場合はケーブルに要する費用が大きくなる欠点がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案では重み付けされた複数ビットのディジタル信号をＤＡ変換するために、複数の入力端子を有するＤＡ変換器の各入力端子に複数系統のパルス列信号を入力し、複数系列のパルス列信号をＤＡ変換すると共に、このＤＡ変換したアナログ信号をアナログ伝送路で伝送し、伝送されたアナログ信号をＡＤ変換器で複数系統のパルス列信号に復調する構成としたものである。

【０００６】この考案の構成によれば、多系統のパルス列信号を共通のアナログ伝送路で伝送することができる。よって芯線数が少ないケーブルによって多系統のパルス列信号を伝送することができる。

【０００７】

【実施例】

図１にこの考案による信号伝送装置の一実施例を示す。図中１００はパーソナル・コンピュータ、２００はこの考案による信号伝送装置を示す。パーソナル・コンピュータ１００は本体１０１とモニタ１０２とによって構成される。この例では本体１０１からモニタ１０２に供給する赤色信号Ｒ、線色信号Ｇ、青色信号Ｂ、垂直同期信号Ｖ、水平同期信号Ｈをこの考案による信号伝送装置２００に分岐し、信号伝送装置２００によってこれら多系統のパルス列信号を伝送する場合を示す。この考案による信号伝送装置２００は送信側装置２０１と受信側装置２０２とによって構成される。

【０００８】この考案では送信側装置２０１を重み付けされた多ビットのディジタル信号をＤＡ変換するＤＡ変換器２０３によって構成し、受信側装置２０２をＡＤ変換器２０４によって構成するものである。この列ではＤＡ変換器２０３を５ビットのディジタル入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅を具備したＤＡ変換器を用いた場合を示す。図では入力端子Ｄ₁が最上位ビットＭＳＢで、入力端子Ｄ₅が最下位ビットＬＳＢとした場合を示す。入力端子Ｄ₁に赤色信号Ｒを与え、入力端子Ｄ₂に緑色信号Ｇを与え、入力端子Ｄ₃に青色信号Ｂを与え、入力端子Ｄ₄に垂直同期信号Ｖを与え、入力端子Ｄ₅に水平同期信号Ｈを与えた場合を示す。ＤＡ変換器２０３のクロック入力端子ＣＫには１水平走査期間を約６４０ドットの分解能で表示するものとすると、１５．７５ｋＨｚ×６４０≒１０ＭＨｚのクロックＣＬＫを与え約１０ＭＨｚの速度でＤＡ変換する。

【０００９】ＤＡ変換器２０３は入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅に与えられた各パルス列信号Ｒ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈの論理値「１」か「０」に従ってＤＡ変換し、アナログ電圧ＡＶを出力する。このアナログ電圧ＡＶの値は各入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅に与えられている論理値の和を表わす。つまり入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅に与えられる論理値が全て「０」論理であるならばアナログ電圧ＡＶはＡＶ＝０となる。入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅の何れか一つに「１」論理が与えられ、他が全て「０」論理であった場合はその「１」論理が与えられた入力端子に割当られているアナログ電圧を出力する。各入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅に割当られるアナログ電圧ＡＶの値の一例を示す。

【００１０】入力端子アナログ電圧Ｄ₁・・・・・５ＶＤ₂・・・・・２．５ＶＤ₃・・・・・１．２５ＶＤ₄・・・・・０．６２５ＶＤ₅・・・・・０．３１２５Ｖこの電圧の組合せは、どの電圧を組合せても、他のアナログ出力電圧と等しくなることはないように選択される。従ってアナログ電圧ＡＶを測定すればどの入力端子Ｄ₁〜Ｄ₅に「１」論理が入力されたかを知ることができるが、この考案ではアナログ電圧ＡＶをアナログ信号伝送路２０５で受信側装置２０２に送り、受信側装置２０２に設けたＡＤ変換器２０４でＡＤ変換し、入力信号Ｒ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈの論理を復調する。ＡＤ変換器２０４は出力端子Ｑ₁〜Ｑ₅を有し、５ビットのディジタル信号Ｒ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈを出力する。

【００１１】ＡＤ変換器２０４は入力されるアナログ電圧ＡＶが５Ｖであれば出力端子Ｑ₁ に「１」論理の赤色信号を出力する。アナログ電圧ＡＶが８．７５Ｖであれば出力端子Ｑ₁とＱ₂に「１」論理を出力し、赤色信号Ｒと緑色信号Ｇの到来を検出する。このようにしてＡＤ変換器２０４はアナログ信号伝送路２０５を通じて送られて来るアナログ電圧ＡＶの値に従ってディジタル信号Ｒ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈを再現する。

【００１２】図２にその様子を示す。図２Ａ〜Ｅはディジタル信号Ｒ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈの波形を示す。尚、図では説明を簡素化するためにＲ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈ同一の波形で表わしている。図２Ｆはアナログ電圧ＡＶの電圧波形を示す。図２に示す波形図により送信側装置２０１に入力されたディジタル信号Ｒ、Ｇ、Ｂ、Ｖ、Ｈが出力側装置２０２の、ＡＤ変換器２０４から再現される様子がよく理解できよう。尚、上述の実施例ではパーソナル・コンピュータ１００の本体１０１からモニタ１０２に送られる信号をそのままこの考案による信号伝送装置２００に入力して例を説明したが、モニタ１０２に送られる信号を１／２〜１／４の周波数に分周して信号伝送装置２００に供給し、伝送することも考えられる。

【００１３】また、伝送すべき信号はパーソナル・コンピュータのモニタ用信号に限らず、他の例えば多チャンネルの計測信号等を伝送する場合にも適用できることは容易に理解できよう。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したところより明らかなように、この考案によれば簡単な構成によって、共通のアナログ信号伝送路２０５に多重化した信号を伝送させ、受信側でその多重化信号を並列信号に再現するから、アナログ信号伝送路２０５を構成するケーブルの芯線数を少なくすることができる。この結果、アナログ信号伝送路２０５の距離が多少長くなっても、アナログ信号伝送路２０５に要する費用を安価に済ませることができ、設置費を低減することができる利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示すブロック図。

【図２】この考案の動作を説明するための波形図。

【符号の説明】

１００パーソナル・コンピュータ２００信号伝送装置２０１送信側装置２０２受信側装置２０３ＤＡ変換器２０４ＡＤ変換器２０５アナログ信号伝送路

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】Ａ．複数系統のパルス列信号が入力端子
に与えられてこれらのパルス列信号をＤＡ変換するＤＡ
変換器と、Ｂ．このＤＡ変換器がＤＡ変換したアナログ信号を伝送
するアナログ信号伝送路と、Ｃ．このアナログ信号伝送路を通して送られて来るアナ
ログ信号を複数ビットのディジタル信号に復調するＡＤ
変換器と、によって構成したことを特徴とする信号伝送装置。