JP3004346B2 - 解繊組成物、その製造方法並びにそれを用いた紙及びパルプの処理方法 - Google Patents

解繊組成物、その製造方法並びにそれを用いた紙及びパルプの処理方法

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JP3004346B2 JP30677290A JP30677290A JP3004346B2 JP 3004346 B2 JP3004346 B2 JP 3004346B2 JP 30677290 A JP30677290 A JP 30677290A JP 30677290 A JP30677290 A JP 30677290A JP 3004346 B2 JP3004346 B2 JP 3004346B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、紙製品を再生利用する古紙再生処理工程及
び木材や藁等のリグノセルロース材料を原料とする紙パ
ルプ製造工程等に用いられる解繊組成物に関する。
[従来の技術] 紙製品を再生利用する古紙再生処理工程及び木材や藁
等のリグノセルロース材料を原料とする紙パルプ製造工
程においては、紙や木材の繊維をほぐしてバラバラにす
る解繊あるいは叩解工程が必要である。従来、この解繊
工程は機械的又は化学的に古紙や木材等を処理すること
により行なわれていた。しかしながら、この方法は大が
かりな設備を要し、処理コストも高い。
そこで、セルラーゼやキシラナーゼのような多糖加水
分解酵素を古紙再生処理工程(特開昭59−9299号、同63
−59494号、同63−145495号、Tappi,72巻(6)、187
(1989))で脱インキやろ水性向上等に利用したり、パ
ルプ製造工程(特開昭60−126395号、同63−135597号、
Tappi,72巻(5)、217(1989))でパルプの改質や叩
解促進、漂白促進に利用することが研究されている。し
かしながら、セルラーゼやキシラナーゼを用いて解繊処
理を行なうと、セルロースやヘミセルロースから成る繊
維そのものが分解されるため、紙やパルプの強度が低下
したり、歩留まりが低下するという問題が生じる。従っ
て、セルラーゼやキシラナーゼを用いた古紙再生処理や
パルプ製造は実用上問題点が多い。
[発明が解決しようとする問題点] 従って、本発明の目的は、古紙再生処理やパルプ製造
等、各種リグノセルロース物質をパルプ化、脱インキ処
理及び漂白処理等に供するため、既存の多糖加水分解酵
素を用いた解繊あるいは叩解等の処理を行なう工程で、
従来技術では避けられないセルロース、ヘミセルロース
等の炭水化物の損傷をできる限り少なくして目的とする
解繊、叩解処理を行なうことができる技術を提供するこ
とである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは鋭意研究の結果、セルラーゼ活性及び
キシラナーゼ活性が極めて低いにも関わらず高い解繊活
性を有する組成物を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明はCM−セルラーゼ活性及びキシラナ
ーゼ活性が0.5U以下で新聞紙解繊率50%以上の解繊活性
であって、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、該
解繊組成物を産生する微生物を培養し、該培養物から採
取された解繊組成物を有する解繊組成物を提供する。
また、本発明は、CM−セルラーゼ活性が0.35U以下で
新聞紙解繊率50%以上の解繊活性を有する解繊組成物で
あって、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、該解
繊組成物を産生する微生物を培養し、該培養物から採取
された解繊組成物を提供する。
さらに、本発明は、CM−セルラーゼ活性及びキシラナ
ーゼ活性が0.14U以下でコピー紙解繊率50%以上の解繊
活性を有する解繊組成物であって、トリコデルマ属又は
コリオラス属に属し、該解繊組成物を産生する微生物を
培養し、該培養物から採取された解繊組成物を提供す
る。
さらに、本発明は、CM−セルラーゼ活性が0.05U以下
でコピー紙解繊率50%以上の解繊活性を有する解繊組成
物であって、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、
該解繊組成物を産生する微生物を培養し、該培養物から
採取された解繊組成物を提供する。
さらに、本発明は、コピー紙解繊パルプ回収試験法で
解繊パルプ収率が43%以上となる解繊活性を有する解繊
組成物であって、トリコデルマ属又はコリオラス属に属
し、該解繊組成物を産生する微生物を培養し、該培養物
から採取された解繊組成物を提供する。
さらに、本発明は、CM−セルラーゼ活性及びキシラナ
ーゼ活性が400U以下であって、コピー紙解繊パルプ回収
試験法で解繊パルプ収率が30%以上となる解繊活性を有
する解繊組成物であって、トリコデルマ属又はコリオラ
ス属に属し、該解繊組成物を産生する微生物を培養し、
該培養物から採取された解繊組成物を提供する。
さらに、本発明は、CM−セルラーゼ活性が200U以下で
あって、コピー紙解繊パルプ回収試験法で解繊パルプ収
率が30%以上となる解繊活性を有する解繊組成物であっ
て、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、該解繊組
成物を産生する微生物を培養し、該培養物から採取され
た解繊組成物を提供する。
さらに本発明は、本発明の組成物産生能を有し、トリ
コデルマ属又はコリオラス属に属する微生物を培養し、
培養物から本発明の解繊組成物を採取することからなる
本発明の解繊組成物の製造方法を提供する。
さらに本発明は、本発明の解繊組成物を用いて紙又は
パルプを処理する工程を含む紙及びパルプの処理方法を
提供する。
さらに本発明は、本発明の解繊組成物を用いて紙又は
パルプを処理する工程と、解繊された紙及びパルプを回
収する工程を含む紙及びパルプの回収方法を提供する。
[発明の効果] 本発明により、セルラーゼ活性及びキシラナーゼ活性
が低いにも関わらず高い解繊活性を有する組成物及びそ
の製造方法が提供された。本発明の組成物を用いて古紙
再生処理やパルプ製造を行なうと、繊維はほぐされてバ
ラバラになるにも関わらず、繊維そのものがほとんど分
解されない。すなわち、解繊組成物によりパルプの強度
低下や歩留りの低下が少ない状態で古紙やパルプが解繊
あるいは叩解されることになる。得られた上質のパルプ
は通常の古紙処理あるいはパルプ製造工程、すなわち古
紙やパルプ離解、叩解、脱インキ、漂白、精製等の処理
に供することができる。よって、本発明は古紙再生処理
やパルプ製造の分野に大いに貢献する。
[発明の具体的説明] 上述のように、本発明の第1の組成物は、CM−セルラ
ーゼ活性及びキシラナーゼ活性が0.5U以下、好ましくは
0.3U以下であって新聞紙解繊率が50%以上の解繊活性を
有する。また、本発明の第2の解繊組成物では、CM−セ
ルラーゼ活性が0.35U以下、好ましくは0.2U以下で新聞
紙解繊率が50%以上である。ここで、CM−セルラーゼ活
性及びキシラナーゼ活性は公知の方法、すなわち、「セ
ルラーゼ」講談社サイエンティフィク発行(1987)に記
載の方法により測定されるものである。
また、解繊活性は、紙に作用してその繊維をほぐして
バラバラにする現象を試料重量の減少率で評価する方法
であって、本願発明者らにより開発された測定方法によ
り測定される。本発明の第1及び第2の組成物において
規定されている新聞紙解繊活性は以下のようにして測定
される。
新聞紙解繊活性測定法 (i)反応 反応の基質として片面をオフセット・インキでベタ黒
に全面印刷した新聞紙を用い、穴径4.5mmのパンチで打
抜いた円形のペーパー・ディスクを調製する。反応容器
として6ウェルマルチディッシュ(ウェル径35mm、ウェ
ル深さ17.3mm)を用い、適宜6水準に濃縮又は希釈した
解繊組成物溶液2mlを各ウェルに入れる。予め、殺菌剤
としてNaN3 0.2mg/を含む水溶液に浸漬し、減圧下で
充分水を浸透させて水中に沈むように調製した円形ペー
パー・ディスク5枚(約3.7mg)を各反応液に加え、蓋
をしてセロテープで封をする。これを35℃の振盪培養器
に置いて、振幅7cm、120rpmの往復振盪を行ない反応を
開始する。24時間後、マルチディッシュを振盪培養器か
ら取り出し、反応を終了する。
(ii)解繊活性重量評価法 反応終了後、水を加えて各反応液を15mlに希釈し、新
聞紙がバラバラにほぐされたパルプ懸濁液をガラスろ過
器に移してろ過する。ガラスろ過器は容量300mlのファ
ンネル、16メッシュ、(目の開き1.00mm)のステンレス
製スクリーン(有効直径32mm)及び1の圧ろ瓶から成
る。スクリーン上に残った残渣は50mlの水で洗浄し、残
渣の残るスクリーンをろ過器から取り出し105℃で2時
間乾燥する。予め、スクリーンの重量を測定しておき、
解繊組成物により処理されたろ過残渣の乾燥重量(B)
を測定する。対照として同じ試料のペーパー・ディスク
5枚を水で同様に反応させて残渣の乾燥重量(A)を測
定して、次式より解繊率を求める。
図1に示すように、横軸に解繊組成物の添加量、縦軸
に解繊率をとり、解繊率50%以上を新聞紙解繊活性あり
と判定する。
なお、解繊組成物の添加量を解繊率50%前後に調節す
るには、ペーパー・ディスクが解繊されてバラバラにな
る状態を目視観察する下記の官能評価法が有効である。
(iii)解繊活性官能評価法 反応終了後、反応液中に残るペーパー・ディスクを目
視観察し、ディスクの解繊された状態により以下に示す
0〜5の6段階に評価する。
0・・・ディスクに変化なし 1・・・ディスクが解繊されて反応液中にわずかにパル
プが認められる 2・・・ディスクが解繊されて反応液中に少しパルプが
認められる 3・・・ディスクが解繊されて反応液中にかなりパルプ
が認められる 4・・・ディスクからパルプが剥れて紙が半分程度壊れ
る。
5・・・ディスクからパルプが剥れて紙の形状がなくな
る。
解繊率50%は、この官能評価法における評価3〜4に
ほぼ対応する。従って、初めて解繊活性を測定する場合
には官能評価法により解繊組成物の添加量を、評価3〜
4になるように選択することにより解繊率50%近辺とな
るように解繊組成物の添加量を調節することが容易にな
る。
本発明の第3の組成物は、CM−セルラーゼ活性及びキ
シラナーゼ活性が0.14U以下、好ましくは0.1U以下であ
って、コピー紙解繊率が50%以上の解繊活性を有する。
また、本発明の第4の組成物においては、CM−セルラー
ゼ活性が0.05U以下、好ましくは0.03U以下でコピー紙解
繊率50%以上である。
ここで、コピー紙解繊活性は以下のようにして測定さ
れるものである。
コピー紙解繊活性測定法 反応の基質としてコピー用紙(PPC用紙、酸性紙)の
片面をベタ黒に普通紙複写機で全面コピーしたコピー紙
を用いて、ペーパー・ディスク(5枚、約5.7mg)を調
製して新聞紙解繊活性と同様に解繊組成物溶液を反応さ
せ、解繊率を測定する。図2に示すように、横軸に解繊
組成物の添加量、縦軸に解繊率をとり、解繊率50%以上
をコピー紙解繊活性ありと判定する。コピー紙解繊活性
の測定についても、上記した官能評価が有効であり、解
繊組成物の添加量を決める目安となる。
本発明の第5の解繊組成物は、コピー紙解繊パルプ回
収試験法で解繊パルプ収率が43%以上、好ましくは48%
以上となる解繊活性を有する。さらに、本発明の第6の
解繊組成物は、CM−セルラーゼ活性及びキシラナーゼ活
性が400U以下、好ましくは300U以下であって、コピー紙
解繊パルプ回収試験法における解繊パルプ収率が30%以
上となる解繊活性を有する。また、本発明の第7の解繊
組成物は、CM−セルラーゼ活性が200U以下、好ましくは
100U以下であって、コピー紙解繊パルプ回収試験法で解
繊パルプ収率が30%以上となる解繊活性を有する。
ここで、解繊パルプ収率は以下のようにして測定され
るものである。
コピー紙解繊パルプ回収試験法 (i)反応 前述のPPC用紙を用いて新聞の株式欄を普通紙複写機
でコピーしたコピー紙を反応の基質として用いる。この
コピー紙を1x2cmに裁断し、乾燥重量として10gを採取し
て500ml容三角フラスコに入れる。1M酢酸緩衝液(pH5)
を20ml加えてから、適宜濃縮又は希釈した解繊組成物溶
液170mlを加えて50℃の恒温槽に移し、ソーキングす
る。1時間後に三角フラスコを恒温槽から取り出し、反
応を終了する。
(ii)解繊パルプ収率の測定 反応終了後、ソーキング処理した古紙パルプ・スラリ
ーをTAPPI標準T−233 hm−82に準じて10分間篩分す
る。スクリーンは2枚用いて第1槽と第2槽に装着す
る。第1槽には24メッシュ(目の開き0.710mm)のワイ
ヤー・スクリーンを用い、第2槽には150メッシュ(目
の開き0.105mm)のワイヤー・スクリーンを用いる。篩
分処理により解繊されたパルプは24メッシュワイヤーを
通過するが、インキの大部分及びインキに付着するパル
プ、未解繊の古紙は24メッシュ・ワイヤーで仕切られた
第1槽に残る。24メッシュ・ワイヤーを通過したパルプ
のうち、細かくなったファイン・フラクションは150メ
ッシュ・ワイヤーを通過する。従って、利用価値の高い
パルプは150メッシュ・ワイヤーで仕切られた第2槽に
残る。第2槽のパルプを回収し、乾燥重量(C)を測定
する。対照の蒸留水でソーキングしたコピー紙も同様に
篩分処理して第2槽に残るパルプの乾燥重量(D)を測
定する。解繊パルプ収率は次式より求める。
(C−D)/10g×100=解繊パルプ収率(%) 図3では横軸にCM−セルラーゼ活性を、図4では横軸
にキシラナーゼ活性をとると、市販の多糖加水分解酵素
では解繊パルプ収率が40%を超えることができない。す
なわち、従来の酵素では酵素添加量が少ないとコピー紙
の解繊が進まないため解繊パルプ収率は低い値しか得ら
れない。酵素添加量を増やせば、多糖の分解によるパル
プの溶解が進むため、最大解繊パルプ収率は40%以上と
ならない。これに対して、本発明の第5の解繊組成物で
は、炭水化物の損傷が少ない解繊組成物の特徴が生かさ
れて高い解繊パルプ収率を得ることができる。しかも、
新聞の株式欄をコピーしたコピー紙では、24メッシュ・
ワイヤーで大部分のインキが除かれ、脱インキの効果も
著しいことから、インキや粘着物等の異物除去に有効で
ある。
本発明の解繊組成物は、本発明の解繊組成物の産生能
を有するトリコデルマ属(Trichoderma sp.)又はコリ
オラス属(Coriolus sp.)に属する微生物を培養し、培
地から本発明の解繊組成物を採取することにより製造す
ることができる。
下記の実施例においては、これらのうち、トリコデル
マ属(T.reesei QM9414、ATCC 26921、T.viride IFO 31
137、T.harzianum IFO 31292)及びコリオラス属(C.ve
rsicolor IFO 4937)を用いて本発明の解繊組成物を得
た。
また、本発明者は広く自然界から解繊活性を有する微
生物を分取すべく、各地の土壌、腐朽木片などを採取
し、得られた微生物の培養液についてセルラーゼ活性及
び本願発明の解繊活性を測定した。それらの中でセルラ
ーゼ活性が低くとも、高い解繊活性を示す微生物を選抜
し、高力価の解繊組成物産生菌としてトリコデルマsp.S
K−1919を単離することに成功した。本菌株は苫小牧市
にある紙パルプ製造工場の土場から分取した腐朽木片の
中から分離されたものである。トリコデルマsp.SK−191
9の菌学的性質は以下の通りである。
(I)各培地における生育状態 (i)麦芽エキス・デキストロース寒天培地上での生育
状態 麦芽エキス・デキストロース寒天培地上での生育は非
常に早く、30℃、2日間の培養でコロニー直径は66mm〜
68mmに達する。コロニーの性状は放射状に薄く広がり、
生育に伴い外周部は羊毛状となり気生菌糸を生じるが、
本培地では気生菌糸は比較的少ない。コロニーの色は初
め白色で分生子形成に伴い緑色となる。コロニーの裏面
は無色である。菌糸は無色、平滑で隔壁を有し、多数分
岐しており、幅は2.5〜8.0μmである。
(ii)ポテト・デキストロース寒天培地上での生育状態 ポテト・デキストロース寒天培地上での生育は非常に
早く、30℃、2日間の培養でコロニー直径は74〜75mmに
達する。コロニーの性状は放射状に薄く広がり、生育に
伴い外周部は羊毛状となり気生菌糸を生じる。コロニー
の色は初め白色で胞子形成に伴い青緑色から暗緑色とな
る。コロニーの裏面は初め無色であるが菌糸の密度が増
すと次第にペールイエローとなる。菌糸は無色、平滑で
隔壁を有し、多数分岐しており、幅は2.5〜8.0μmであ
る。分生子柄は気生菌糸より生じ、樹木状に分岐して先
端はとっくり状のフィアライドとなり、フィアロ型分生
子を多数形成する。
(iii)ツァペック寒天培地上での生育状態 生育しない。なお、ツァペック寒天培地のpHを5に調
節して培養すれば成育する。
(II)生理的性質 (i)生育の範囲(前記ポテト・デキストロース寒天培
地) pH2.5〜7.5、温度15〜40℃ (ii)最適生育条件(前記ポテト・デキストロース寒天
培地) pH4.5〜7.0、温度25〜35℃、特に35℃で最も菌糸の伸
長が早い。
以上の菌学的性質により本菌株はトリコデルマ属に属
する。なお、トリコデルマsp.SK−1919は微工研に寄託
されており、その受託番号は微工研菌寄第11054号であ
る。
本発明の解繊組成物を得るための、微生物の培養は、
当該微生物の培養に通常用いられている培地及び条件で
微生物を培養することにより行なうことができるが、培
地中にはセルロースやヘミセルロースの含有物、例え
ば、リグノセルロース又はパルプ等のリグノセルロース
より得られる製品を添加することが好ましい。セルロー
ス又はヘミセルロース含有物の培地中の含量は0.001重
量%ないし5重量%程度である。特に、新聞紙脱インキ
パルプ(DIP)のような古紙より調製された古紙パルプ
及びコーンスティープリカーが解繊活性発現に有効であ
る。また、培養に当たっては前培養で得た種培養液の添
加量を本培養培地液量の10%以上とすることにより、望
ましい解繊活性の生産が得られる。
本願発明の解繊組成物は、新聞紙及びコピー紙のみな
らず、広く印刷情報用紙、包装用紙、衛生用紙、雑種
紙、板紙、ミルク・カートン等の複合紙等の紙製品及び
パルプ等のリグノセルロースに作用して、繊維の解繊や
叩解を行なうことができる。また、インキやフィルム等
の異物から繊維をはがす性質を有する。しかも、既存の
多糖加水分解酵素と異なり、パルプの強度低下や歩留り
の低下が少ない状態で古紙やパルプが解繊あるいは叩解
されることになる。従って、古紙やパルプに本発明の組
成物を作用させて得られたパルプは通常の古紙処理工
程、すなわち古紙の離解及び古紙パルプの叩解、脱イン
キ、漂白、精製等のいずれの処理工程においても有効に
利用することができる。また、木材や藁等のリグノセル
ロース材料を原料とする紙パルプ製造工程、すなわちパ
ルプの離解、叩解、漂白、精製等のいずれの処理工程で
も、本発明の組成物を作用させて得られたパルプを用い
ることができる。さらに、木綿等セルロース系衣料の改
質等広範囲の産業分野に利用可能である。
本発明の組成物は、それ自体で解繊及び叩解処理を行
なうことが可能であるが、従来から行なわれている他の
物理的又は化学的処理方法と組合わせて用いることがで
きることは言うまでもない。
[実施例] 次に本発明の実施例及び比較例を示し、本発明の効果
をより具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例に
限定されるものではない。
比較例1 まず、市販の各種多糖加水分解酵素を適宜希釈して、
前に記載の測定法に従い新聞紙解繊活性を測定した。併
せてCM−セルラーゼ活性及びキシラナーゼ活性を「セル
ラーゼ」、講談社サイエンティフィク発行(1987)の方
法に準じて測定した。すなわち、CM−セルラーゼ活性は
1%濃度に溶解したCM−セルロース(和光純薬工業製)
を含む0.1M酢酸緩衝液(pH5)0.5mlに同じ緩衝液で希釈
した酵素液0.5mlを加えて37℃、10分間反応させた。対
照は酵素液のみを同じ条件で放置後、反応停止液である
ソモジー・ネルソン法の銅試薬を先に加えてから基質溶
液を加えた。キシラナーゼ活性はCM−セルロースの代わ
りにLarchwood xylan(Sigma社製)を1%濃度に懸濁し
た基質溶液を用いて反応させた。いずれも反応終了後、
生成還元糖をソモジー・ネルソン法で測定し、グルコー
ス換算で生成糖量を算出した。酵素活性1Uは国際単位に
準じて、上記反応条件で1分間に1μモルの還元糖を生
成する酵素量とした。両酵素活性は新聞紙解繊活性測定
に要した酵素活性の量として表わし、結果を表1に示し
た。
比較例2 比較例1と同様に、市販の各種多糖加水分解酵素を適
宜希釈してコピー紙解繊活性を測定した。結果を表2に
示す。
比較例3 さらに、コピー紙解繊活性の強い市販の多糖加水分解
酵素を用いて、コピー紙解繊パルプ回収試験を行なっ
た。パルプの回収には東西精機株式会社製のBauer−McN
ett式篩分試験機を用いて、前に記載の方法に従い解繊
パルプ収率を測定した。結果を表3に示す。
実施例1 新聞紙脱インキパルプ(DIP)5g、セロビオース3g、
コーンスティープリカー3g、KH2PO43g、MgSO4・7H2O 0.
2g、CaCl2・2H2O 0.5g、NaCl 0.5g、FeSO4・7H2O 0.01g
に水を加えて全量を1とし、pHを4.5に調節して100ml
のバッフル付三角フラスコに40mlづつ分注して120℃、2
0分間加熱滅菌し、培地を調製した。下記に示す菌株を
種菌として接種し、35℃、160rpmの回転振盪(振幅5c
m)により4日間培養した。常法通り、遠心分離により
得た上清を解繊組成物とし、殺菌剤NaN3を0.2mg/濃度
となるように加えて活性測定に用いた。
新聞紙解繊活性及び酵素活性を比較例1と同様に測定
した。結果を表4に示す。
実施例2 実施例1と同様に4日間培養して得られた解繊組成物
を適宜希釈してコピー紙解繊活性と酵素活性を測定し
た。結果を表5に示す。
実施例3 新聞紙脱インキパルプ(DIP)2g、グルコース2g、コ
ーンスティープリカー1g、硫酸アンモニウム0.4g、KH2P
O4 3g、MgSO4・7H2O 0.2g、CaCl2・2H2O 0.5g、NaCl 0.
5g、FeSO4・7H2O 0.01gに水を加えて全量を1とし、p
Hを5.5に調節して100mlのバッフル付三角フラスコに40m
lづつ分注し、120℃、20分間加熱滅菌して培地を調製し
た。T.sp.SK−1919の胞子懸濁液2mlを接種し、35℃、20
0rpmの回転振盪(振幅5cm)により24時間培養した。遠
心分離により得た上清を解繊組成物とし、殺菌剤NaN3
0.2mg/濃度となるように加えて活性を測定した。新聞
紙解繊率50%を得るに必要な酵素量はCM−セルラーゼ活
性が0.15U、キシラナーゼ活性が0.19Uであった。
実施例4 新聞紙脱インキパルプ(DIP)2g、ラクトース2g、コ
ーンスティープリカー3g、KH2PO4 3g、MgSO4・7H2O 0.2
g、CaCl2・2H2O 0.5g、NaCl 0.5g、FeSO4・7H2O 0.01g
に水を加えて全量を1とし、pHを4.5に調節して100ml
のバッフル付三角フラスコに40mlづつ分注し、120℃、2
0分間加熱滅菌して培地を調製した。T.sp.SK−1919の胞
子懸濁液2mlを接種し、35℃、80rpmの回転振盪(振幅5c
m)により3日間培養した。遠心分離により得た上清を
解繊組成物とし、殺菌剤NaN3を0.2mg/濃度となるよう
に加えて活性を測定した。コピー紙解繊率50%を得るに
必要な酵素量はCM−セルラーゼ活性が0.03U、キシラナ
ーゼ活性が0.26Uであった。
実施例5 広葉樹晒クラフト・パルプ(LBKP)7g、コーンスティ
ープリカー3.5g、硫酸アンモニウム1.4g、KH2PO4 2g、M
gSO4・7H2O 0.3g、CaCl2・2H2O 0.3g、FeSO4・7H2O 0.0
1gに水を加えて全量を1とし、pHを5.9に調節して500
mlのバッフル付三角フラスコに100mlづつ分注し、120
℃、20分間加熱滅菌して培地を調製した。前記培地のLB
KP7gをグルコース10gに置き換えた培地にT.sp.SK−1919
の胞子懸濁液5mlを接種し、35℃、200rpmの回転振盪
(振幅5cm)により36時間前培養した。この培養液10ml
を種菌として前記培地に加えて、同じ条件で4日間本培
養した。遠心分離により得た上清を解繊組成物とし、殺
菌剤NaN3を0.2mg/となるように加えて活性を測定し
た。コピー紙解繊率50%を得るに必要な酵素量はCM−セ
ルラーゼ活性が0.03U、キシラナーゼ活性が0.10Uであっ
た。
実施例6 前培養に用いるため、グルコース10g、コーンスティ
ープリカー3g、硫酸アンモニウム1.5g、KH2PO4 3g、MgS
O4・7H2O 0.2g、CaCl2・2H2O 0.3g、NaCl 0.3g、FeSO4
・7H2O 0.01gに水を加えて溶解した。アンモニア水でpH
を5に調節して全量を1とし、500mlのバッフル付き
三角フラスコに100mlづつ分注して、120℃、20分間加熱
滅菌し、培地を調製した。本培養に用いるため、新聞紙
脱インキパルプ(DIP)2g、コーンスティープリカー3
g、硫酸アンモニウム1.5gに水を加えて溶解した。アン
モニア水でpHを6.5に調節して全量を750mlとし、500ml
のバッフル付き三角フラスコに75mlづつ分注して、120
℃、20分間加熱滅菌し、培地を調製した。下記に示す菌
株を種菌として、胞子懸濁液を前培養培地100mlに接種
し、30℃、200rpmの回転振盪(振幅5cm)により19時間
前培養した。この前培養液を種菌として、本培養培地75
mlに25mlづつ接種し、30℃、200rpmの回転振盪(振幅5c
m)により2日間培養した。常法どおり、遠心分離によ
り得た上清を解繊組成物とし、殺菌剤としてNaN3を0.2m
g/l濃度となるように加えて活性測定に用いた。、 新聞紙解繊活性及び酵素活性を測定し、結果を表6に
示す。
同様にコピー紙解繊活性を測定し、結果を表7に示
す。
実施例7 前培養に用いるため、グルコース10g、コーンスティ
ープリカー15g、KH2PO4 5g、MgSO4・7H2O 0.2g、CaCl2
・2H2O 0.5g、NaCl 0.5g、FeSO4・7H2O 0.01gに水を加
えて溶解した。アンモニア水でpHを5に調節して全量を
1とし、500mlのバッフル付き三角フラスコに100mlづ
つ分注して、120℃、20分間加熱滅菌し、培地を調製し
た。本培養に用いるため、新聞紙脱インキパルプ(DI
P)14g、グルコース70g、コーンスティープリカー70g、
硫酸アンモニウム28g、KH2PO4 28g、MgSO4・7H2O 1.4
g、CaCl2・2H2O 1.4g、NaCl 1.4g、FeSO4・7H2O 0.07g
に水を加えて溶解した。全量を6とし、ジャーファー
メンターに注入して、120℃、20分間加熱滅菌し、培地
を調製した。T.sp.SK−1919の胞子懸濁液を前培養培地
に接種し、35℃、200rpmの回転振盪(振幅5cm)により1
5時間前培養した。この前培養液1を種菌として、本
培養培地6に接種し、35℃、撹拌200rpm、通気量7
/分の条件で培養し、培地pHが5.5となる47時間後に培
地を排出して培養を終了した。常法どおり、遠心分離に
より得た上清を解繊組成物とし、殺菌剤としてNaN3を0.
2mg/l濃度となるように加えて活性測定に用いた。
本ジャー培養液の解繊パルプ収率を比較例3と同様に
測定した。図3及び4に示すように、最大解繊パルプ収
率は50%以上に達した。41%の解繊パルプ収率を得るに
必要なCM−セルラーゼ、キシラナーゼ活性はわずかに6
U、47Uであり、最大解繊パルプ収率52%を得るに必要な
CM−セルラーゼ、キシラナーゼ活性は22U、169Uであっ
た。なお、図3において、○は実施例7の解繊組成物、
△はパルプザイム、□はセルラーゼ「オノズカ」につい
ての結果を示す。また、図4において、●は実施例7の
解繊組成物、▲はパルプザイム、■はセルラーゼ「オノ
ズカ」についての結果を示す。
【図面の簡単な説明】
図1は市販酵素の添加量と新聞紙解繊率との関係を示す
図、 図2は市販の酵素の添加量とコピー紙解繊率との関係を
示す図、 図3はCM−セルラーゼ活性と解繊パルプ収率との関係を
示す図、 図4はキシラナーゼ活性と解繊パルプ収率との関係を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D21D 1/00 D21D 1/00 // C12N 9/00 C12N 9/00 (C12P 1/02 C12R 1:885) (C12P 1/02 C12R 1:645) (72)発明者 今野 貢 茨城県つくば市東光台5丁目13―11 株 式会社日本紙パルプ研究所内 (72)発明者 鈴木 正人 茨城県つくば市東光台5丁目13―11 株 式会社日本紙パルプ研究所内 (72)発明者 丹波 和世 茨城県つくば市東光台5丁目13―11 株 式会社日本紙パルプ研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 1/02 D21C 3/00 - 9/00 D21D 1/00 C12N 9/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CM−セルラーゼ活性及びキシラナーゼ活性
    が0.5U以下で新聞紙解繊率50%以上の解繊活性を有する
    解繊組成物であって、トリコデルマ属又はコリオラス属
    に属し、該解繊組成物を産生する微生物を培養し、該培
    養物から採取された解繊組成物。
  2. 【請求項2】CM−セルラーゼ活性が0.35U以下で新聞紙
    解繊率50%以上の解繊活性を有する解繊組成物であっ
    て、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、該解繊組
    成物を産生する微生物を培養し、該培養物から採取され
    た解繊組成物。
  3. 【請求項3】CM−セルラーゼ活性及びキシラナーゼ活性
    が0.14U以下でコピー紙解繊率50%以上の解繊活性を有
    する解繊組成物であって、トリコデルマ属又はコリオラ
    ス属に属し、該解繊組成物を産生する微生物を培養し、
    該培養物から採取された解繊組成物。
  4. 【請求項4】CM−セルラーゼ活性が0.05U以下でコピー
    紙解繊率50%以上の解繊活性を有する解繊組成物であっ
    て、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、該解繊組
    成物を産生する微生物を培養し、該培養物から採取され
    た解繊組成物。
  5. 【請求項5】コピー紙解繊パルプ回収試験法で解繊パル
    プ収率が43%以上となる解繊活性を有する解繊組成物で
    あって、トリコデルマ属又はコリオラス属に属し、該解
    繊組成物を産生する微生物を培養し、該培養物から採取
    された解繊組成物。
  6. 【請求項6】CM−セルラーゼ活性及びキシラナーゼ活性
    が400U以下であって、コピー紙解繊パルプ回収試験法で
    解繊パルプ収率が30%以上となる解繊活性を有する解繊
    組成物であって、トリコデルマ属又はコリオラス属に属
    し、該解繊組成物を産生する微生物を培養し、該培養物
    から採取された解繊組成物。
  7. 【請求項7】CM−セルラーゼ活性が200U以下であって、
    コピー紙解繊パルプ回収試験法で解繊パルプ収率が30%
    以上となる解繊活性を有する解繊組成物であって、トリ
    コデルマ属又はコリオラス属に属し、該解繊組成物を産
    生する微生物を培養し、該培養物から採取された解繊組
    成物。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
    組成物産生能を有し、トリコデルマ属又はコリオラス属
    に属する微生物を培養し、培養物から請求項1ないし7
    のいずれか1項に記載の解繊組成物を採取することから
    なる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の解繊組成
    物の製造方法。
  9. 【請求項9】微生物の培養が、セルロース又はヘミセル
    ロース含有物の存在下において行なわれる請求項8記載
    の方法。
  10. 【請求項10】微生物の培養が、古紙又は古紙より調製
    されるパルプの存在下において行なわれる請求項8記載
    の方法。
  11. 【請求項11】請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の解繊組成物を用いて紙又はパルプを処理する工程を含
    む紙及びパルプの処理方法。
  12. 【請求項12】請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の解繊組成物を用いて紙又はパルプを処理し、解繊され
    た繊維を回収する工程を含む紙及びパルプの回収方法。
  13. 【請求項13】請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の解繊組成物を用いて古紙パルプを脱インキする工程を
    含む紙及びパルプの処理方法。
  14. 【請求項14】請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の解繊組成物を用いて古紙パルプを脱インキする工程
    と、脱インキ及び解繊された繊維を回収する工程を含む
    紙及びパルプの回収方法。
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