JP3002938U - 表面導電性手袋 - Google Patents

表面導電性手袋

Info

Publication number
JP3002938U
JP3002938U JP1994004870U JP487094U JP3002938U JP 3002938 U JP3002938 U JP 3002938U JP 1994004870 U JP1994004870 U JP 1994004870U JP 487094 U JP487094 U JP 487094U JP 3002938 U JP3002938 U JP 3002938U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glove
conductive
gloves
polyurethane resin
surface conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994004870U
Other languages
English (en)
Inventor
双一 石綿
Original Assignee
ダイヤゴム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイヤゴム株式会社 filed Critical ダイヤゴム株式会社
Priority to JP1994004870U priority Critical patent/JP3002938U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002938U publication Critical patent/JP3002938U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gloves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 美容施術、医療施術等で用いられる微弱電流
を流す導電性手袋の形態を改良し、使用中に感電するこ
とがなく、着用感及び安全性に優れ、更に、指先の微妙
な動きに十分に追随し得る作業性にも優れた表面導電性
手袋を提供すること。 【構成】 裾長の合成樹脂又は合成ゴム製の絶縁性手袋
の表面に、袖口部分を残して導電性被膜が一体的に設け
られていることを特徴とする表面導電性手袋。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、表面導電性手袋に関し、更に詳しくは、美容施術又は医療施術の際 に用いられる表面導電性手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年流行の美容サロンでは、肌の老化防止或いは更なる活性化を図る為に、表 面のみが導電性である手袋を嵌め、手袋の表面導電部に微弱電流を流しながら該 手袋で顔面や身体のマッサージをすることが行われている。又、リハビリ等の医 療用にこの様な表面導電性手袋が使用される場合もある。
【0003】 この際に使用される表面に微弱電流が流れる手袋としては、例えば、図3に示 す様に、導電性カーボンブラックが含有された黒色の帯電防止性手袋が使用され 、該手袋の端部にプラスとマイナスの端子を夫々接続し、微弱電流を流している 。従って、この様な導電性手袋を素手に直接嵌めて仕事をすると、施術者が感電 しショックを感じたり傷みを感じたりし、更には長期間にわたり微弱電流が体内 を流れ続けることになる為、健康上の問題が生じる可能性もある。
【0004】 そこで、通常は、合成樹脂製の絶縁性の手袋を嵌め、その上に導電剤であるカ ーボンブラックが含有されている黒色の導電性フィルムで作製された帯電防止性 手袋を嵌めて使用し、直接導電性手袋が素肌に触れない様にしている。 更に、通常の帯電防止性手袋は1010Ω程度の表面抵抗を有している為、これ に微弱電流をコンスタントに通電すことが困難であるという問題もある。
【0005】
【考案が解決しようとしている問題点】
しかしながら、従来の上記した様な絶縁性手袋を内手袋とし、導電性手袋を外 手袋としてなる二重構造の手袋は、手袋を嵌めるのが煩雑であるし、嵌めて作業 する場合に一体感に劣り、マッサージ等をする際の指先での微妙な動きに追随し にくいという問題があった。又、絶縁性手袋と導電性手袋の裾(袖口)までの長 さが同じ様であると、作業中に導電性手袋の端部が素手に触れ感電し、施術者が ショックを感じるという問題があった。
【0006】 従って本考案の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、例えば、美容施 術、医療施術等で用いられる微弱電流を流す導電性手袋の形態を改良し、使用中 に感電することがなく、着用感及び安全性に優れ、更に、指先の微妙な動きに十 分に追随し得る作業性にも優れた表面導電性手袋を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
上記目的は下記の本考案によって達成される。即ち、本考案は、裾長の合成樹 脂又は合成ゴム製の絶縁性手袋の表面に、袖口部分を残して導電性被膜が一体的 に設けられていることを特徴とする表面導電性手袋である。
【0008】
【作用】
ポリウレタン樹脂等の合成樹脂製或いは合成ゴム製の薄い絶縁性手袋の表面に 、袖口部分をある程度の幅に残した状態で、導電性塗料を塗布して絶縁性手袋の 表面に導電性被膜を形成することによって、使用時に手袋の着用者が感電する虞 れはなく、又、従来の手袋と異なり、二重構造の手袋ではなく、導電性の部分と 絶縁性の部分が表裏の状態に一体的に形成されている為、マッサージ等する際の 指先の微妙な動きに対し手袋が十分に追随し得る。
【0009】 更に、導電性被膜部分の抵抗を、1010Ω程度の抵抗を有する従来の帯電防止 性手袋よりも、104〜108Ω程度と小さくすることにより、通常の電源から美 容や治療に適した微弱電流を安定的に通電することが出来る。
【0010】
【好ましい実施態様】
次に、図面を参照しながら、好ましい実施態様を挙げて本考案を更に詳細に説 明する。 本考案の表面導電性手袋は、裾の長い合成樹脂又は合成ゴムからなる絶縁性手 袋の表面に、袖口部分を残した状態で導電性被膜が設けられていることを特徴と する。
【0011】 本考案で使用される絶縁性の手袋の構成材料としては、薄手で且つその表面側 に導電性被膜層を接着性よく積層し得るものであれば、いずれの合成樹脂又は合 成ゴムでもよい。具体的には、例えば、合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、塩 化ビニリデン樹脂、ポリプロピレン樹脂或いはポリウレタン樹脂等が挙げられる が、中でも特に好ましいのはポリウレタン樹脂である。又、合成ゴムとしては、 従来公知のものをいずれのも使用することが出来るが、ポリウレタンエラストマ ー、アクリルゴム、シリコーンゴム等、透明又は半透明のゴムが好ましく使用さ れる。
【0012】 本考案で好ましく使用されるポリウレタン樹脂としては、従来公知のものはい ずれも使用することが出来るが、例えば、ポリイソシアネートとして脂肪族ポリ イソシアネートを用いた耐光性ポリウレタン樹脂、又はエラストマーや、ポリオ ールとして、ポリエーテルポリオールやポリカーボネートポリオールを用いた耐 加水分解性のポリウレタン樹脂又はエラストマー等が挙げられる。
【0013】 本考案の表面導電性手袋は下記に挙げる好ましい方法で製造される。 例えば、上記の様なポリウレタン樹脂を、ジメチルホルムアミド、メチルエチ ルケトンその他ポリウレタン樹脂用として適当である有機溶剤中に、例えば、5 .0〜25重量%の濃度に溶解して、先ず、ポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液を 調製する。
【0014】 次に、上記のポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液中にステンレス製の手型を指先 からゆっくりと浸漬して、裾長の手袋となる様に袖口から腕の部分まで十分に入 れた後引き上げて、液切れしたところで乾燥処理する。この処理を1〜複数回行 い、十分に溶剤を蒸発して、所望の厚さのポリウレタン樹脂からなる透明又は半 透明のポリウレタン樹脂被膜を手型上に形成してポリウレタンフィルムからなる 絶縁性の手袋を得る。この際に形成される手袋の厚さは、特に限定されないが、 マッサージ等の指先の微妙な動きに充分に追随させる為には、20〜50μm程 度の薄手の手袋とするのが好ましい。
【0015】 次に、上記の様にして得られたポリウレタンフィルム等の合成樹脂或いは合成 ゴムからなる絶縁性の手袋の表面に導電性被膜を形成する。本考案については、 上記絶縁性手袋の表面全体に導電性被膜を形成するのではなく、絶縁性手袋の開 口部から4〜7cm程度の幅広部分を残した状態で導電性被膜を形成するのが好 ましい。
【0016】 導電性被膜を形成する方法としてはいずれの方法でもよいが、例えば、上記ポ リウレタンフィルムからなる絶縁性手袋が装着されたままの手型を、ポリウレタ ン樹脂溶液中に導電性カーボンブラックが分散されている導電性塗料中にゆっく りと浸漬させた後に再びゆっくりと引きあげ、液切れした所で乾燥処理して形成 するか、導電性塗料を手袋の表面にハケ等を使用して塗布して手袋の表面に導電 性被膜を形成する。
【0017】 形成される導電性被膜の表面抵抗値としては、104〜108Ω程度、好ましく は104〜105Ω程度と表面抵抗値をより小さくするのが好ましい。この様な表 面抵抗値は導電性塗料中に分散させる導電性カーボンの導電性及び使用量等によ って任意に変更することが出来る。
【0018】
【実施例】
次に、図面に示す実施例に従い本考案を更に詳細に説明する。尚、文中部又は %とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。 実施例1 先ず、下記に示す組成を有するポリウレタン樹脂溶液を調製する。 1,4−ブタン・エチレンアジペート(1,4−BD/EG=50/50モル比 、分子量2,000)150部、、エチレングリコール11.8部及びジフェニ ルメタンジイソシアネート66.3部を70℃で5時間、90℃で2時間反応さ せ、この生成物にジメチルホルムアミド溶剤532.2部を加えて、ポリウレタ ン樹脂溶液を作成した。この溶液は、800〜1300PS/20℃の粘度の淡 黄色の透明溶液であった。得られた溶液は、30〜35℃の保温槽に入れ、充分 に脱泡しておく。
【0019】 上記のポリウレタン樹脂溶液の中にステンレス製の手袋製造型の腕の部分まで をゆっくりと浸漬していき、再びゆっくりと引き上げて、90〜100℃の乾燥 器にて20分間乾燥した。 この処理を1回、2回と行い、乾燥後、型を40℃以下に冷やし、厚さが20 μmの透明のポリウレタン樹脂製手袋を得た。
【0020】 次に、上記で得られた手袋を手型に装着したまま、下記の組成を有する導電性 材料としてカーボンブラックを含有した塗料の中にゆっくりと浸漬し、該手袋の 袖口から5〜7cm上のところまで十分に浸漬し、再びゆっくりと引き上げて、 90〜100℃の乾燥器にて20分間乾燥し、ポリウレタン樹脂製手袋の上に1 0μmの厚さに導電性被膜を形成した。
【0021】 ・導電性カーボンブラック 20部 ・ポリウレタン樹脂溶液(ポリカーボネートジオール、IPDI、1,4−ブタ ンジオールから合成) 25部 ・ジメチルホルムアミド 55部 この結果得られた手袋は、図1に示した様な形状を有し、且つ手袋の全体の厚 さが30μm程度であった。又、得られた手袋の導電性皮膜の表面抵抗を測定し たところ、105Ω程度であった。
【0022】 上記で得られた本考案にかかる表面導電性手袋を±20Vの電源端子に接続し たところ、0.2mA程度の微弱電流が安定的に流れることが確認された。 又、この手袋を嵌めて顔のマッサージをしたところ、手袋着用者が使用中に感 電する等して、手袋に電流が流れていることを意識することは全くなかった。又 、指先でのマッサージの柔らかい動きに手袋が充分に追随し、使用中に違和感を 感じることもなかった。
【0023】 実施例2 導電性カーボンブラックの量を40部とした以外は実施例1と同様にして、本 考案にかかる表面導電性手袋を作製した。得られた手袋の導電皮膜の表面抵抗を 測定したところ、104Ω程度であった。 又、この手袋を嵌めて顔のマッサージをしたところ、手袋着用者が使用中に感 電する等して手袋に電流が流れていることを意識することは全くなかった。又、 指先でのマッサージの柔らかい動きに手袋が充分に追随し、使用中に違和感を感 じることはなかった。
【0024】
【考案の効果】
以上説明した様に本考案によれば、美容施術、医療施術等で用いられる微弱電 流が流れる表面導電性手袋の形態が改良され、該手袋を使用した場合に、感電す ることがなく、着用感、安全性に優れ、更に、指先の微妙な動きに十分に追随し 得る作業性にも優れた表面導電性手袋が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる表面導電性手袋の斜視図であ
る。
【図2】本考案にかかる別の例の表面導電性手袋の斜視
図である。
【図3】従来の表面導電性手袋の斜視図である。。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裾長の合成樹脂又は合成ゴム製の絶縁性
    手袋の表面に、袖口部分を残して導電性被膜が一体的に
    設けられていることを特徴とする表面導電性手袋。
  2. 【請求項2】 絶縁性手袋の袖口部分が外側に折り返さ
    れている請求項1に記載の手袋。
  3. 【請求項3】 合成樹脂がポリウレタン樹脂である請求
    項1に記載の表面導電性手袋。
  4. 【請求項4】 導電性被膜が、ポリウレタン樹脂と導電
    性カーボンとからなり且つ104〜108Ωの表面抵抗を
    有する請求項1に記載の表面導電性手袋。
  5. 【請求項5】 美容施術又は医療施術に用いられる請求
    項1に記載の表面導電性手袋。
JP1994004870U 1994-04-11 1994-04-11 表面導電性手袋 Expired - Lifetime JP3002938U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994004870U JP3002938U (ja) 1994-04-11 1994-04-11 表面導電性手袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994004870U JP3002938U (ja) 1994-04-11 1994-04-11 表面導電性手袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3002938U true JP3002938U (ja) 1994-10-11

Family

ID=43138899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994004870U Expired - Lifetime JP3002938U (ja) 1994-04-11 1994-04-11 表面導電性手袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002938U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088776A1 (fr) * 2002-04-19 2003-10-30 Ya-Man Ltd. Gant a electrodes
KR101791645B1 (ko) 2016-12-09 2017-11-14 송우글러브 주식회사 도전성 코팅장갑의 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 도전성 코팅장갑
JP2020005762A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 織田 聡 電気刺激マッサージ用手袋

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088776A1 (fr) * 2002-04-19 2003-10-30 Ya-Man Ltd. Gant a electrodes
KR101791645B1 (ko) 2016-12-09 2017-11-14 송우글러브 주식회사 도전성 코팅장갑의 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 도전성 코팅장갑
JP2020005762A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 織田 聡 電気刺激マッサージ用手袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10406348B2 (en) Devices for delivery of electrical current to the body and related methods for therapy
JP3002938U (ja) 表面導電性手袋
CN204395236U (zh) 一种用于面部的3d综合美容仪
CN206150737U (zh) 洗头手套
CN109090743B (zh) 一种内绝缘、外导电的胶乳手套
CN205125152U (zh) 导电按摩手套
CN207135291U (zh) 具有理疗作用的石墨烯纤维布发热芯片
CN216061246U (zh) 用于按摩的柔性穿戴装置
CN102310510A (zh) 一种静电植绒乳胶手套的生产工艺
CN207024527U (zh) 一种多功能手部锻炼装置
JPS626A (ja) ゲルマニウム含有化粧品及び美容具
CN206565315U (zh) 泳衣文胸
CN201260836Y (zh) 具有保养护肤层的美容穿戴物
JP2009221644A (ja) 美容用・医療用シリコーンゴム手袋
JP2005133245A (ja) かゆみ炎症緩和手袋及びその製造方法
CN218247859U (zh) 一种美容眼膜
CN213490433U (zh) 一种智能医疗美容用补水蒸脸仪
CN213489824U (zh) 一种集下巴和颈部护理为一体的抗皱塑形弹力凝胶贴膜
CN208030308U (zh) 一种高领毛衣
KR200495936Y1 (ko) 피부 마사지 도구
CN216536173U (zh) 适用于混合型皮肤的纳米纤维素面膜
CN220587556U (zh) 护脚趾
US11331472B2 (en) Devices for delivery of electrical current to the body and related methods for therapy
CN214207252U (zh) 一种温度可控型新型睡衣
CN210960475U (zh) 一种防潮吸汗型蚕丝蛋白面料内衣