JP3002655B2 - 階層伝送による中継方式とその送信装置、中継装置 - Google Patents

階層伝送による中継方式とその送信装置、中継装置

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JP3002655B2
JP3002655B2 JP9241230A JP24123097A JP3002655B2 JP 3002655 B2 JP3002655 B2 JP 3002655B2 JP 9241230 A JP9241230 A JP 9241230A JP 24123097 A JP24123097 A JP 24123097A JP 3002655 B2 JP3002655 B2 JP 3002655B2
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relay
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interleaving
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裕二 樋口
徹 保科
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送における
中継方式に関し、特にOFDM方式を採用する場合の階
層伝送による中継方式とその送信装置ならびに中継装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体向けの放送または通信を行なう場
合には、移動体の受信環境が固定の受信環境に比較して
劣悪であることから、広域のサービスを行なうためには
多段中継による網を構成する必要がある。多段中継を行
なう場合には、有線回線や無線回線により、送信装置ま
たは中継装置が送信する情報を伝送することが必要とな
る。
【0003】このように、情報を伝送するための有線ま
たは無線の回線を専用の回線とする場合には、設備投資
費用や運用の費用が必要なことから、経済的ではない。
一方、他の送信装置または中継装置が送信する信号を受
信し再送信を行なう場合には、経済的な負担は軽くなる
が、デインターリーブを含む誤り訂正回路の信号処理時
間が掛かることから実時間性が損なわれる。
【0004】したがって、他の送信装置または中継装置
が送信する信号を受信し再送信を行なう場合には、受信
した信号を復調せずに高周波信号のまま増幅し、再送信
することとなる。しかしながら、周波数の有効利用のた
めに同一周波数を使用して中継網を構成するSFN(単
一周波数網)の場合には中継装置における送受の分離が
必要であり、送受の分離のために費用を掛けるか、また
は分離の不十分さによる周り込みにより生ずる再送信信
号の劣化をある程度許容するかという選択が必要とな
る。また、受信した信号がマルチパス等により既に劣化
している場合には、この劣化が中継装置によりさらに先
の中継装置または受信装置に伝わってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題に対し、無
線伝送において、中継すべき情報を階層変調することに
より、直接受信装置が受信する信号に階層多重して伝送
することが考えられる。この場合には、中継装置におい
て、復調、誤り訂正の処理が必要なことから、中継の際
に復調、誤り訂正の処理の遅延時間を生ずるという新た
な問題が生じる。このため、SFN(単一周波数網)を
構成する場合には、中継装置における復調、誤り訂正の
処理時間に対応した遅延を、送信装置が直接受信装置に
伝送する情報に与えなければならなくなる。この結果、
送信装置が直接受信装置に伝送する情報の実時間性が損
なわれることによる。
【0006】本発明の目的は、SFN実施時の伝送する
情報の上記の実時間性の消失を最少限に留めることので
きる階層伝送による中継方式と、それに使用される送信
装置ならびに中継装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の階層伝送による中継方式は、以下のように構成さ
れる。
【0008】(1)放送または通信を行なう方式であっ
て、中継装置が再送信するための信号を階層変調により
直接受信装置が受信する信号に多重し伝送する階層伝送
による中継方式において、直接受信装置が受信する信号
についてはインターリーブを施し、中継装置が再送信す
るための信号にはインターリーブの一部または全部を施
さないようにする。
【0009】(2)(1)の構成において、前放送また
は通信を行なう方式における伝送方式をOFDM(直交
周波数分割多重)方式とする。
【0010】(3)(1)または(2)の構成におい
て、前記直接受信装置が受信する信号については施し、
中継装置が再送信するための信号には施さないインター
リーブを、時間インターリーブとする。
【0011】また、上記中継方式に用いる送信装置は、
以下のように構成される。
【0012】(4)放送または通信を行なう方式であっ
て、中継装置が再送信するための信号を階層変調により
直接受信装置が受信する信号に階層変調多重し伝送する
送信装置において、直接受信装置が受信する信号につい
てはインターリーブを施し、中継装置が再送信するため
の信号にはインターリーブの一部または全部を施さない
ようにする。
【0013】(5)(4)の構成において、前放送また
は通信を行なう方式における伝送方式をOFDM方式と
する。
【0014】(6)(4)の構成において、前記直接受
信装置が受信する信号については施し、中継装置が再送
信するための信号には施さないインターリーブを、時間
インターリーブとする。
【0015】(7)OFDM方式により放送または通信
を行なう方式であって、中継装置が再送信するための信
号を階層変調により直接受信装置が受信する信号に階層
変調多重し伝送する中継装置において、受信した中継装
置が再送信するための信号を再送信する場合に、直接受
信装置が受信する信号についてはインターリーブを施
し、他の中継装置が再送信するための信号にはインター
リーブの一部または全部を施さないようにする。
【0016】(8)(7)の構成において、前放送また
は通信の伝送方式をOFDM方式とする。
【0017】(9)(8)の構成において、前記直接受
信装置が受信する信号については施し、中継装置が再送
信するための信号には施さないインターリーブを、時間
インターリーブとする。
【0018】すなわち、本発明に係る階層伝送による中
継方式では、中継のための情報についてはインターリー
ブの一部または全部を行なわないことにより、送信装置
から中継装置へ伝送される中継用の情報の遅延時間を小
さくし、送信装置が直接受信装置に伝送する情報に対し
て加える遅延時間を小さくする。
【0019】無線伝送により移動体に対して情報を伝送
する場合には、移動体受信時に生ずるフェイジングの存
在下での受信が可能な様に、強力な誤り訂正を施すと共
に、バースト的な受信信号レベルの低下による誤りの集
中を回避するために、周波数方向のインターリーブに加
え、時間方向のインターリーブを施すことが一般に行な
われる。
【0020】一方、中継装置が中継すべき情報を受信す
る場合には、移動体における受信とは異なり、見通し内
の受信となることから、フェイジングの存在しない信号
を受信することができ、時間方向のインターリーブは必
要とされない。
【0021】したがって、中継装置が中継すべき情報に
は時間方向のインターリーブを施さず、移動体が直接受
信する情報についてのみ時間方向のインターリーブを施
すことにより、中継装置においてデインターリーブが不
要となり、この結果、受信から再送信までの処理時間を
短縮することが可能となり、送信装置が直接受信装置に
対して伝送する情報の実時間性の損失を少なくすること
が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明に係る階層伝送による中継方
式で用いられる送信装置を示すもので、(A)はその構
成、(B)は送信信号のコンスタレーション、(C)は
送信信号の時間関係を示している。
【0024】図1(A)に示す送信装置において、入力
されたデジタル入力信号は、外誤り訂正符号化器1によ
り誤り訂正のための冗長度が付加され、その出力は外イ
ンターリーブ回路2によりデータ列の順序が一定の規則
のもとに変更される。この信号は内誤り訂正符号化器3
により再び誤り訂正のための冗長度が付加され、その出
力はマッピング回路6に入力されると共に、内インター
リーブ回路4に入力される。
【0025】内インターリーブ回路4では再び一定の規
則のもとにデータ列の順序が変更され、その出力は遅延
回路5を経てマッピング回路6に入力される。このマッ
ピング回路6に入力された二つの信号は当該マッピング
回路6により階層変調多重されると共に、OFDMを構
成する各周波数のキャリアに割り振られる。その出力は
IFFT(高速逆フーリエ変換)回路7により周波数軸
方向の信号が時間軸方向の信号に変換され、その出力は
直交変調器8に入力される。この直交変調器8により直
交変調された信号は送信高周波部9において周波数変換
並びに増幅されて空中線10より送信される。
【0026】次に、上記構成による送信装置の動作につ
いて説明する。
【0027】図1(A)に示す送信装置において、入力
されたデジタル入力信号は、外誤り訂正符号化器1と内
誤り訂正符号化器3により連接符号による誤り訂正符号
化が行なわれる。例えば、外誤り訂正符号には冗長度の
小さいリードソロモン符号が、内誤り訂正符号には冗長
度の大きな畳み込み符号が使用される。
【0028】連接符号は、受信機において、内誤り訂正
符号による誤り訂正後に残留する誤りを、さらに外誤り
訂正符号による誤り訂正を行なうことで低減するもので
ある。しかしながら、内誤り訂正符号による誤り訂正後
に残留する誤りがバースト状の誤りである場合には、外
誤り訂正符号の訂正能力を越えることがある。
【0029】そこで、本実施形態では、外誤り訂正符号
化器1と内誤り訂正符号化器3との間に外インターリー
ブ回路2を挿入し、一定の規則のもとにデータ列の順序
を変えることで、受信機において外誤り訂正符号による
誤り訂正を行なう信号にバースト状の誤りが存在するこ
とを回避させるようにしている。
【0030】外インターリーブ回路2が内誤り訂正符号
の訂正能力の限界から生ずるバースト状の誤りを回避す
る目的で挿入されるのに対し、内インターリーブ回路4
は伝送路で生ずるフェイジング等による受信機における
受信信号の劣化を平均化することで、内誤り訂正符号の
能力を有効に利用しようとするものである。
【0031】すなわち、移動体受信時に生ずるフェイジ
ングには、移動体受信に使用する空中線として無指向性
の空中線を採用せざるを得ないことによるマルチパス信
号によるフェイジングと、移動体がビル陰等に入ること
により生ずるフェイジングとがある。
【0032】前者の場合には、複数のパスから到来する
信号の間に遅延時間差があることから、受信された複数
のパスを経た信号の間の位相関係により、各キャリアの
周波数によって信号が強められるキャリアと信号が相殺
されるキャリアとを生ずる。したがって、マルチパス信
号によるフェイジングの場合には、OFDM信号を構成
する各キャリア間のインターリーブ、つまり周波数イン
ターリーブを施すことにより、受信信号の劣化を平均化
させることができる。一方、後者の場合には、移動体の
受信場所に依存して生ずるフェイジングであるため、時
間方向で受信信号の劣化を平均化させる必要があり、時
間インターリーブが必要となる。
【0033】周波数インターリーブは、IFFTにより
周波数軸上の信号を時間軸上の信号に変換する単位、つ
まりOFDM信号を構成するキャリアの数の単位で一定
の規則のもとにデータ列の順序を変えるものである。こ
のため、本質的に遅延時間を生ずるものではない。これ
に対し、時間インターリーブは、例えば1秒間の間で時
間方向に受信信号の劣化を平均化させようとする場合に
は、1秒間の遅延時間を生ずる。つまり、時間インター
リーブは伝送の実時間性を損なわさせる原因となる。
【0034】移動体受信の場合には、時間インターリー
ブは受信信号の劣化を平均化させるのに有効な手段であ
るが、中継局の場合には、一般に見通し内の固定受信で
あるため時間方向の変動が少なく、さらに高利得の指向
性空中線が使用できることにより受信品質が良く、必ず
しも時間インターリーブは必要ではない。一方、中継局
においても、混信により特定の周波数のキャリアにおけ
る誤りの発生が予想される場合には、周波数インターリ
ーブを行なうことが必要である。
【0035】以上に説明した通り、送信装置から直接移
動体の受信装置へ送信する信号については時間インター
リーブが必要であるが、送信装置から中継装置へ向けて
送信する信号については時間インターリーブが必要では
ない。
【0036】そこで、図1(A)に示す送信装置におい
ては、入力された信号に対し、外誤り訂正符号化器1、
外インターリーブ回路2、内誤り訂正符号化器3により
誤り訂正のための冗長性を付加するようにしている。内
誤り訂正符号化器3の出力は、時間インターリーブを施
されていない信号であり、この信号は中継装置へ向けた
信号としてマッピング回路6に入力される。
【0037】内誤り訂正符号化器3の出力は、同時に内
インターリーブ回路4により時間インターリーブが施さ
れ、遅延回路5を経て、直接移動体の受信装置が受信す
るための信号としてマッピング回路6に入力される。遅
延回路5については後述する。マッピング回路6では、
遅延回路5の出力である直接移動体の受信装置が受信す
るための信号に、内誤り訂正符号化器3の出力である中
継装置へ向けた信号が階層変調多重される。
【0038】図1(B)に階層変調多重された信号のコ
ンスタレーションの例を示す。この例は直接移動体の受
信装置が受信するための信号をQPSK変調とし、その
信号に中継装置へ向けた信号を階層変調多重してノンユ
ニフォーム16QAMとした場合を示す。
【0039】この場合、直接移動体の受信装置が受信す
るための信号の情報は、I軸、Q軸からなる複素平面上
のどの象限に受信信号が存在するかにより伝送される。
したがって、受信装置では受信したノンユニフォーム1
6QAMの信号をQPSKの信号と見なして復調するこ
とにより必要な情報が得られる。一方、中継装置へ向け
た信号は、I軸、Q軸からなる複素平面上の各象限内の
位置により情報が伝送される。この信号は、例えば中継
装置において受信したノンユニフォーム16QAMの信
号を64QAMの信号と見なして復調することにより必
要な情報が得られる。
【0040】符号間の距離の差より、中継装置の受信所
要C/Nは、移動体の受信装置の受信所要C/Nよりも
高くなるが、受信空中線利得、受信空中線高、フェイジ
ングの有無の差等により受信が可能である。マッピング
回路6の出力は、OFDMを構成する各周波数のキャリ
アが伝送すべき情報としてIFFT回路7に入力され、
IFFT回路7において周波数軸上の信号から時間軸上
の信号に変換される。さらに、この出力は直交変調器8
において直交変調され、高周波のOFDM信号となる。
このOFDM信号は送信高周波部9において、送信すべ
き周波数に周波数変換されると共に、電力増幅され、空
中線10より送信される。
【0041】ところで、複数の送信装置、中継装置によ
り単一周波数網を構成する場合には、受信点において、
各送信装置、中継装置からの信号の間にガードインター
バルの期間を越える遅延時間差が存在する場合には、受
信品質が大きく低下してしまう。したがって、各送信装
置、中継装置では、送信時刻の調整が必要となる。
【0042】本発明においては、中継装置へ向けた信号
は、直接移動体の受信装置へ向けて送信される信号と同
一のデジタル入力信号の情報であり、かつ送信時刻の早
い信号である。この送信時刻の差は中継装置における受
信から再送信までの処理を行なうために生じる遅延を補
償するものであり、中継段数を多くする程大きな時間と
なる。この遅延時間の補償は、図1(A)における遅延
回路5により行なわれる。
【0043】図1(C)は、直接移動体の受信装置へ向
けた高階層の信号と、中継装置へ向けた低階層の信号と
の時間関係を示すものである。図において、斜線を施し
た部分で同一の情報が伝送される。高階層の信号におい
て斜線を施した部分が複数のシンボルに渡っているの
は、時間インターリーブにより情報が複数のシンボルに
分散されていることを示している。また、t1は時間イ
ンターリーブの時間を示しており、t2は前記の遅延回
路5により与えられる時間を示している。
【0044】次に、本発明の他の実施の形態について、
図2及び図3を参照して詳細に説明する。
【0045】図2は本発明に係る階層伝送による中継方
式で用いられる中継装置の構成をを示す図である。尚、
図2において、図1(A)と同一部分には同一符号を付
して示し、ここでは重複する説明を省略する。
【0046】図2に示す中継装置において、送信所から
送信された中継装置向けの信号は空中線11により受信
され、受信高周波部12により増幅、周波数変換された
後に直交復調回路13により直交復調される。そして、
FFT回路14により時間軸上の信号から周波数軸上の
信号に変換され、復調回路15により各周波数のキャリ
アごとに復調が行なわれ、内誤り訂正復号化器16によ
る誤り訂正後、外デインターリーブ回路17によるデー
タ列の並び替えを経て外誤り訂正復号化器18により再
度誤り訂正が行なわれる。外誤り訂正復号化器18の出
力信号は図1(A)に示した送信装置の場合と同様に外
誤り訂正符号化器1以降により処理され空中線10より
送信される。
【0047】次に、上記構成による中継装置の動作につ
いて説明する。
【0048】図2に示す中継装置において、空中線11
により受信される所望の信号は送信所から送信された中
継装置向けの信号であり、例えば前述したノンユニフォ
ーム16QAMの信号である。空中線11により受信さ
れた信号は、受信高周波部12により増幅、周波数変換
され、中間周信号とされた後に直交復調器13により直
交復調される。この直交復調された信号はFFT回路1
4により時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換さ
れる。
【0049】変換後の信号は復素信号であり、図1
(B)に示したI軸、Q軸からなる複素平面上の信号に
相当する。この信号は復調回路15により復調される
が、中継装置において必要とする情報は、I軸、Q軸か
らなる複素平面上の各象限内の位置により伝送される情
報である。
【0050】復調回路15では、例えばノンユニフォー
ム16QAMの信号が64QAMのコンスタレーション
の部分集合である場合には、64QAMの復調回路と同
様の回路により復調され、送信装置から中継装置へ向け
た情報がえられる。復調後の信号は内誤り訂正復号化器
16による誤り訂正後、外デインターリーブ回路17に
おいて送信装置の外インターリーブ回路2で行なわれた
データ列の並び替えの逆の並び替えが行なわれ、外誤り
訂正復号化器18により再度誤り訂正が行なわれる。
【0051】この誤り訂正後の信号は、図1(A)に示
した送信装置の外誤り訂正符号化器1に入力されたデジ
タル入力信号と同一のものであり、この後は図1(A)
に示した送信装置の場合と同様に、外誤り訂正符号化器
1以降により処理されて空中線10より送信される。但
し、遅延回路5は、受信点においてSFNを構成する送
信装置、他の中継装置からの信号の到来時刻の差が、ガ
ードインターバルの範囲に入るよう調整するために使用
される。
【0052】図3に、親局の送信から2段目の中継局が
直接移動体の受信装置へ向けた信号を送信するまでの遅
延時間(処理時間)の累積を、中継装置向けの信号にイ
ンターリーブを付加する場合とインターリーブを付加し
ない場合とで比較して示す。図3(A)は中継装置向け
の信号にインターリーブを付加する場合の遅延時間を示
し、図3(B)は中継装置向けの信号にインターリーブ
を付加しない場合の遅延時間を示している。図中、
「符」は誤り訂正符号化処理時間を表し、「インターリ
ーブ」はインターリーブ処理時間を表し、「変」は変調
〜送信処理時間を表し、「復」は受信〜復調処理時間を
表し、「デインターリーブ」はデインターリーブ処理時
間を表し、「訂」は誤り訂正復号化処理時間を表す。
【0053】同図から明らかなように、中継装置向けの
信号にインターリーブを付加する場合には、各中継装置
において誤り訂正符号の復号を行なうためにデインター
リーブの処理時間が必要であり、さらに親送信装置と各
中継装置においてインターリーブの処理時間が必要であ
る。一方、中継装置向けの信号にインターリーブを付加
しない場合には、各中継装置においてはデインターリー
ブが必要なく、中継装置において直接移動体の受信装置
へ向けた信号にのみインターリーブの処理時間が必要と
なる。
【0054】以上のことから、本実施形態の構成によれ
ば、伝送の実時間性が失われ難くなることは明らかであ
り、中継の段数が多い程その効果が大きくなることがわ
かる。
【0055】尚、遅延時間を伴わない周波数インターリ
ーブを行なうことは本発明の効果を損なわせるものでは
ないので、周波数インターリーブの実施は可能である。
また、ある程度の遅延時間が許容される場合には、高階
層と同一またはインターリーブの深さの異なる時間イン
ターリーブも可能である。また、短時間の時間インター
リーブを施すことにより、飛行機の反射波によるフラッ
ター障害のような影響を回避することも可能である。
【0056】また、多段中継を行なう場合に、必ずしも
全ての中継装置において誤り訂正符号の復号を行なう必
要はなく、一部の中継装置においては、誤り訂正符号の
復号を行なうことなく、受信信号を増幅し、必要に応じ
て等化を行なった後に再送信ることも可能である。
【0057】以上はOFDM方式を用いた場合について
説明したが、シングルキャリアを用いた中継網において
も実施が可能であることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、SF
N実施時の伝送する情報の上記の実時間性の消失を最少
限に留めることのできる階層伝送による中継方式と、そ
れに使用される送信装置ならびに中継装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る階層伝送による中継方式の送信
装置の実施の形態を示すブロック構成図と、送信信号の
コンスタレーションを示す図と、送信信号の時間関係を
示すタイミング図である。
【図2】 本発明に係る階層伝送による中継方式の中継
装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】 図2の実施形態において、中継装置向けの信
号にインターリーブを付加する場合としない場合におけ
る遅延時間(処理時間)を比較して示す図である。
【符号の説明】
1…外誤り訂正符号化器 2…外インターリーブ回路 3…内誤り訂正符号化器 4…内インターリーブ回路 5…遅延回路 6…マッピング回路 7…IFFT回路 8…直交変調器 9…送信高周波部 10…空中線 11…空中線 12…受信高周波部 13…直交復調器 14…FFT回路 15…復調回路 16…内誤り訂正復号化器 17…外デインターリーブ回路 18…外誤り訂正復号化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保科 徹 東京都府中市日新町1−10 日本電気株 式会社府中事業所内 (56)参考文献 特開 平7−254915(JP,A) 特開 平8−51408(JP,A) 特開 平9−135230(JP,A) 特開 平10−107761(JP,A) 特開 昭55−138939(JP,A) 複数シンボル長を用いた時分割多重O FDM実験装置の開発,映像メディア学 会技術報告,Vol21,No.30,p13 〜18,1997年5月21日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00 H04L 1/00 H04L 1/08 - 1/24

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送または通信を行なう方式であって、中
    継装置が再送信するための信号を階層変調により受信装
    置が直接受信する信号のコンスタレーションに多重し伝
    送する階層伝送による中継方式において、前記受信装置が直接受信 する信号については周波数イン
    ターリーブ、時間インターリーブの少なくとも一方から
    なるインターリーブを施し、中継装置が再送信するため
    の信号には前記受信装置が直接受信する信号に施すイン
    ターリーブの一部または全部を施さないことを特徴とす
    る階層伝送による中継方式。
  2. 【請求項2】前記放送または通信を行なう方式における
    伝送方式をOFDM(直交周波数分割多重)方式とする
    ことを特徴とする請求項1記載の階層伝送による中継方
    式。
  3. 【請求項3】前記受信装置が直接受信する信号について
    は施し、中継装置が再送信するための信号には施さない
    インターリーブを、時間インターリーブとすることを特
    徴とする請求項1または2記載の階層伝送による中継方
    式。
  4. 【請求項4】放送または通信を行なう方式であって、中
    継装置が再送信するための信号を階層変調により受信装
    置が直接受信する信号のコンスタレーションに多重し伝
    送する送信装置において、前記受信装置が直接受信 する信号については周波数イン
    ターリーブ、時間インターリーブの少なくとも一方から
    なるインターリーブを施し、中継装置が再送信するため
    の信号には前記受信装置が直接受信する信号に施すイン
    ターリーブの一部または全部を施さないことを特徴とす
    る階層伝送による中継方式に用いる送信装置。
  5. 【請求項5】前記放送または通信を行なう方式における
    伝送方式をOFDM方式とすることを特徴とする請求項
    4記載の階層伝送による中継方式に用いる送信装置。
  6. 【請求項6】前記受信装置が直接受信する信号について
    は施し、中継装置が再送信するための信号には施さない
    インターリーブを、時間インターリーブとすることを特
    徴とする請求項4または5記載の階層伝送による中継方
    式に用いる送信装置。
  7. 【請求項7】OFDM方式により放送または通信を行な
    う方式であって、中継装置が再送信するための信号を階
    層変調により受信装置が直接受信する信号のコンスタレ
    ーションに多重し伝送する中継装置において、 受信した中継装置が再送信するための信号を再送信する
    場合に、前記受信装置が直接受信する信号については
    波数インターリーブ、時間インターリーブの少なくとも
    一方からなるインターリーブを施し、他の中継装置が再
    送信するための信号には前記受信装置が直接受信する信
    号に施すインターリーブの一部または全部を施さないこ
    とを特徴とする階層伝送による中継方式に用いる中継装
    置。
  8. 【請求項8】前記放送または通信の伝送方式をOFDM
    方式とすることを特徴とする請求項7記載の階層伝送に
    よる中継方式に用いる中継装置。
  9. 【請求項9】前記受信装置が直接受信する信号について
    は施し、中継装置が再送信するための信号には施さない
    インターリーブを、時間インターリーブとすることを特
    徴とする請求項7または8記載の階層伝送による中継方
    式に用いる中継装置。
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複数シンボル長を用いた時分割多重OFDM実験装置の開発,映像メディア学会技術報告,Vol21,No.30,p13〜18,1997年5月21日

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